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2008年5月6日。GW最終日に出かけた先は静岡県は富士山の二合目にある「ぐりんぱ」。1973年にはダイビングコースターを、1978年にはスペースコースターを導入し一時は同じ富士急グループの富士急ハイランドや比較的近所の御殿場ファミリーランドと同じように絶叫遊園地になるかと思われました。しかし、台風(たぶん)の影響でスペースコースターが終了し、2004年には旧称「日本ランドHOWゆうえんち」から「ぐりんぱ」へとリニューアルし、シルバニアビレッジの新設とともに大規模なアトラクションの入れ替えが行われました。さらに新観覧車建設のためダイビングコースターが撤去され絶叫系アトラクションは皆無になりました。なので、今回は新コースターの確認と残骸探検を目的として行きました。
事実上ここの目玉であり唯一のコースター「ウルトラセブンコースター『マッハ7』」。
おそらく豊永産業(岡本製作所)製で宝塚ファミリーランドにあった「ログスター」の移設です。
コースは↓の写真を参考にしていただければわかると思いますが、アップダウンはほぼ無く、正直がっかりでした。これで身長100cm以上は厳しすぎる。(実際身長で乗せてもらえなかった子もいました。)
下の写真の部分(スタート直後ですが自走式なので。)がトップスピードでしょうか。このあたりまでは高度感がありほんの少しだけ爽快です。
しかし、水平ループの終わりあたりから徐々に減速し、ラストのキャメルバックものんびりと超えます。キャメルバックの頂上で減速する悲しさはザターンなどにも通じるかもしれません。
日本ランド時代からあるライド型ホラーハウス「ドクターゾビ」。内容について詳しくは書けませんが、ドクターゾビ氏によるクレイジーな生物実験みたいな感じです。ライド型としてはかなりハイレベルな恐怖を感じました。名作です。
ちなみに入り口には「帽子はおとりください」の文字が・・・
現在は営業終了していますが、建物は残っているそうです。ネタバレ、乗り撮りを含む
特設ページ
を作りました。
日本最長のカート型アトラクション「フジヤマの風」。日本ランド時代の「F1レーシング」のカートを大型化し、のんびりドライブする用にリニューアルしたものです。残念ながら18歳以上で免許証必要なので対象は限られてしまいますが、園内にある山をぐるーっと一周するのでかなりのロングラン。ここに来たらぜひ乗っていただきたいです。
おもちゃ王国のような屋内施設「キッズフジQ」内にある「フロッグホッパー」。どこにでもある子供向けかと思いましたが、どうやら浜名湖パルパルの「エビーノジャンプ」とほぼ同じぐらい落差があるようでかなり強い内臓浮遊感を感じました。運営システムもエビとほとんど同じです。
「みんなのかんらんしゃ」は2006年ごろ、旧観覧車が支柱折れかなんかで営業終了したため新しく新設された観覧車です。製作は岡本製作所。無限ループの解説ボイス付きで、園内も富士山もよく見えるのでそれなりに楽しめます。ちなみに旧観覧者は現在のコースター付近にありました。
処刑の館がリニューアルしてオープンした「サーカスバルタン」は、システムは当時のまんまなので、椅子に座ってヘッドフォンで3D音響を聴くのですが、館内が明るく、肝心の音声も状況説明があまり無いため情景をイメージしずらく、部屋や椅子も処刑のときのままなのでM78ウルトラマンパークアトラクション補充のために安価でリニューアルした感じです。(これはウルトラマングランプリにもいえる)3Dシアタータイプならもうちょっと楽しめたかもしれません。
「ダッゼムカー」は、元々シルバニアビレッジ側にあったのですが、リニューアルに伴い現在の場所に移設されました。ちなみに、日本ランド時代、ここは「ヒマラヤ・ライド」というミュージックエキスプレス型ライドの物だったようです。
そしてそのダッゼムカーの建物の中にあった処刑の館の案内板。
ウルトラマントレイン乗り場横にて。「ウルトラマンタロウ レインボーシップ」の建設現場だと思ってたんですが、マップ見る限り、ショップっぽいのができたのかな?
