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EF66旧製品をリニューアルスカート化




  1. ボツになった車体を活用して、フリー電車に!
  2. その後いろいろありましたが・・・なんとか完成


1:ボツになった車体を活用して、フリー電車に!


ここまでやったのに・・・

*きっかけ
リトルジャパン製キット 「京急230系」をデハ−クハ−クハ−デハ4連で作っている 私。
キットの寸法違い(エラー)に気づかず・・・最初の1両を作ってしまったため、
後からデハーデハのキットを買い足しました。
その結果、最初の1両はボツとなり、手付かずのデハも1両ぶん残っていたのです。

これはもったいない・・・

なんとか活用できないものか、そう考えていた私は、
ふと・・・ボツになった1両と、余ったもう1両ぶんの板を切り継いで、
フリー(自由形)電車にするのはどうか、そう考えたのでした。
それも、京急230とは似ても似つかない形にしてしまうなんて、最高じゃないですか。
フリーだから、実物にこだわって疲れることもないし。

思いついたらすぐに実行・・・ということで、本家230も完成していないのに、
ちょっとしたわき道に逸れることになりました。

*完成ボディをぶった切って、新たな「板」を切り継ぐ
まずは組みあがっていたボディを、レザーソウで真っ二つにします。
切断位置は非運転席側の戸袋窓・・・戸袋窓の隣の窓から活かすようにしました。
切断後に整形しますから、あまり神経質になることなく、大胆に切断していきます。

ここに新たに継ぐ側板は、運転席から戸袋窓の隣の窓まで使います。
これで、ちょうど窓1個ぶん長くなり、17m級の車輌にすることができます。
なぜ長くしたのかというと、たまたま手元に鉄コレの17m級動力があったからなんですが、
京急230の面影を消すという目的もあります。

尚、京急230の窓柱はとても細いので、切り継ぎには苦労しました。
窓柱と窓サッシの間が切り継ぎ部分です。
なんとか、肉眼ではわからない程度にはできたと思います。

尚、新設側の前面は、キットのオマケとして入っている「琴電」前面を使用し、貫通型にしてあります。


左写真:完成ボディをぶった切ったところ
右写真:新たに運転席側を切り継ぎ。窓1個分延長と貫通型正面を使用したところがいいでしょ?

*屋根を削り取る
さて・・・ボディの2/3にはオリジナルの屋根が接着されています。
これを取り去って、新たな屋根を付けることにしましょう。
この薄い屋根が京急230の大きな特徴ですから、もっと普通の・・・深い屋根にしてしまうのです。

接着された屋根を取り去るには・・・
屋根上にピンバイスを用いて穴をたくさん開け、もぎ取るという荒業を使いました。
その後残った部分はカッター、ヤスリなどで跡形もなく削り取っていきました。
タミヤセメントでしっかり接着してあったので、側板が割れたりしないよう、注意深く行いました。

屋根がなくなると、ロ型で強度のない状態になります。
そこでボディの破損を防ぐ目的で、車体内側と同寸のプラ板を挟んで接着します。
ちょうど2つの側板を継いだ位置に接着することで、接合部分の補強にもなりました。


屋根を取り去り、両運転台ボディが完成。車体がたわまないように補強もしておきます。

*裾の延長
窓が大きく、窓の位置が低いことも京急230の特徴なので、
窓下の部分を長くして、この特徴を消しました。
車体裾に0.5mm×1.0mmのStripStyreneを貼るだけですが。。。
ぴったり貼った後、溶きパテを盛って平らにしておきます。

尚、車体裾が長くなると、ドアの下端もその分上がってしまうのですが、
これは無視することにしました。


ボディ裾wo0.5mm延長しました

*屋根を用意する
屋根板は、東急3700を製作したときの余りを用いました。
(↑4両ぶんから3両作ったので)
これを、車体に合わせて長さと幅を詰めていきます。
まず・・・長さは2つに切って短くして張り合わせるという、おなじみの方法。
これはそれほど難しくないでしょう。

しかし幅を詰めるのは苦労しました。
・・・東急3700のキットと京急230のキットとで、1mm以上の差があるのです。

縦方向に真ん中で切って幅を詰めることも考えましたが、
幅方向に切って長さを詰めているので不安になり、両肩を削って辻褄合わせすることにしました。
無理矢理両肩を削ったため、極端に厚い屋根になりました。
東急の3450型で言えば、日車製の深い屋根を連想させます。

このあたりは、フリーならではの行き当たりばったり工法です。
ここはどうしようか・・・と考えながら進めていくのが、とても楽しいのです。


長さと幅を詰めた屋根。

*屋根を貼り付け・・・車体をツルツルに!
屋根を貼り付けて仕上げていく過程で・・・最近の私特有(?)の病気が出てきました。
「凝りすぎ」てしまうのです。

京急230は、側面窓上にベンチレータがあるという特徴もあります。
このベンチレータも削り取るつもりでしたが・・・ウィンドヘッダーと雨樋との間が狭く、
綺麗に削り取るのが実に面倒です。

