このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
JR松江駅と一畑電車 松江しんじ湖温泉駅は案外離れている。その往復で列車の乗り継ぎ時間をちょうどよくつぶせた訳だが、JR駅に戻る途中、目の前に武装した警官が立ちはだかる場面に遭遇。職務質問を受け、荷物のチェックなどされたら旅行は愚か人生そのものが終了する(クワ、スコップ&酢酸エチル:ナタは利用しないので持ち込まず)。ただあちらの興味の対象が違っていたらしく、610は難なくその場をやり過ごす。

1日3往復の列車しか走らぬ区間もある伝説の木次線。停車中の1両編成のキシャになんともう3両繋り、堂々の4両編成。地元蒲田の東急電車(醜い草色の3両編成・・・)よりも長い!!
けれどもそのうち後ろ3両は回送扱いで乗れません。
実際、輸送量は1両でも—いや、むしろ鉄道がなくても—余りある。発車時点で乗客は4人。しかし乗務員が3名。血中テツ分濃度はうなぎ登り。途中駅の木次にて長時間停車ののち、後ろ3両が切り離されて乗客2名、ワンマン運転の単行キシャでえっちらおっちら(木次線は速度制限がいやに厳しい)出雲の山に挑む。

終点出雲横田駅に併設する“雲州そろばん伝統産業会館”—“Pilgrimage West”の本当の目的地である。

すでに何度か書いたように、610は小1の11月からそろばん教室に通い、中3の12月までの実質8年間お稽古を続けてきた。高校の3年間は実質的な“ブランク”であるが、日ごろの勉強での計算や打ち上げの際の支払い、“2の610乗を求める”時にその効力を発揮したハズであった。
そうして日ごろからお世話になってきたそろばんについて、あまりに無知であったので、高校卒業を期にいろいろ勉強しておこうと思い立ったことが、実は今回の旅行の根幹を成している。


そろばんを工芸品的観点から捉え、一本一本が職人により手作りされる様子が新鮮である。
近頃はもっぱら暗算ばかりでそろばん本体で計算する機会がほとんど無い。そりゃ腕も落ちる。という訳で携帯用(7桁)のそろばんを購入しがてら、受付のおばちゃんと話が弾む。

少なくとも島根の人々には不審に思われていないらしい。



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