このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  回答(A)の多くは辻田市長自身が、答えたものです。間違った内容と思われるものが随所に見られ、こ
のため、それらについての説明をもとめて、資料の請求をしましたが、ほとんど回答はありませんでした。

この問題を論じたものに、以下の「市政報告」をアップしています。ご参照ください。

第323号 2002年5月19日 地区懇談会で合併誘導にうその説明?

目次

  館山地区

  北条地区

  那古地区

  船形地区

  西岬地区

  富崎地区

  豊房地区

  北条地区〔三軒町・鶴ケ谷・新鶴ケ谷・渚・八幡・湊・湊団地・高井・上野原〕

  館野地区

  九重地区

  神戸地区

  長須賀地区

 

 「地区懇談会で住民から提出された意見等」(平成14年2月4日〜3月1日 15 回開催)

 

館山地区(新井・下町・仲町・楠見・上須賀) 
 H14.2.4(月)19時〜20時30分 館山地区公民館

Q1)Aパターン〔11市町村が合併]の場合,車で走っても天津小湊町など遠いような気がする。
将来は道路ができてすぐに行けるようになるのかもしれないが,本当にそんな遠くまで考えて
話がまとまるのかと危惧する。そのようなことは全然考えていないのか?

A1)その点は今論議の的になっている。安房郡は全て安房郡一本で何十年と一つでやってきてい
るので,それを分割するのは不自然ではないかという意見もある。
経済圏は一部鴨川を中心とした経済圏があるが,多くは安房一つでまとまっている。高校教
育の面でもまた同様である。
いろいろな地域の団体が安房全体で活動している.安房支庁などもあり,安房を2つに分け
る方がデメリットが多いのではないかという意見もあり,そこは焦点となっている。
これからその問題は懇談会や他の市町村長の意見も聴いて議論されていくと恩う.
特に今,どうしようということはない。A以外にB,Cのパターンも示されている。これか
らの問題である。

Q2)デメリツトについては,館山市民はあまり心配しなくて良いのではないかと思う.周辺市町
村の住民は,人口も少なくいろいろと心配になるだろうが,館山市民は市町村合併があれば,
結構良いことの方が多いのではないかと思っているがどうか?

A2)全体的にはそうなる。館山市民にとってデメリットの部分も確かにあるが,町村の場合の方
が吸収合併されるのではないかと深刻である。
また,議員の数も減ってくるだろう。合併した場合には市議会議員は34人となるが,人数          1
割りで考えた場合,約2.000人で割ると、議員数は、館山市は人口5万人いるので25人、
  富浦町は6千人なので3人,三芳村は5千だから2人になってしまう.こう考えた場合,町村
  住民は館山が半分以上になってしまうため、議会もそうだろうし、市長も館山,市役所も館山
  になってしまうのではないかと心配しているようである。
   市役所が鴨川にでもできれぱ別だが,デメリットについては御指摘のようなこともある。町
  村長の中でも心配している人がいる。それを言ったのでは合併ができないという意見もある.
  それを.どうまとめていくかが課題だと思っている.

Q3)大変だと思うが,市町村合併については賛成である.かなり昔に松下幸之助が“道州制”を
  唱えていた頃から,県などといわずもっとまとまった方が良いだろうと考えていた,
   財政が厳しくなって急にこんな話が出てきて, 10年間は特例措置で良いとしても,その措
  置が切れた時に大変になるのではないかと心配しているがどうか?

A3)合併に係る特例措置が終わった後どうなるのかということは,議論に上っている.
   先日,全国市長会や全国議長会が実施した自治振興事業という会議の中でも,地方分権推進
  委員会委員長を務めた諸井虔氏が,「確かに合併特例法で支援される10年問は良いがそれから
  先はわからない。しかし,合併しなければどうにもならなくなるので,この支援措置があるう
  ちに合併した方がブラスになるのではないか」と話していた。市町村長も半信半疑で聞いてい
  たようだが,そういう状況はあるようである。

Q4)周辺市町村にとって館山市と合併することへのデメリットがあるという話であるが,合併の
  条件として議員の数を平均化しようということが出されたらどうするのか?

A4)そのようなことも議論に出ている。11市町村で全部3人ずつにしてしまったらどうかとか.
  それもまた無理だろうと議論の中では意見が出ていた.
   先日,ひたちなか市の合併についての講演会があったが,やはり合併研究会の中でそのよう
  な心配があったとのことである。勝田市が人口11万人,那珂湊市が3万人だが,選拳の結果
  は半々ぐらいになったということがあるので,「やってみなければわからない」と言っていた。
   初めはそのようなこともあるだろうが,2回,3回と選挙をやっていくうちにそのような意
  識はなくなっていくであろう。
   館山市でも,旧村部を合併する時そのような議論があったことを覚えている。当時は小選挙
  区にしようということだったが,小選挙区の割合が1人か2人になってしまうのならオープン
  にしようということで,最初からオープンに選挙を行った。議員数についても大体均等になっ
  たようである。今はそのようなことは全くない。それは最初だけのような気がしている。


Q5)館山市としては,市町村合併を強力に進めるということか。また,イニシアチブをとって進
  めたいということか?

A5)館山市の基本構想の中で,“安房地域の中心都市として自覚を持って取り組む”としているの
  でそのように対処していきたい。安房郡の町村会の首長が討議したが,「館山市と鴨川市が市町
  村合併をやるかやらないか決めなければ町村だけでは判断ができない。町村会長の和田町長が
  館山市と鴨川市に一任する」という話があり,鴨川市長と2回ほど話し合い,両市で協力して
  リードしていこうということになった。
   今のところそのようになっているが,各論になるといろいろな議論があって要望などが出て
  くるので難しくなると思われる。そのため,館山市と鴨川市がリードしていかなければ市町村
  合併は進まないと考えている。対等でいこうという話になっている。館山市の人口は安房全体
  人口の3分の1強であるので,館山市と鴨川市次第だという認識があるようである。
   今の段階では,11市町村全部でやっていこうという申し合わせになっている。合併重点支
  援地域は11市町村全部で受けようという方向になっている。
   その中で,実際に合併協議会の段取りになる時にはいろいろな意見が出てくるかもしれない
  が,11市町村でやっていこうということでないと話し合いにならない。安房郡一本で話合い
  をしていく。
   最後の段階に来て,2つにしたらいいのか3つにしたらいいのか最後に詰めようということ
  である。そして,決まったように努力していこうということである。

Q6)合併がそれぞれの市町村の利害関係で議論されることも大事なことで、メリット・デメリッ
  トも当然出てくるだろうと思う。            ・
   3つのパターンがあるということも聞いたが,市長から港湾都市としての館山だとか高速道
  路の南の拠点都市などという話もあったように,合併後の都市が「なるほど夢の持てる都市で
  ある」と地域住民が思えるようなビジョンを具体的に出していくことの方が,我々にとっては
  非常に見通しが明るい合併になっていくだろうと思う。
   具体的に話し合って作り上げていって欲しいがどうか?

A6)その大きな柱は,安房郡市広域市町村圏事務組合において、昨年度に10年間の基本構想を
  策定しているので,その中で一つの方向が出ている。それをどういう形でどのようにしていく
  のかということはこれから話し合っていくことになる。合併すればこういう方向になるという
  ことは作り上げる。
   手順としては,合併協議会を設置し,その中で“新しいまちの建設計画”を策定することに
  なっている.そして,住民説明会などで説明するということになる。今後も,何回も往民説明
  会をしていかなけれぱならないと考えている。
   そのため,合併パターンができていく中で,各市町村の計画を盛り込んだものを作っていく
  つもりでいる。

Q7)想像であるが,中には財政的に裕福な市町村もあるのではないか。そのようなところも市町
   村合併には積極的に取り組んでいくのか?

A7)安房郡の市町村は全部貧乏である。その中でも館山市は財政カ指数は、0.6とまだ良い方で
  ある。財政力がないから合併してまとまってがんばっていこうということである。また,借金
  の格差を是正する支援措置も示されている。

Q8)以前,東海村を見学に行ったことがあるが,東海村でも合併の話が出ていたようである。
  「原子力のお陰で財政力は裕福なので合併はできない」と言っていたが,その後どのようにな
  ったのか?

A8)先日のひたちなか市の合併の講演の中で出てきたが、東海村は、原子力により裕福なので、
  今もまだ村のままで合併するつもりはないようである。

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館山地区〔真倉・青柳]
H14年2月5日(火)18:30〜20:00
青柳区民館


Q1)「関係市町村間で合併協議会を設置」とあるが,設置するには必ず合併重点支援地域の指定を
   受けなければいけないのか?

