1.プロローグ
*私のレイアウト遍歴
私は、レイアウトに対する「思い」が、人一倍強い、と自負しています。
模型を始めてすぐの頃、「レイアウト全書」を買ってもらったのが運の尽き(?)、
そこに多数紹介されている16番固定式レイアウトの素晴らしさに圧倒されて、
「とにかく自分もまず、レイアウトが欲しい!」と思ってしまい、
それから35年近くもの間、「いつかはこの手で・・・」、と思い続けているのですから。。。
レイアウトに関する試みは、何度かしてきました。
最初は小学生の頃・・・OKIと一緒に、近所に転がっていたスノコをベースに作ろうとしたことがあります。
もちろん、初心者小学生にレイアウトなど作れる技術や資金があるはずもなく、
「家に置き場がない」という親の反対もあって、すぐに挫折しました。
その後しばらくはノートにレイアウトプランばかり描いて過ごしていましたが、
ついに高校生の頃、「レイアウトテクニック」のNゲージレイアウト製作記事のまま作ろうと決心、
ベニヤ板や線路を購入するまでに至りました。
しかしこのときも設置場所と資金の問題は解決せず、やはり挫折しています。
1983年に製作を開始した、ローカル駅セクション
大学時代はご他聞にもれず鉄道研究会に所属、学祭向けにNゲージレイアウトを作りました。
このレイアウトはTMSのレイアウトコンテストで特別賞をいただき、誌面を飾ることになります。
これに味をしめて作ったのが、G-PIT@でも紹介している
ローカル駅セクション
です。
しかし、自宅に固定式レイアウトを、という夢は実現することはありませんでした。
そして社会人になると・・・仕事の多忙さと独身寮暮らしという制約のため、
鉄道模型そのものを封印せざるを得なくなりました。
寮を出てアパートで一人暮らしを始めたとき、
OKIをそそのかして自分のアパートにレイアウトを作りかけたこともありますが、
「結婚」というイベントのため、中断してしまいました。
つまり・・・「自宅に固定式レイアウト」という、最初に抱いた夢は、未だに叶えられていないのです。
そして・・・模型の封印を解いてから数年が経過した今、
車止めセクション
でレイアウト工作のカンも取り戻し、車輌の収集・工作も一段落した感があります。
すると、私の原点とも言えるレイアウト願望が、急激にむくむくと盛り上がってきたのでした。
2006年製作の、車止めセクション
*設置場所とプラン
今、私には自称「ガラクタルーム」なる、納戸スペースがあります。
自宅を新築する際女房に頼み込んで、2畳ほどのスペースをもらい、
私の趣味に関するものを全て押し込んでいるのです。
「ここにしまうならOK」と言ってもらえたものの、
なにしろモノが溢れかえっているガラクタルーム・・・据え置きすることは、まず不可能です。
なので、移動、収納が可能な、小型のレイアウト、という条件がついてしまいました。
うーん・・・これでは、レイアウトを作る楽しみは得られても、走行の楽しさを満喫することはできません。
そもそも、大量の国鉄型長編成列車が、宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで私は、発想を変えることにしました。
レイアウトは、小さなエンドレスと急カーブで構成される、小型車両専用に割り切ります。
しかしそのエンドレスの外側に、半円を描くようにもう1本の大型車両用の線路を敷き、
そこからお座敷線路部分に接続して、大編成も走行できるようにする、というものです(下図)。
こんな感じでいいのでは?
