このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ワインの常識(その3) これだけ知ればワインを二倍愉しめるB級ワイン愛好者のためのワインの常識 知っておけば、ワイン通 ○ヴィンテージワイン ウィキペディアの「ヴィンテージ」(ここをクリック)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8
ヴィンテージとは「同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年のワインを指すようになった。」とあります。 また「フランスワインは年によって、「偉大な年」と呼ばれるすばらしいワインができる年と、さほどでない年があり、その品質には雲泥の差がある。最近十数年のものでも、同一シャトーの商品が、ヴィンテージの違いによって価格が5倍くらい違うものはざらにある。 また、最高級に属するワインには、収穫後数年から数十年(長いものでも2、30年くらいが一番いいと言われている)寝かせた方がいいものがある。消費者に、好みの品質のものを選んでもらうのと、飲み頃の目安を知らせる目的で、ヴィンテージが打たれている」とも説明しています。 ヴィンテージとはワインの当たり年、ワインの収穫年、二つの意味で用いられているようですが、収穫後数年から数十年寝かせる、熟成させることにより価値が出てくることが日本酒とは大きく違うところでワインの世界を広くしています。 ヴィンテージワインとは「偉大な年」に作られたワインのことですが今では高級ワインを指しています。 「同一シャトーの商品が、ヴィンテージの違いによって5倍くらい違うものはざらにある。」という説明に興味を抱かれたかたは次のページをご覧下さい。 ボルドーのヴィンテージ
http://www.winemen.net/wine/bordeaux_vintage.htm
WineーNaviによるヴィンテージチャート
http://www.wine-navi.com/static/vintagechart.php
○熟成したワインとはどんな味 一口ではいえませんが、10年程度の熟成品は熟成していないものと比べ味全体が穏やかな感じになっています。元々熟成するに耐えるだけのワインは濃厚なワインです。 ワイン仲間と一緒に飲むと「まだ若すぎて、ぎすぎすしている、あと5年くらいはおいた方が」 などのコメントを聞きます。 20年以上の熟成品になると私には苦手です。というのは発酵の匂い(古漬けの香り)が感じられからです。 多分、それは私が古漬けが嫌いなせいだと思います。誰でも嫌いなものに対しては敏感ですが、好きなものに対しては鈍感です。 おそらく、古漬けの好きな人にとっては、この香りが隠し味のようになりこれ以上ない美味と感じられるのでしょう。 このワインも需要供給の関係で値段は決まります。20年も寝かせるのですから高価で当然といえば当然でしょうが。 ヴィンテージワインは値段も張ります。一人で飲むものではなくはなく大勢のワイン仲間と一緒に味わうものでしょう。 ○生れ年のワイン 「生れ年のワイン」でインターネット検索をしてみたところ楽天市場に1935年のワインが出ていました。(私の生まれ年はもう少し若い!!)
http://item.rakuten.co.jp/gracias/c/0000000662/
1935年製というと、74歳です。こんなに年数が経ってもまだ飲めるワインがあることに驚きます。 日本酒にはない、ワイン特有の長期寿命、古酒の世界です.。. ○古酒はどんな味 とりあえず30年以上古いワインを古酒としましょう。 この分類は私が勝手につけた分類です。ウィピキディアでも長いものでも2、30年くらい寝かせることが一番いいと言われているとありますので30年以上を古酒としました。一般には古酒もヴィンテージワインの一つで、区別していません。 古酒を最初に飲んだ人は「これワイン?」と驚くと思います。 美味しいとは思わないでしょう。30年以上経つと、発酵製品に近くなっています。 発酵製品はチーズ、なれ寿司、納豆など、食べ慣れていないと味が分りません。 その点で古酒好きな人はワイン歴が長いこと間違いないでしょう。 これは「年代を味わう」ということでしょう。 「30年経っても、この味を保っているのは大したものだ」とワイン仲間と語らいながら楽しむワインでしょう。 一度紹興酒の30年ものを飲んだことがあります。このくらいになると紹興酒もワインも似ていると感じました ヴィンテージワインに因んだ作法が色々あります。 ヴィンテージワインとテーブルワイン(B級ワイン)では取り扱いに自ずから差が出ます。 これを混同してしまうと思わぬ間違いをします。B級ワインの一般常識を書いてみましょう。 ○家で買ったワインも寝かせれば良くなる? ワイン初心者の陥りやすい誤りです。先の収穫年、ヴィンテージを論じる以前に熟成に耐えるワインは濃いワインという前提があります。 従って、通常1000円前後で市販されているワインは若飲み用のワインです。 これを寝かせても酸化してしまいワインヴィネガになるだけです ○一度コルクを開けたワインはすぐに飲まなくてはならない。 これはヴィンテージワインを飲む時の作法から来ています。 ヴィンテージワインを飲む時は、ボトルから直接グラスに注がず、デキャンタという容器に一度移し替えます(デキャンタージュ)。 次のページにデキャンタの写真が載っています。
http://ameblo.jp/wine-online/entry-10395638919.html
デキャンタージュとは 「ワインの澱(おり)などを取り除くために、ボトルをゆっくり傾けて他の容器に移し変える作業の事。また、ワインを空気に触れさせ強制酸化させる事により香りや味わいを変化させる働きもあります。」
デキャンターとデキャンタージュ用具(①②③でワインの種類なども違うとか)(住人) ヴィンテージワインで年代ものになると、ボトルの中に閉じ込められたワインが酸欠状態になっています。 これを空気に触れさせて酸化させ、熟成を促進させ意味合いあります。 このことから判るように、ヴィンテージワインは一度開けるとすぐに酸化が進みます。 従って、「一度コルクを開けたワインはすぐに飲まなくてはならない」ということになります。 これはB級ワインには当てはまりません。 一度コルクを開けても、コルクを締めて紫外線を避ける意味から冷蔵庫保管をすれば一週間は大丈夫でしょう。 確認してみてください。 (常陸国住人後記) ソムリエの工藤さん(プロといてやっているわけではないので、ワインスペシャリストだとか)が、我々、素人に分かりやすく解説してくれました。書けば幾らでも長くなるのでウィキペディアなどを紹介してくれています。詳細はここから見てください。 酒に肴と言うように、食べ物も重要な要素でしょう。中国の白酒と刺身では全く駄目でした。 また、ワイングラス、デキャンター、栓抜きなどの道具に凝る人もいるでしょう。 そんな話も聞かせてもらいたいものです。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |