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| 大正9年(1920年)7月16日、阪神急行電鉄神戸線(梅田〜神戸間)・伊丹線(塚口〜伊丹間)が開通しました。神戸線は宝塚線とは別の運賃制度を採用したため、宝塚線用とは別の神戸線用の乗車券が発行されました。
神戸線開通当初の区間境界駅は「神戸」「御影」「西宮北口」「伊丹」「神崎川」「大阪」の6駅でした。
初乗り1区は通行税共11銭。大阪-神戸間は4区で通行税共41銭でした。
画像上は神戸線用第1期の2区券、3区券、4区券です。
大正期の宝塚線用券と同じく上下に区間境界駅を表記する様式で、券面左には「宝塚線ニハ通用セズ」と印刷されています。2区券にはすべての区間境界駅が表記されていますが、3区券には「西宮北口」を除く5駅、4区券は「神戸」と「大阪」の2駅となっています。 |
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| 大正10年(1921年)9月2日、阪神急行電鉄西宝線(西宮北口〜宝塚間)が開通、西宝線も神戸線の運賃制度を採用しました。
西宝線開通で区間境界駅「小林」「宝塚」が新たに新設され、「神戸」「御影」「西宮北口」「小林」「宝塚」「伊丹」「神崎川」「大阪」の8駅表記となりました。
またこの第2期より宝塚線「三国」発着の神宝連絡券(後述)が神戸線用の乗車券で代用発行され、十三のりかえ「三国」が表記されるとともに、「宝塚線ニハ通用セズ」の文字が消えました。十三-三国の1駅間ながら、神戸線用の乗車券が宝塚線にも通用することになったためです。
画像上は神戸線用第2期の1区券、2区券、3区券、4区券です。「大阪」「神戸」から「西宮北口」経由で「宝塚」が4区となったため、4区券に「宝塚」が表記されるようになりました。 |
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| 大正13年(1924年)10月1日、阪神急行電鉄甲陽線(夙川〜甲陽園間)が開通、甲陽線も神戸線の運賃制度を採用しました。
甲陽線開通で区間境界駅「甲陽園」が新たに新設され、「神戸」「御影」「甲陽園」「西宮北口」「小林」「宝塚」「伊丹」「神崎川」「大阪」「三国」の10駅表記となりました。
区間境界駅が増えて上下に表記する様式に不都合が生じたためか、この第3期より券面下に1列に区間境界駅を並べ、1区券から3区券は西宝線の区間境界駅を券面左に、「大阪」「三国」を券面右に横にして表記する様式となりました。
画像上は神戸線用第3期の4区券です。「神戸」「宝塚」「大阪」が横に並ぶ様式となっています。 |
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