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今年は曜日割の関係で御用納めが早かったので、大晦日までが長い。長いからといって特になにをしたというわけでもなく、基本的には本を読み、ジムで走るという繰り返し。積んでおいた「出星前夜」を読み始めた。ことさらゆっくり読んでいるので、まだちょうど半分くらい。舞台は変わっても物語を貫く精神性は共通なので、前に通った道を歩いているような気になる。それが魅力なのかマンネリなのかは紙一重かもな。
一日出かけた日に、オープンしたばかりのジュンク堂札幌店に行ってみた。30分ほどしか時間がなかったので趣味実用書のB2フロアしか見られなかったけど、専門書の品揃えに注力したと胸を張るだけあって、自転車、仏像、などというジャンルに分けられた書棚は確かに充実していて見飽きない。JR全車両ハンドブックの各年度版がずらりと並んでいるところなど、図書館かと思うほど。いつもは携帯にメモして帰ってあとでAmazonに発注するのだけど、そんなことをしているから書店が衰退するのだと思い直し、開店ご祝儀に「孤高のランナー円谷幸吉物語」と「運慶にであう」の2冊を買ってきた。
というわけで、今年もまたいろいろなことがあったが、とりあえず無事に最終日にたどりつくことができた。終わり良ければすべて良し、というのも能天気な話だけど、来年はどうなるのかなどとまあ今から考えてもはじまらない。なるようになるさ、きっと。
このところ職場のPCが不安定で、今日はマイコンピュータからCD/DVDドライブが消えてしまった。この自作キューブPCはもともと自宅のメインマシンだったものを機種更新で余剰になったのを職場用に流用したもの。まず今月上旬にCDの読み取りが不能になった。DVDは読めるのでCDピックアップまわりのトラブルと判断し、買い換えることに。いまやスーパーマルチドライブでも数千円なので買った方が安い。
数日前からは、フリーズした後HDDを認識せずに立ち上がらないトラブル。HDDの故障は怖いが、しばらくほうっておくと何事もなく立ち上がるので、熱暴走のようだ。元々発熱の大きいマシンではあり、ファン回転温度設定を下げて様子をみることに。そして今日のCD/DVDドライブ消失。ドライブ自体は買ったばかりではあるし、デバイスドライバは見えて!がついているから、ハードウェアトラブルではない気がする。が、ドライバの入れ直しは無効だし、さて困った。
困ったときのネット検索で、偶然同じ症状から復旧したブログを発見。リンク先の MSサポートページ にあったレジストリエントリ削除をやってみたところ、びっくり正常になった。古いドライブ関係のソフトを無思慮に消してしまったのが敗因だったようだ。しかし、こんなありがちな操作でレジストリをいじらないと復旧できないようなトラブルになるとは。下手するとOSのクリーンインストールするはめになるところだった。
今年もあと残すところ10日あまり。年末恒例の年賀状つくりに取りかかる。今年はメインにする写真を決めてあったので楽だ。あとはちょっと気の利いた(と本人は思っている(笑))文章を加えればそれでできあがり。しかし、昨年のマシントラブルで住所録をなくしてしまったので、宛て名書きがけっこう手間だ。で、今年はまた枚数を減らす算段をすることに。そんなわけで、元旦に賀状が届かなかった人、ごめんなさい。
午後は行きつけのジムで汗を流す。この頃はランニングの前にマシントレーニングをまじめにやるようにしている。レッグプレス、エクステンション、カールをみっちりやると、その後のいつもと同じランニングがしんどい。以前より多少は脚筋が鍛えられているような気がする。もちろんショルダープレスなど上体のメニューも怠らない。左肩はほぼ負傷前にもどった気がするけど、まだ上腕は明らかに右より細い。来シーズンまでにもどるだろうか。
その愛用している近場のジムがなんと来春で休業移転との知らせ。たしかに昨年マシンを入れ替えたとはいえ施設は手狭で陳腐化しているからな。建物自体が賃借で自前建替えができないのであれば、もっと広い場所に移転もやむを得ないか。しかし移転先は遠すぎてちょっとぼくには通えない。ということで来シーズンオフにはどこか他を探さねば。けっこう狭いながらもアットホームな雰囲気で気に入ってたのに残念。
年末になるといろいろな寄付依頼が舞い込む。そのすべてに応えることはできないけれど、どれかには応分の寄付をさせていただいてきた。昨今はweb上で手続きできるので簡単だ。そんななかで骨髄バンクニュースにクリック募金の紹介が載っていたのでやってみた。
「クリックで救える命がある〜無料で募金ができるサイト」というのがあって、そこのページに10社ほどのスポンサー企業のアイコンが並んでおり、クリックするとその会社のページに飛び、そこで設定している団体へワンクリックにつき1円を代わって寄付してくれるというシステム。ただしクリックは1社につき1日1回しかできないようになっている。その中のカカクコムが骨髄バンクに協力しているのでぼくも1円寄付した。1円といっても文字通り塵も積もれば山となるので、サイト全体の寄付額は概算で2億円を越えているというからすごい。携帯でできるモバイル版というのもある。提携例には不動産のエイブルによる世界の子どもにワクチンを日本委員会なんてのもあり、これならクリックするだけでペットボトルのフタ40個分の寄付ができる。
