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旧型電機のページ
ED51
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ED53タイプ
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ED15
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ED16
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ED17
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EF50
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EF51
(1)
EF53
(2)
EF55
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EF57
(4)
EF11
(1)
EF13
(1)
EF15
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EF16
(1)
EH10
(3)
ED51
ED51:ワールド工芸キットのユーザ組立機。購入後に走行と見た目を改善。
中古模型ショップで、ワールド工芸製品の割には安く売られていたものです。
キットをユーザが組み立てたもので、工作と塗装はわりと丁寧でしたが、
走りがひどく・・・ギクシャクしてまともに走らない状態でした。
ナンバープレートは付属せず、KATOのケースに入っていたのです。
この手の電機に弱い私は・・・もちろん購入です!
そこで、購入後にまず分解。
きつく締めすぎていたネジを調整し、ウォームとスパーの噛み合わせを変え、
ギア部分にユニクリーンオイルを注し、車輪にLOCOを塗布しました。
さらに前オーナーにより追加されていたウェイトは取り外して、身軽にしています。
この後、やや高めの電圧で数十分間の慣らし運転を行ったところ、ギアがうまく馴染んでくれたようで、
走りが見事に復活しました。
続いて、避雷器とホィッスル(ともにKATOのASSYパーツ)を取り付け、
吊り掛け式標識灯(銀河モデル製)を塗装して取り付け、
ハンブロールの艶消し黒を薄墨状にしてまぶし、外観もほぼ完成しました。
ナンバープレートがないのをいいことに、ED51としてオハ31系を牽かせたり、
ED17として貨車を牽かせたりして、楽しんでいます。
英国製ならではの、ゴツい前面
公式側/非公式側の側面が非対称なのが、この電機の最大の特徴です。
ED53タイプ
ED53タイプ:
スケールモデルではないけど、なかなか好ましいロコ
マイクロエース製の旧型電機は凄い勢いで製品化されていますが、
中には「・・・タイプ」というモデルがいくつか存在します。
特にこのED53は、ケース裏に描かれたイラストとは似ても似つかぬ形態となっていて、
「タイプ」と呼ぶのさえ、はばかられるといった感じです。
それでも全体のデザインバランスやディテールの完成度は、とても高いと思います。
いったい何のボディ/動力を流用したんですかねぇ。。。
そんなわけで、実在の編成や時代にこだわらず、雰囲気重視で、旧型客車を牽かせたいロコです。
国産機とは一味違う、味のある屋根上。
ED15
ED15 1:しなのマイクロの新同品!製品の弱点を克服する加工をしました。
しなのマイクロ製ED17を手に入れ、それがすっかり気に入ってから数日後、
今度はケースまでそのままのED15を、別の中古模型ショップで発見しました。
欲しいと思ったらすぐに現れるというジンクスは、また続きました。
しかもこれは、ほとんど走らせた形跡のない新同品を、ED17よりも安い価格だったのです。
製品の完成度として見た場合、標識灯が省略されていたり、
正面梯子が薄いエッチング表現だったりと、不満が多いのも確かです。
そこで、以下のような小加工をしました
・標識灯の装着
銀河の外吊り式を取り付け、GMカラーを筆塗り、レンズ部にアクリルカラーの赤を塗装しました。
本来あるべき標識灯が付くと、ぐっとED15らしさが向上してきます。
・ナンバー塗装&磨きだし
車体一体でエッチング表現されたナンバーは、車体色と同色になっていました。
書体はワールド工芸に比べて実感的にできていたので、
全体に赤(水性アクリル塗料)を塗り、耐水ペーパーと極細マイナスドライバーで磨きだしました。
・側面ベンチレータ&台枠墨入れ
平板なディテールを際立たせるため、墨入れペンで黒くしました。
墨入れペンだと、ちょっと艶が出すぎたかな。。。
・カプラー交換
我が鉄道の標準カプラーである、KATOカプラー化しました
・梯子取り付け
正面貫通扉左には、梯子があります。
これも薄いエッチング表現だったので、KATOのオハ35系用ASSYパーツを利用。
取り付け足をカットし、長さを詰めて、少量のゴム系接着剤で貼り付けました。
梯子の幅も段数も違いますが、全く違和感ないどころか、立体的になって、いい感じです。
但し、パンタは形態こそ非実感的ですが、黒染めされていい感じに思えたので、そのままにしてあります。
黒光りしたドロップ製台車もそのままです。
また、ギラギラと目立つ輪心には、ED17同様黒を入れたいところですが、
この動力にはしなのマイクロの封印シールがついていたので、もったいなくてそのままにしてあります。
走りは当初かなり重い感じでしたが、ユニクリーンオイルを注してみたところ、滑らかになりました。
左写真:平板な車体に比べ、立体的に表現された屋根上
右写真:しなのマイクロのオリジナルケース
顔の長い国産ED15と、顔が短い英国製ED17、僚機のツーショット。
ED16
ED16 1:マイクロエースのED16は、完成度の高さがグッド!
