このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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まず最初に、既に営業終了したアトラクションですが、ネタバレ注意です。

ぐりんぱ(旧日本ランドHOWゆうえんち)にあったライド型お化け屋敷「ドクターゾビ」ですが、2008年に訪れた際、ファミリー向け遊園地としては確実に怖すぎる内容と、見るからに年期が入っているのにテンポよく、動きのある仕掛け。そのクオリティの高さで個人的には凄く気に入っていました。しかし、遊園地の方針を考えると必然ともいえるんですが、いつの間にか営業終了していました。その事を知った2010年の秋の深夜、探求意欲に火のついた僕が朝まで費やして少ない情報を調べつくした結果をまとめてみました。

・このアトラクション自体は日本ランドHOW時代、それもかなり昔から存在した。
・営業終了日時は不明、2ちゃん見る限り2009年9月には無くなっていたらしい。
・現在も建物は放置されているらしい(rexさん情報ありがとうございます)
富士急ハイランドに以前存在した「恐怖のスリラー館」と同型

↑ドクターゾビを調べる上で、この4つ目の事が大きく絡んできます。
では、恐怖のスリラー館とはどのようなものだったのか、そちらについてもまとめを

・場所は現在の処刑の館、フジヤマエントランス付近
・よってフジヤマができる1996年程まで営業、オープンは不明だがこちらもかなり古いらしい。
・アトラクションの外観は宝箱型の建物に巨大な剣が刺さっていた。と聞いて思い出す人が多いらしい。
・中には「ショック110」と「ショック119」の2つのライド型ホラーハウスが別々で存在していた。
・ショック110では交通事故の恐怖と称し、踏み切りで電車が迫ってくる、ドラム缶が転がってくるなど、交通事故による死の恐怖を疑似体験、出口にはマネキンのスカートが舞い上がるという花やしきのような仕掛けも存在した。
・↑は不謹慎であるなどの理由からか後に「SFホラーゾーン」にリニューアル。
・ショック119は人体解剖をテーマに車椅子型のライドで髪の毛が振ってくる、救急隊員が電動ノコギリで襲ってくるなどの仕掛けがあった。
・↑の事からドクターゾビと同機種なのではないかと予想。
・解剖室、処理室、死体安置室などのフロアに分かれた構成(戦慄迷宮の原型?)
・またこちらも後にリニューアルされているが、テーマは同じ。名前は「恐怖の人体実験」「恐怖の人体解剖」の2説がある。
・BGMは作曲家の大野恭史さんの作曲。同氏は後に戦慄迷宮のプロローグ映像の作成にも参加している。
・多くの人が怖かったと記憶しているようで、名作との呼び声高い。

なんかドクターゾビより調べてて楽しくなってきちゃいますが、未だにネット上では根強い人気があり、ドクターゾビもその中で少しだけ話題に上がっていました。

もしかしたら、伝説の「ショック119」と同型かも知れない、そして自分の中では今までで一番怖かったライド型お化け屋敷でもある「ドクターゾビ」ですが、 ネットではあまりに情報が少なすぎる。なので、営業も終了している事ですし、記憶の限りの内容と、乗り撮り写真を公開しようと思います。


まず、内容として記憶に残っているのは、左右から目まぐるしく仕掛けが作動して、車両のスピードもなかなか速いのも合わせてとてもテンポがよかったのを覚えています。

テーマとしては恐怖の人体実験・・・というよりは生物兵器の実験に近いですかね。精神的恐怖というよりは不気味で気色悪い感じが強いです。

そして何より、一番ビックリするのがコース途中真っ暗な所でですずらんテープの塊のようなものが振ってきて顔に直撃するという事!普通に考えたらもし客がそれを掴んだらどうなるのか、といった問題点も浮かびますし、体に触れないが大前提のお化け屋敷としては非常識な演出といえますが、斬新なアイデアだと思います。現在ではまず無い演出でしょう。

BGMは・・イマイチ覚えていませんが、要所には音声が流れ、出口では「見たか!君の成れの果てを!」と言われたのを覚えています。成れの果て、という言葉を知ったきっかけでした。


それではフォトギャラリーをどうぞ。もし以下の写真の中に少しでも「あれ?これショック119っぽくね?」ってのがあったら報告お願いします。


外観。遺跡のような見た目とエイリアンのようなオブジェから内容は検討もつかない


観覧車より。あのオブジェ、一個しか居ないんだ・・せめて左側にも!
そして当然ながら屋根は作りこまれて、無いよな。



入り口の案内。どちらも古くはなさそう。
ちゃんと読んでみると右側の文章力も凄いな。ダゼムカーが「ダゼムカー」になってるしw



そしてこっちは使い古され、立てかけられていた看板。「帽子はお取りください」の一文に注目。


車両の様子。何台かあるが走行は1両ずつ。定員は2人で安全装置は銀色のバーが降りてくるだけ。不気味なデザインがそそる。


進行方向。左側の運転室の横にはおどろおどろしい字で「いらっしゃいませ」と書かれていた。

ここから下は内部の写真になります。


多分最初の方。怖いというより不気味な造形物が続きます。














そしてこれが問題の顔に当たる仕掛けの瞬間。いや、初回は本当にびびったよ。


壁。中央の穴は・・なんだろ。エアーでも噴射してきたかな?


この辺は微妙な遅さでゆらゆら揺れてて、凄く気持ち悪いというか、夢に出そうな怖さを感じたのを覚えています。


特にこれは道の左右に同じのがあって、幹の揺れと共に首の一つ一つがゆさゆさするんですよ。それが本当に怖くて怖くてw写真で見ると可愛らしい顔しているのがわかりますが、乗ってると暗くてそんなのわかりませんから。


これは、通過する瞬間にぱっと明るくなって、壁が2ブロックだけスーッと出てきてガブっと噛み付く動きしてすぐ暗くなって。っていう、別に怖いとかじゃないし、いまいちテーマもわからないんですが、タイミングが凄い絶妙なんですよ。それこそ大手テーマパークのに見劣りしない位だと思うんですがね。


終盤の方だったはず。こうして見ると人間のお化けが少ないなぁと実感。

以上、とりあえず今ある写真はこれで全部ですが、ビデオとかも後日確認してみます。
こうして見ると余り怖いという感じがしない、どっちかというとB級な感じですが、その出てくるタイミングや進むテンポが素晴らしいので、あとはホームビデオで乗り撮りしてたことを祈るばかりですが、見つかり次第うpしたいと思います。

最後に、もしこの名作ホラーハウスがどこかに移設されることがあれば是非もう一度乗りたいと激しく思います。

追記:先日ホームビデオを整理していたところ低画質かつ暗くてよくわからない感じですが、乗り撮りが出てきたのでYoutubeにうpしました。少しでも営業時の雰囲気が分かってもらえれば幸いです。



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