気軽にできて企業の社会への還元に協力できて何より自分の懐が痛まないというのがいい。うるさく勧誘がくるクリック報酬型広告なんかよりよほど健全なので、さっそくここのホームページにもバナーを貼り付けることにした。気が向いたら、ではなくぜひクリックしてみてください。
いつのまにやら12月。asahi.comの年末年始特集に「最後の九州ブルートレイン「はやぶさ」乗車記」というのがあって、他愛のない内容をパラパラ見ているうちに、東京発のブルートレインも廃止前にもう一度くらい乗ってみたいなと思い立った。東京発1803だから朝700のスーパー北斗で出発すればちょうど間に合うぞ。よし春の九州行きは決めたっ!と高揚したところで、「最後の」っていうからには廃止になるんじゃなかったっけと気づく。いつだったかなと検索したところ、正式な報道はまだないもののどうやら来春3/14ダイヤ改正時らしいとわかった。ま、間にあわん。ったく(泣)。
考えてみるとそもそも客車列車そのものがもう希少価値だ。「はやぶさ」なんてぜいたくいわないで、「日本海」あたりでも乗っておいたほうがいいかも。春のダイヤ改正時に廃止になる列車にはその年の学会旅行では間に合わないのだから、来春乗るべきは再来年廃止になりそうな...って、そこまでわかるかよ。しかし2010.12の東北新幹線青森延伸開業まであと2年を切った。その頃が次の危機だろうな。まさか「北斗星」までなくなりはしないだろうけど。
12月といえば、恒例の青春18きっぷポスター。う〜ん今回はなんと地味な。久大線由布岳は悪くはないけど、冬の絵かなあ、あれは。ちっともときめかない。キャッチコピーも平凡だし、なんかこのところ気合い入ってないんじゃないか。もう売る気ないんだろうか。
ミステリーは昔は好きでよく読んだけれど、最近は特定の著者以外はほとんど読んでいない。いつもいつも史伝・時代小説ばかりではさすがに飽きるので、未経験の著者のをいくつか見つくろって読んでみることにした。必要条件は本格、トリック、文章で、これは昔から変わらない。書評や読者コメントを頼りに、まずは島田荘司絶賛という歌野晶午「長い家の殺人」。これは結構おもしろく、一日で読んでしまった。確かに島田の好きそうなトリックにミスリードを誘う伏線、文章も達者。もうちょっと別作も読んでみようかという気にさせる。
11月末日で0系新幹線が営業線から姿を消すというので西の方では何やらまた大騒ぎしているらしい。0系にはずいぶんお世話になっているはずだけど、最後に乗ったのがいつかは記憶にも記録にもない。新幹線そのものがあまり身近ではないせいか、なくなるといってもそれほど感慨がない。それより、同じ日に営業休止の別府ラクテンチのほうがちょっとショックかも。なにせアクセスのケーブルカーも一緒に休止してしまうのだ。
ラクテンチといえば、以前は西方5kmの高原にある志高ユートピア(廃園)から船平山を越えてリフト〜ロープウェー〜リフト〜リフトという長大連絡ルートがあり、しかも最下部のリフトはループ線つきという超レア物でその筋では有名だった。ぼくも一度乗って大感激したものだが、今度はラクテンチそのものまでなくなってしまうとは。
前々からあってぼくが知らないだけだったのか、最近気づいてなんだかなーと思っているのがペットボトルのフタを集めている人がいること。職場の掲示板に投入できるような紙袋が留めてある。なんだろうと思っていたら、通っているスポーツジムにも同様の回収箱があった。確かにジムでは給水用ボトル飲料の利用者が多いからか。
またリングプルで車イスみたいな話なのかなと調べてみたら、これはポリオワクチンなのだそうだ。ペットボトルのフタ800個で1人分のワクチン(20円相当)になるらしい。フタは再生できないから本体とは分別するのだと思っていたら、20円とはいえ回収して換金できるのなら再利用できるのか。通常のルートではペイしないということなのだろうか。しかし善意で熱心にやっている人に水を差す気はないけど、800個(1日1本飲んだとしても2年以上)で20円では効率悪すぎ。ゴミとして捨てれば二酸化炭素増になるという理屈もあるみたいだけど、それをいうならペットボトルのフタなんかよりもっともっとするべきことはあるように思う。
それにしても、景気対策とかいって全国民に12000円ずつ配ろうかという国で800個20円のフタを集めているというのもなー。定額給付金のアホらしさ加減はあちこちに書かれているので今さら書かないけど、昨今の麻生総理を見ていると、福田はまだましだったかなあ、安部なんて意外とよかったじゃないかと思えてくるから不思議。
乗るはずのAirDo便が羽田の管制の指示により遅延。強風で滑走路が1本しか使えないので着陸機で混雑しているとのこと。しかし到着地の管制が分刻みで離陸時刻を指示するとはすごい。走行線路が決まっているJRは15秒刻みのダイヤで走っているが、飛行機なんて時刻表上は5分刻みだし、飛び上ってしまえば途中停車駅があるわけでもないので、1,2分くらいどうにでもなるのかと思っていた。乗り込んで時計をにらんでいたら指示時刻12:57ぴったりに離陸した。