青梅鉄道公園で実機を見てから間もなく、ネットオークションで手に入れたものです。
パンタに色注しがされていたため、ED16にしては高騰せずに入手できました。
プラ成型ならではの細かいディテールが素敵です。
但し、マイクロエースの旧型電機にしては旧い製品の部類に入るのか、
避雷器や裾に見える台枠が塗り分けられていなかったため、
ハンブロールで塗装し、加えて全体に薄墨を流して艶を抑え、古豪の雰囲気を出しました。
ワールド工芸機よりも、腰が低いのにも驚きました。マイクロエース製品は「腰高」だと思っていたので。。。
走りの方は・・・ちょっとラビットスタートしてしまいますが、低速で安定しています。
尚、カプラーは、SHINKYOカプラーの根元を改造して組み込んだので、前面デッキ周りが落ち着きました。
実感的な長さに固定した、SHINKYOカプラー。
左写真:上がマイクロエース、下がワールド工芸(旧製品キット組立品)。長さはほぼ同じです。
右:それぞれに趣のある前面。ワールド工芸(左)のKATOカプラーは、もう少し短い方がいいですね。
左がワールド工芸、右がマイクロエース。マイクロエースの方が1mmほど低くなっています。
ED16 7:ワールド工芸のキット組立て品を安くゲット。走行性を改善するために大改造
いつもの中古模型ショップで発見したものです。
きちんと組み立てられ、塗装もきれいだし、モーターも2個化され、パンタも付いた状態なのに、
「動力が空転する」ということで、ジャンク扱いの格安でした。
この手の車両に目のない私は早速購入、銀河モデルの旧国用ヘッドライト、半流用テールライト、
KATOの避雷器、信号炎管を取り付け、墨入れでディテールを浮かび上がらせました。
もともとのディテール表現が素晴らしいため、見た目はかっこいいED16となったのです。
しかし・・・噂には聞いていたベルト駆動動力には難儀しました。
ベルトをかけた最初のうちは、ベルトがきつ過ぎてギクシャクとしか走らず、
ベルトが伸びてくると・・・今度はスリップしてしまうのです。
いろいろと調整してみたものの、どうしても快調になってくれませんでした。。。
そこでワールド工芸のED16用新動力(ギア駆動に改善されたもの)を購入し、
旧動力の台車を接着して、走行性を改善することに成功し、
(詳しくは、
ワールド工芸製ED16キット組立品を改良
参照)
当鉄道の主力機に仲間入りさせることができました。
でも、この大改造の結果、ボディの塗装があちらこちらで剥げてしまいました。。。
やはり素人の塗装は弱いんですねぇ。
タッチアップしなくちゃ。。。
左写真:ヘッドライト、テールライト、信号炎管、KATOカプラーを装着。
右写真:問題のベルト駆動。。。
左写真:ナンバーは銀河モデル製に交換。周囲の塗装が剥げているのがわかります。。。
右写真:新たに手に入れた動力を改造中の姿。
ED17
ED17 19:個性的なスタイルの英国製電機
実物は昭和50年代まで働いた、昭和初期に英国から輸入された電機です。
デッキのない平板な正面、ゴツゴツしたベンチレータが並ぶ側面、
まるで模型のような腰高デザインと、非常に個性が強く、好きな電機でした。
かつてマイクロエースの前身、しなのマイクロがエッチングボディで製品化していたこともありますが
もちろんこれはマイクロエース製で、ネットオークションでほとんど新品を、安く入手しました。
(エッチング製品は、そりゃヒドイものでしたが)これはさすがはプラ製、
個性的なボディを、なかなか手際よく再現しています(腰高デザインが幸いした!?)。
でも、走りの方は・・・・ちょっと速度が速過ぎますね。
スケールスピードに合ったギア比にしてほしいものです。
この側面が特徴です