こうすれば、レイアウト自体は小型ながら、
レイアウトの中を、長大編成の列車も通過させることができるのです。
将来、もし場所の問題が解決すれば、同じような形のものを背中合わせに接続して、
外側のエンドレスを完成させることも可能ですし。
我が鉄道ではKATOのUNITRACKを標準で用いており、複線はR315とR282となっています。
そこで、図の赤線(本線エンドレスの一部になる)はUNITRACKに合わせてR282、
黒線は小型車専用と割り切って、R250以下にすることにしました。
このサイズがギリギリ収まる大きさとして、900mm×600mmという、ベースボードのサイズも決めました。
*ベースボードを購入、そして詳細検討
模型屋を漁ってみると・・・都合のよいことに、KATOからドンピシャのボードが発売されています。
これを早速購入し、UNITRACKのR282の半円を置いてみると・・・・いやー、ほんとにギリギリなんですね。
道床の横には、1cmも隙間が残らないことが判りました。
ポイントも、KATOの6番では大きく、スペースをとりすぎます。
900mm×600mmと言えば、それでも結構な大きさだと思ったんですが、
Nゲージレイアウトには、小さすぎるようです。
R282組み線路、フレキシブル線路の余り、6番ポイントを用いて、線路の状況を見たところ
しかも、ベニヤ製のボードの上に直接線路を置くと、走行音が反響して大きくなってしまいます。
吸音性を高めるためにコルク板を用いて、その上に道床付き線路を貼ると、
ベースボードから1cmくらい高くなってしまうし、バラストもきちんと撒きたいので、
市販の組線路は使わないことにしました。。
そこで、ポイントはPECOの小型、その他の線路もPECOのフレキシブル線路を用いることにしました。
PECOはレール断面が小さく実感的だし、バラストを撒くことも可能です。
小型ポイントなら、スペースはKATOの6番の半分程度です。
ここで多少余談ですが、線路の継ぎ目は少ないほうがよいと思っています。
確かに・・・継ぎ目があればジョイント音を楽しむことはできます。
しかし、ジョイント音というのは、車輪と継ぎ目が衝突して起きている音であり、
継ぎ目が多ければおおいほど、車輪の傷みは激しくなってしまうからです。
継ぎ目での接触不良と、それによる電圧降下もばかになりません。
固定してしまうのですから、そもそも着脱可能な線路を使う意味は、あまりないのです。
長い目で見れば、やはりフレキシブルレールを用いて、継ぎ目は極力少なくすべきだと思っています。
ということで、30年越しの夢、レイアウト建設に着手してしまった私。
今はまだ、新製品の予約が目白押しで、資金調達が厳しいため(苦笑)、
ゆっくりじっくりと取り組んでいきたいと思っています。
2.線路の敷設
*資金難で進行が遅れてます・・・
何しろ新製品車両の予約品が目白押しなもので・・・その予算で手一杯の状態となり、
なかなかレイアウト資材を購入できないんです。
さて、使用する線路ですが・・・最近じゃお座敷線路を固定レイアウトに使う人が増えていますが、
私はフレキシブル線路派です。
カーブが自由に作れるし、バラストが撒けるし、継ぎ目の少ない良好な線路状態を作れるし、
・・・って、前回も同じようなことを書いたっけ。
しかも、使うのなら英国のPECOに限ります。
KATOに比べると値段が倍しますが、PECOはレールの頭が細く、実感的です。
PECOには「ファイン」と称する細いレールのシリーズもありますが、
線路下に隠れた部分が太くなるので上から見たら意外と不格好なんです。
なので、私はあまり好みではありません。、
また、今回はファインの設定のない小型ポイントを用いるので、
フレキシブル線路も普通のタイプにしました。
まず購入したのは、PECOのフレキシブル線路2本、小型ポイント1個です。
これでようやく線路の敷設を始めました。
線路はまだこの3倍くらいは必要ですが・・・
最近はフレキシブル線路を使う人も減ってきたので、少し詳しく書いてみます。
*線路を曲げる
フレキシブル線路は自由に曲げられるとは言え、どうしても反発して直線に戻ろうとします。
なので、しっかりと曲げ癖をつける必要があります。
そのため、私は一旦枕木を全部抜きます。