上空は天気はよかったものの、高度を下げ始めると風のせいで結構揺れてこわかった。こういうときは飛行機なんか乗るんじゃなかったといつも後悔する。窓を見ているといつもは右手間近に見えるアクアラインの風の塔が左手遠くに見え、ははあと思ったら案の定横風用B滑走路に降りた。駐機場までが遠い上に第二ビルのはしっこのブリッジは降りてからも延々と長い。飛行機の遅れとあいまって会議までの時間に余裕がほとんどなくなって直行するはめに。まさに会議のためだけのトンボ帰り。何しに来たんだか、ってそれが仕事なんだからいいんだけれど(笑)。
昔は東京だろうが大阪だろうが必ずJRじゃない「汽車」ででかけたものだ。公費出張に鉄道が許されなくなってからは飛行機ばかり。堕落しているな。来春の学会は福岡。今は往時の「白鳥」も「まつかぜ」もないけれど、奥羽・羽越・北陸・山陰まわりで行くかな。
このところ週末の天気が悪い。今日も小雨が降ったりやんだり。いくらか天気の良かった昨日のうちに、家の回りのペンキ塗り、庭木の冬囲い、畑起こし、タイヤ交換と冬支度をやっつけておいたので、今日はとりあえずはのんびり。が、この天気では外を走る気にはならない。というわけで春から8ヶ月ぶりにスポーツジムに行くことにした。ジムに通うようになると、冬が来たという気がする。
今日は今年で最後になる東京国際女子マラソン。そのレース後半をランニングマシンで走りながら観戦。前半から独走態勢だった渋井があれよあれよという間に失速して3人に抜かれて結局4位に終わった。今度こそ優勝できるかなと思ったのにまたもや同じパターンの繰り返しだ。ぼくは自分が後半失速型なので、頑張れ頑張れと応援していたのに。次は名古屋国際を目指すのだとか。あきらめなければ夢はかなう、といいけどね。Qちゃんは今回はスペシャルゲストで解説していたけれど、野口はどうしてるのだろう。
今日は50分しか走らないのに、何か疲れた気がする。ベルトが動くランニングマシンは蹴りがいらない分楽なはずだが、自分の脚で無意識のペース調節ができないのでその分無理がかかるのかも。この単調なトレーニングを4ヶ月もするのかと思うと少しうんざり。このハイテク時代なのだから3D画面でバーチャルレース体験ができるとかならないものだろうか。
またまた何やら気になるガジェットが近日発売。キングジムのポメラ。ポケットメモライターの略なのだそうで、いわば携帯電子テキスト入力機。会議や講義や出先でいつでもどこでもさっと取り出してパタパタとメモできる。なるほどこういう製品はありそうでなかったものだ。ノートパソコンや最近はやりのネットブックは大きくて重いうえに起動終了が遅くて機動性に欠ける。いまや壊滅状態のPDAはキーボードがあってもタッチタイプは無理。さりとて携帯のテンキーでは高速入力は不可能。となるとポメラなのだ。
見かけは文庫本サイズだが、蓋を開くと折り畳み式のフルサイズキーボードが広がって、液晶画面つきキーボードという感じになる。これなら普通のパソコンと同等に使えそう。しかも起動は2秒、蓋を閉じればそのままサスペンドという速さ。ね、気になるでしょ(笑)。
ただしテキスト入力以外の機能は一切ない。ネット接続も印刷機能もない。この割り切りようがまたすごい。なんでもかんでもつめこんだ携帯とは逆で、いい度胸だと思う。と心惹かれつつ、でも買わないだろうな。ぼくにとって致命的な欠点は、机か膝に載せてしか使えないこと。思いついたこと、旅先メモなど、電車の待ち時間、車内などで即座にメモするには、立っても座っても寝っ転がってもどういう姿勢でも使えるものでなくては。というわけでまだしばらくは初代W-ZERO3が活躍することになりそう。
Qちゃん引退発表。まあしょうがないかなあ。名古屋で惨敗して北京への夢が断たれた時、まだまだ走り続けるといっていたけど、ずっと一線でやってきただけにどこかでモチベーションがプツンと切れてしまったのかもなあ。まあ、とにかく一つの時代を築いたことは確かだし、お疲れさまと心からいいたい。まだまだ若いんだしこれからはランニングを楽しんで続けていってください。とりあえず来年国東半島100キロ走りませんか?(笑)
それはそうと、今日は驚きのメールが学内に流れていた。来年の北海道マラソンのコースに北大キャンパス内を使う計画があるそうで、そのことによる支障がないかどうかという問い合わせ。なんでも制限時間5時間になって、その38.5-40.5キロの区間をキャンパスの北から南まで走り抜けるのだそうだ。現在の4時間制限を緩和して本当の意味での市民マラソンにしたいという知事の意向はきいていたけど、どうやら現実化の方向で動き出したようだ。しかも北大キャンパス内を走るという魅力?も追加とは。
5時間ならぼくだって十分走る資格があるけれど、しかし38キロ過ぎの一番苦しんでひいこら走っているところが、よりによって大勢人が見てそうなキャンパスってのは超ビミョー。誰もあんたの走りなんか気にしてねーよ、ってまあそりゃそうだけど...。見られても恥ずかしくない走りができるようにトレーニングか、こりゃ来年はしんどいぞ。
