このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

TOMIXロコにKATOカプラーアダプターを装着

     *** 注1注2 を追記しました




KATOとTOMIX、両社のリニューアル品DD51を 徹底比較した記事 に書いたとおり、
その出来はまさに・・・両車甲乙つけがたく、
どちらを選択するかは、もう好みでしかないと思いました。
でも、部分部分を見れば、優劣がはっきりしている箇所もあります。
今回のTOMIX機の改造箇所・・・前面手摺りもそんな部分で、
ここは、オレンジに塗り分けられているKATOの方が、優れているのです。


左TOMIX、右KATO。前面で一番目立つ違いは、手摺り部分のオレンジ色の塗り分けの有無。

*KATOのASSYパーツを使えないか?
この前面手摺り、実はKATOからASSYパーツが出ています。
写真のようなパーツが複数両ぶん入っていて、
私はこれをKATOの旧製品に使用するつもりで、ストックしていたのでした。
ふと、「これをTOMIX機に装着できないかな?」・・・そう思ったら、もう改造を始めていました。

注1:
 その後、KATOの後期耐寒型とTOMIXの500番台では手摺り形状が異なる、
 という情報をいただきました。
 確かに・・・その手の情報に疎い私は全く気づきませんでしたが、
 500番台は正面手摺りが全てストレートになっているのが正解のようです。
 早速、500番台と同形状の800番台用の手摺りを探しましたが、
 模型店に残っているのは全て耐寒型用でした。
 形状が異なることをご承知おきください。

KATOのDD51前面手摺り(ASSYパーツ)

*TOMIX DD51の分解
最初はTOMIXの手摺りを取り外し、代わりにKATOのパーツを付ければ完了、
その程度に考えていました。
ところが・・・見ればTOMIXのこの部分は、側面手摺り、ステップ、カプラー復元バネも一体で、
結構複雑な形状をしているようなのです。
なので結局、かなり分解することを余儀なくされました。。。

尚、分解を始める前に、床下や手摺りの状態を、カメラで記録しておくことをお勧めします。
そうすれば、組み立てる際にパーツの向きを間違えたり、
どう組み合わさっているかわからなくなったり・・・そんなトラブルを防ぐことが可能です。
私の場合、TOMIX機の500番台はもう1両あるので、それを見ながら組み立てましたが。

注2:
 台車を取り外すだけで、手摺り一体のパーツをスライドさせ、
 取り外すことができる可能性があります(未確認ですが)。
 但し今回はパーツの組み合わせ構造を知りたかったことと、
 ついでにギア部の掃除をしたかったこともあり、上回りも全て分解しています。

*上回りの取り外し
まずはキャブを外します。
TOMIX機付属のウェイトを積むには、否がおうにもキャブを取り外さなくてはならないので、
既に経験された方も多いかと思いますが・・・
キャブを指でつまんで、左右どちるようになっていますます。

但し、キャブの前面および側面窓上部はとても幅が狭くなっていて、
強い力を加えると亀裂が入ることもあるので、ご注意ください。
(私の1両は亀裂が入っています・・・)

キャブに続いてボンネット、そしてサイドの細いパーツ・・・という順に取り外すことができました。
キャブさえ外れれば、さほど難しい作業ではないでしょう。

キャブに続いて、ボンネットが取り外せます

*ランボードの取り外し
台車は、ちょっと捻って引っ張れば外れます。
これはTOMIXの動力車全てに共通しています。
ここで・・・お目当ての手摺りの白いパーツも取り外せるかもしれません。
しかし工作のしやすさを考え、ランボード部と動力部も分離することにしました。

ランボードは両エンド1箇所ずつ、側面2箇所ずつ・・・計6箇所の爪で、
動力ダイカストに留まっていました。
これを小型のマイナスドライバーなどで浮かせれば、分離できます。
加えて、中間台車を固定している黒い樹脂パーツもダイカストはまっているので、
(中間台車を取り外していない場合は)、これも取り外す必要がありました。

ランボードが外れたら、スノープロウと、それで固定されているカプラーも取り外します。


左写真:ダイカストとランボードを固定している、前面と側面の爪
右写真:ここまで分解して、やっと手摺りが取り外せました

*手摺りパーツの取り外し
ランボードが取り外せたら、裏面をご覧ください。
白い樹脂の手摺りパーツが車端部に付いているのが見えます。
これを「車端側に」ずらして引き抜きます。

また、エンドビームはこの白い手摺りパーツの2つの穴に突起を差し込んで固定してあるので、
ここを押せば取り外せます。


左写真:手摺りパーツは車端方向に引き抜きます。
右写真:エンドビームは手摺りパーツの穴に差し込んであるので、裏から押して取り外します。

*手摺り部分の加工
さぁ、いよいよ加工に入ります。
予想していた以上に神経を使う必要のある加工になったので、
決して万人向けとは言いがたい加工です。
しかも・・・ここから先の加工を施すと、もう、後戻りはできなくなるのです。
その点はご了承ください。

取り外したばかりのTOMIXの手摺りパーツから、前面手摺り部分を切り取ってしまいます。
ニッパーで切り、カッターかデザインナイフで、切り残しを処理すると、簡単です。
切り取った手摺りは使用しません。
代わりにKATOのパーツを使用するのです。


左写真:手摺り部分を切り取る。
右写真:TOMIXの(手摺り部分を切り取った)手摺りパーツ、KATOの手摺りは、
 この写真のように加工します。
 使用するエンドビームはTOMIXのものです。

続いては・・・手摺り部分をなくしたパーツを、さらに加工します。
上写真のように、KATOのASSYパーツに干渉する部分を切り取るのです。
パーツの強度は下がりますが、かなり柔らかい樹脂なので、折れる心配はないし、
エンドビームに接着するので、強度的にも心配はないでしょう。

KATOのASSYパーツは、手摺り部分だけ使用し、エンドビームはTOMIXのものを使います。
実は、KATOのASSYパーツに付随しているエンドビームごと使用する方法も検討したのですが、
KATOのエンドビームを使用する場合は、
もうちょっと手の込んだ加工が必要のように思えたので、TOMIXのものを使用しました。
上下寸法の大きいTOMIX製エンドビームの方が、格好いいと感じたことも理由です。

*手摺り部分の組立
軟質性の高い樹脂は接着しづらいのですが、
他に適切な手段も思い浮かばなかったので、瞬間接着剤で組立てました。
先ほど加工したTOMIXのパーツと、KATOのASSYパーツの手摺り部分を、
TOMIXのエンドビーム裏に張り合わせました。
両製品とも1/150スケールほぼピタリなので、
KATOの手摺りがTOMIXのエンドビームに合うはずです・・・
果たして、予想通りでした。
尚、接着面積が小さいので、固定後、裏側からさらに瞬間接着剤を流しておきました。
手摺りの両端部分も、ごく少量の瞬間接着剤で固定します。

いかがでしょうか?これが今回やりたかったことです。
とても別メーカーのパーツを組み合わせたようには見えないはず。
厳密に言えば、TOMIXの手摺りは、KATOのそれよりも若干細く感じるのですが、
そう言われなければ、おそらく誰も気づかないでしょう。


左写真;TOMIXのエンドビーム裏に、TOMIXの手摺りパーツ、KATOの前面手摺りを接着します。
 但しどちらも加工が必要です。
右写真:組みあがりました。なかなか素晴らしいのでは?
 尚、ステップの昇降用を兼ねた、手摺りの両端部分は、少量の瞬間接着剤で留めてあります。

*組立
分解した時と逆の手順で組み立てていきますが、
せっかく出来上がったパーツを、ランボードに取り付ける際には、
力をかけて壊さないように注意する必要がありました。
手摺りの両端部分は、ちょっとした衝撃でも外れやすいので。。。

また、前後左右など、パーツの「向き」にも注意しました。


組立終わったTOMIX機の前面手摺りは、色分けされて実感的!

*完成しました!
両車のパーツ構造が、予想していた以上に異なっていたため、
結構細かい加工が必要でした。
しかし、片エンドを加工した後はコツがわかったためでしょう、
もう片エンドは・・・あっという間に作ることができたんです。
加工に要した時間は、どうすればよいかを考える時間も含め、2時間弱くらいでした。
実際、考えている時間が一番長かった気がします。

この加工で、TOMIX機最大の弱点と思われる箇所を改善できたので、
その印象をガラリと変えることができました。
なので、他のTOMIX機にも同様の加工をしようかと考えています。

でも一方、KATO機の最大の弱点と思われる、
前面・側面の窓の上下寸法が小さいことは、そう簡単には改善できないんですよねぇ。。。


左がTOMIX、右がKATO。
手摺りの差がなくなり、TOMIX機の「ぱっと見の印象」がずいぶんよくなりました。







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