このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

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四万十川上流へ


七子峠展望台から、今来た道を・・・

・10月3日

神無月3日、通算16日目。今日も懲りずに「しまんと」1号で善通寺を出発する。

吉例どおり車内でしばし寝こけた後、土佐久礼で下車。 珍しく平日なので、下車してまずは〒局で納経旅行貯金。その後、国道56号を迂回して 大坂谷へと進路をとる。

37番札所 岩本寺まで
本来の遍路道は、「そえみみず遍路道」と呼ばれ、久礼市街の手前から山へ分け入るルートなのだが、 今年(平成20年)の11月末までは高速道路工事のために通行止めになっているそうな。 したがって、大坂越と呼ばれる道が迂回路として利用されている。
この道は国道56号と七子峠の頂上で合流するのだが、国道が久礼から徐々に高度をかせいでいく のに対して、車両の通行を想定していない道らしく、大坂谷の平らな谷底を行けるところまで行った後、 いきなりズドンと坂が始まるのである。だからといって歩道の無い(であろう)国道を歩く気にも なれず、大坂谷へと迷い込む。(冷静になって地図を見たら、国道の旧道を通れば車に怯えず、 緩勾配の道のまま七子峠へたどりつけたのではあるまいか・・・)

そんな大坂谷ではあるが、ここも高速道路工事の影響でダンプを中心に通行量が多かった。 見上げれば谷の両脇に天高く、白い橋脚がそびえ立っていた。そういう時代なのであろう。
工事現場をとおりすぎた所で谷底の平地が尽き、お約束通りの坂道が始まった。峠まで約2kmを40分。 さっそく汗だくになって這いずり登る。

七子峠からは、窪川へなだらかに下る道。少し下った所の四国内では有名なラーメンチェーン店で昼食。 ここまで来るのに2時間かかった。
海岸から10kmほど入っただけなのに、ここはもう四万十川の最上流域である。四国西南部の地形は 人智を超えている。
途中で合計3局の〒局に寄り、窪川市街地の37番札所に着いたのは15時半。 ゆっくり歩いたとはいえ、少し時間をかけすぎただろうか? でも今晩はここ泊まり。 もう少し先まで行けないか、と検討はしたものの、宿の都合があるのでしかたがない。 野宿でも活用すれば別なのだが・・・

風呂に入り、暇つぶしに少し街を散歩してから夕食の膳に向かう。夕食を共にする宿泊者は他に二人。 一人は、東北から来て念仏踊りを奉納しながら通して打っているという人、もう一人は・・・・・

 

カナダ人のオバサンだった。

カタコトの日本語で、ケベック出身なので英語ワカリマセンとか ぬかしやがる。  もっとも、こちらの英語も完全に崩壊しているので、英語での会話も成り立たなかったであろうが・・・。
異様な雰囲気の中で食事が終わり、各人部屋へ引っ込んでサッサと寝仕度。 休前日の宿泊で空いているためなのか、一人で一部屋使える。畳を数えたら18畳もあった。 おっかないので、部屋の隅に布団をしいた。

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