「だったら全部削っちゃえ!そのほうが特徴も消せるし」

これが失敗でした・・・
シル・ヘッダーと雨樋を全て削り落とす方が、よっぽど面倒だったのですから。。。
フリーだから疲れないはずの工作は・・・ここでかなりハードな工作と様変わりしたのです。
シル、ヘッダー、雨樋、靴ズリ、標識灯、sんちクライマーなど・・・全てのディテールを、
耐水ペーパーや細密ヤスリ、デザインナイフなどを用いて削っていきました。

ある程度削れたら全体にサーフェサーを吹き、更に磨いていきます。
これで・・・なんだかわからない車体ができてきたのです。


原型が想像もできない・・・ディテールレスの車体・・・

*動力を合わせてみる
先にも書いたとおり、動力は鉄コレ17m用です。
窓1個ぶんの延長でちょうど良い長さになりました。
ごく標準的なオーバーハングにできるので、ここでも京急230の特徴をひとつ消したのです。

尚、動力の高さ位置決めは、車体内側に1mm角のStripStyreneを貼ってリブとしました。
あとでまたちゃんと固定できるようにします。


17m級動力がピッタリ!

*ボディの細部を仕上げる
さて・・・ボディの続きです。
全くディテールがなくなってしまったので、それらしいものを用意しなくてはなりません。
まず、シルとヘッダーは、0.25mm×0.5mmのStripStyreneを貼りました。
窓の上下にだけ貼ってドア部分は省略したり、シルもヘッダーも同じ幅だったりと、
「こんなものがあったっていいでしょ?」とばかりの手抜き工作です。
・・・だって、削るだけでつかれちゃったんだもん(^-^;

雨樋は0.5mm×0.4mmのStripStyreneを、0.4mmの面で接着、
乾燥後にデザインナイフを垂直に立てて、左右に動かして薄く削りました。
これで0.4mm幅になります。
前面の雨樋をややアーチを描くようにしてみたのは、ちょっとした遊びです。

ベンチレータは、東急3700キットに付随していた「京急400用」というもの。
単なるガラベンではなく、個性を出そうと使ってみたんですが、
これはあまり、細密感のないパーツでした。

パンタはTOMIXのPS13を、台車位置と合うように取り付けています。
まだパンタ台がない状態なので、差し込んであるだけです。

そして・・・最近凝っている、屋根配管にも手をつけました。
これをやりだすとどうなるか・・・はい、お察しの通りです。


なんか・・・愛嬌のある田舎デンシャって感じ。

*それらしい屋根を目指して
東急3700と京急230で経験を積んだ(?)屋根上配管・・・このフリー電車でもやってみました。
詳しくは書きません。下の写真を見てのとおりです。
よせばいいのにあれこれと、時間をかけていろいろ引き回してしまいました。
フリーだから「実感的」という言葉が適切かどうかわかりませんが、
実に「・・・らしく」なったと思いませんか?
東急3700キット付属のヒューズと、長いランボードも活用してみました。
これらは、京急400用の「粗い」ベンチレータを目立たなくする効果もあったようです。


賑やかになった屋根。実物がないのに実感的。

*さらに細部を・・・苦行もアリ
下の写真をよく見ればおわかりと思いますが、窓柱を「いじって」います。
実は・・・シル・ヘッダーを削りおとすときに、勢い余って窓柱まで薄く削ってしまい、
窓サッシとの段差がほとんどなくなってしまったんです!
それだけ、元が精密なキットだったということですが・・・これには愕然としました。

仕方ないので、EverGreenの0.13mm厚「SheetStyrene」を0.5mm幅に切り出し、
ひとつひとつの窓柱に貼り付けていくという、苦行をしたのです!
0.13mm厚なので、0.25mm厚のシル・ヘッダーとはいいあんばいに見えます。
これを貼ったことで、側板よりもちょっと出っ張っていることも、全くわかりません。

ついでにドア下のステップも付けました。
あえて大袈裟に、0.5mm×1.0mmのStripStyreneを使っています。


窓柱を貼っているのがわかりますか?

*前面を仕上げる
フリーでお気楽に・・・という工作は、もうすっかり凝りに凝った工作になっています。
前面には、東急3700キットの余剰前面から切り出したアンチクライマーをはめこんでみました。
非貫通側は東急前面のもの、貫通側は京急前面のものを使用したのですが・・・
よく見れば、アンチクライマーのピッチと枚数が違うジャン!

