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第27話

キュウコン伝説を聞いてから一夜明けました。
依然ラティオスは思いつめたままです。
「1人で、思いつめないでください・・・。」
サーナイトがラティオスに言う。
「あなたは、1人ではないのですから・・・。」
サーナイトが優しく問いかけた。
「サーナイトさん・・・。」
ラティオスが呟く。
「でもまぁ、思いつめたくはなるわな。」
横からバシャーモが言う。
「バシャさん!時と場合を考えてから発言して!」
ラティアスが言う。
「るせぇ!」
バシャーモが言い返す。
「あ、気分直しに、広場に行きませんか?」
現状況打開策としてサーナイトが提案した。
「いいね。みんなで行こう!久しぶりに。」
ラティアスも同意する。
「まぁ、暇つぶしにはなるか。」
バシャーモも(渋々)同意。
「ラティオスさんも行こ、ね?」
ラティアスが言う。
「・・・はい。」
ラティオスが答える。いつもの元気はない。

広場に行く途中、『ZAFT』の方々と会い、一緒に広場に来ました。
「なにか、あったのでしょうか?」
サーナイトが異変に気付く。
「いつもと雰囲気違うね。」
ラティアスが言う。
「あそこで誰か演説してるぞ。」
バシャーモが言う。
「行ってみよう!」
チコリータが言った。演説の輪の中に入ってみると・・・。
「ゲ、ゲンガー!?」
チコリータが驚いた。
「誰・・・ですか?」
ラティオスが聞く。
「イジワルズのリーダーで、救助隊なのに悪戯ばかりすると聞きましたが・・・。」
サーナイトが説明した。
「その通りだよ。」
チコリータが言った。
「うちに来た依頼全部持ってかれたことあった。」
リクヤが以前被った被害を説明した。
「ひでぇな。」
バシャーモが呟く。そうしている間に演説がどんどん先へと進んだ。
「・・・その人間がポケモンになったせいで世界のバランスが崩れたのなら・・・。」
ゲンガーは少しもったいぶった口調だ。
「そいつが消えれば元通りになると思うだろ!?」
ゲンガーが言った。凄い(嫌な)笑みを浮かべて。
「そいつはサーナイトを裏切った酷い奴なんだ、倒されても文句言えねぇだろ。」
ゲンガーは見下すような口調で言う。
「そうだろ?リクヤ?」
ゲンガーのその一言でそこに居た全員の視線がリクヤに集中した。
「ちょっと待ってよ!そんな証拠も無いのに・・・。」
チコリータが反論した。
「お前は関係無い!リクヤ、お前が伝説に出てくる人間なんだろ?」
ゲンガーが尋問する。リクヤは黙ったまま、何も言えなかった。
「返す言葉も無いか。そう言うわけだ。リクヤを倒して世界のバランスを元に戻そうぜ。」
ゲンガーは完全に勝ち誇った口調だった。
「ちょ、ちょっと待ってよ・・・。」
チコリータはかなり動揺していた。
「じゃあ、いくぜ〜。」
ゲンガーはシャドーボールを放つ構えをした。
「わわわっ!リクヤ、一旦逃げよう!」
チコリータがリクヤを促し、その場を離れて行った。
「ケケケッ、天下の『ZAFT』もああなっちゃおしまいだな!」
ゲンガーの不気味な笑い声が広場にこだました。

あとがき:強引な展開の中ついにリクヤは容疑者となりました。
途中で『オーブ』の方々が話から消えた事や、なぜラティオスは容疑者にならないかは
特に気になりませんね(気になるだろうなぁ・・・)。


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