枕木は全て繋がっているので、数箇所をニッパーで切り、線路の端からスルスルと抜くのです。
レールだけの状態になったら、レールを指で曲げます。
これで戻らなくなるので、再度枕木をスルスルとはめていく・・・という方法をとっています。
ちょっと面倒ではありますが、固定したつもりの線路がはがれてしまうよりはよいでしょう。
特に今回はかなりの急カーブなので、この方法はお勧めです。
曲げ癖をつけた線路と、まだ癖をつけていない線路
*敷設位置をケガく
外側の本線は、前回書いたとおりKATOのUNITRACKに合わせたR282です。
小型車専用の内側線は、それに沿ってR230としました。
敷設する位置をケガくのには、1.0mmプラ板を細く切りだした、お手製コンパスを使います。
中心とR230、R282の位置に穴を開けただけのものです。
中心には適当な真鍮線を挿し、これをレイアウトボードにも挿し、
R230とR282の部分にはボールペンを立てて、円を描くのです。
また、線路中心の両側15mmにも穴を開けて、道床部分の位置もケガいておきました。
お手製コンパスで線路の中心位置と道床位置をケガく
*コルク板で道床を作る
薄手のベニヤ板のレイアウトボードは走行音が反響しやすいので、コルク板を切り出して道床にします。
これで、直接線路を貼るより、静かになります。
KATOなどからコルク道床も売られていますが、急カーブに使うには無理があるので、
汎用のコルク板から自分で切り出しました。
今回はD.I.Y.ショップで買った、3mm厚コルク板を使っています。
コルク板をレイアウトボードに載せた状態で、先ほどの簡易コンパスを用いれば、
同じようにケガくことができるので、デザインナイフで切り出しました。
切り出したコルク道床は、木工用ボンドで、レイアウトボードのケガキ線に合わせて接着します。
木工用ボンドは乾きが遅いので、ズレがないようしっかりと調整し、強く押して完全に密着させました。
コルク道床の上に線路を貼ったところ(外側線は道床のみ)
*線路の敷設
続いて・・・先に曲げておいた線路をコルク道床に貼りますが、
どうしてもカーブの内側は長く、外側は短くなってしまうので、線路の片側はきちんと揃えておきます。
余分はニッパーで切断し、ヤスリ仕上げをすれば充分です。
線路の敷設には、ごく普通の両面テープを用いました。
しっかりと曲げ癖がついていれば、後でバラストを撒いて固着させるので、これで充分です。
また、バラストを撒く前であれば、簡単に剥がせるので、後で修正することもできます。
この際の注意事項としては、なるべくカーブの途中には線路の継ぎ目を作らないことです。
どうしても継ぎ目は滑らかに連続してくれないので。
また、直線からカーブに入る部分も、連続した線路の方がスムーズに繋がります。
ポイント部分は、裏側にポイントマシンを設置する関係上、レイアウトボードに穴を開ける必要があるので、
今回はまだ貼り付けていません。
位置関係を見るために、仮置きしているだけです。
ポイントの設置については、項を改めて書きたいと思います。
*試運転
線路が張り付いた段階で、片側から通電し、試運転してみました。
車両はTOMIXのフリーC型DL。
この程度のカーブなら、難なく通過してくれました。
しかし・・・走行音はやはり大きかったです。
もっと厚手のコルク板を用いればよかったかもしれません。
もう1枚重ねることにしましょうか。。。
3.構想は果てなく
このレイアウトは、自分の模型工作の総決算的なものにしたいので、いろいろな構想が頭を巡っています。
もちろん総決算と言っても・・・完璧主義を目指すのではありません。
お気軽、現物合わせ、雰囲気重視・・・という、私の個性の総決算なのです。
今回、線路を敷設するにあたって、図面を用意していないのも、
基本となる外周線の位置さえ決まれば、後は行き当たりばったりでも充分だし、
そのほうが・・・ある意味自然にできると思うからです。
厳密な図面に基いてお座敷線路で組んだ大規模なレイアウトよりも、
遥かに雰囲気のようものを作りたい、そんな思いで取り組んでいます。
・・・なんて御託ばかり並べても、資金難のため、なかなか進まないのは、もう何度も書いたとおりです。
