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| 昭和11年(1936年)4月1日、神戸市内高架線(西灘〜神戸(三宮)間)が開通しました。旧神戸駅は上筒井駅と改称し、旧神戸線部分(西灘〜上筒井間)は阪神急行電鉄上筒井線として存続しました。
神戸市内高架線開通後、新しい神戸駅では特定運賃を採用したため、従来の神戸線用の普通片道乗車券は新たに区間境界駅となった「春日野道」以東での発行となりました。
区間境界駅の表記は神戸線の「春日野道」、上筒井線の「上筒井」が増え、「春日野道」「上筒井」(「六甲」と表記)「御影」「甲陽園」「西宮北口」「今津」「小林」「宝塚」「伊丹」「神崎川」「大阪」「三国」の12駅となりました。
画像上は神戸線用第7期の1区券です。
普通片道乗車券ではこの時期だけ使われた「六甲」の文字が特徴です。 |
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| 昭和12年(1937年)7月20日、西宮北口〜今津間が1区から区内に変更されました。(これ以後今津駅で発行された乗車券には「特区」表記)
そのため、「今津」が区間境界駅から外れ、普通片道乗車券の券面の区間境界駅表記からも「今津」が消えました。
この変更により区間境界駅の表記は「春日野道」「上筒井」「御影」「甲陽園」「西宮北口」「小林」「宝塚」「伊丹」「神崎川」「大阪」「三国」の11駅に減りました。
これまでの区間境界駅「今津」では4区券の発行がなかったため、4区券は第7期のものがそのまま使われました。
画像上は神戸線用第8期の1区券と2区券です。左側の区間境界駅表記が第4期と同じく「小林」「宝塚」の2駅になりました。 |
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| 昭和15年(1940年)5月20日、神戸市内高架線開通以後も営業を続けていた上筒井線(西灘〜上筒井間)が廃止されました。
上筒井線の廃止により、区間境界駅の表記から「上筒井」が消え、「春日野道」「御影」「甲陽園」「西宮北口」「小林」「宝塚」「伊丹」「神崎川」「大阪」「三国」の10駅表記となりました。この神戸線用第9期が神戸線用普通片道乗車券の最後の様式となりました。
昭和17年(1942年)、神戸線と宝塚線が統一運賃制となり、普通片道乗車券も統一され大型化されますが、その時期の普通片道乗車券は神宝統一期券として次項で解説します。
画像上は神戸線用第9期の2区券と3区券です。「上筒井」表記が消えています。 |
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