このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

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今治を折り返す


大西付近の造船所遠景

・2月15日

如月15日、通算29日目。
久々に早起きをして多度津で「いしづち」3号に乗り換え。伊予北条まで行ったあと普通列車で折り返して 浅海へ。朝に来てみれば、すっきりさわやかな駅だ。

54番 延命寺まで
良い天気である。昨日は曇り空をおして写真を撮りにでかけたのだが、こんな良い天気なら 昨日と順番を入換えればよかった。
しばらく歩くうちに松山市から今治市に入ったが、合併後の広域今治市なので、本来の市街地はまだ先だ。 この付近、旧菊間町は瓦の産地なのか、あちらこちらに瓦製造の町工場がある。
前回は時間帯もあってか逆打ちの人一人とすれ違っただけだったが、今日はさっそく順打ちの人が二人いた。 途中の大師堂に寄りながら旧大西町へ。造船所に大型の車両航送船が見える。本当に良いハイキング日和だ
ところが、旧大西町の集落に入ったあたりから気分が沈み始めた。なんでわざわざ、貴重な休日を使って こんなことをしているのだろう。ふつふつと沸きあがる徒労感・・・

これまで自然に囲まれて歩いてきたのが急に人里に入り、ホームシックにでもなったのだろうか。 たぶんそうだ。昨年5月に高知市近郊に入った時も同じような気分になった。くじけそうになるのをジッと我慢して 前へ進み続ける。あと少し。次の札所を打てば、この気分から解放される筈である。12時半前に延命寺到着。 朗々と読経する年配のおへんろさんの横で、少々つぶやくように般若心経をあげる。本格的な人が居ると 自分みたいな「ニワカ」は気恥ずかしい。修行がたりん。

55番 南光坊まで
今治の市街地に入り、昼食は何を食べようかと楽しく迷いながら歩く。
ホームシック? 何のことだろう。

現金なものだ

56番 泰山寺まで
昼食はすき家で牛丼を食べた。昨日は同じ今治市内の10kmと離れていない吉野家で牛丼大盛りだった。
雲ってきたのが気になるが、それ以上に、泰山寺の本堂前でお経をあげている 時に隣にきたカップルが、拍手をうってお参りしていたのがもっと気になる。 なんだろう。いったい親は何を教えているのだろう。それともこっちが勉強不足なんだろうか

57番 栄福寺まで
ますます雲ってきた。15時過ぎに納経を済ませ、ベンチで一口ヨウカンを食べながらお茶飲んで休憩

58番 仙遊寺まで
久々のへんろ道。池のほとりを通って、梅の香りに迷いながら坂を登る。

59番 国分寺まで?
16:30前に仙遊寺を出たが、次の札所に行っても納経時間には間に合わない。 しかしこれまでみたいに出直しているのも時間が惜しい。要は納経はあくまで「ついで」であって、 本質はお参りすくことである。と理屈をつけて歩き続け、18時少し前にだいぶ周囲が暗くなったころに国分寺に 着いた。17時までの納経所は当然閉まっているが、お参りはする。今度は車かなにかで来よう・・・

いや、本気だぞ?

伊予桜井へ向かうがそこから先、伊予小松か壬生川までは列車移動だ。そうしないと次の横峰寺は厳しいからね。
あーもうグダグダ。もしも2周目があったとしたら、全行程を歩くことも少しはマジメに考えよう。たぶん無いけど。

伊予桜井から18:50の多度津行普通列車に乗車。この列車、途中から特急に乗り換えても 多度津での接続列車が「南風」になって特急料金が310円余分に必要にかかる。もし「南風」に乗らなければ 途中から特急に乗り換える意味が無くなるというイケずな列車である。

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