おお、ついにキタカ!というわけで、今日からJR北海道ではICカード乗車券Kitacaが利用開始となった。さっそく最寄駅に行って、磁気定期券をKitaca定期券に変更してきた。応募していた先行モニターには当然はずれたので(倍率10倍だとか)手にするのは初めて。が、今日は休みなので実使用はお預け。まあ、SuicaだのICOCAだのと変わるわけではないからな。
最近はあちこちでICカードを目にするようになった。先日九州で乗ったバスでもお年寄りがみんなスマートカードでピッと乗り降りしていたし。遅ればせながら札幌もやっとIC時代になったわけだ。そういえば前々から試験ばかり繰り返していた地下鉄も1月からSAPICAがスタートするらしい。こっちのモニター募集も今やっていて、もちろん申し込んだけどまあたぶん(笑)。だけど市電やバスへの導入時期は未定とのことでは使い勝手悪すぎないか。乗継ぎ割引を利用するためにはSAPICAで券買うんだろうか。Kitaca/SAPICAの共通化もまだ検討中の段階だそう。首都圏や近畿圏では1枚でほとんどの鉄道に乗れる時代に、この狭い地域で2枚持ち歩かなきゃならない。
それはともかく、来春からKitaca/Suica共通化が始まればふだんの定期券で新千歳空港までの乗越しも羽田から先のモノレールやJRも乗れて便利にはなる。京急や他の私鉄には乗れないから結局もう1枚持っていくことにはなるんだけど。
鎖骨骨折から半年、リハビリの終了から1ヶ月にして迎えた100キロマラソンは4年ぶりの国東半島。コースの隅から隅までが懐かしい。単に通り過ぎたのではなく、一歩一歩この足で刻んだ行路の記憶がまざまざとよみがえる。トレーニングの絶対量は不足し、10月とは思えない暑さにも苦しめられたが、なんとか完走した。終わってみれば自己ベストのタイム。それより今年もちゃんと走ることができたという喜びは何物にも代えがたい。
ところで、帰途にちょっとしたアクシデント。折り返しになる到着便の遅れのせいで大分空港の出発が10分ちょっと遅れた。定時でも羽田での乗継ぎ時間は25分なので結構きわどい。そうは思ってもマラソンと違って自力でどうなるものでもない。羽田の到着便の錯綜でさらに遅れ、乗継ぎ時間は10分を切った。しかもバスゲートへの到着というから最悪。走れったって昨日の今日のこの脚で走れないからね。
どうなるんだろうかと思っていたら、到着機内で別の車でお送りしますとのアナウンス。タラップを降りたところですぐにワゴン車に乗せられ、直接札幌便の出発ゲートへ。横の取り付き階段を登ると見慣れたボーディングブリッジ内で、搭乗チェックインには携帯を預かって地上係員が走ってくれる。あたふたと乗り込んだらすぐに出発。少し遅れたものの千歳到着は定時に収まった。このサービスには感心。思わぬいい経験をした。
3連休最終日。誰が言い出したかハッピーマンデーとやらで祝日を月曜日に移してしまったので、10,11月には3回も3連休がある。曜日毎に時間割を組む学校では月曜日ばかり減るのでなかなか大変だ。うちの大学はのん気に休んでいるが、他の大学では今日は通常授業で休みを別の日に振り替えるところもある。末娘のところもそうだし、ぼくが非常勤で行っているところもそうだ。そもそもそれらの大学は土曜日も休みではない。もともとハッピーマンデーなどは無縁なのだ。
それはともかくこの3日、日を追うごとに天気が良くなって、今日は20℃を越す微風快晴。短パンで走ったらさぞ気持ちいいことだろう。今シーズンはもうこんな日はないかも。が、来週に備えて今日は休養。読みかけの「西郷と大久保」を読んでしまおう。
しかしこの旧い新潮文庫の活字と頁の字配りは秀逸で、読んでいて落ち着く。これぞ新潮文庫。学生の頃から読み親しんでいた頁がそこに広がる。明るすぎない用紙に配されたこの活字で読むと、それは小説でも文学でもなくまさに文芸作品に思えてくるから不思議。最近の新刊では活字が大きくなってその‘らしさ’がなくなってしまったのが残念だ。文字を大きくするのは時代の流れだからやむを得ないが、ちょっとの大きさの違いで受ける印象は大違い。この日記だって昔日の新潮文庫で読めば格調高く...、ならないか(笑)。
五島列島の真ん中に位置する奈留島。そこに県立奈留高校がある。3月末、転任してゆく先生が島を去る日。いったいこんなにどこにいたのだろうと思うような大勢の島民で港はあふれる。100本を越えるテープがフェリーと岸壁を結ぶ。防波堤からひとりずつ大声で餞の言葉を叫ぶ生徒たち。船が動き出すと運動部の生徒が次々に海に飛び込んで別れを惜しむ。そんな感動的な光景を、つい最近何かで読んだ。
奈留高校といえば、以前「新日本紀行ふたたび」でやっていたのをその時思い出した。今から30年以上も前の五島高校奈留分校の時代に、独立した校歌がないのを悲しんだひとりの生徒が、私たちの校歌を作ってほしいと深夜放送で荒井由実に頼んだのが実現して、かの「瞳を閉じて」が生まれた。正式な校歌ではなく愛唱歌だそうだが、今でも歌い継がれ、校庭にユーミン直筆の歌碑が建つという。そんな話だった。
はるか五島へ行ったなら、福江島の大瀬崎や堂崎教会ばかりでなく、ぜひ奈留島にも行ってみたい。そして高校の校庭から港を眺めたい。そう願ったときに、今回の九州行から五島へ足を延ばすという選択肢は消えた。とても帰途ついでにという時間ではかなわない。1600キロのかなたにいつか訪れる夢の地がある。それを温めつつ生きるというのも悪くない。代わりに立ち寄った名もない浜辺から西方を望みつつそんなことを思った。
