このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第23話〜第25話裏

ラティオス達が雷鳴の山に行ってる間、バシャーモ達は待機・・・。
「どうぞ・・・。」
サーナイトが紅茶を差し出す。
「ん・・・。」
バシャーモが言う。お礼も言わない。
ラティアスが居たらツッコミが入っただろう。
「平和ですね・・・。」
サーナイトが呟く。
「あぁ・・・。」
バシャーモが答える。
「ずっとこのままだといいのにな・・・。」
間があってバシャーモが言う。
「はい・・・。」
答えたサーナイトの顔がほんの少し暗い。
「どうした?」
バシャーモが聞く。
「なんでもないです。」
サーナイトが笑顔言う。
「俺の経験じゃ、『なんでもない』って言った奴に限ってなんかあるんだよ。」
バシャーモが言う。
「バシャーモさんには隠し事できませんね。」
サーナイトがほんの少し、笑って言った。
「いやなのか?平和なのが?」
バシャーモが茶化すように言う。
「いいえ、そうではなくて・・・。」
サーナイトが言った。
「探している方がいるんです。でもなんの情報も無くて・・・。」
サーナイトが言う。
「誰だ?」
バシャーモが言った。
(も〜、バシャさんってば遠慮を知らないんだから・・・。)
ってツッコミが入りそうである。言うのはもちろんラティアスだ。
「名前は・・・、ユキト。私のパートナーです。」
サーナイトは一瞬迷ったがバシャーモに言った。
「パートナーって、相手はまさか・・・。」
バシャーモが言いかける。
「はい、ポケモントレーナー、つまり・・・人間です。」
サーナイトが言った。
「だが、この世界に人間なんて・・・。」
バシャーモが言っている最中にある可能性が浮かんだ。
「お前、この世界の・・・。」
者じゃない・・・。とバシャーモは言えなかった。何となく。
サーナイトがにっこり笑う。どこか寂しげに。
暗い沈黙が流れた。
「見つかるといいな・・・。」
不意にバシャーモが言う。
「有難うございます。」
サーナイトが言った。
カップの紅茶は忘れられたかのように、温度が下がっていた。

あとがき;『さがしもの〜』初の『裏』のお話です。待機中のバシャーモとサーナイトのお話。
これを読めば第51話の展開が少しばかり理解できるかも!?・・・ちょと短いかな?

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