A1)指定については受けなくても良い。合併協議会を設置するのに,合併重点支援地域において
   勉強会や住民への啓発運動をするということであり,合併協議会に関して市議会の議決をする
   ということ,そのためのものである。
    重点支援地域の指定を受けなくても,そのままいきなり合併協議会を市議会で議決すれぱで
   きる。今までも重点支援地域の指定を受けずに設置してきたところが相当ある。但し,指定を
   受けてからであれぱスムーズにはなる。
    重点支援地域の指定を受けて,学習会やディスカッションをやって,機が熟してから議会で
   議決を受けようという考えである。直接は関係ない。

Q2)今,国の事務が県に委譲され,県の事務が市町村に委譲されるという問題がある。合併して
   もしなくてもおそらく最終的な事務が市町村に下りてくると思うが,そのことにより職員数を
   減らすことができるかどうかが問題になる。
    市町村の事務が多くなった場合に,民間にやらせる(アウトソーシング)などあると思うが,
   同時に考えていかなければ効果が現れないのではないか?

A2)これからはアウトソーシングを考えていかなければ行政だけではやりきれなくなる。民間の  
   方が効率的であるため民間移行となると思う。
   また,権限委譲については,中央の権限がすぐに市町村に下りてくるわけではない。福祉な
   どは国からの委任事務が多い。他にも,選拳の場合も国会議員選挙などは市が委任を受けて事
   務を行っている。
    委譲事務に関しては,全く新しいものが出てくるわけではないため,混乱はないと思う。

Q3)合併した場合に,市議会議員や農業委員会委員は相当数が減ると思うが,合併協議会の中で
   検討は行うのか?

A3)合併協議会の中に小委員会を設置し,検討を行うことになる。議会議員数を34人とするこ
   とは大変ではないかという意見もある。ただ,議員数を絞ったから困るということはないと思
   う。多少不安があるとは思うが,農業委員会委員などでも数は変わらない。この点については,
   農業委員会の担当者が集まり検討することとなる。

Q4)合併する前の手続きとして,一番最初に「関係市囲町村と合併についての検討等」とあるが,
   これは合併をするかどうかの入口の話がまとまった場合に合併重点支援地域を指定するという
   ことなのか?また,合併重点支援地域の指定を受けるには条件があるのか?

A4)そのとおりである。合併重点支援地域について県が指定する場合,市町村長が合併の指定を
   受けたいという意息表示をすることが条件である。

Q5)今までの話を聞くと,合併する方向で進めているような話であったが,この会合を持ったと
   いうことは住民が反対したら合併はなくなるということなのか?
    また,今回手を挙げなければ乗り遅れるとの話もあった。どのくらいの反対があればそうな
   るのか?

A5)市町村議会の議決が賛成であれば合併することとなる。議員は住民の代表でもある。
   なお,議会が了承すれぱ,市卿町村によっては住民投票という話も出ている。

Q6)今11市町村の話合いを行なっていて,現在は決まってはいないということであったが,ど
   ことどこの市町村が合併するという具体的な話はあるのか?

A6)市町村合併に関しては,総論では11市町村が皆賛成ということで一致している。また,安
   房広域においても,昨年3月の議会で予算を組んで三菱総研で調査を実施している状況である。
    確かにそれぞれの市卿町村に議会があるのですぐに合併というわけにはいかないと思う。住民
   の合併に対する温度差もあるのは確かである。

Q7)市町村合併はやるという方向で向かっているのか?

A7)手続きとしては市議会が半数以上で議決すれば合併はできる。しかし,市議会議員が勝手に
   行なうことはできない。こういった会合を持ち,議員はそれらの状況を見て最終的に賛成なの
  か反対なのかを決定することになる。
   法律的には過半数以上がやればできる。どこの市町村でも満場一致という状況ではないよう
  である。

Q8)安房郡全体の借金はどのくらいになるのか?
  また,国から来る特別のお金は同じくらいになるのか?

A8)国から来るお金と同じくらいで,少し余る程度である。
  620億を14万6,000人で割ると,安房全体としては住民1人当たり46万円,館山
  市だけであれば36万円である。   

Q9)合併以後も今までどおり国から交付金は来るのか?

A9)合併すれば合併時点の交付金を10年間確保するとある。多分、交付税は年々減っていくと
   いうことであるから,減っていっても合併時の交付税の額を減らさないと言っている。
    はっきり言えることは,かなり差が出てくると思われる。地方交付税の20兆円を国は借金
   でやっているから,借金しないようにしようということになると国は交付税を減らさざるを得
   ない状況となってくると言っている

Q10)10年サイクルという話があったが,国としては,合併特例法が切れる平成17年以降は合
   併させないということか?

A10)そういったことではない。しても良いが,財政的な優遇措置はとらないとということである。
Q11)協議会の設立や住民説明会の時期が分かれば教えてもらいたいが?

A11)現在は,資料にある1〜2のところである。
  安房郡の市町村長会では昨年12月末に会議を行ない,合併重点支援地域の指定を受けると
  いう申し合わせをした。改めて1月の中旬に「重点支援地域の指定を受けよう」という回答を
  ほぼもらい受けた。現在,県と達絡を取っているが,3月に県の方で指定する予定になってい
  るので,2のところまで来ている。
   3のところはこういった座談会を通じて,重点支援地域の指定を受けて,討論会等の状祝を
  見て,平成14年度中に市議会で市町村合併をしても良いという議決を得る予定である。
   もしその議決を得られないと平成17年の合併は絶望であるだろうと言われている。準備が
  できない。調整作業は最低でも2年はかかる。平成14年度中に議会の議決を得ないといけな
  い。議決をすると2年間かけて税金から何から全て一本化していく。2年間の調整期間があれ
  ば大丈夫と言われている。それがまとまった後に,往民説明会を持つ。
   その後,5番目の新市へ移行する議決を経て,県に報告をし,県から総務大臣に。これを平
  成17年3月までに終わらせなければならない。議会の議決は2回。市の名前や場所等全て決
  まった後に説明会を住民にする.住民説明会は少なくとも2回はやる。やっと2番目のところ
  にきた。

Q12)途中で他の市町村が“合意の意志がない”ということになることはあり得ないのか?

A12)1,2においてはない。3はわからない.相手が決まらないといけない。相手が見つかった
   ら,それについては議会の承認を得なければならないため,9月か12月で行わないと,合併
   協議会ができてから合併するまで2年かかると言われている。
    3の段階を9月議会ないしは12月議会で行うこととなる。なお,この3月には合併重点支
   援地域の指定は受けられるであろう。

Q13)話を聞くと相手(他市町村)に合意があるような感じに受け取れるがどうか?

A13)安房郡全体で合併協議を進めようという合意はできている。具体的にどことどこが合併する
   とか,どのパターンで合併を行うのかというところまでは決まっていない。
    総論として,合併しようという合意は市町村間でできている。

Q14)Aパターンとなった場合には,安房郡市広域市町村圏事務組合はなくなるのか?

A14)なくなる。安房郡市広域市町村圏事務組合の予算は全て市の予算となる。
   広域圏の場合,構成市町村の一つでも反対すると議決は無効となるが,これが市議会となる
   と過半数で成立するので,将来的なことを考えると,機能的になる。

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館山地区〔西の浜・岡沼・西原・柏崎・宮城・笠名・大賀・里見〕
H14.2.6(水) 19時〜20時30分 豊津ホール

        
Q1)館山市だけでなく,他の市町村の状況はどうか?

A1)今まで3回程度市町村会議を実施している。総論は合併賛成。合併をしなければ,今後やっ
  ていけないということでは考えが一致している。
   館山市の経常収支比率は80%を超えている。100に対して10〜15ぐらいしか学校を
  造ったり,道路を造ったりする経費がないということである。町村ではその率がもっと高く9
  0%ぐらいになっている。
   また,自己財源は館山市が45%ぐらいであるが,町村では30%以下,75%以上を国や
  県からの交付金や補助金に頼っている状況。今後,地方交付税がますます削られてくるので,
  小さな町村はにっちもさっちもいかない。
   町村の反応は相当温度差がある。首長も議会も往民の意識も違う。一部には,「借金だらけの
  市町村を抱え込んで,館山市が面倒見ることはない。」という声もある。合併を言い出す人がい
  ない。役所の職員や議員は,市長があまり前面に出て合併の旗振りをすることを良く思ってい
  ない。でんと構えていれば向こうから「合併させてくださいとお願いに来るから,動かないほ
  うが良い」と話す人もいる。
   誰も言い出さない中で,時限法律の適用期限が迫ってきた。形振り構わず,館山市が中心に
  なって合併を呼び掛け,各市町村もようやく動き出した状況である。
  合併重点支援地域の指定を受けることについては,全市町村のうち2町が議会や地域住民へ
  の説明をしたいのでもう少し待ってほしいということで保留になっているが,3月中には全市
  町村でまとまると思う。
   合併する市町村は来年の3月までに合併協議会設置の議決をしなければ間に合わないが,私
  が承知している範囲では合併に関しては5つぐらいの拓町村は大丈夫だと思っている。それから
  先は分からない。館山市だって議会がどうなるかわからない。慎重論もあるが,大方は合併の
  方向である。
   いつまでも借金ばかりするのではなく,合併して借金を返していく。子供たちに借金を残す
  ようなことはしたくない。

Q2)合併協議会は館山市だけで考えているのか?それとも合併しようとする町村を交えて合併協
  議会を設置するのか?