今日でリハビリを開始して3ヶ月。最初の頃はなかなか変わりばえしなかったのが、2ヶ月を過ぎたあたりから急に動きが良くなって、ほとんど不自由を感じなくなった。ぐいっと天上に腕を上げると左肩がまだ痛いけど、右手で同じことをやっても多少は痛い。これがトシ相応でこんなもんなのだろう。というわけで、医者の許可をもらって完治ということになった。
骨折の日からほぼ半年。かかった医療費が約3万円。これは傷害保険でもどってくるから懐は痛まないが、29回の通院にかかった時間や、特に最初の2ヶ月は身動き不自由で家族や周囲に迷惑をかけた。あのときあんな狭い歩道を走らなければ、とつくづく思った。いまではママチャリでも車道をブンブン走っている。周囲を見てなくて動きの読めない歩行者より車のほうがよほど安全だ。
9月にはいってずっと暖かかったのに、ここにきて急に気温が下がり今日は日中の最高気温が14.4℃というから寒い。さすがにTシャツランパンでは走れないので、長袖長パンの上下。夏は短かったなと名残惜しい。そういえば固定していたせいで肉の落ちた左腕はまだ右より細いけど、妙なことに右脚が左より細いことに最近気づいた。左手と右足ってなんか関係あるのだろうか。もともと細かったってことはないよな、それなら前に気づいているはずだ。走る上で違和感は全くないけど、どこかに負担がかかっているとしたらいやだな。
会議で久々に東京に来た。AirDoの搭乗券で10人に1人京急のチケットが当たるというキャンペーンをやっていたので、羽田空港駅のブースへ行く。三角くじを引くと案の定ハズレ。ぼくは並はずれてくじ運が悪く、まずこういうのは当たらない。なにしろ当選率2%のお年玉年賀はがきの末等賞ですら0.5%くらいしか当たらないのだ。残念賞は品川・横浜行き往復乗車券が600円に割引きというので、どうせ帰りも乗るんだしとそれを買ってちょっと得した気分。
朝早く出てきたので、会議までの時間を有効に使ってすることはといえば未乗線区の消化。京急を仲木戸で降りて横浜線で中山へ。よそもののぼくにはなんでここから日吉まで地下鉄が必要なのかが皆目わからない。が、できた以上は乗らねばならない。大江戸線みたいに小ぶりな車両の4両編成はがらがらに空いていた。経営は大丈夫なのだろうか。東横線で渋谷へ。何かと話題の副都心線も平日の昼過ぎなのに妙に閑散としている。西武線直通の区間快速に乗ると新宿三丁目のみの停車で池袋へ。これは速くて楽だ。
仕事と所用をすませて池袋の山手線ホームに上がると、京急線が事故で遅れという電光掲示。む、乗るのは羽田発最終便だから乗り遅れたらシャレにならない。予定変更して浜松町からモノレールで行くことにする。というわけでせっかく得したはずの京急割引券を使いそこなった。
一年の計は元旦にあり、といったところで正月の緩みきった時間の中で一念発起するのはなかなか難しい。教師の立場からすると4月というのも一つの大きな区切りではあるが、日々の生き方を考え直すという人生の一大事を、たかが職業的な学年暦に左右されたくはない。というわけで誕生日というのは何かのきっかけにするには恰好の日だ。50歳、60歳などという人生の区切りに対応しているのもいいし、何歳の時にはどうだったこうだったと回顧できるのもいい。難をいえば、自力では動かしえない1年の中途半端な位置にあることか。
などとごたくを並べた割にはあまり明確なビジョンもないままに迎えた?回目の9月16日。バースデーメールが続々と来た。FUJITSU、Nifty、JAL、ANA、...(笑)。こんなに生年月日を登録してあったのか。まあ誕生日がめでたいような歳ではないから相応というべきか。
そういえば、以前航空会社では全国どこでも1万円というバースデー割引をやっていた。ある時空港カウンターで並んでいると前の女性がバースデー割引利用者で、カウンターのお嬢さんに「おめでとうございます!」と言われていたのがちょっとうらやましかったことがある。そう忙しくもなくどこかへ遊びに行くにはいい季節なんだけど機会がなく、1回も利用しないうちになくなってしまった。やる気にならなければ何事も起こらない。そう思いつつ、また同じ一年が過ぎていく。
このところ読み始めたのが山本一力。これがなかなかいい。どうもこういう時代物が性にあっているようだ、というかそんなトシなのかも。最初に読んだのが損料屋喜八郎もので、この損料屋という商売が京極夏彦の前巷説百物語でなじみがあったのがきっかけだった。喜八郎が若干クールでかっこよすぎるが、文章はうまいし人情味あふれる下町情緒もいい。江戸の市井ものというと、宮部みゆきを読み続けているせいかまずは深川とくるが、そこにすっぽりはまっている。なんせ著者は深川在住だとか。
直木賞受賞作の「あかね空」の出だしはこれまた深川に縁の居眠り磐音そのものの世界で、おふみがおこんに重なってしまう。ただ、後半の人物描写がちょっと錯綜していて筆が追いついていない気がする。前半のふわふわしたハッピーストーリーのまま終わってはあまりにうすっぺらで、それこそ居眠り磐音になってしまうが、人間心理の重層性がこなれていなくて読んでいて違和感がある。でもなかなかいい作家を掘り出したぞ、もう少し読んでみよう。
