このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
窓から水が吹き込んでくる!
福知山線の113系は気が違っているんじゃないか。私を冷やしてどうするつもりなのか。

変更した予定通り、普通列車を乗り継いで倉吉までやってきた。いくつかの区間では最終列車に乗ってきたが利用客が多く、旅情を堪能、という訳にはいかない。うそ。終点で起こされること2回、道中の記憶はほとんどありません。
だがひとつ見当違いだったことに、ネットカフェが営業終了—どうやら24時で店じまいらしい。

さて困った。今晩はここで夜明かしの予定だったのに…
知る人ぞ知る“ 盛岡の悪夢 ”が現実味を帯びる。あのときよりずっと装備は貧相であり、駅は改修工事の真っ最中で平屋プレハブ状態。待合室の閉鎖は言うまでもない。
時を越え、場所を変えて悪夢が蘇ろうとしている。



出発前は“駅寝”だの“歩く”だの豪語してきたが、いざ来てみるとすごく寒い。 冷蔵庫の33Rを思い出し、サクラ咲かぬ身の程を憂う。天気も全く冬のままじゃないか。

メインストリートを南下していくうちに、すき屋とガストの看板が目に留まる。
どちらも24時間営業を謳っている。なるほど、ここにいればいいのか。

【余談】卒業旅行でS氏・カンダタと挑んだ“コンプリート”—バイキング形式の朝食の全品目を食ってやろうという目論み。自分の胃の小ささに610は泣いた。以来、常に満腹感に襲われていた

天候不順とネカフェの閉店により、610は夜をやり過ごす第3の方法に気がついた。
それが“ファミレス潜入”。以下、手順を説明しよう。

①ドリンクバーは鉄則
→長居の必需品。ホット飲料のみを飲み続ける。アツいので飲み干すのに時間がかかり、またその分摂取量が抑えられてトイレが遠のく。だが何杯コーヒーを飲んでも眠気は引かない。

②一緒に葉モノを注文
→基本的にメニューは単品で注文。ただしサラダはドリンクバーと同時にたのむと自然な流れとなる。焦って食べる必要は全くないが、ドレッシングまでなめろとはいわない。

③雑炊を制する物は夜を制す
→具材を汁から引き上げたら、一旦スプーンを手放す。それから、はしで具の頂上からちまちまついばむ。なるべく汁気を切るよう努める。具を食べきったら、貴族になった気分で汁をスプーンでひとすくいずつたしなむ。雑炊は具と汁で2倍の時間を楽しむためにある。

以下、ドリンクバーで粘る。さらに注文を続けてもよいが、単品で注文することが大事である。また、デザートを注文する際はラストオーダーと捉えられる可能性が高いので注意が必要。深夜料金が加算される店舗もある。

ちなみに脂っこいメニューを注文すると一気に食べるスピードが低下して必然的に長居できるが(後述)、体力的負担を考えるとお勧めできない。そういう意味では牛丼屋やファストフード店では逃げ切れないと610は考えている。

また、単身の場合、店内で寝るのは良くない。店から追い出される場合がある。あるいはもう二度とその店に入れなくなるかもしれない。無論、複数で利用する時に大騒ぎするのも同罪。注文・食す→寝ると役割を交替することが理想であり、610はこれを推薦する。そしていつか実践したい。

¥1,261—ジャンボフェリー往復料金並みの安上がりぶりである。
寝られないものの、食事&暖をとれてこの価格だと、これからのプランニングで大変有効な活用が期待できる。新たな可能性が開かれた!



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