A2)合併協議会を作るには議会の議決が必要である。今年中にやろうということである。

Q3)それは館山市だけの協議会か?

A3)相手がいる.二つ以上の市町村がないと合併はできない。

Q4)現在のところ、 5町村ぐらい相手があるのか?

A4)気運としてとしてあるということ。県のほうで3つのパターンを提示したが,スタートは安
  房一本で行こうということに大勢はなっている。県では,館山と鴨川に経済圏が分かれており,
  二つに分かれざるを得なくなるのではないか考えている。この詰めはやっていない。
   県はどちらかにしなさいと言っている。ただ首長の問には,昔の四郡である,朝夷,鋸南,
  長狭,館山に分けたらどうかという人もいる。安房一本でまとまるかどうか.今の段階では5
  つか6つというところ。そこらへんを9月頃までには詰めていく。

Q5)それは財政的な間題か?

A5)理解が足りないということである。首長や職員の理解が,損だ,得だという理解しかしてい
  ないということである。特にこれがだめだからということはない。

Q6)県で示した3つのパターンで必ずしも合併しなくとも良いのか。

A6)3つの合併パターンは,県で経済圏,通勤圏などを考えてこういう形もあるということでつ
   くったものであり,往民の意志は聞いていない。安房一本でやることになるのか,5つか6つ
   だけでやるのか,9月ごろまでに決めていく.
   場合によっては二つの市町村だけでも良い。例えば,最後になれば館山市と白浜町だけでや
   るということもできる。できるだけ安房一本でいこうと,市町村の問では合意ができている。

Q7)私はA案がいいと思うが,それを館山市で主体的にやっていく気があるか。

A7)ある。

Q8)合併のメリット・デメリットを考えるとメリットの方が多い。私は賛成である。デメリット
  を中心に検討していく必要があると思う。
  地域審議会をつくるようになっているが,今の審議会は御用機関になってしまっている。国
  から来た意見を証明する機関になっている。審議会が住民の説得の道具になっている。
   住民の声として今まで合併したところの市の話を聞いて,どんなところが良かったか,どん
  なところが悪かったかを聴きたい。

A8)合併したところは「失敗した」と言わない。

Q9)住民は別に感じているかもしれない。

A9)明治維新のときは全国に7万の村があった。その後も都市は合併して,市民の声を聞くため
  に太きくなってきた。
   地方分権の時代,地域のまちづくりは,そこに住んでいる住民が考え,決めていくというこ
  とになる。
   今までの日本は中央集権で,地方交付税で三分の一の金を国からもらうというシステムにな
  っている。学校の教育も文部省で示した指導要綱でやっている。そのまち自身で決めた教育を
  やっていない。アメリカなどではその地域の教育委員会が教育内容を決めている。
   大きな都市ほど経済力もあり,住民の要望もききやすい。合併をすることで過渡的には負担
  が高くなることもあるが,長い目で見れば効率的になる。
   現在でも市町村によって介護保険料や幼稚園の保育料に違いがあり,それを統一するために
  住民の負担が重くなることもある.
   安房農協は「合併して良かった」と言っている。「合併しなければつぶれていた」とも言って
  いる。

Ql0)地方分権が言われているがこれと合併との関係はどうか?

Al0)今,規制緩和が進んでいるが,まだまだこれから。
   地域にあった教育をやることは大変だが,そうしないと国民が納得しなくなってきている。
  地域にあった基準,規則,規制でいくということになり,大幅な地方分権がこれから進む。税
  金も地方で集めて,地方は地方で自由にやりなさいという方向にある。
   今までは市長や議員が国の言うとおりにやっていれば良かつたが,これからはそうはいかな
  い。市町村によって極端な差が出てくる。21世紀は国の言うなりにやる時代ではない。

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北条地区[南町・新明町・新宿〕
H14.2.10(日)10時〜11時30分 市民センター。

Q1)他の市町村の関心はどうなのか?反対するわけではないが,どんなものなのか?見切り発車
  になるのではないか?

A1)現在,安房郡市広域市町村圏事務組合でも調査を進めている。各市町村とも総論では一致し
  ている。昨年暮から本格的に議論しているが,各論になるとばらつきはある。一つは各議会で
  十分に議論されていない点。もう一つは,市町村長としては理解しているものの住民の意向が
  まだ把握されていない状況である。
   今回,各市町村と合併重点支援地域の指定を受けるために話し合ったが,1月下句の段階で,
  2つの町が判断できない状況であるが,その他の市町村は合意している。今後,11市町村合
  同の会議の後,重点支援地域の指定を受ける方向で進み,その中で学習会を開催したり,住民
  への啓発を行つていく。
   平成14年度中には,合併協議会を設置する方向て進めていきたい。目安としては,安房一
  本でいけると思っている。平成15年3月議会の時点で,合意に達しない町もあるかもしれな
  いが,もしそうなったらその時点で考えていきたい。

Q2)3つの合併パターンが示されているが,安房全体が一緒になっても人口は14万人余。鴨川
  市,天津小湊町が別でも,いずれ合併するのであれぱ,安房一本で進めていって欲しい。
   また,今後は,デメリットへの対応策を明確に出していっていただきたい。
   さらに,議員の数も安房全体180余人が34人に減少するが,こうした今後の取組みは市
  民に公開されるのか?

A2)基本的には100%公開する。実際の作業に関しては小委員会が行なうことになると思うが,
  こちらについては公開するもの,しないものがある。例えば,新しい市名などを公募でやった
  ら数の上で館山市となってしまう。市役所の場合,課長などは3倍くらいになるので,どうす
  るのか。一部非公開のものも出てくると思われる。

Q3)合併協議会で議論が進められていくそうだが,民意がどう反映されるのか?どんな風に意見
  を受け入れてくれるのか,その兼ね合いが難しい。常に市民の声を反映していく方法があるの
  か?

A3)100%民意を反映させるということは困難である。住民投票を行なったら数が多い方が良
  いという決断もどうかと思う。農業委員の委員数など,ある程度は行政的な判断となる。
   また,道路や公民館などはかなりの部分で民意を反映していく。ただ,法律で決まっている
  ような事項は民意反映といっても無理である。
   行政として判断できるものはできるだけ民意を反映していきたいと考えている。

Q4)もっと手前で,合併するのか,しないのか,その段階での反映の方法を開きたいがどうか?

A4)一部で住民投票という話もあったが,議員は住民により選出されたものであるため,議員の
  判断に委ねたい。あくまでも,議会の議決で判断していただく。

Q5)下水道の整備が進んでいるが,それが財政的な重荷にもなっていると思う。誰が決めたかと
  いう話になる。議会で決めるというならば議員との話し合いを進めていくがどうか?

A5)議会や座談会など,できるだけ民意を反映していきたい。

Q6)市長自身,市町村合併について,どのようなイメージ,ビジョンを持っているのか聞かせて
  欲しいがどうか?

A6)安房広域市町村圏事務組合において,安房全体を“観光・福祉・教育のまち”として,安房
  広域圏の基本楕想でも取り上げている。

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北条地区[六軒町・北条海岸〕
H14.2.13(水)19時〜20時30分。菜の花ホール


Q1)安房郡の他の市町村ではどのような態度で臨んでいるのか?
  また,県から3つの合併パターンが示されているが,どのパターンが望ましいと思っている
  のか?
                                          
A1)安房地域の市町村の約7割で職員を対象にした勉強会や議員の研修会が閉かれている。
  また,このような地域住民との懇談会は2〜3の市町村で実施している。

Q2)各市町村は合併に向け動いているのか?                                                
A2)昨年暮れに市町村長会議を開いた。安房一本で行こうということになっている。一部には鴨
  川市と館山市の圏域に分けたらどうかという声もあるが・・・。

Q3)住民生活に必要な環境問題,火葬場,ごみ焼却場,水道,給食組合などはどうなるのか。ま
  た,国や県の出先機関があるがこれはどうなるのか?