でも今回は、今一度お許しをいただき、そんな「構想」のいくつかを、順不同でご紹介することにします。
(構想ばかりなので、画像はありません)
*土地の「高さ」と「形状」
実物の地面は、グラウンドや造成地など人工的に整地された以外、平らなところは存在しません。
必ず、微妙な高低差や勾配があります。
建物を建てる際には、こうした「平らではない地面」に建てるため、
地面を削ったり、盛り土したりするのです。
しかも、建物の基礎レベルは、排水の便を考え、通常は道路より一段高くなっています。
このあたりをよく頭に入れておかないと、ずっと真っ平らなボードを地面にして、
そこに建物を並べ、道を貼り付けて・・・という、非現実的な土地になってしまうのです。
これは最も意識している点です。
平らなレイアウトボードを使用しているので、なおさら注意したいと思います。
ベースボードに直接線路を貼り付けると、
そのレイアウトの世界では線路が一番低い位置になり、
周囲はそれより高いレベルになってしまいがちです。
これもおかしなもので・・・線路は、地平でも周囲よりは高い位置にあるのが普通です。
線路が冠水するのを防ぐためでしょう。
なので、場合によってはボードを切り抜き、線路より低い土地や、川などを表現しようと思います。
*山とトンネル
レイアウト上に作りこめる山、それは実物で言えば、裾野のほんの一部分でしかありません。
今回の私のレイアウトに山を作るかどうか(作れるかどうか)、構想はまだ固まっていませんが、
もし山を作るのならば、斜面の上の方は単体の木ではなくスポンジの塊などを植え、
遠近法を用いて大きな山に見せる、という手法を使いたいと考えています。
山裾がいきなり平地(レイアウトボード)に不連続に繋がるのも、おかしなものです。
いかにも山とトンネルが欲しいから、そこに作った・・・という感じです。
実際にはなだらかに繋がっていて、「ここから山です」などという境界はありません。
そのため、トンネルポータルの位置関係も重要です。
トンネル工事は費用がかさみますから、できる限り短いに越したことはなく、
だから・・・まず切り通しを作り、切り通しでは困難になったところからトンネルになるのです。
トンネルの前には必ず切り通しがある、と言っても過言ではありません。
山が始まると同時に(山裾に沿って)トンネルになるというパターンや、
極端なケースでは、山裾よりもトンネルポータルの方が先に始まっている・・・
などというレイアウトが散見されていますが、これは実物ではあり得ないのです。
(落石防止や防雪などの必要がある場合は除く)
*ストラクチャーの形と配置
これは当たり前のことですが、実物の場合は、先に土地があり、
土地に合わせてストラクチャー(建物)を建てます。
その土地で最も有効になるよう、建物が設計されるのです。
ところが模型では、先に建物(主に市販品)があり、それを並べて土地ができることが多い。
・・・だから不自然な建物配置になってしまいがちだと思います。
建物が土地の境界線に平行に建っていないとか、建物の周囲に無駄な空きスペースが多いとか、
敷地の境界がはっきりしないとか・・・
せめてレイアウトでも、山、川、道路などの位置を決めてから、建物の配置を考えるべきです。
台形の土地なら建物も台形に、細長い土地なら建物も細長く、必要であれば改造したい。
決して、市販品に合わせて配置を決めるようなことはしないつもりです。
特に、土地の余裕のないはずの市街地を実感的にするには、これはかなり重要なことではないでしょうか。
私のレイアウトは田舎風景にする予定なので、あまり関係ないかもしれないですが。
もうひとつ注意したいと思っているのは、「方位」です。
レイアウト上での方位は決めるべきだと考えます。
なぜなら・・・北側の窓は小さく、南側は大きくするのは常識ですから。
それから、建物に付属するアクセサリーも重要です。
実際の建物の横には、屑入れ、水道、掲示板、プランター、脚立など・・・
その建物の用途や使用する人に応じて、さまざまなものが寄り添っているものです。
そして、これらを配置することで、その建物が土地に馴染んでくると考えています。
*舗装道路の表情
これって結構、盲点だと思っています。
鉄道については物凄くこだわるのに、道路がおざなりになりがちなのは、なぜなのでしょう?
