このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

三河湾の航路
平成14年9月23日、伊勢・三河湾の電鉄系短距離航路に乗ってきました。使用した切符は南海 近鉄 名鉄に加えて系列の電車・バス・航路が連続3日間乗り放題のワイド3 3 SUNフリー切符です。最初は鳥羽〜伊良湖/師崎を結ぶ伊勢湾フェリー。大阪から近鉄を乗り継ぎ、鳥羽へ向かいます。 鳥羽10:55発の師崎行に間に合えばよかったのですが残念ながら間に合わず、11:30発の伊良湖行に乗船することになりました。 鳥羽の伊勢湾フェリー乗り場は、時刻表等では鳥羽駅から徒歩10数分と案内されていますが、 実際は鳥羽の一つ先にある中之郷が最寄駅です。
ところが、この日は祝日だったためにダイヤが変っており、乗り場に着いてみて 11:30ではなく11:15発だということが判りました。時刻は11:13。係りに人に切符を見せ、 車輌搬入口からあわてて船内に駆け込みます。船の駆け込み乗車というのは初めての体験でしたが、お陰で、 もうすぐ昼だというのに食料の確保がまったくできませんでした。
伊良湖を出て鳥羽へ向かう志摩丸乗船した「三河丸」の船内売店では菓子などとともにタコ焼きや焼きソバ、 天ぷらウドン等が販売されていましたが、今ひとつ惹かれるものがなく、 空腹を抱えて伊良湖まで我慢です。

鳥羽を出港した船は、しばらく風光明媚な鳥羽湾を進みます。海の青、空の青と島の緑、 さらには砕ける白い波しぶき。いやいや、素晴らしい景色かな・・・と見とれていると突然、 思わぬ至近距離で鳥羽行のフェリー「鳥羽丸」とすれ違い。 カメラを準備する余裕もなく後ろ姿を見送るのみ。 あわててパンフの時刻表を見直すと、確かに途中ですれ違うダイヤでした。 12時頃にもう一度すれ違いの場面がありそうなので、今度はしっかり準備して・・・

同じく志摩丸鳥羽湾を出た船は、志摩半島と渥美半島の間、太平洋への出入り口を横に突っ切ります。 天気予報によると小笠原付近には台風もあり、それなりに高い波。デッキに居ると水飛沫がとんでくる状態でしたが、 船に乗ると必要以上にはしゃぐたちなので、席にいるよりもデッキに居た時間の方が長かったような気がします。 やがて案内放送と共に、左舷を三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島が通り過ぎて行きました。
時刻は12時を過ぎ、次第に渥美半島が近づいて来た頃、伊良湖11:40発の鳥羽行フェリー「志摩丸」 とすれ違う時間です(左の写真二枚)。伊勢湾フェリーには現在、「鳥羽丸」「三河丸」「渥美丸」「志摩丸」「伊勢丸」 の5隻の船が所属しており、繁忙期には5隻フル稼働(内1隻は師崎航路)するようです。 さらに中部国際空港に関連して鳥羽〜常滑航路の開設計画もあるらしく、 風光明媚な景色と手頃な所要時間でもあり、この先も楽しめる航路だと思います。
高速船「イーグル2」。となりのフェリーが大きく見えます伊良湖フェリーターミナルでラーメンを食べた後で今後の予定を検討した結果、 名鉄海上観光の航路で師崎(もろざき)まで往復する鉄チャン(船チャン?)的行動をすることにしました。 最初はフェリーで本当に「単に往復」するつもりでしたが、 3 3 SUNフリーで篠島(しのじま)〜日間賀島(ひまかじま)経由河和行の高速船に乗れることも判ったので、 13:05発の便で日間賀島まで行って師崎行の高速船に乗り換えれば・・・ おぉ!篠島で降りれば師崎行のフェリーもあるんか・・・。 高速船ばかりもつまらないので篠島まで乗ることにします。

13:05発の便に乗ったのはたったの2人。出発前に予告された通り、これがまた揺れる揺れる。船体が一瞬、空中に浮きあがるような感覚に襲われました(笑)。

フェリーの航跡を追う高速船「大鴇3」20分のジェットコースター体験の後、篠島13:40発の名鉄フェリー「はまつばき」 に乗船して師崎へ向かいます。フェリーより一足速い13:25、島から帰る釣客・観光客を満載した、 日間賀島寄港の師崎行高速船が出港していきました。この高速船はフェリーが師崎に入港する直前にフェリーに追いつき(左写真)、 師崎には同時入港となります (着岸は小回りがきく高速船の方が早いです)。
今度は日間賀島へ向かうフェリー「はまつばき」13:55に師崎に着いた後は、14:45発に伊良湖行が出港するまでみやげ物屋を冷やかしたり (本当に冷やかしただけ)、付近を散策したりして過ごします。
その間にも高速船や、フェリー「はまつばき」が引っ切り無しに港を出入りしていました。
師崎へ入港するフェリー「フラワーライン」名鉄観光汽船の師崎〜伊良湖航路はフェリー「フラワーライン」1隻が行ったり来たりしています。 所用時間は約35分ですが、こちらの航路も伊勢湾フェリーと同じく追加料金を払えば特別室が 利用できますが、一般席でうつらうつらしていました。

この航路、12月には「フラワーライン」のドック入りに伴う代船の就航で所要時間が55分に延びるようです。 一瞬、まさか「はまつばき」が代走するのか?と思いましたが、どうも少し違うようです。

今日2回目の伊良湖では岬の付近を散策して、フェリーターミナルで名物「焼き大あさり」 を賞味した後で豊橋鉄道田原駅行のバスに乗り込みました。 しかし大あさりと一緒に賞味した缶ビールの影響でどんなバスだったのかほとんど覚えていません・・・


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