A3)国・県の閏係は当分の間はあまり変わらないだろう。道路,港,漁業などの分野で国や県の
  やることはある。


Q4)合併は地理的に真ん中にある館山市にとってデメリットは少ないと思うが,火葬場,焼却場
  の建設はどこまで進んでいるのか。

A4)11市町村で構成する安房郡市広域市町村圏事務組合で共同事業として行っている。 
   火葬場は現在3箇所,鴨川市と千倉町と館山市にあるが,これを統合して三芳につくる計画
  がある。炉が7つぐらいになる。現在,用地交渉をしている状況。
   ごみ処理場は平成19年を目標に一つにすべく,場所の選定,候補地が3箇所あって検討し
  ている。ダイオキシン対策に莫大な費用がかかる。180億円ぐらいの巨費を投じてやろうと
  いうことになっている。

Q5)現在,和田に住んでおり,市町村合併については青年会議所の中で勉強し活動している。
  私どもの世代が将来を担う。一番大切なことはまちづくり,すなわち地域の将来ビジョンで
  ある。これから地域がどうなっていくか,みんな不安を持っている.家業を継いだり,公務員
  になっているが,みんな地域の将来に不安を持っている。    ・
   何のために合併するのか。まちづくりをどうしていくかが大切で,合併が先走らないように
  して欲しい。将来ピジョンがなおざりにされたまま,何かわからないうちに合併にならないよ
  うに。
   当然,合併協議会で討議されるだろうが,将来のまちづくりを見据えて合併をしてほしい。
   そこで一つ質問だが,合併の今後の具体的なスケジユールを教えてほしい。

A5)AとBのパターンでは違うが、来年3月までにそれぞれの市町村の議会で議決をして,協議
  会をつくらねば間に合わない。

Q6)国では全国に3,200余ある市町村を1,000にすると言っているが,安房の合併パタ
  ーンは3つある.市としては,現在,11市町村が一本になることを目指しているの?
   また,これまでの地区懇談会で3つの合併バターンについての意見が出ているのか?

A6)農協や教育界,郵便局も安房一本てやっている。高校も学区が安房一本であり,将来的には
  安房一本でいくべきだと思う。民が進んで官が11にも分かれている。職員が2,000人位
  いるが,合併すれば500人位減ることになる。議員も農業委員も教育委員も減る。今のとこ
  ろ安房一本で合併することを考えている。
   今までの地区懇談会では具体的にどこの市町村と合併すべきだという意見や提案はなかっ
  た。合併するとすれぱ安房全体でという意見は2〜3あった。政治的な配慮からか11の市町
  村長も現在のところ,当面安房一本でいこうというのが考えである。

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那古地区
H14.2.14(木)19時〜21時 那古地区公民館

Q1)基本的には合併は賛成だが,地元にとってどうなるのかわからない。地元の産業として菜花
   やいちごなど独自の生産物があるが,それをどのように発展させていくか聞きたい。
    私は青森出身。もう少し館山は発展する有利な要素があると思っている。今ある地場産業,
   酪農とか,菜花,びわなどの第一次産業を育てるという考えでないといけない。

Q2)那古に住むわれわれとして、駅前の開発や港湾など大きな事業の内容は良くわかったが,那
   古地区がどうなるかわからない。消防車の入らない道路もある。快適な往環境とはとても言え
   ない。合併すると那古の4人の議員はどうなるのか?職員も太幅に削られると対応能カが落ち
   ると思うがどうか?

A1・2)三芳村や丸山町は道路が良いと言われているが,館山市の市道は丸山町の10倍,20
   倍の距離がある。人口一人当たりの市道の距離は館山の方が長い。大きな財政規模になってく
   れば住民の要望にも応えられる.
    現在の市の財政は,経常経費が80%を超えている。 10〜20%ぐらいしか市民の要望に
   応えられない状況である。

Q3)那古地区の人口より少ない町村があって,行政水準は結構,那古より良い。合併特例債は7
   割は出るが,15年先には4分の3になる。そうなれば財政が圧迫される。
    合併をやることには賛成だが, 3割借金して合併バプルになったら大変である。
   逆に那古は独立して那古町をつくりたくなる。館山,北条地域に市の予算の大半がつぎ込ま
   れている。今後,那古どうなるかが心配である。ここで無理をしても那古てやってもらいたい
   ことがある。
    地元で困っているのにまだやっていないものもある。やることに対して先が見えてこない。
   これからやる事業を順序良く,示してほしい。

Q4)那古は、高規格道路が通っていても何のメリットもない。この道につながる産業施設がない。
   船形地区は,漁港につながる道をつくろうという話があった。高規格道路を市の地場産業に結
  び付け、これを活かす道はないか。そういうことがないと合併は絵に描いた餅である。
   貧乏な:町村を合併で抱え込んだら館山市は余計に貧乏になってしまうのでは?

Q5)うちの道路,うちの農産物,うちの商売ということでみんな頑張っている。総論としての話
  はわかったが,各論としての那古地域のことを話し合う機会を設けるべきである。合併には那
  古の一人として賛成である。
     
Q6)我々が心配しているのは生活がこれからどうなるのか,税金が高くなるのではないか,とい
  ったことである。リーフレットにデメリットとして5つほど書いてあるが,全て「いや,そう
  ではないよ」と言われているようである.             ・      ・
   合併しない宣言をしている町もある。民間人にとっては合併して生活がどうなるのか,住民
  負担が多くなるのかどうかが関心のあること。

A3〜6)合併したとしても税金は国の法律に基づくものなので変わることはない。
   問題は合併特例法が終わった後,どうなるかということであるが,税収が下がってくるので,
   交付金も下がってくるだろう。

Q7)この合併の懇談会は今回1回だけではないですか?

A7)合併するまでに市議会の議決が2回必要である。合併協議会を作る時と合併を決める時。従
   って,住民懇談会もあと2回は開催する。
    合併協議会では2年間かけて,千項目に渡り細かな検討をすることになる。これらは情報公
   開していく。

Q8)他の市町村の動きはどうか?

A8)総論として11市町村すべて合併は賛成である。安房郡市広域市町村圏事務組合の15カ年
  計画でも合併を目指すことが書かれ,13年度事業で合併検討基礎調査を実施している。

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船形地区 
H14.2.1(金)19時〜20時30分 船形漁民センター

Q1)安房地区を大きくまとめるのはわかるが,3つのパターンそれぞれに動き(根拠)があるか
   ら,このパターンがあると思うが,鴨川市が一番借財を背員っている。3つのパターンになっ
   た原因(背景)を説明して欲しい。                            
Al)一つは選挙区。それと,経済,文化,学校圏は一本にした方が良いという考え方。鴨川市に
   は長狭高校ができ,ある程度経済圏として成り立つという考えからである。

Q2)東関東自動車道などの完成が間近というが,港を結ぶ船形バイパスの建設が大きな課題。館
   山市のためにもなると考える。今後,どう対応されるのかお考えを伺いたい。

A2)市町村合併によって,館山市の基本計画は変わることはない。計画されている事業を進めて
   いく考えである。
    また,安房広域圏の基本構想は,そのまま合併後も継続的に使えると考えている。合併すれ
   ば,その動きは加速する。船形バイパスの件は,総合計画の重点事業として位置付けているの
   で進めていく。

Q3)A・B・Cパターンは,初めて見るが,BとCのパターンに対する理念があるのか。館山市
   のためには,Bパターンは非常に良いと思うがどうか?

A3)歴史的に見ても,安房を二つに分割するのはなじまない。地図で見ると,Bパターンは理想
   的に見えるかもしれないが,今のところは安房一本で考えていく。

Q4)リーフレットにもあるが,皆さんもデメリットのところが心配なのではないか。デメリツト
   の5つの項目はやはり心配だが?

A4)リーフレットにあるのは,市町村合併をやっていく中での事例にすぎない。必ずこうなると
   いうものでもない。
    安房には180人余の議員がいるが,合併するとこれが34人になる。民意が反映されなく
   なるのでぽないかという意見もあるが,他の人口規模の自治体では,民意が反映されていない
   というわけでもない。
    職員でいえば,2000人が1500人になる。500人の雇用の場をどうするのかと
   いう意見があるが,500人分の経費を公共事業にまわせば,公共事業は投資の3倍もの効果を
   生むとも言われている。そこで,民間に雇用が生まれてくる。
   そういった意味でも,市町村合併は進めていきたい。

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西岬地区    
H14.2.18(月)13時30分〜15時 西岬東公民館


Q1)今の安房郡市は2市9町村で構成され,人口も14万7千人いる。
   館山市の地区懇談会も15回の機会を持ち,今日で8箇所目の懇談会ということであるが,
  館山・北条地区の懇談会も終了した中で,市としてはある程度中身が煮詰まってきたのではな
  いか?
   また,県に対しても,館山市長が一番協力的であるようだが,逆に他の市町村は合併に対し
  賛成していないのではないか?合併すれば館山市長が市長となってしまうのではという懸念
  もあるのては。
   さらに,議会に関しても,西岬から議員も出ているが,安房全域で180余いる議員数も合
  併すれば34名となってしまう。館山市の議員も全てが賛成していないのではないか,市長,
  市当局,他の市阿町村の首長など,他の状況はどうか?

