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昭和5年ごろより、普通片道乗車券と同様、普通往復乗車券も新しい地紋に変わりました。
神戸線用第5期とは地紋の違いだけです。
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昭和11年(1936年)4月1日、神戸市内高架線(西灘〜神戸(三宮)間)が開通しました。旧神戸駅は上筒井駅と改称し、旧神戸線部分(西灘〜上筒井間)は上筒井線として存続しました。
神戸市内高架線開通後、新しい神戸駅では特定運賃を採用したため、従来の神戸線用の普通往復乗車券は新たに区間境界駅となった「春日野道」以東での発行となりました。
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昭和12年(1937年)7月20日、西宮北口〜今津間が1区から区内に変更されました。
そのため、「今津」が区間境界駅から外れ、普通往復乗車券の券面の区間境界駅表記からも「今津」が消えました。
画像上は神戸線用第8期の2区往復乗車券です。
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昭和15年(1940年)5月20日、神戸市内高架線開通以後も営業を続けていた上筒井線(西灘〜上筒井間)が廃止されました。同時期の普通片道乗車券と同様、普通往復乗車券からも「上筒井」の表記が消えました。
画像上は神戸線用第9期の2区往復乗車券と3区往復乗車券です。
昭和17年(1942年)、神戸線と宝塚線が統一運賃制となり、普通往復乗車券も統一されますが、その時期の普通往復乗車券は次頁で解説します。
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大正10年(1921年)に西宮北口・宝塚間の西宝線が開通すると、神戸から西宝線を経由して宝塚を往復する人のために「神戸より宝塚まで割引往復券」が発行されました。料金は通行税込で65銭、通常では4区往復75銭ですので、10銭の割引となっていました。
発行当初は回遊券などと同じサイズで、通常の往復券よりひとまわり大きなサイズでした。
画像上は大正12年(1923年)に神戸駅で発行された「神戸より宝塚まで割引往復券」です。
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昭和に入ると名称が「神戸より宝塚ゆき往復割引券」に変わりました。料金は通行税が廃止されたため64銭となりました。10銭の割引は変わりませんでした。
切符のサイズも通常の往復券のサイズとなっています。
昭和11年(1936年)の神戸市内高架線開通後には名称が「神戸=宝塚間専用往復券」に変わり、「宝塚」(宝塚駅の他に宝塚南口駅・逆瀬川駅)でも発行されるようになりました。専用往復券の料金は70銭、通常では特4区往復86銭ですので、16銭の割引となっていました。
画像左上は昭和2年(1927年)に神戸駅で発行された「神戸より宝塚ゆき往復割引券」です。「宝塚」では発行されませんでしたので、復券の表記は「神戸」だけとなっています。
画像右上は昭和12年(1937年)に神戸駅で発行された「神戸=宝塚間専用往復券」です。「宝塚」でも発行されるようになったため、復券の表記は「宝塚」「神戸」となっています。
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