その宮部みゆき、新刊の「おそろし」を読んだ。さすがに達者。相変わらずちょっとした表現、比喩のうまいことには唸らされる。ストーリーはまあ何でもありのファンタジーで、最後のオールキャスト登場のあたりはやり過ぎではという気がしないでもないが、この荒唐無稽さも宮部ワールドそのものではある。
東日本フェリーが函館青森間の高速フェリーの廃止計画を発表した。世界最大級という触れ込みのナッチャンReraを就航させたのがたった1年前なのに。原油高騰と利用客の伸び悩みが原因とか。あれだけの船の燃費なんて想像もつかないけど、原油高の影響は確かに大きいだろう。漁船が全国ストをやって政府の補助金を引き出したのは記憶に新しいが、フェリーやトラックなどの運送業への支援策はどうなっているのだろう。ま、今は政府はそれどころではないか。
それに伴って函館大間航路も廃止されそうな雲行きだ。函館青森間は何度も国鉄連絡船で往復したのでまあいいけれど、津軽海峡を短絡する大間航路は一度乗ってみたいと思っていた。海峡に大きく突き出した下北半島の先端部はもう北海道といっていいくらいの位置にある。事実大間からは青森よりも函館の方がよほど近く、たった1時間40分。テレビのレポートでも、大間からフェリーで函館の病院へ通っている人が不便になって困るといっていた。
下北半島はJR大畑線があったときに大畑まで乗りに行ったことしかない。四国や九州というと目が輝くくせに近場にこういうエアポケットがある。恐山なんてちょっと行ってみたい。尻屋崎の日鉄鉱業専用線はなくなってしまったけどなあ。もう少し早くに行っておくんだった。考えてみるとそういうところっていっぱいある。ありすぎる。こんなことしてる場合じゃないぞ。
秋晴れというか夏の名残りというか爽やかな好天。日差しは結構きつく、気温も28℃まで上がって走ると汗だくになった。今日は北海道マラソン。といってもぼくは出場したわけではない。マラソンを走ってるというときまって「北海道マラソン出るんですね」といわれる。けど、実は一度も出たことがない。理由はいくつかある。まずは出たくても出られなかった。このレースは数年前までは持ちタイム3:30以内でないと出場資格がなかった。3:30という時間はきちんとトレーニングを積まないと走りきれない。とてもぼくの走力の及ぶところではなかった。
それが最近は4:00に緩和されたから、頑張れば走れないこともなくなった。しかし、この頃は100キロレースが主体で普通のマラソンは速く走るということをやってないので、持ちタイムがない。それに出られたとしてもラストぎりぎりで関門制限との競走になるのは目に見えている。そんな思いをしてまで走りたくない。
最近は、東京マラソンなんていう市民マラソンがはじまって都心を誰でも走れるようになった。その東京マラソンは制限7時間。人数制限はあるもののよくやってると思う。制限4時間の北海道マラソンはエリートマラソンであって、とても市民マラソンとはいえない。なので非エリートランナーのぼくには縁のないレースなのだ。などといちいち説明するのも面倒だ。幸い今年は骨折をしたので、ケガでトレーニングできなくて...ということにしておこう。
どっこい男だって頑張っているではないか、と少しホッとする。400mリレー銅メダル。アンカー朝原のゴールの瞬間、思わずソファーから飛び上がってしまった。400リレーのメダルは陸上短距離陣の悲願だったからなー。しかも朝原の陸上人生最後のレース。いや、毎晩毎晩こんなに感動させてもらっていいのだろうか。今回は予選でアメリカがバトン落としたり失格チームが続出したのがラッキーだったとはいえるけど、その千載一遇のワンチャンスを見事に生かせたのも、ふだんの練習の賜物だろう。幸運は準備して待つものに訪れる、だっけかそんなことわざがあったような。
今日は男子マラソン。超高速ペースの中で粘った尾方の13位は立派だ。日本の実力から考えたら善戦したほうだろう。そして76位の佐藤。疲労がたまって体調不良という話だったが、完走者の中の最下位という成績だった。でも、よく最後まで走ったと思う。国内では一流のランナーが屈辱の最下位という位置で走り続けるのは辛かったろう。いくらでも理由をつけてリタイアできたろうに。
レース後のインタビューでも一言も言い訳をしなかったのが潔い。えらい。こんなところに人間性があらわれるな。マラソンは歩いても這ってでも完走してこそのもの、All finishers are winners. なのだ。結局、男女6人のメンバーで完走したのたったの3人。最下位だろうが走りきったのは立派だ。
ソフトボール悲願の金メダル。いやあ感動した。感動しまくった。ソフトボールは連投が当たり前というけれど、あの大舞台で強豪チーム相手に2日間3試合で400球以上を投げ続けた上野由岐子。すごい、すごすぎる。前半はなでしこの3決と重なっていたのであっち見こっち見していたが、なでしこが惜しくも敗れたあとは大画面で手に汗握って応援していた。最後のアウトをとったとき、解説の宇津木前監督の万感こもる絶叫、「やった〜!(泣)」には思わずもらい泣きしてしまった。