A1)その点に関しては,市町村長でなければ言えないことである。
   昨年の暮れに安房の市町村長は2回程話し合っている。11市町村もあることから,一部「市
  町村合併はまだ必要ないのでは」という首長もいるようである。総論賛成,各論反対では合併
  は難しいということは確かにそうである。
   11市町村で重点支援地域の指定を受けて,一緒に勉強をしていこうということ。勉強会の
  中で協議をしていくうちに,「合併は困難」という結論に至ってしまうことも十分考えられる。
  各市町村長で月に1回程度の話し合いが必要。そうしないとなかなか話が進まない.昨年12
  月とこの1月に市町村長の会議を2回実施した。
   合併重点支援地域の指定については,11市町村長の同意は受けており,議会に諮らなけれ
  ばいけないということはあるが,11市町村で指定を受けていこうという気運はあるというこ
  とは市長から間いている。

Q2)合併特例法が平成17年3月で切れてしまうということであるが,それ以降は認められない
  のか?

A2)国からは「再延長はない」と言われている。

Q3)市町村合併に対して何か動き始めが極めて遅いのではと感じる。時間がないから2〜3年で
  ばっばっと進めるという風に感じられる。住民の考え方を取り入れながら,地域の住民に対し
  ても十分な説明を行なうべきである。そうしてもらわないと我々にも非常に難しい話。
   合併は相手があることなので,他の首長がこういった考えをしているということを住民に情
  報提供してもらいたい。そして早いうちに方向を決めて,具体的な資料を示していただきたい。
   実際,市町村合併となった場合に,館山市自体にはメリットがあるが,他の地域(市町村)
  にはデメリットとなることの方が多いのではないかと考えるが・・・?

A3)これから市町村合併の枠組みが決まってくる。館山市とA町,B町が合併するといったよう
  な枠組み。その後,新市町村建設計画を作ることになるが,その中で一つ一つの項目について
  関係市町村とともに福祉サービスなど各種事務事業の調整を合併協議会の中でしていくことに
  なる。
   さらに,道路計画などについても,新しい都市の中でどうするかを議論していく。千項目程
  度についての調整となるのでは。さいたま市は五千項目を調整したと聞いた。
   様々な項目を洗い出ししていく中で本当のメリット・デメリットが生まれてくる。今日の説
  明は一般的なメリット・デメリットを示している。合併の形によってメリットは変わってくる。
   このような説明会を実施し,情報公開しながら進めていかなければいけないと考えている。
  サーピスの水準は高く,負担は低くとあるが,実際はなかなかそう言えないもの。淘汰され
  て出てくるようになる。出てきたら住民説明会を実施し,皆さんとともに話し合っていく。
   また,各市町村間で様々な格差がある。枠組みが決まらないと具体的なメリット・デメリッ
  トを示すことができない。合併協議会ができれば具体的なものを示していくことはできるよう
  になるが。

Q4)合併特例法の適用を受けるとこういった特例が受けられますなどといったものは何かあるの
  か?

A4)いくつかの財政支援措置がある。
  現在,館山市においては自主財源が48%,依存財源は52%となっている。国としては市
  町村への交付税を4分の3に減らしたいという意向がある。国の財政が厳しいため,減らした
  いという考えである。そうなると,自主財源はそれしかないため,現在の全体162億の予算
  規模を縦持できない状態となってしまう。
   また,平成2年には経常収支比率70.5%であったものが平成11年には83.3%とな
  ってしまっている。すなわち,例えば100億の予算があった場合,以前は30億が道路や学
  校などに係る事業に便えたお金が,今では17億しか使えなくなってしまっているということ
  である。
   もし合併すると,平成17年から10年間は普通交付税を保障しますということ。そしてそ
  の後の5年間は段階的に減らしていきますよということである。この間に港の整備をしたり地
  域の振興を図りながら,自主財源をもっと強化していくという考えがある。
   また,合併することにより特別の経費が発生してくる。合併すると,道路や庁舎,出張所な
  どが必要となってくる。その時のために合併特例債を特別に認めますよという法律がある。総
  務省のホームページでは,11市町村で合併した場合,合併特例債は668億と試算している。
  そして,この事業費のうちの95%は起債を認め,さらにそのうちの70%は後で地方交付税
  で割り増しして入れていきますよということである。668億のうちの約67%に充たる45
  0億余くらいの金が国から別にくることになる。ただ,現在も安房全体で628億位の起債が
  ある。
   新庁舎の建設や地域振興で必要な事業を行うことにより,地域の振興が図ちれることにな
  る。その他,振興基金や幾つかの財政措置があるが,大きなものとしてはこの2つである。
   どうせ将来合併しなければならないという条件を考えた場合,平成17年3月までに合併す
  ると優遇措置がありますよということ。
Q5)仮に合併をせずに自主財源を増やしていくには、今の市民税をいくらにあげることになるの
  か? 

A5)わからない。国のほうで保険料の自己負担3割といった話しも、国保や政府管掌健康保険等 
   による数千億の借金を減らすには,自己負担を増やさなければいけないということである。
   しかしながら,保険料率は法律で率が決まっているため,それ以上は取れないが・・,。

Q6)「合併しなさい」という国からの脅迫があり,そのため、合併させるためには市民を脅迫しな
  ければいけないことになるのでは・・・?
                       ・
A6)市民の皆さんへの行政サーピスについては,このままでいくとどうしても低下せざるをえな
  い状況となってしまう。この合併特例に関する制度は財政的に非常に有利な制度である。

Q7)合併は往民サービスの面から考えれぱとても良いことであると考える。確かに負担は伴うが
  このように非常に有利な制度はないと思う。
            ・
Q8)合併を前提としたような方向で話が進んでいっているように思える。住民にしてみればメリ
  ット・デメリツトがあり,自分たちの生活にどれだけメリットがあるのかが肝心なことである。
  行政の方も職員交流を実施して研究している。まだ,研究の段階であるように思えるがどうか?

A7・8)昨年の暮れに部課長を対象に市町村合併に関してのアンケートを実施した。
  ※アンケート調査結果概要を報告

Q9)県が示した合併パターンのとおりでなくとも良いのか?

A9)良い。県が示したパターンはあくまで目安である。

QI0)例えば,富山町の住民が館山市と合併するなら良いが、三芳村とは合併したくないといった
   場合にどうなるのか?

AI0)通常行政区域が離れてしまい飛地となる。西東京市の場合も通学圏の問題もあったという話で
  ある。「合併することは多分難しいのではないか」としか答えられない。

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富崎地区           
H14.2.21(木)・19:00〜20:30 ; 富崎地区公民館


Q1)合併パターンAの15万人がだめになると,660億の合併補助金がパーになるのか?

A1)合併補助金ではなく,合併特例横で実際には借金である。合併すると対象事業費の70%を
   国が交付するということ。30%は借金が残ることになる。非常に有利な制度である。
   合併人口が14万6千人になるといくらとか,市町村の組み合わせによって限度額が決まっ
   てくる。総務省のホームページを見ると額がすぐ出るようになっている。
   安房全部が合併すると668億円の借金ができ,その7割を国が面倒見るということになる。

Q2)水道料金など公共料金はどうなるのか?

A2)税金は法律で決まっている部分があるが,保育園の保育料とか水道料金などの公共料金等は,
   市町村によってまちまちであるため,合併協議会の中で協議され決まっていくことになる。
   一般的には負担は低いほうに合わせて,サーピスは高いほうにと言われているが,なかなか
   これは難しい。経過措置をとりながら,やがては一本にまとめていかなければいけないだろう。
    いずれにしても合併協議会の中で決めていくことになる。

Q3)都市計画税はどうなるのか?

A3)都市計画税については,都市計画区域の指定を受けていないと都市計画税を課税できない。
  安房地域の中で都市計画区域があるのは館山市(・鴨川市・天津小湊町)だけ。
   議会でも問題になったが,館山市は全地区が都市計画区域となっている。旧村地域の農村部
  まで都市計画税をかけるのはおかしいのではないかという議論になった。歴史的な背景があっ
  て六村を合併するときに旧村地域の希望もあり全市を都市計画区域に入れた。
   神戸小学校や富崎小学校,公民館などが整備され皆に喜ばれていたが,バブルがはじけ公共
  事業がなくなり,やるところもなくなってきたことから,何で田舎まで都市計画税がとられる
  のかという議論が起きてきた。
   都市計画税については,外すかどうかという議論がある。外す場合に2つの問題がある。都
  市計画区域になっているとどこに家を建てようが全部できる。宅地転用ができる。都市計画区
  域ではないと転用が難しい。土地が売れないので土地持っている人は嫌だと言う。都市計画区
  域から外れてしまうと規制が赦しい。そういう不利な点がある。合併するとどうなるかは何と
  も言えない。
   ただ,私が合併した時の市長であれば外すつもりでいる。全部白紙にする。白紙にした上で
  3カ年計画によりもう一度都市計画区域の線引きをやる。鴨川や白浜,館山の市街地など必要
  な地域に線引きをする。改めて白紙でやらないといけないのではないかと考えている。
   新たに都市計画として発展するところについては都市計画区域にしなければいけないのでは
  ないか。私が市長だったらという仮定であるが,周辺市町村からは,館山市は都市計画税を撤
  けてずるいと言われるかもしれない。これを私が今の立場で撤廃しますとか,存続しますとか
  言うことはできない。