・・・って、まぁ、雰囲気がいいから、これでいいでしょう。
その他、ヘッドライトやテールライトは、おなじみ銀河モデルのパーツを使っています。
ジャンパー栓も、銀河モデルから出ている、鉄コレ用のパーツです。

カプラーはSHINKYO。
胴受はGMの旧国キットのものに穴を開け、
SHINKYOカプラーの根元を細く切って差し込んでみました。
首を振らないので、他車と連結はできても・・・曲線通過は不可能です。

で・・・どうですかね?この顔。
元が京急230だったなんて・・・窓の大きさぐらいしか面影がないので、
誰もわからないんじゃないでしょうか?
しかも垢抜けない、実に好ましい顔つきです。
どっかの田舎にゴロゴロ走っていたような・・・そんな雰囲気が出せたんじゃないかと思っています。

ただ・・・なんとなく「東急顔」になっているのは、
やっぱり私の好みが出てしまったというところでしょうかねぇ。




*この先は・・・

といったところで、ちょっとした息抜きのつもりがハードワークになってしまいました。
これから細部の仕上げと塗装に入りますが・・・
途中で息切れしないかと、我ながら心配になってきています(笑)
あ・・・塗装色も決めないといけないなぁ

2:その後いろいろありましたが・・・なんとか完成
これは窓ガラスを入れる前

*さぁ塗装・・・しかし
その後この電車がどうなったかというと・・・いろいろなことがおこりました。

継ぎ目もほぼ消えたと判断し、いよいよ塗装に入ったのですが・・・
特にこの色にしよう、と決めていたわけではありません。
旧い車輌によくある暗くて渋い色1色にする・・・それでけです。
焦げ茶とか深い緑とか濃紺とか海老茶とか・・・そんな感じです。
こういった色なら、工作の粗さも目立たないし、
1色なら、塗りわけもなく、楽になります。

思いついたのは「京阪の緑(濃い方)」・・・
京阪は私にとって馴染みのない鉄道で、濃い方の緑色のイメージは、
深くて渋い色、だったんですね。

しかし・・・吹いてみたら・・・こんなに鮮やかな色だとは!!全く予想外でした。。。
まるで常磐線のエメグリみたいじゃないですか・・・この電車には似合わないと思いました。

そこですぐにその色は諦め、手近にあった「オリーブトラブ」なる色を、重ねてみました。
これはまた極端に渋い、緑というか茶色というか・・・土色というか・・・
しかし、しかし!
今度はまるで戦車みたいで、電車に使う色ではありません!!(笑)
うーむ・・・これもダメだ。

加えてこのとき、あちらこちらに面出しの不十分な箇所が散見されたのです。。。
磨きは完璧だと思っていたのに、継ぎ目も残っていたし、
盛り上がったパテが削りきれていないところもありました。
こりゃ、使えない。。。

落胆した私は、すぐにIPA漬けにしてしまいました。
塗料と一緒にパテも流れ落ちてしまったので、
もう一回最初から、下地を整えるところからやり直しとなったのでした。
(このあたりは、あまりにもみすぼらしい姿なので、写真には記録してありません)

*もう1度磨く・・・窓枠が痛んできたけど、ま、いっか
さて
リトルジャパンの京急230キットは、
元々、スチロール樹脂を使うにしては窓枠が細く、側板も極限まで薄いキットです。
そのまま組んでも慎重さが必要なのに、
シル・ヘッダー削りなどということをしたため、窓枠が1,2箇所折れていました。
そしてこのIPA漬けで、さらに2,3箇所・・・折れてしまったのです。
タミヤセメントを流して補修しましたが、
この後繰り返したパテ盛り&水磨き作業でまた折れてしまい・・・
そのたびに何度も補修する始末です。
もう、折れ癖がついてしまったみたいですね。
折れた痕がはっきりわかるようになってしまいましたが、
ここでめげてしまっては、今までの苦労が全て水の泡になってしまうので、
気持ちを切らさず、目立つ部分・・・ボディ裾や継ぎ目をひたすら磨いていきました。

尚、ヘッドライトもIPAでの色落としのときに破損してしまったので、
あらためて銀河の旧国用100W(小さいほう)に交換しておきました。
このほうがこのボディサイズには似合いますね。

*再度の車体塗装は色の選択に成功!
改めて使用したボディ色は、クレオスの「艦底色」です。
文字通り、戦艦などのお腹の部分に使う色ですね。
これは、模型仲間が使っているのを拝見し、いい色だなぁと思ったので、採用したもの。
結果としては、大正解でした。
国鉄ぶどう色2号よりも赤みが強く、暗く、近鉄マルーンを渋くしたような・・・そんな色でした。
旧い私鉄電車には、とてもお似合いの色だといえます。
しかも暗い色なので、窓枠の折れたところや、加工の粗いところも目立ちません。
缶スプレーにしては霧が細かかったため、綺麗に塗れた点も付け加えておきましょう。

