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徳島市縦断

恍惚の舞
徳島市内にて。恍惚の舞

・11月3日

霜月第1回目、通算4日目の日帰り遍路である。今回は公共交通機関を利用するため、 列車・バスの時刻等の下調べを行い、 金曜の晩に駅へ出かけて善通寺から佃・徳島線・佐古・高徳線・予讃線経由善通寺行きの片道切符を買ってきた。

土曜日。最近寝不足とかなんとか言っておきながら、 仕事でなければそれなりに早起きはするものである。5時半。家を出発する。 46分発の阿波池田行(キハ54単行)に乗車、前夜に買いおいたパン等で朝食。 佃で徳島線の普通に乗り換える。キハ54の車中はポカポカと暖かかったのに、 1500系?の車内は薄ら寒かった。
車窓の吉野川に興味はあるが、体力温存のため少し寝る。鮎喰で下車して最寄のバス停 まで移動。

今回の計画で一番のネックが、前回の終点となった大日寺(一宮・13番札所)へのアクセスである。 結局、時間がうまく合わず、50分程待ちぼうけである。ただ、最寄の駅から歩いても1時間程 かかるので、どうしようもなかった。コンビニの缶コーヒー等で時間をつぶして9:03、 徳島バスの寄井中行きに乗車。一ノ宮札所前の「次」のバス停で下車。9:20、作戦開始。

14番札所 常楽寺まで
前回歩いた時に見かけた潜水橋を渡ってみたくてバス停を1つ乗り越したのだが、 川の水量も少なく、橋自体も短めで少しあっけなく渡ってしまった。 20分程歩いて大日寺からの本道に合流。このあたりは札所間の距離が短いので、10時前には 着いた。

15番札所 国分寺まで
常楽寺から約10分。阿波国分寺の跡らしい。ひなびた良い雰囲気の寺だ。 だいぶ気温が上がってきたので、上着を脱いでリュックにしまう。

16番札所 観音寺まで
69番札所と同じ名前だが、88も寺があれば同じ名前の一つや二つあるものである。 そういえば大日寺もこれまでに2つありましたな。街中の寺という感じで若干建て込んだ境内が これまた良い雰囲気。

17番札所 井戸寺まで
さっそく道に迷った。適当な角を曲がったからなのだが、田んぼの畦道に出てしまった。 構わず進むと、目の前に対戦車濠(単なる用水路)が現れて前進を阻む。 あちこち迂回を重ねて若干のタイムロス。
着いた井戸寺は宿坊併設、コンクリ寺務所の立派な寺だった。

18番札所 恩山寺まで
そろそろ昼食時ではあるが、10分程の休憩の後12:00井戸寺を出発。 ここから18番恩山寺までは18㌔強の道のり。平坦な市街地が続く。
鮎喰川を越える手前で、日差しを遮るために菅笠をかぶる。 先週、車で霊山寺に行く機会があったので、お経の本と一緒に買っておいたのだ。 今日はこれまでリュックに縛り付けておいた。
白衣も金剛杖も無いが、 これで少しはお遍路さんらしくなっただろうか?

店の窓ガラスに映った姿を見たら思わず、「どこのベトコンや!」とつっこみたくなった。

佐古駅の近くでテレビの新喜劇を見ながら徳島ラーメンの昼食。時間が押し気味なので 15分でかきこんで13:15出発。
佐古駅付近にはJRの高速バス(四国とか西日本とか関東とか)がたむろしていた。 眉山の懐を回りこみ、市街地をつっきって南下する。
二軒屋駅前と中田の手前で休憩をとり、国道沿いを歩く が、少々ヒザと足クビに疲れがある。このぐらいが今の限界だろうか。
恩山寺の手前3㌔程の所で久しぶりに「へんろ道→」と書いた小さな看板が現れ、 国道55号からそれる。さらに20分程歩いた所で恩山寺へ右折する三叉路に到着。 ここから800m程の上り坂。
しまった。今回は平坦な道ばかりと油断していたが、車が走る道路の坂道なので 平坦路ペースで無理やり上る。16:15、到着。山の懐に抱かれた境内は日没間近で 薄暗く、少し寂しい。

立江駅まで
次の19番札所立江寺までは約4㌔。時刻は16:30。とてもじゃないが17時の納経所閉店 には間に合わないのだが、どのみち立江寺の近くの牟岐線立江駅までが今日の予定経路で ある。
「へんろ道→」の看板に誘われ、竹林の中の細道へ分け入って行く。暗くなったら 歩きたくない道だが、次の札所まで4㌔なら、なんとか暗くなる前に抜けられるだろう。 こう書くと、途中で暗くなってしまってさあ大変、となるのがお約束だが、 暗くなる前にまともな県道へ出れた。
17:30、暗くなったころ立江寺の門前を通過。次回はここからである。

さて駅へ、と思って歩いていくのだが、なんか変だ。
夕焼けの名残で明るいあの山が西で、線路があるのが東の方で、左手の 車のライトが行き交ってるのが国道55号だとすると・・・ ひょっとして室戸の方向いて 歩いてないか?
進行方向を修正したらすぐ駅に着けたものの、このぶんだと次回はコンパスも持ってきた方が よさそうだ。18:00発の徳島行に乗車。

善通寺へ
徳島で待ち時間が50分程あったので、一度改札を出て駅ビルの食堂で夕食を摂った後、 自由席特急券と佐古までの乗車券を買って19:30発の「うずしお」28号に乗る。
発車前、周りの席から次々と缶ビールを開ける音がしてきた。ホームの売店ですぐに買って きたい誘惑にかられるが、家に帰るまでが遠足である。じっと我慢。

「ふ〜ん じゃぁ、そのビニール袋の中身は何?」

出たな、『突っ込み役 同行二人(仮称) 名はまだ無い』め!

「質問に答えろ その袋の中身は何だ?」

    お土産の地ビールの350ml缶が2つと瓢太閤純米吟醸の180mlビンが1本、ちなみに 缶ビールは2本とも冷えてます・・・

あ、いや、眠いんで寝ますね? それじゃ (_ _)Zzz 

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