Q4)大きな区域で合併が必要だということはわかった。館山市が10年とか国から財政的に援助
  されるところまでは見通しが立つが,それから先20年とか50年とか私たちの子供や孫たち
  が生括する場面において一体館山市がどうなっているのか。おそらく10年か15年すれば補
  助金は減らされ,人口はどんどん減っていくのではないかと考える。
   今の箱物行政が進むともっと貧弱な過疎地になってしまうのではないかと危惧する。合併を
  進めるのは大変はことは思うが,一方で将来を見通した地方の自立ということを考えて欲しい。

A4)合併特例法により10年間は支援される。合併しなかったら10年先の状態が今から来るの
  で毎年下がってしまうことになる。合併すれば10年間は支援が受けられるのでなんとか生き
  ていける。今合併しないで10年先に合併しようとしても合併するだけの足腰もなくなってし
  まうので今やらなければ大変だろう。
   今は惜報化時代である。NTTも10万人以上の都市には光ファイバーケーブルを引いてい
  るが,千葉以南では加入者が少ないためケーブルを引いても採算が取れないと言われている。 
  光ファイバーがなければどうやって食べていくんだと言われた.そのような時代がそこまで来
  ている。インターネットで世界につながり国際化社会になっている。食糧も90%が海外から
  の輸入である。
   市町村の首長としては,全国的・世界的なレベルの視野を持づて,館山市をどうしていくの
  かということを考えていかなければいけない。

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豊房地区                       
H14.2.22(金)19:00〜20:30 豊房地区公民館


Q1)豊房村では,前回の合併は皆が反対だった。現在と全く同じ。振り返ってみると無意味だっ
  たと考えている。合併するということは,そこに住む住民一人ひとりが幸せになるということ
  が大前提である。
   三芳村,白浜町,富浦町も同じこと。富浦町ではピワ倶楽部が象徴しているように,住民の
  所得は丸山町や富浦町の方が豊かである。八束の中でも道路が進んでいる。
   豊房が館山市と合併しても,所得は全く上がっていない。道路もそう。アクアラインができ
  たことで木更津市内の商店街が潰れた。街が全滅の状態である。道路ができたからといって,
  生活が必ず豊かになるとは言えない。
   合併は国の方針だから良いが,大切なのは全ての人が幸せに,そして所得を上げていくよう
  にしていかなければ。合併も良いが,その前に市民の生活が豊かになる手立てをしてもらいた
  い。豊房は何のメリットもない。三芳村の方が良い。

A1)当時,館山市の人口は5万7千人。安房全体でも19万人いた。しかしながら,館山市が人
  口減少率は一番低い。道路などへの税金の投入も,数十倍館山市の方が良いはず。税金を見て
  も,税金を納める一人当たりの額は館山市の方が高く豊かであると言える。

Q2)役所にいる人は良いが,豊房で農業をやっていける人は何人もいない。
  商店街を見ても,館山市を支えてきた入が皆潰れてしまっている。外から来た人が儲けてい
  るだけである。人口が増えることも良いが,市も市民の生活が豊かになることを進めるべきで
  ある。 668億円の補助というが,これはAパターンの場合か?
   市町村合併の必要性は良くわかった。借金財政と言うが,合併に絡めて,異常に公共事業を
  進めるような駆け込み的なものがあると思う。そうしたものをしっかりと抑制してほしい。

A2)合併特例債の額は合併する市町村の人口によって異なる。 11市町村の場合が668億円。
  合併市町村が5つであると人口が減るため下がってしまう。

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北条地区 〔三軒町・鶴ケ谷・新鶴ケ谷・渚・八幡・湊・湊団地・高井・上野原〕
H14.2.24(日) 10:00〜12:00 鏡ケ浦クリ-ンセンタ‐

Q1)リーフレットにA・B・Cの各パターンの人口と面積が示されているが,この面積には活用
  できる面積が載っていない。活用できる面積がどの位あるかということがある程度分かれば
  どのパターンで合併を進めていくかということも分かってくるのでは。今後,機会があったら
  示してもらいたい。

A1)リーフレットには全体の面積を示してある。農地や山林などの面積については,後日何らか
  の形てお示しすることとしたい。

Q2)都市計画税の問題であるが,他の市町村では都市計画税を取っていないところもあるのでは
  ないか。心配なのは,他の市町村が館山市と合併した場合に都市計画税の負担が発生してくる
  ということ。
   合併の良い所(メリット)として,税の徴収についても住民の負担が軽くなるという話しも
  あるようだが,色々なことを考えた場合に,平成14年度以降に館山市の都市計画税を廃止し
  たらどうかとも考えるがどうか?

A2)都市計画税については現在のところ館山市だけである。         
  基本的には都市計画事業があるから都市計画税を頂いている。都市計画事業としては,都市
  計画道路や公共下水道などがある。このように館山市では都市計画区域が決定されているが,
  他の市町村には都市計画区域そのものがないため,都市計画事業もない。
  そのため,都市計画税を考えるには,まずは地域の都市計画の問題から調整していかなけれ
  ばならないので,今すぐこうしようということにはならない。大きな議論を呼ぶ問題であるた
  め,今後十分な議論をしなければならないという認識は持っている。

Q3)今日は各地区の代表が参加して,市町村合併に対する館山市としての考えを聞いている。こ
  のような懇談会や広報などで市から一般市民への情報提供はしているが,逆に,市民からの声
  を聴く機会というPRをして,合併問題について考えていくというのはどうか?

A3)本来ならば,より多くの市民の中でこのような話しをすれば一番良かったと思う。
  ただ,時間的な問題もあった。今後も各団体との話し合いを行なっていくが,その他に,市
  ては“出前講座”という制度がある。そういう制度を活用してこういうものもやっていきたい。
   また,合併に至るスケジユールの中にもあるように,こういった懇談会も2度,3度とやっ
  ていかなければならないと思う。そういった際には,一般の市民に呼び掛けてできるだけ多く
  の市民の方に参加していただく中でやっていきたいと考えている。

Q4)住民投崇という考え方であるが,住民から出たものは行政側では直接タツチしないと思うが
  その点はどうか?

A4)我々としては答えにくい。住民から選ばれた市議会議員がいる。議会の民主主義の中で“議
  会の意志”というのは意義があるものである。過去の議会の市長答弁でも「議会の意志を尊重
  していく」としている。
   ただ,他の市町村では最後に住民投票となる可能性もあるということの認識はしている。そ
  れも一つの選択肢ではあるが,現在の段階では“議会の意志を尊重する”ということで事務レ
  ベルでは考えている。

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館野地区            
H14.2.25(月) 19:00〜20:30
館野地区公民館

Ql)市長は公共事業によって税収を上げていくと言うが,税収を上げるためにどのような公共事
  業を考えているのか?

Al)特にこういった事業ということではないが,民間企業の育成をしていくという考え方。浮い
  た分を民間へ投資していく。公共事業は建設課だけでも5年ストッブしているものもある。平
  均で2〜3年掛っている。苦情等もある。そういう面では,民間の動きが活発になれば良い。
  市民の要望を受けてやっていきたい。

Q2)合併特例債はあくまでも借金である。また,合併に関しては,個人的にも安房の一本化を望
  んでいる。
   合併重点支援地域の指定を受けるという話であるが,住民に対しては,今回の地区座談会で
  終わりなのか。アンケートをとるとか,住民投票があって然るべきであると思うがどうか?

A2)かなり借金の面も出てくると思う。しかしながら,国の公共事業は効率の悪いものもあるが,
  合併特例債などを有効に使えば,市庁舎を建てることができる。通常の中ではできないこと。
   ごみ処理についても同じこと。各市町村ばらばらの中で,平成19年までに一本化していこ
  うと計画しているが,財政的な面でたいへん難しいだろう。180億円もの経費がかかる。現
  実的にはやらなければならない。合併すれば合併特例債の中でやっていける。もし,できなけ
  ればゴミ戦争になってしまう。  
   合併特例債の枠の中で,庁舎をつくるとなると道路も作らなければいけない。そういった経
  費や福祉センター,特養などを建てていくことができる。
   合併特例債は,直接的なものに使え,地域の活性化になると思う。いい循環が生まれてくる。
  地元への経済効果もあると思う。

Q3)合併重点支援地域を受ける前に,具体的にアンケートをとるなど何かないか?