日本ランド→ぐりんぱのリニューアルでの最大の目玉が「シルバニアビレッジ」です。
シルバニアについて、自分はまったくわからないのであまり楽しくはありませんでしたが、たぶん完成度は高いのでしょう。市販のミニチュアハウスの巨大版やお花畑などがメインとなっているので原作ファンやファミリーには楽しいのかもしれません。
しかし、とある家(アトラクション)内にはゴミや資材が。客が自由に出入りできるので演出のひとつかもしれません?が、軽く苦笑してしまいました。
同家内のトイレ。。。シュールww。(中はビーダマです。)
結論から言うとぐりんぱは絶叫ファンはほとんど楽しめません。せいぜいウェーブスインガーやフロッグホッパー、ドクターゾビくらいしか楽しめませんし、思っていたほど残骸も無く、多摩テックのほうがまだ楽しいくらいです。
しかし、客層的にファミリー層にはそれなりにヒットなのかもしれません。絶叫マシンが無い代わりにキッズライドはまあまあ充実していますし、ウルトラマン系アトラクションでは5歳くらいの男の子達が本気で楽しんでいました。
ただ、欲を言うならばマッハ7よりももう少しだけランクアップした小規模コースター(豊永のわんデット型とか)やウルトラマンやシルバニアをテーマにしたライドがもうちょっと必要かなと思いました。
4時ごろにぐりんぱを後にし、次に向かった先は「御殿場プレミアムアウトレット」。1999年で営業終了した御殿場ファミリーランドの跡地をそのまま完全リニューアルされましたが、若干当時の面影が残り、2002年のGWまではガンビットを含む「スリルバレー」エリアは営業していました。しかし、現在は丘の上の観覧車と観覧車までのスーパーロード(歩く歩道)のみとなった。かと思われました。時はすでに5時を過ぎており歩く歩道も観覧車も営業時間を過ぎていました。せめて写真だけでもと思い頂上までの遊歩道を走っていると。。
右になにやら怪しげなコースが。これはどうやら営業時、この遊園地の名物であった浮き輪のウォータースライダー「リオ・ブラボー」の残骸のようです。ちょっと見てみようと思い登ってみると、、
コース切断の痕が。本来はもっとロングランだったのでしょうが、この遊歩道新設のためにここで切断されたのでしょう。しかし、なぜ残骸をこうも堂々と放置するのでしょう。なぜ全部撤去しなかったのでしょう。そもそもどこまで続いているのか。謎を解くためコースを登っていくことにしました。たぶんこの辺からは不法侵入に値するので絶対に行かないでくださいね。
しばらく進むとトンネルが現れました。営業時からこんなにワイルドな雰囲気だったらかなりすごかったのかもしれません。
コースは右往左往旋回を繰り返す感じなのでアップダウンはあまりありません。水路底面にある凹凸では跳ね上げられるような動きが楽しめたのではないかと思います。
更にしばらく進むと客がスタート地点まで登るためと思われる階段があり、分岐点には看板が立っていました。どうやら先ほどのコースはワイルド・コースだったようです。
その近くにあった案内板。
さらに草を掻き分け道なき道を登っていくと少し開けた広場にでました。ここがキャニオン・コースのスタート地点のようです。↑の案内板に書いてあるシグナルとやらは撤去されたようですが、周囲の足洗い場みたいなものもしっかりと残っていました。
せっかくだから観覧車も見ていこう。と思い上を目指していくとなにやら人の声が。従業員のものだと悟り引き返そうかと悩みましたがここで戻ったらまた後で後悔すると思い観覧車側に出ることにしました。
・・そこにはやはり従業員が。一通り事情を話したところ「立ち入り禁止区域には入らないでくださいね」程度で済みました。しかし、やはり不法侵入はよくないので、今後訪れた跡地では許可された区域でのみ撮影したいと思います。
さて、もう一つ、残骸。というか跡地。2002年のGWで閉鎖になった「スリルバレー」。わずか1200円でガンビット、ロトスピン、シェイク、ウェーブスインガー、ジュークボックス(オクトパス系)の5機種が乗り放題というお得な条件だったにもかかわらずアウトレット拡張のため閉鎖し、現在では↓のような立体駐車場になっていました。とりあえずなんか残ってないかと近づいて見ると・・・
↑の写真の右端あたりになにやら支柱の土台のような物があり、位置的にももしかしたらガンビットのものかもしれません。
ちなみにこの辺の写真撮ってるときも警備員にじろじろ見られてなんだか不愉快でした。
最後に、駐車場の最上階まで上ってアウトレット側を見て思ったんですが、ほんの10年くらい前まで色とりどりのアトラクションと子供たちの歓声があふれていたはずの場所が、現在では灰色の屋根ばかりで、若者がショッピングをしたりレストランで食したりするだけの場所になっている。なんだかさびしいなあと思いました。もちろんアウトレットも活気はありましたが、全体に暗く硬い感じがしました。小山ゆうえんちや宝塚ファミリーランドなど遊園地跡地がショッピングモールになる例は他にもありますが、いずれも庭園や公園のような感じのようです。個人的にはここもショップの間にアトラクションが置いてあったりのんびりできるスペースがもっとあったりする暖かみのあるアウトレットであってほしいと思いました。
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