まず、道路は幅の大小に関わらず、排水を考えて、中央が両端よりも盛り上がっているもの。
広い道路なら、中央部分と両端との高低差は、15cmくらいあるかもしれません。
これは・・・Nスケールだと1mmにもなります。
狭い路地でさえ、肉眼でも膨らみがわかります。
なのにレイアウトに表現された道路は、ほぼ例外なく真っ平らで、なんか違和感があります。
中央が盛り上がった道路を再現したいと思っています。
舗装道路の両端には、縁石か側溝があるはずなのに、
しかし・・・これが再現されたレイアウトも、ほとんど見た記憶がありません。
同様に、これだけたくさんあるマンホールも、ほとんど見たことがありません。
このようなものを再現するだけで、ずいぶんと道路の雰囲気はよくなるはずだと思っています。
続いて・・・舗装面の色。
一気に全部を舗装した、開業直後の高速道路線ならともかく、
普通は、ある区画ごとに舗装をするので、舗装した時期で路面状態や色が異なっています。
水道やガスなどの工事で掘り返し、部分的に補修をした場合は、その部分だけ新しくなります。
そして一般的に、アスファルト舗装の場合、新しければ新しいほど黒っぽく、
年月が経つとくすんだ灰色へと変化するものです。
路面の表記類も忘れてはいけません。
横断歩道の前にある菱型マーク、「止まれ」表示、路側帯の白線、停止線・・・
こういったものは、どんなに狭い道でも、必ず描いてあり、省略されることはありません。
でも、普通のレイアウトでは、「大通りだけ」とか、「目立つところだけ」ということが多いようです。
*未舗装道路
一方・・・未舗装の道路では、まず、窪みと水溜りが欲しいと思っています。
水溜りが残るようなところは大きく窪んでいて、周囲には幾筋ものタイヤ痕があり、
土は湿って色が濃くなっているものです。
そして轍・・・これがあると、車が通る道に見えてくるので、表現したい部分です。
轍の部分だけ土や砂利が露出し、中央と両端は雑草が生えているというのも、よく見かけます。
砂利の多い道なのか、土ばかりの道なのかでも、表情は異なります。
前者は灰色でザラザラした感じ、後者は薄い黄土色でつるっとしています。
こういう表現にも気をつけたいです。
*雑草や苔
都会であっても、建物横のちょっとした空き地、道路わきのコンクリートの割れ目、石垣の隙間などに、
必ずと言ってよいほど雑草が生えています。
日陰となる部分には、コンクリート上であっても苔が生えています。
苔が生えるような場所のコンクリートは、黒っぽく変色しています。
このようなちょっとした緑が、意外と再現されていません。
先ほどの方位と関係してきますが、このあたりも拘りたいところです。
*田圃
田圃も我がレイアウトに表現できるスペースがあるかどうか、まだ疑わしいのですが、
生い茂った稲とか稲刈り後の表現そのものより、用水路がないというのは、いただけません。
当たり前のことですが、水田に水は欠かせず、水路が必ずあるものです。
もし田圃を表現することになったら、アマガエルやメダカの住んでいる、水路を作りたいと思います。
*自動車を使った演出
単に・・・市販の自動車を並べるばかりでは、あまりにも表現が淋しいのではないでしょうか。
ちょっと色差ししたり、軽くウェザリングすることで、周囲の風景に溶け込むようになるのはもちろん、
停留所に停まるバスならば、ドアを開けて乗客の乗降を見せたいし、
駅前の客待ちタクシーなら、客室ドアを開けているものも欲しいし、
暇そうな運転手同士の会話があってもいい。
マイカーを洗車中の姿とか、荷卸中のトラックとか・・・
こういった自動車に関連したごく普通の光景を、いくらでも演出することができます。
自動車を置くなら、こういったことにもこだわるつもりです。
・・・って、全くキリがないですね。
でも、こうした、今まではどちらかと言えば見過ごされてきた実物っぽさ、
これにとことんこだわってみたいのです。
言うは易し、行うは難し・・・決して有言不実行とならないよう、進めていきたいと思います。
(つづく)