このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
新見から姫新線乗り継ぎまでに時間があり、ただ待つのももったいないので寄り道を画策。しかし、貨物列車の遅れにより伯備線方谷駅訪問は危うく失敗するところだった。
この駅は“山田方谷”という人名由来の駅であるが、伯備線開業(1928)当時、日本で唯一の“人名駅”だったらしい。『秘境駅へ行こう!』で趣深い駅舎が紹介されていたので立ち寄ってみた訳だが、ロケーションは申し分ない。夏ならば駅寝も出来そうだ。
だが今日はなんと寒いことか。30分程度の滞在がたちまち苦行となる。それでも改札口に張り付いていたガのたくましい姿を見て、私も耐えなければ、と心に誓う。

さて姫新線。途中駅の佐用にて待ち合わせる1時間があまりに過酷だった。
コンクリート作りでプラベンチが4つ5つ、自販機があるだけの寒々しい駅舎。暖房用エアコンがあるというのに冷気が涼しく、トイレのほうからヒューヒュー不気味な音が聞こえる。駅前は真っ暗で人も車も通らず、おまけに雨。寒い。寒すぎる。
3月下旬ともなれば、例の不審者スタイルではちょうどよい、むしろ暑いんじゃないかと、出発前にはもっと薄着にしようかと悩んでいたほど。だがなんだこれは。1月や2月と何にも変わっていないじゃないか。私ともども、春はまだ遠い。


21時37分。隣の上月駅(ここで待っていればよかった)を発った2両のキシャには乗客ゼロ。私のためだけに走っているような錯覚が心地よい。

姫路から三ノ宮に向かう電車で眠気はピークに達する。寝過ごしたらおしまいなのでイスには座らずにいるのに、意識は立ちんぼでも飛んでいきそうだ。港まで歩いて移動するうちに寒さで目が覚めるのはありがたいものではないが、何とか雨は止んだらしい。四国でも降らないで欲しい。
ジャンボフェリーに乗り込むと、直ちに寝に入る。



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