このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

その他のパリの駅 (2)


元は駅だった建物たち


Gare d'Orsay / Musée d'Orsay オルセー駅/オルセー美術館

オルセー美術館は今ではモネやルノワール、ゴッホなど印象派絵画の美術館としてとても有名ですが、元々はパリの中央駅として設計されました。

完成当時のオルセー駅内部。

オルレアン鉄道の終着駅をオーステルリッツ駅から延ばし、 石造りの外観を持つ大変豪華な駅で、当時から「まるで美術館のように美しい」と評されていました。
しかし汽車が電化されていくとそれに伴って輸送量も増加し、堅牢な作りのオルセー駅では増設が出来ず手狭となり、次第にターミナル駅としての需要は減少していきました。
廃駅となってからは長い間放置されていましたが、1980年にこの石造りの概観をそのまま生かして、印象派を中心とした新美術館を作るという構想が実現しました。これが現在のオルセー美術館です。

駅舎時代はプラットホームの部分が大きく掘り下げられていましたが、美術館になってからは地上階部分を新しく作り、その上を美術館として使用しています。
地下階部分は当時のままRER−C線Musée d'Orsay駅として現在も使われています。ホームの柱の彫刻は当時のまま残されています。


Gare Invalides アンヴァリッド駅

現在はRER−C線がMusée d'Orsayから繋がっていますが、昔はここが一つのターミナル駅で、ヴェルサイユ方面などへの近郊線が発着していました。
現在地上部の旧駅舎はエール・フランスが使用しています。地下部はRER−C線として現役で使用されている駅です。


Champ de Mars - Marchandise シャン・ド・マルス マルシャンディーズ(貨物駅)

シャン・ド・マルス公園の北端、エッフェル塔とセーヌ川に面する部分には、公園の正方形から突出した区画に小さな市民グラウンドがあります。ここは昔、貨物のターミナル駅でした。
今は遺構は何もありませんが、エッフェル塔の上から覗き込むと、傘状に広がった当時の貨物駅のつくりが理解でき、引込線が並んでいた様子を想像できます。
本線部分は現在は地下化され、RER−C線の駅Champ de Mars-Tour Effelが現役で使われています。


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