努力すれば夢はかなう。かなわないのを知らされ続けているからこそ、人はそう言い聞かせて自分を奮い立たせる。それが、「中学の卒業式の答辞で「自分の夢はソフトボールで五輪に出て感動を与えたい」と誓った上野の夢はかなった」(スポーツ報知)、にはびっくり。あまりにもできすぎだ。夢物語を本当にかなえてしまうものすごさ。どれだけ観る者に感動と勇気を与えてくれたことだろう。
なでしこも惜しかったよなー。あそこまでいったらメダルとってほしかったけど、まあ4位は立派だ。同じく3決で負けたバドミントンのスエマエもそうだけど、メダルに限りなく近い価値があるよ。しかし、それにしても何でこうも女子ばかりなんだろうか。男子の球技は惨憺たるものだ。残ってるのは野球だけか。全部勝つとか大言壮語していたわりには毎試合苦戦しているみたいだけど...。
う〜む、やっぱり五輪は熱いな。何から書いたらいいか迷う。野口みずき負傷欠場。残念無念。ここまできてねえ...。言葉がない。走った距離は裏切らないのは真実だけど、トップ選手はギリギリまで追い込んでるだけに故障とは紙一重だ。小さい体にあのパワフルなストライド走法だもんなあ。しかも月間1300キロという走り込み。どれだけ無理がかかっているか。レース直前にそれが出たというのが不運としかいいようがない。天性の才能もあるだろうけど、人一倍の練習が報われないとしたらあまりにもかわいそう過ぎる。マラソンは努力が報われやすい競技のはずなのに皮肉なものだ。
緊急帰国してMRI検査とか受けたとかいってたけど、非侵襲的なMRIでわかるのなら練習中に定期的に検査して事前に察知するとかできないのだろうか。今の時代、トレーニングや体の管理は科学的に行われているんだろうから、筋肉や関節などの微小な異変を調べることくらい地震予知より可能性ありそうに思うが。
気を取り直して。なでしこジャパン、ノルウェーに快勝。いやー走る走る、点差が開いても最後まで足が止まってなかった。すごい体力と気力だ。「近ちゃん(近賀)が必死の形相で走っているのが見えた。当たるだけで入る球をけろうと思った」。絶妙のパスでドンピシャリの同点ボレーシュートをアシストした宮間のコメントが笑える。久しぶりにスカッとするサッカーを観たな。
まだまだだと思っていた北京五輪が開幕。しかしねー。あの昨夜の開会式。延々と続くショーを見ながら出るのはため息ばかりだった。四年に一度のお祭りだし、中国では初めての国威発揚の場だから多少は大目に見るにしても、あのサミットの環境問題や食糧問題の議論はなんだったんだろうかと思ってしまう。どれだけ金がかかってどれだけ二酸化炭素が放出されたのだろう。70年代ならいざ知らず、サステイナビリティがキーワードの現在にあって完全な時代錯誤、というか罪悪ですらある。
まあ、アメリカのテレビ中継時間の関係で決勝が午前中に行われるとか、選手のコンディションよりもスポンサーの都合が優先されるほどだから、開会式が見栄えのするショーになってしまうのもそういう要素もあるのかも。しかしテレビ解説者?の能天気なすごいですねえの連発。おまえには頭はないのか。
バレーボール女子のアメリカ戦。なんで時差一時間なのにこんな夜中なんだと思いつつ最後まで見てしまった。勝敗はともかく、やはり本物のライブはいいなあ。当然ながらセット間のタイムもちゃんとはいっていて、コート上で何やら女の子が踊っていたのはよけいだけど、臨場感があって気持ちいい。スポーツ中継はこうじゃないとね。日本でやる試合は疑似ライブの上に応援タレントがギャーギャー騒いで、しらけることおびただしかっただけに何か新鮮だった。
今日はいつものリハビリを終えてから、1ケ月ぶりの診察。レントゲンを撮ったあと、左腕を上げて角度を測る。120度ですね。ええっ、そんな。自分では150度くらいは上がっているつもりだが、実際には腕を上げると同時に体が後ろへ反ってしまうので、実角度としてはそんなものらしい。ためしに壁に背中をつけて上げてみると、確かに上がってない。1ケ月前は110度だったから、10度でも改善されたと思えばいいのだけど、このところとみに動きが良くなってきたような気になっていただけに、ちょっとがっかり。「この調子でリハビリ続けてください」、「はい」。やれやれ、先はまだ長い。
今日は1日休暇をとってあったので、通院のあと午後は走りに出る。暑さと風の中2時間半ばかり走って今月のトレーニングはおしまい。結局、月間走行27時間になった。25時間がとりあえずの目標だったので、よくやったとほめてやりたいところだが、ひょんなことから4年前の日記をみたら7月は36時間も走っている。う〜む、ライバルは去年の自分というのが日々の目標なのに、これでは全然いばれない。
となると、骨折のリハビリ中というのを差し引いても、もう少し走れただろうにと思ってしまう。まあ、そもそも4年前とはモチベーションが違うかなあ。長距離走はメンタル面に左右されるからな。などとすんだことをぐずぐず考えてもはじまらない。8月にまたがんばればいいさ。
なんというビッグニュース。7年間待ったウィングフィールドのフロスト警部ものの新訳「フロスト気質」がついに発刊。ふだんは余計なお世話のamazonのDMなど見ないのだが、今回だけは気づいて眼を疑った。前作の「夜のフロスト」の新刊を偶然書店で見つけて狂喜乱舞した話は7年前のここに書いた。あれから7年。その桑園駅高架下の書店は今はない。7年前というと駅前のジャスコもまだなかった頃だ。まさに隔世の感(ローカルですみません)。