A3)11市町村の中でいろいろな考えがある。鋸南町のように県の結びつきパターンに拘らず独
  自に進めようとする動きもある。
   合併重点支援地域の指定を受けると調査・研究への財政的な支援が受けられる。安房全体で
  調査・研究を進めていこうとするものである。
   流れとしては,情報や資料等を住民に提供していく中で,安房舎体で勉強していく,各市町
  村長の権限で進めていくものである.
   平成14年度中に作業を進めていくために,議決を受けないといけない。議会の中で枠を決
  めていく。その枠を決めるために支援地域を受けて,話し合いを進めていく。
   その後,法定協議会をつくり,新市の名前や庁舎の場所等を決めていく。これで2年かかる。
  どういうまちを作っていくのか細かく決めていく。
   この段階で,基本計画を広報等を通じ,市民の皆さんに知らせていく。議会の中で決められ
  ないという場合には住民投票も出てくる。計画ができて,どこに市役所を置くのか,名前をど
  うするのか決めていく。
   議会の議決は,住民の総意だと思っている。住民投票は良いが,議会がいらなくなってしま
  う。基本的には議会を尊重していきたい。議会は往民の意思を反映してくれると思っている。

Q4)市長が庁舎建設のことを言っていたが,こうした財政の中でPFIの手法は有効である。初
  期投資に金がかかるものは現実的には考えられない。PFIの手法を使うことで合併の最大効
  果をあげてほしい。

A4)今後研究していくつもりである。
  合併協議会の中て煮詰めていく中で,基本計画が作られ,税金はこうなる,公共事業はこう
  なるなど,いろいろ議論となる材料が出てくる。こうしたことを広報等で知らせ,座談会をや
  りながら進めていく。皆さんの意見を反映できるものを合併協議会の中て練っていく。
   問題は,新しくできた基本計画が大切。ここで議論が熱中してくる。これからこうした作業
  の中でもう一度皆さんと論議していきたい。

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九重地区     
H14.2.26(火)19時10分〜20時30分
九童地区公民館

Q1)やれるところから合併するのか,Aパターンで押し通すのか,その辺の考え方はどうか?

A1)基本的に安房一本というのは,かなり前からその方向で決まっている。
   館山市の基本構想の中では,“安房は一つになって協カして広域行政をしなけれぱならない’
  と明示されている.安房郡市広域市町村圏事務組合の基本構想で1年かけて検討した中でも,
  安房は一つになってやっていこうということが確認されて基本計画の中にきちんと明記されて
  いる。咋年3月の広域圏の議会では市町村合併をするための基本調査をしようということにな
  り,三菱総研に基本調査を委託した。その時には安房一本ということで委託している。
   また,県はいろんな事を分析した結果,安房は一本でやるべきだとしている。ただ,安房に
  は鴨川市という経済圏があるので,場合によると鴨川と館山と2つに分けてやることも必要だ
  ということもありBパターンが示されている。
   県や県議会で審議した中で,安房の経済圏は一本であると,農協も安房一本になって,安房
  支庁や学校の人事など安房一本でやっている。安房は高等学校も安房圏であると。一つの経済
  圏なのでこれを割ることはむしろだめだろうと。経済圏,通学圏などでもつて一本にしたほう
  がいいだろうと。県はケースとして安房は一本という方向を出した。
   しかし,エリアが広いので11市町村の合併は大変だから分割でやれるところからやってい
  ったほうが良いという意見がかなり出ているし,反対するために一本が可能かどうかという意
  見が出てきている。基本的にはどう考えても安房地域を割るということは無理だろうというこ
  とになっている。
   昨年11月に市町村長会議を開いて,市町村合併をどうするか議論した。私は一本化で打ち
  出したので,関係市町村から一本は無理だろうということで少し時間をくれということになっ
  た。 1月の中旬まで時聞をかけて考えましようということになった。
   そういうことで1月中旬に会議を開いた。安房の9町村で集まって合併についてどうしよう
  かという話し合いをしたが,「われわれ町村が合併どうこう言ったって始まらないだろう。館山
  市と鴨川市がやる気になって手をつないでくれれば,我々もそれに協力していこう」という結
  論を持ってきた。
   私と鴨川市長が2回ほど会い,安房一本で行こうという意見がまとまり,1月中句の市町村
  長会議の中で安房は一本でやっていこうと提案した。2月中に各市町村で相談して結論を持っ
  てきてくれということでやったところが,3つほどの町村がまだ了解が得られない。後は全部
  OKになった。鴨川市も議会の中で全員一致で安房一本で進めていこうということになって新
  聞に出た。千倉町は前の合併の時に大変だったので,難しいだろうと言われていたが,これも
  議会で合併垂点支援地域を受けようということになった。残る町村は鋸南町だけ。保田と勝山
  が合併する時に大変だったということからそう簡単にはいかないと言っていたが,全員一致で
  合併垂点支援地域を受けることを決めた。ここで,県から合併重点指定地域を安房一本で受け
  るということが意思統一された。状況はそういうことである。
   これで3月末までに重点支援地域の指定を受けて,平成15年3月までに合併協議会を設置
  することの議会の議決を受けなければいけない。4つほどの市町村がまだパターンはこれから
  決めていこうということである。まず,3つ4つくらいで合併してその後また合併すればいい
  だろうと言う考え方がある。
   大勢としては館山市と鴨川市が一本でいこうということで進んでいる。どうなるかわからな
  いが状況はそういうことである。安房は一本で行こうということでまとまった.組み合わせを
  どうするかはこれから考えていこうということであるが,安房一本で県の指導を受けようとい
  うことである。

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神戸地区     
H14.2.27(水)19時〜20時30分
神戸地区公民館

Ql)職員が余るという話であるが,そういった職員はどうなるのか?

A1)常識的には10年くらい掛けて退職不補充などにより職員数を調整していく。だからといっ
  て今の住民サーピスを低下させることはしない。
   合併して人件費が削減できることにより,道路などにその削減できた分を充当することがで
  きる。景気浮揚と雇用対策にもつながると考えている。人件費が減ることにより予算も減るの
  ではないかという話も一部であるが,そういった金に使うことになる。これにより業者の雇用
  が増える。
   来年度の予算については,各種積立基金を減らし171億円となる。一般会計予算で5.1%
  の増。予算が増えたことにより民間受注していくため雇用対策が図られる。
   また,税収が増えれば景気も雇用状況も良くなると思っている。
   職員については,自分自身以前組合に入っていたこともあり,簡単に首を切ることはできな
  い。職員の場合には,給料以外にも各種負担金などもあるため,l人当たりの人件費は1千万
  位になってしまう。

Q2)こういった座談会を開催することは非常に良いことである。そこで質問であるが、話を聞い
  ていると“合併パターンはAパターン”というように聞こえて来る。市として合併パターンは
  どのように考えているのか?
   また,他の市町村の考え方など状況はどうなっているのか?

A2)合併については完全に安房全体でやる方向である。
   館山市も咋年基本構想をつくった際に,“安房一本で連携強化をすべき”としており,また,
  安房一本で処理場や火葬場など実施していると文章にも出ている。安房郡市広域市町村圏事務
  組合の仕事も消防・ごみ・火葬場など広域で処理している。
   ただし,一本化でまとまりきれるかという問題は先の問題である。教職員や郵便局なども安
  房一本で処理している。NTTも同様。高等学校も安房全体が圏域となっている。合併の際に
  2,3の町村を除外すると村八分のようなものになってしまう。それは確かに問題である。
   安房の市町村長会は安房一本でまとまっていくことに対し了解をした。全市町村が3月の下
  旬に合併重点支援地域の指定を受けるということになった。むしろ安房一本でいかないと入ら
  なかったところが可哀想である。

Q3)先行きを見ると市町村合併は進めた方が良いと思う。一つ合併をやってみればよい。
  ただ,今日の懇談会は年配者が多いので,今後は若い人の意見を聞く機会を設けることも良
  いではないか?

A3)今は小さな町では商売も良くはならない。“市”という名前であればぜんぜん違うと思う。商売
  をやるにしても小さな町ではだめ。若い連中はそう割り切っている。

Q4)これからのまちを引っ張っていくのは若い人達。そういった人の意見を開くべきではないか?

A4)富崎や神余の小学校の生徒も減ってきている。先生も何人もいない。生徒の数が少ないと当
  然先生も配置することができない。子供がやりたいと思っても生徒数が少ないと何もできない。
   そういったことを考えても小さいより大きい方が良い。

Q5)民間の会社もリストラを行っている。人件費を削っていかなければ財政破綻してしまう。
  合併すれば地方交付税は何年か先までは減らないと聞いた。近い将来,交付税はそんなに一
  気には減らないだろうが,この先やっぱり減っていくことになるのか?

