このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

前へ   戻る   次へ

札所間距離は最長不倒


片坂の山道にて

・10月4日

神無月4日、通算17日目。遍路を始めてから1年が過ぎたのに、まだ17日目。 距離的にも、札所的にも半分にも達していない。先のことを思うと少々気が遠くなる。
そんな朝は5時半起床。6時からのお勤めで始まった。 住職のあとにしたがって、蚊の鳴くような声で般若心経を唱える。鐘の音が空きっ腹に響く。

6時半からの朝食を美味しく頂き、食後のコーヒーもご馳走になって7時半に寺を出た。雨である。 カッパを着て今日も国道56号を行く。室戸をまわる時に使った安物のカッパは、一時的に雨をしのぎはするものの、 通気不足で中に熱が充満し、自分の汗で服が湿るという代物である。幸いにして1時間もたたずに雨が上がった。

9時。佐賀へ続く片坂の下りに入った。ところが、遍路道の分岐点が見つからず、少々進みすぎて 歩道の無いトンネルにぶつかってしまった。最悪このトンネルを抜けて行けば良いのだが、妙に「遍路道」にこだわって 引き返してしまう。おかげで1時間、損した。 地元の方と他のお遍路さんからの情報のおかげで無事に遍路道に入ることができたが、 どう考えても、あのままトンネルを進んだ方が時間の節約になったにちがいない。 下りの山道には、この雨に誘われたのか白いキノコが生えていた。

坂を下った後は、国道をひたすら進む。山中の(車なら)快走できそうな道路は、室戸へ向かう国道55号の 平等寺から日和佐へ向かう途中に良く似ており、今は、足摺を目指しているのか徳島南部をさ迷っているのか、 一瞬 判断がつかなくなりそうになる。13時過ぎに土佐佐賀の駅横を通過して海岸沿いに出た。
ここからの海岸沿いの道は、ますます室戸へ向かう国道55号に似ていた。

12分/kmの若干オーバーペースで歩いていると、軽装甲機動車、高機動車、パジェロが各1台づつ 追い越していった。何か催しものでもあるんだろうか・・・。

今回の目的地、土佐入野駅へあと少し。また道を違えて若干の遠回りをしてしまったので、 残り時間もあと少し。 ナンバの地下街でも十分に通用しそうな歩行速度で必死に歩く。 おかげで乗りたい列車の10分前に、なんとか駅に着いた。

さあ次回。いよいよ足摺岬へ・・・。あと2日はかかるなぁ

前へ   戻る   次へ

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください