準急・急行型電車のページ
国鉄80系300番台(湘南型):
最後期の旧型国電は最近の製品
左:クハ85、右:クハ86
80系電車は大好きです。
東海道線の花形だった時代はさすがに知りませんが、飯田線で余生を送っていた頃は知っています。
80系は何と言ってもクハ86の前面デザイン、当時の鉄道車両に大きな影響を与えた正面2枚窓の顔は、
秀逸としか言いようがありません。
それと好対照、余剰サロ85を改造した103系のような切妻デザインのクハ85が、またいい味を出しています。
私はかつて学生時代、グリーンマックスのキット組み立てを試みたことがあるのですが、
自分の腕のなさに嫌気がさして挫折してしまいました。
それだけに、やっとKATOがすばらしい製品を出してくれたら、飛びつかざるを得ないでしょう。
しかし、新品を買い集めるとかなり高く付くので(笑)、
新品、中古模型ショップで買った準急比叡セットのバラシ中古品、
そしてネットオークションで買った新古品の混在する編成になっています。
クハ85は、OKIが中古模型ショップで見つけてくれました。
準急比叡セットの車両と、バラ売りしている車両とでは、車番の表示方法が違うという芸の細かさがあり、
セットバラシ品の旧表記の車両も、見つけるたびに少しずつ集めていくつもりでした。
ところが・・・この旧表記車、モハ80とサロ85を入手して以来、全くお目にかかることはありませんでした。
やっと2007年になって、サハ2両、クハ1両、モハ1両が、中古模型ショップで売られているところに遭遇!
・・・思わず買い込んでしまいました。
まぁ、比叡セットを買えば済むジャンということは言いっこなしで。。。
ちなみにセット品とバラ売り品は、表記以外にもモハ80の床下で、こんな違いを表現してるんですね。
KATOさん、偉い!
左が準急比叡セット(旧表記)、右がバラ売りのモハ80(新表記)
国鉄153系(東海型):
急行電車のパイオニアは、思い出の車両
153系は、急行「東海」よりも、子供の頃毎年伊豆に海水浴に行った際利用した、
急行「伊豆」の思い出が大きいです。
通勤電車には冷房のない時代、コンプレッサー音を轟かせて東京駅に停車中の153系、
その涼しい車内で食べた冷凍みかん、湯河原付近の海岸線ギリギリに走る旧線区間・・・
こういったことが思い出される、とても好きな形式です。
KATOが153系を製品化したとき、その「はめ込み窓」の実感と、
窓から車内の向こう側が見えるようにした背の低い動力機構に驚き、すぐに買いました。
編成はMM'ユニット2組とTc2両の6連です。
オプションだったヘッド/テールライトも、購入時に組み込んだと記憶しています。
最初のロットは、クハ(当時は高運転台500番台しか製品化されていない)の前面窓Hゴムは塗装されていません。
しかしその動力はあまり快調とは言えず・・・ブーンというような大きな音(ギア音)を発し、
集電性能も芳しいとは言えませんでした。
それから20年・・・2003年以降、中古模型ショップでサハシ153、動力の改善された最近のモハ152を2両、
ネットオークションでサロ152を2両、低運転台クハ153を2両、モハ153を1両、
最新の高運転台クハ153500を1両手に入れ、一気に大量増備することになりました。
(調子の良くない最初の動力車は休車状態)
しかし増備はなおも続き、2005年には低運転台クハ、
2006年には最新の高運転台クハを1両ずつ増備したので、
今じゃ何両になったのか・・・よくわからなくなっています(^-^;
ちなみに最新ロットのクハ153では、LEDライトが装備されていました。
それまでは質の悪い(?)オプションパーツを自分で装着しなければならなかったのと比べ、
明るく、チラツキも少ないライトは、かなりいい感じです。
増備開始以降、中間の連結器は全てKATOカプラー化、一部の車両には
連結面に幌を装着
、
避雷器をASSYパーツに交換、1stロットのクハ2両に銀河モデル製の信号炎管を取り付け、
トイレ窓を裏側から白く塗装、というように手を加えています。
尚、低運転台クハのうちの1両は、手に入れてから気づいたのですが、
前面スカートが、(おそらく)TOMIXのものに交換され、TNカプラー化されていました。
それにならって同様に
高運転台の1両もTNカプラー化
し、
伊豆急下田行きと修善寺行きが分割・併合していた、当時の編成を再現できるようにしています。
左写真:左がオリジナルのダミーカプラー、右がTNカプラー
右写真:左が1stロット、右が最新ロット。1stロットはHゴムが塗られていません。色合いにも差があります。
国鉄167系:
臨時急行「おくいず」再現のために購入しました
マイクロエースならでは・・・の形式ですね。
現在では冷房化、更新改造、湘南色化されてしまいましたが、やっぱりこの塗り分けが好きです。
私の記憶にある167系と言えば、夏期臨時急行「おくいず」として、伊豆急に乗り入れていた姿なので、
それを再現するために、中古模型ショップにあった美品を手に入れました。
ディテールでは、ライトケースが肉厚なので、ヘッドライトがやや小さく見えてしまうことと、
ベンチレータの取り付けがまっすぐではないこと以外に、大きな不満はありません。
走りは例によって無音に近く、素晴らしい状態です。
鮮やかな修学旅行色も、うっとりして見とれてしまう出来です。
ただし・・・中間に入る先頭車は柄の長いアーノルトカプラー付で、
いくらなんでもこれじゃぁ、連結面間が広すぎます。
なので、いずれ早いうちに全車TNカプラーにしようと考えています。
広過ぎる連結面間。。。
国鉄455系:
TOMIXのHG製品の実力まざまざ!
クモハ455 モハ454
クハ455 サロ455
実車は首都圏では上野口でしか見ることができなかったため、自分にはあまり縁のない存在でしたが、
そのカラーリングが好きだった電車です。
結構以前からKATOが製品化していたものの、買うまでにはいたりませんでした。
2005年になって、決定版とも言えるTOMIXのHG製品を中古模型ショップで見つけ、
3両セットと単品クハの合計4両を、ようやく手に入れた次第。
HG製品ならでは、その外観の出来栄えはずばらしく、特に前部の表現は感動モノです。
相変わらず走行音がちょっと大きめなのが残念ですが・・・・
HG製品は中古でも高価なので、この先の増備はゆっくり行うことになる・・・
などということを書いてから10日もたたないうちに、
ネットオークションでサロ455を、大手模型屋で売れ残っていたMcM'増結セットを早速手に入れて、
あっという間に7連になってしまいました。
次の標的はサハシ455です。
増備と同時に先頭車の付属品(アンテナ、水タンク、ホィッスルカバー、幌など)を一部付け換え、
4両全ての先頭車を微妙に違うバージョンにしてみました。
また、サロは緑帯のあった時代が好みなので、キロ28で余ったインレタを貼っています。
全車をトイレタンク付としたため、時代考証的にはどうなのかなとは思いますが、
・・・そういうイチャモンは受け付けないことにしています(笑)
左写真:実感的なパンタグラフ周辺
右写真:クハ(手前)とクモハでは、窓配置と屋根上が異なります。
こうして並べてみると、設計の古いKATOの153系も、なかなかどうして実感的。