このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

愛知県三河地方の図書館探訪 愛知県三河地方の図書館探訪
【西三河地区】 豊田市中央図書館/ 碧南市民図書館吉良町図書館
【東三河地区】 蒲郡市立図書館


開館時間★★★★
貸出資格★★★
貸出冊数10冊−15日
COPY
セルフ
碧南市民図書館 公式HomePage
碧南市鶴見町1−70−1
TEL:(0566)41-0894 FAX:(0566)41-1225
【開館時間】平日:9:00〜19:00、土曜・日曜・祝日共に:9:00〜17:00
【休館】月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)・月末(土曜・日曜の場合は、その直前の日)特別図書整理期間(9月の10日間)・年末年始(12月28日〜1月4日)
【交通】名鉄北新川駅から徒歩7分。

(2006.11.26訪問、2006.12.17公開)
 西三河、特に名鉄三河線沿線の碧海地域は図書館密集地帯なのだが、そのなかでも最も密度の濃い街は碧南市である。図書館が市内に3ヶ所あり、各図書館から半径2km以内円で碧南市の約8割をカバーしている。碧南市の中央図書館は市北部にある碧南市民図書館である。市中心部・碧南中央駅近くにある現在碧南市民図書館中部分館となっている建物が旧館で、移転新築したものらしい。
 1階が一般書架で2階が子どものフロア(児童室)という構成。1階に入口がありながら2階に児童室を配置するのは、ここと刈谷市富士松図書館ぐらいで珍しい配置構成だ。1階に児童室を置く図書館が多いのは、安全上の問題を考慮した子どもへの配慮によるものが多い。ところが、スペースの都合で同一フロアに一般書架と児童スペースを併置すると、館内の静寂が保たれにくいうえに一般書・児童書双方の拡充に自ら制限をかけることになる。理想的なのは一般書架と児童コーナーの分離である。2階に児童書コーナーを設置することによって、双方の利用者にメリットがある。2階では階段などの危険が存在するのは事実だが、2階にもカウンターを設け職員を配置しているので最低限の防止策はとられている。
 館内に入ると扇形にズラリと広がる書棚。少々威圧感を感じるほどだが、書棚にはびっしり本が並ぶ。新しくきれいな本が多い。壁には書がいたるところに飾られている。館内中央のカウンターを過ぎると奥に扇形になっていない書架がある。こちらには名物コーナーがある。まず、正面にあるのが「旅の本」コーナー。国内に限らず、海外の旅行ガイド本や紀行文などが充実している。図書館にある旅の情報は古くなっているものがたまにあるが、ここの資料は新しいものがほとんどなので使える。そして、郷土資料コーナーの一角にあるのが「碧南市民文庫」。市民の著作・碧南出身者・碧南在住者・碧南在住歴のある人・碧南に強いつながりのある人など、碧南に何らかの関連がある人の著書が並ぶ。出身者に限ったコーナーは珍しくないが、碧南がらみなら何でも集めるというコーナーである。
1階・一般書架上手な配架2階・子どものフロア

開館時間★★★★
貸出資格★★★
貸出冊数5冊2週間
COPY★★
セルフ
蒲郡市立図書館 公式HomePage
蒲郡市宮成町1−1
TEL:(0533)69-3706 FAX:(0533)69-0999
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日共に:10:00〜19:00
【休館】月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)・月末(土曜・日曜・月曜・祝日の場合は、その直前の日)特別図書整理期間(9月)・年末年始(12月29日〜1月3日)
【交通】JR・名鉄「蒲郡」駅から徒歩15分。

(2006.11.26訪問、2006.12.17公開)
 蒲郡駅北口から古い商店街を抜けてしばらく歩いたところにある。図書館の造りは70年代型。1階は新聞の閲覧室と児童室。階段を上がると右手に学生室。左手後方に一般書架という構成。週末には一般書架だけでなく、児童室のイスまで学生・生徒で占領される図書館が多いなか、ここまで明確に隔離した図書館は珍しく評価に値する。2階は階段を中心に「O」の字型になっているが、前述の学生室を隔離しているため、「し」の字型に書架が広がる。所蔵量はまずまずで、建物は古いが本は新しいものが多い。
 ここの名物は「英語多読図書コーナー」。2005年春に設置されたそうで、なかなか気合いの入ったコーナー。外国の英語学習者向けに、語彙・文法・文の長さを制限しイギリスで制作された英語の入門書「ペーパーブック」がレベル別にズラリと並んでいる。本が薄いのが特徴で、継続しやすい教材である。英文多読は平易な英文を読みながら英語に親しむもので、英文を読みながら情景や感情移入できるようになると良いとか。私も易しそうな本を一冊読んでみた。だいたい中学校レベルの単語で構成されているが、読んでいると学生時代の悪い癖で日本語に同時翻訳しながら進むので、平易な文章なのに読むスピードが遅いことに気づく。こういうのは典型的な悪い例だそうで、英文を読み多読(=英語学習を)続けるコツは、まず「わからない単語は飛ばして読む」、次に「安易に辞書を引かず、文の前後で判別する」、そして「つまらない文章は読むのをやめる」だという。英語学習は何度も挫折した私だが、いいヒントをもらった気がした。
 軽読書コーナーの一画に、気になるコーナーがあったので撮影。その正体は大人も感動するような絵本の名作が並ぶコーナーでした。

英語多読コーナーおとなの絵本コーナー

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