車体色が乾いた後、屋根を残してマスキングをして、屋根を塗装します。
余談ですが、私は塗装済みの屋根をボディに貼り付ける、という方法は嫌いです。
側板と屋根が密着せずに隙間が空いてしまったり、接着剤がはみ出したり、
そういうことが起きるので。
完全に屋根と側板を密着させて、塗り分けたほうがしっくりくると思っています。

屋根にはタミヤのジャーマングレー、ほとんど黒に近い、濃い灰色を使用してみました。
クレオスの艶消しクリアも吹いたので、屋根が光るのを抑え、なかなかいい感じになりました。
また、オーバースケールかな・・・と思っていた京急400用のベンチレータが、
全く目立たなくなったのも、ラッキーでした。
目立たないというより、いい感じに見える、と言った方がいいかもしれません。


左写真:パンタ台はプラの小片で済ませました
右写真:ヘッドライトを小型にしたので、より好ましい顔つきに

・・・実はここでもトラブルが発生。
マスキングテープを剥がす際に、
貫通前面の助手席側ウィンドウシルも一緒に剥がれてしまったんです!
どうやら、接着剤がよくまわっていなかったようです。
車体も屋根も綺麗に塗れていただけに、ここでも絶望的な気分になりました。
しかし・・・今回の私は冷静でした。

0.25mm×0.5mmのStripStyreneを、先に艦底色で塗っておきます。
これを必要なサイズに切り出し、微量のタミヤセメントで、剥がれてしまったところに貼りました。
面相筆で艦底色をタッチアップすれば、ほとんどわからない状態にできたのでした。
もちろん、シルの継ぎ目は一目瞭然ですが・・・
これを気にしていたら、側窓の折れ目も直さなくてはいけなくなりますから。。。


*床下は明るめに
床下機器には、鉄コレ15m級の余剰車輌から持ってきたものを取り付けました。
17m級の車輌にしてはショボい機器になりますが、田舎私鉄電車なので、まぁいいでしょう。
但しそのままでは機器の厚みが合わないので、機器を薄くスライスしてから貼り付けました。

台車は動力に付属していたものです。
南海用でしょうか?京急らしさを消すという目的で選択しました。
台車、カプラー周り、そしてこの床下機器は、まとめてタミヤの「ミディアムシーグレー」を吹きました。
たまたま手元にあったので使いましたが、ちょっと明るすぎた感じもしますかねぇ。
ただ、私鉄っぽさを一層出せたという点では、これでよいでしょう。
尚、クレオスの艶消しクリアも吹いて、落ち着かせてあります。

下回りは灰色。台車は動力に付属していたもの。

赤っぽい車体と灰色の下回り、そして大きな窓は、
すっかり改造された見た目からは想像できないかもしれませんが、
この車輌の出所を暗示しているようでもありますね。


*窓ガラスを入れる
窓ガラスは、傷がつきにくく、加工がしやすいため、最近は塩ビ板を使うことが多くなりました。
しかし今回は、側面窓に0.5mm厚くらいの透明プラ板を使いました。
既に数箇所の細い窓枠が折れている薄い側板は全く強度がなく、
2扉車なので補強もできず・・・車体中央部が歪みはじめていたからです。
厚めのスチロール板をタミヤセメントで側板に溶着すれば、
窓ガラス自体が側板を補強してくれる、という寸法です。
もちろん・・・折れ目が消えるわけではありませんが(笑)、
この思惑は正解で、ボディ側板が以前よりしっかりしました。

また、前面は3面窓なので、塩ビ板を車体幅に切り出し、
3面に曲げてから、ゴム系接着剤で付けました。

この分厚い窓ガラスが側板を補強します。

*完成!
残る作業はヘッドライトレンズを入れたり、ナンバーを貼ったり・・・といった、些細なものです。
これもおいおいやっていきますが、まずはここでこの記事をしめくくりたいと思います。

京急230のエラー修正に端を発し、ボツになった車体を利用して作り始めた自由形電車は、
ささっと作るつもりが・・・やっぱり凝った内容となってしまいました。
おまけに途中で塗装の失敗などもあり、全然「ささっと」にはなりませんでした。
工作の未熟さは如何ともしがたく、傷や折れ目が残ってしまったし。。。

でも、「京急230の面影を消す」、「自由形でありながら、に実在したような雰囲気を出す」、
といった思惑は、達成できたのではないかと自負しています。
少し離れて見ると、我ながらその雰囲気に惚れ惚れとしてしまい・・・
何時間でも何時間でも、眺めてしまうのでした。







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