このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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☆スペック☆
設計 施工  ボリガー&マビラード
最高部高さ  43m
最高時速   90km
コース全長  1021m
安全装置   ショルダーハーネス、足押さえ
定員      4人乗り8両編成 32人
総工費     約50億円
乗車時間   3分
最大プラスG 4,09G
周回数     1週
料金      1000円 フリーパス可
乗車制限   身長135cm〜198cm
営業期間   2015年7月18日〜

☆感想☆
B&M製フライングコースター。同園内ではスチールドラゴン2000ぶりの大型コースターということで話題になりました。
コースレイアウト及び後半の水面をかすめるターンの演出はフロリダ シーワールドのマンタ
http://rcdb.com/4190.htm#

と同様となっており、完全オリジナル作品ではないことが残念といえば残念ですが、乗った感覚として、このコースター単品で見れば間違いなく一級品。SFGAdvのスーパーマン、SFMMのTATSUのいづれもで衝撃を受けた自分にとってこの体験が日本でできるようになるとは夢のようです!

最後尾でのプレッツェルループの迫力ある走りはアメリカで乗ったそれと全く同じ、素晴らしい体験だったのですが、前方の席に乗るとそれに突入する際に大変気持ちいいエアタイムがありました。単純に覚えてないだけかもしれませんが、これはTATSUに無かったのでは?と思います。

それ以降のコースも、空中を飛ぶように走り、コークスクリューを挟んで緩急をつける前半。そしてブレーキゾーンを越えると印象的な水面をかすめるターンを経て、更にインラインツイスト、ピット(掘り下げられた地面)スレスレのターンと大変バランスの良いコース構成となっており、汎用機のスーパーマンと比べると大きな進歩を感じます。

Gこそ強く感じる所があるものの不快な振動は皆無に近く、うつ伏せという一見不安定そうに思える乗車姿勢も乗ってしまえば抵抗なく受け入れられるのではないかと思います。1人でも多くの人にこの爽快感とスリルを体験していただきたいと思います!

2016年春にはユニバーサルスタジオジャパンに同型の新作となるザ・フライング・ダイナソーがオープンします。こちらと乗り比べてみるのも面白いと思います。

☆BEST乗車☆
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:最後尾≧先頭、左端?
体制:(ちょっと狭いけど)ハンズアップ!

☆コースレイアウト☆

エントランスからかなり奥に位置するスチールドラゴンから、更に奥。以前から懸念されていた通り立地は必ずしも良いとは言えません。



この一体はアクロバット専属エリアのようになっています。↑の写真はオープン初日のセレモニー中の様子。悪天候ながら無事乗ることができて何よりでした。SKE48のイベントがあったそうなのですが、音響が小さすぎてこの位置では全くといっていい程聞き取れませんでした。むしろ最前列の人以外ろくに見えていないのでは??



ゲートをくぐり、テストカー、屋外のキューラインを抜けると記念写真ブースへ。ここで撮られた写真を合成してライドフォトのようにするようです。



ハーネスと足押さえが簡略化された車体が2台設置されています。オープン前、ライドフォトの写真でハーネスが無い事がツイッターなどで話題になりましたが、これで謎が解けました。

価格は1100円(だったかな?)、オリジナルの立体的なフレームもなかなか立派でした。ショップやモニターは設置されずワゴンでの販売だったのでもしかしたら期間限定で行うのかもしれません。

その後、写真の販売は中止になりましたが、この座席が残っているのかは不明です。勝手に写真撮って遊べるようにしても面白いと思います。


このあと分岐点で左右に別れ、いよいよ階段を上るとプラットフォームです。



チケット確認の際にロッカーの鍵を渡され、同時にその番号に乗車することになります。座席番号によるトラブルを防げる良いシステムだと思います。オープン初日は完全座席指定でしたが、今後の閑散期などは座席が選べるようになるのか大変気になるところです。



ツインプラットフォームを採用しているコースターは国内に他にビッグサンダーマウンテン@東京ディズニーランドやHDR@USJなどがありますが、それらとは異なり乗客は中州に入ることはできず片側のみから乗り降りします。

オープン初日は右側のみ稼動、左側ではマスコミの取材が行われていたようです。



車体についている定員のシールは、どこかトーゴの製品を思わせるものでした。何らかの分野で携わっているのでしょうか。



巻き上げにキャットウォークが無いのが、意外といえば意外。下を見せ付けられながら上っていきます。巻き上げ速度自体はそんなに速くも感じないのですが、角度が比較的急なためかあっという間に頂上に到達します。



ネットが貼られているとはいえ、真下を通れるのも魅力的。

右に曲がりながらのファーストドロップは、同機種のMantaでは落差34,4mとなっており、確かにあんまり落としきれていない感じがします。



その後にやってくる最大のエレメント、プレッツェルループ。この迫力は本当に何度体験しても慣れません。かなりコースターに乗り慣れている方でもこれはなかなかクるのではないでしょうか。





切り替えしてからは比較的穏やかに上空を飛ぶように進みます。







コークスクリュー1つとっても、乗車姿勢が異なるだけで新鮮なエレメントに感じます。うつ伏せで受け続けたGが回転の上部で抜けるのが大変気持ちいいです。



駅舎裏に回りこんで中間ブレーキへ。後半へと向かいます。



ブレーキを過ぎると右に曲がりながら後半の見せ場といえる水面をかすめるターンへ。



Mantaのパクりといってしまえばそれまでですが、やはりこれは採用して正解だったように感じます。よこはまコスモワールドのバニッシュ同様、前の方の席だと水が上がったことすらわからないのが残念。



岩の造形なども、ナガシマスパーランドとしてはかなり頑張っているように感じます。オープン初日は正直、敷地の整備が万全とは言えなかったので、今後このくらい綺麗にしてもらえることを祈るばかりです。



この後の右ターンも話題に上ることは少ないのですが、上部でのGの抜けと、シダーポイントのマーベリックで感じた、"コークスクリューするかと思ったら、しない"感覚に近いものがあり、個人的に気に入っています。





最後の回転エレメント、インラインツイストを抜け、



最後は掘られた地面になっているピットをすれすれにかすめる左ターンへ。



全長は1kmちょっとと、決して長いとは言えないコースなのですが、走行の平均速度自体が速くないからか、体勢の関係で乗車中にコースの全貌が把握しづらいからか、乗り終わった後には思いのほか高い満足感があります。人体への振動、ダメージこそ皆無に近いものの、うつぶせの姿勢で強いGを受け続けるので、疲労感もいくらか残るかもしれません。

後者時は乗った側と同じホームに降り、最後尾側からロッカーへ抜け、荷物を回収したら出口へ向かいます。オープン初日はこの際に記念のカードをもらえました。



また、このコースターの建設途中の写真も当サイトで公開しています。
http://www.geocities.jp/kawasima_kikuo/acrobatconstruct.html
よろしければご覧下さい。




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