A5)今の税制度は5税が国に集められ,その内の約3分の1が収入のないところに手厚く、その
  ため赤宇になっている状況。これは仕方がないことである。そこで国は5税は地方税と組まし 
  て配分してしまおうと。それによつて小さな町村はなくなってしまう。「合併により活性化が図
  られる」と国はそう説明している。

Q6)市長から昭和29年の合併について話があったが,自分が記憶しているものとはニユアンス
  が違うように思う。当時は目立った問題点はなかった。市議会議員になる際に多少問題があっ
  たかもしれないが。この地域では昭和27年に隔離病舎を造ったが,2年経過してもその建物
  は使わなかったように記憶している。
  館山も同調し,合併についての理解はあったはずである。大きな話題にならなかった。そこ
  には時代の流れがあった。6カ村が合併し,当時はさみしいという気持ちがあったのは事実。
  しかし今では人口4千人の半分以上は館山市となってから生まれている人達である。環境も違
  ってきている。当時は火葬場もなかった。そういった面で広域的にやることはいいことである。
  しかしながら,これからは地方交付税が貰えなければ生きていけないというのが実状。平成
  17年3月までには合併を決めなければならない。今後,議会の議決を経て合併の事務を行っ
  ていくにはもう時間がない。合併せざるを得ない。館山市ではなく,むしろ他の町村の方が合
  併しなければという気運が出て来なければならないのでは?

A6)昔千倉町は合併の際に大きな事件となったことがあるため,「議会とよく協議をし,結論を出
  す」と千倉町長は話していた。
   また,鋸南町では町長と議員は.「首になるのは嫌だ」と話していたこともあったが,逆に住
  民からの話で急速に合併論議に進んだということである。町民サイドでは,「今の時代もう市で
  なければだめだ」,「市町村合併しても悪くはならないだろう」という意見が多いようである。
  館山市もまた同様である。

Q7)地方交付税をもらっていても,これから増えることがないのならば合併すべきではないか?

A7)これからは地方税が上がらないところはどうしようもなくなる,地方税を還元すれぱ館山市
  には多く入ってくるが,丸山町では配分されてもどうしようもない状況となる。
   また,道路などは紐付き事業であり,中央(国)の言いなりである。地方税をとって自分た
  ちでやれば地域の要望に応えられる。
  「地方分権は10万人くらいにならないと住民の要望が通るようにはならない」とも言われ
  ている。

Q8)現在の市債はどのくらいか?

A8)国で見た場合,一人当たりの借金が多い。国は住民一人に換算すると約600方円,館山市
  の場合は30余万円。国はトータル610億程度の借金分だけ合併特例債をくれるという。今
  回合併しなかったとしても,今後は借金を抱えたままでは合併できない。今合併しなければ合
  併はできない。帳消しになるくらいの飴玉を国は示しているのである。

Q9)合併をする前にもっと借金したらどうか?

A9)現在,積立金は40億くらいある。それは使うことができる。借金をとっても,積立金をと
  っても,他の市町村に比べ館山市は良い方である。繰越金を積み立てれば余裕の決算ができそ
  うな状況である。
   館山市は今後借金をこれ以上増やさせない.返す金を上回る借金は止めてくれと財政謀にも
  伝えてある.今になると下水道や水道がとてつもない借金となってしまった。

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長須賀地区  
H14.3.1(金)19:00〜20:30  
長須賀中央ホール

Q1)市町村合併は11市町村が一緒になることが望ましいのか?

A1)安房の場合は1本しかないのではないか。
  その理由としては,経済圏が一つであること。団体が安房一つ,県の関係が安房一つ,そし
  て,里見の歴史がある。このように経済文化圏が一本であるということ.二つ目には,学校区
  が一つということ。三つ目に広域行政圏が安房でやっているということである.
   農協が合併した時に鴨川が抜けたが,組合長に聞いたら,今は安房農協に入れてくれと言っ
  ているそうだ。農協は二つになって失敗した。
   1月に市町村長で会ったが,その時は3団体が理解を得られないということであった。その
  後鴨川とやるということで固まったので,これでやろうといったら即座に全員一致で合併とい
  う方向に向かった。一本でいく方が自然であり,分けることの方が大変である。分けられた市
  町村は困ってしまう。今は安房一本で考えている。館山市の基本構想にも書いてあり,広域の
  計画でも安房一本と書いてある。

Q2)11市町村が一つとなる場合に,市長が1人となり,議員や職員も減となるが,この点につ
  いては市民生活にどのように関わつてくるのか?

A2)安房広域で三菱総研に委託して合併の検討基礎調査を実施した。合併した場合には80億位
  の経費の減が図られる。今は金がないので市民の半分の要望にしか応えられず5年掛っている
  ものが,2年で可能となる。合理化すればさらに金ができ,市民の期待に応えていける。問題
  は金であり,金の力をつけることが住民の期待に応えることである。職員も首を切る必要はな
  く,補充を少なくしていけば減らしていくことができる。

Q3)個人的には合併は仕方ないことであると思っている。安房の市町村は歴史的な背景も含めそ
  れぞれ個性を持っている。そうした中で,館山市は中心的になるから良いが,他は積極的に協
  力してくれるのか。無理やり進めると後でしこりを残すのではないかと心配である.
   人口が増えるとメリットが出てくると言われたが,人口密度が増えないといけないのでは?
  庁舎にしても我々は良いが,車で30分以内でいけるところが理想ではないか?

A3)人口が増えないと多様化した要望に応えていくことができない。消防・救急・学校なども規
  模が小さいと不利になる。大きくなれば学校の場合には教科の先生も揃うし,部活もいろいろ
  なものができる。規模が大きければいろいろなメニユーが揃うが,小さいとまとまりはするが
  選択肢がなくなる。
   しこりを残すということについては,先日鴨川からJCのメンバーが30人ほど来て話をし
  たが,まちが小さくては商売にならないということで,大きな市になり10万都市の中で商売
  をしたいという話であった。年配者は現状維持であるが,若い人はこれから伸ばしたいと考え
  ている。すばらしい考えだと思う。
   館山には光ファイバーがなく,NTTに要望に行ったが,人口の少ないところではペイしな
  いという話であった。このままいけば若い人は逃げていってしまう。光ファイパーを全世帯に
  引けば少しは歩留まりもあるだろう。われわれが我慢して基盤を造れば子孫に感謝される。

Q4)館山が良かったというがどういう条件であつたか。おそらく農業が反映していたのではない
  か。農協の話が出たが,共済の方は安房一本化を早くにし,今度は君津と一本化し房総共済と
  した。長生・束金が一番早く合併して補助金が多かった。もたもたしていると貰いが少なくな
  るということもあるだろう。頑張って合併を推進してもらいたい.
   うちの地区は77戸て小学校へ行っている子供はわずかに2人だけである。活力が生まれる
  よう頑張って欲しい。

A4)世代間における考えの違いが相当ある。これから商売をしようとするような若い人は今のま
  までは計算が立たない。千葉はのんびりしているが,後で何をやっていたのかと言われるのが
  わかっているので,今悪者になっても進めていきたい。
Q5)Aパターンは構想としてはすぱらしいと思うが,館山市の他に10市町村.議会もあり,合
 併に22ケ月掛るということであるが,時問的に間に合うのか?
 また,十分な議論ができるのか?今日は最初の話であるが,今後もこのような話し合いの場
  や広報による情報提供などをお願いしたいがどうか?

A5)見通しは明るい。全ての市町村長が声を揃えて合併と言っている。丸山町では「館山市と合
  併してもメリットはない」と言っているが,館山市があるから丸山町がある。この5年間で安
  房地域の人口は19万人から14万人余に減少したが,館山ではわずか5千人の減である。残
  りの4万5千人は周りの市町村が減っているということ。
   道路も,三芳村や千倉町は市街地が形成されていないので判を押してくれればすぐにでもで
  きてしまう。館山市では家があって話し合いをしながら進めているのでそういう訳にもいかな
  い。用地買収もl/3ぐらいである。

Q6)今回の合併には特例措置があり,財政支援に恵まれているということがあるが,10年後に
  特例措置が切れた時にどういう考えを持っているのか?

A6)合併すれば、10年間は確保される。10年間だけでも得をする。合併しないで今から下が
  るよりも,10年間は儲かる。合併しない場合に10年間をどのように耐えていくのか。10
  年経ったらその時に考えればよいこと。

Q7)合併してエリアが大きくなっても,人口密度が増えなければ生活するのに大変になってくる
  のではないか?

A7)人口が減れぱ交付税は減るが,今回合併した場合,人口が減っても交付税は確保される。
  合併すれば人口密度は増える。合併して14万6千人の市になれぱ、3倍の市役所が必要にな
  り,150億の市庁舎の建設で特需がある。                      
   また,80億円をいろいろなものに使うことができる。民間がやれば倍の人を雇えるので何
  人もの雇用につながるので人口が増えてくる。市役所やごみの施設などの建設で特需もある。

Q8)施設は税金からつくる。人口が減れば税も減ってくる。現時点では理想が描けるが,人口が
  減れぱ無理ではないだろうか?

A8)港湾ができても,人口が減れば桟橋の有効活用が図れない。東関東自動車道ができても安房
  の市町村がぱらぱらではだめである。安房一本となって大きなものを作っていかなければ。
   合併しない限り人口密度も増えはしない。かつても合併により力をつけてきたという経緯が
  ある。

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