しかも文庫版で上下2分冊。期待が高まろうというものだ。間髪をいれずamazonに予約を入れたのはいうまでもないが、ちゃんと予定通り刊行されるのだろうな。これまた待望久しかった飯嶋和一の新刊「出星前夜」の予約案内にも勇んで予約をいれたのだけれど、刊行が延び延びになっていてまだ入手できないでいるし(いつまで前夜なんだよ)。なになに、宮部みゆきの新刊も近日刊行だって。楽しみは多いに越したことはないが、なんでこう重なるのだろうか。まるで盆と正月が葱をしょって来たようだ(笑)。
ウィングフィールドは亡くなってしまったんだけど、彼の長編はまだWinter Frost、A Killing Frostの2作が未訳で残っている。訳者の芹澤恵さん、仕事のスピードが遅いって御自身おっしゃってますけど、頑張ってくださいよね。ずっと待ってますから。とても原著からあのおもしろさを読み出す能力はぼくにはないんで。
三連休最終日で各地の高速道路の上り線はまた何キロの渋滞だそうだ。正月やお盆ではない、たかが連休でこうだ。あのガソリン値上げ騒ぎはどこへ行ったのだろう。ガソリンがいくら上がろうと車しか頭にない人には関係ないのだ。平和というか豊かというか何といったらいいのだろうか。
ヒキタさんに誑かされて「自転車で遠くへ行きたい」(米津一成、河出書房新社)を買った。軽い本であっという間に読んでしまった。けれど何も残らない。ロードバイクで100キロも200キロも簡単に走れるんだよといわれても、まあそりゃそうだろと思うだけだ。何でそんなことを力こぶいれて書いてるんだろう。そもそも近所のコンビニまで車で行く人がこんな本を手に取るとは思えないし、逆にちょっとでも気になって手に取った人には目新しいことは書かれていない。ひとつだけ、どこのコンビニにもミニ羊羹があってエネルギー補給にいいというのがあって、羊羹を食べるという発想のないぼくは、へーと思った。たしかに重すぎず軽すぎずいいかも。こんど試してみよう。
それよりも、野口みずきのことば「走った距離は裏切らない」が引用されていたのが救い。つくづく名言だと思う。努力しても報われないことの多すぎる世の中にあって、マラソンのトレーニングで踏んだ距離だけは正直に効果が現れる。努力が必ず報われる。なんとすばらしい。だからこそ人は苦しいマラソンを走るのだろう。
北海道洞爺湖サミットに合わせたわけでもないだろうが、って合わせたのかな、今夏の青春18きっぷポスターの図柄は室蘭本線長和付近を走る単行のキハ40。バックには洞爺湖と羊蹄山、なわけはなく、内浦湾と対岸には駒ケ岳。天気のせいかそういう時刻なのか全体に暗い絵で、からっとした夏の爽やかさに欠ける。どうせ内浦湾沿いを撮るなら、洞爺以西の崖下のトンネル間に姿を現すところを海上から撮るとかすればいいのに。
午後から職場に献血車が来た。今日はサミットがらみで日中の市内中心部は大幅な交通規制が敷かれるので、車の通行は極力遠慮してほしいという話だったから、年に2回の恒例の巡回とはいえよくぞ来たという気になる。例年はくりやま100キロの翌週くらいが献血車で、Hb不足で門前払いとなることが多かったから、それがない今年は大手を振って行けるところだけれど、今回はパス。7月にはいって少しまじめに走り込みをはじめなければならないときに血を抜かれるのはちょっと辛い。
まあ、そんなレベルの練習してるのかよと言われると一言もない。鎖骨骨折後のリハビリ中の左腕の細さといったら驚くほどで、筋肉って使わないとこんなにすぐに落ちてしまうのかと思った。当然腕力も落ちて上体の左右のバランスが崩れているはずなのに、走ってみてもそれがちっとも実感できない。いかに腕振りを使ってないかってことだ。
帰途、桑園駅へ行くと高架下に警察の車が何台も止まっていて歩道が封鎖されていた。不審物が発見されて爆発物処理中ですからこちらは通れません、西通路を迂回してください、とのこと。駅の東半分が改札口も含めてものものしくバリケード封鎖されて立ち入れないようになっている。高架のJRは通常通り運行されていたし、西口からはいって乗ることはできたから支障なく帰っては来られたけど。
あとで考えると、この時期に不審物処理なんてタイミングがよすぎるような。あれもサミットがらみの訓練の一つだったのだろうか。今日明日はサミット前の最後の平日なので市内中心部で大規模な警備訓練の予定ということだったし。サミット期間は自転車の中心部乗入れは自粛してほしいという話もどこかで見た。自転車は要人の車列などに投げ込まれる危険性があるからだとか。しかし、レース用の軽量車ならともかくママチャリは重いよ。あんなものどうやって投げるんだ。そんなこと考えたら投げ込めそうなものなんか他にもたくさんあるだろうに。
それにしても警備体制のものものしいこと。先週千歳方面へ出かけたときは、神奈川、群馬、静岡、名古屋などさまざまなナンバーの警察車両を見かけた。でも、地上部をいくら警備しても、ニュースで空撮映像を見るとホテルの上空はまるで無防備なのが気がかり。もちろん何らかの対策はしてあるのだろうけど。
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