ED17 17:「しなのマイクロ」のエッチング製機関車
16番のエッチング製キットを得意とするしなのマイクロがNゲージに進出したのは、
'70年代の終わりごろだったでしょうか。
得意のエッチングを駆使した旧型電機や私鉄電車を発売したものの、プラ製品には全く敵わず・・・
「マイクロエース」とブランド名を変え、プラ車両の販売も行いましたが、結局倒産してしまったのです。
(ブランドと車両を、プラモデルの有井製作所が引き継いだのが、現在のマイクロエース)
そんな悲運の製品を、中古模型ショップで発見したのが、このED17。
しなのマイクロ初のNゲージ旧型電機だったと思います。
ケースは別物になっていたのは残念だったものの、奇跡的に美品の状態で、しかもリーズナブルな価格。
以前にもネットオークションで買おうとしたのですが、高騰して手が出せなかったことのある私は、
迷わず購入したのです。
エッチングで表現されたディテールは、プラ製品に比べると平板・・・とは言え、
プレスだけのエンドウよりは、まだマシだし、マイクロエースのプラ製品に比べても、引けをとりません.
やや腰高ではあるけど、実物ももともと腰高だし、
正面が平板なデザインであるED17という素材は、まさにぴったりの選択だったと言えるのかもしれません。
ややギア音が大きいものの、安定している走りも申し分ありませんでした。
早速、分解清掃を実施し、さらに走行性を改善させた後、
台枠と輪心にハンブロールの艶消し黒を塗り、全体的に落ち着かせました。
また、非実感的な全金属製だったパンタ(PS16の流用?)を、KATOのPS14に交換、
カプラーをKATOカプラー化しました。
ボディ全体にも薄墨状態にしたハンブロールを塗って、埃っぽくくすんだ雰囲気にしています。
ただドロップ製の台車はいい感じに(金属的に)鈍く輝いているので、そのままにしてあります。
充分に今の模型と一緒に活躍できるこの製品、当鉄道ではマイクロ製と共通運用についています。
特徴ある側面をエッチングで見事に再現。ドロップ製の台車も素敵。
左写真:左がマイクロエース、右がしなのマイクロ。四半世紀の時を超え、同系メーカーの製品が並びます。
右写真:手前がマイクロエース、奥がしなのマイクロ。ベンチレータの段数が違います。
EF50
EF50:大柄なイギリス製F型電機。やや難アリの組立品をゲット!!
小柄で軽快なEF50と好対照を成す、相当大きくゴツゴツした印象の電機です。
当時まだ、電機のノウハウがさほどなかったイギリス製・・・故障も多かったそうで、
結果としてイギリス流の大型機は後が続かず、孤高の存在になってしまいました。
私はそんな「いかつい」電機が大好きで、いつか手に入れたいと思っていましたが、
ワールド工芸しか製品化しておらず、その価格がネックになっていたのです。
しかしついに!!2006年、とある中古模型ショップで、ユーザ組立品(やや難アリ)を、
なんとなんと、KATOの新製品電機よりも安い価格(笑)で入手できました!
ナンバーがなぜかEF10になっている(笑)、ヘッドライトが欠落している、
ホィッスル取り付け部分に接着剤がはみ出している、箱がない・・・というのが難アリの理由でした。
でも、組立や塗装には全く問題なく(というかかなり見事にできている)、
走りに関しても、EF50らしい重厚な走りを見せてくれています。
EF50独特の魚腹台枠と、そこに開けられた丸穴、イギリス製ならではの側面ベンチレータ、
切妻の前面、21mにも及ぶ全長、ぶどう色1号の渋い色・・・とにかく最高なので、
今後じっくりと不具合部分の修正をしていきたいと思います。
これが売られているという情報をくれたのはOKI。彼には感謝しなければなりませんね。
EF50らしさは・・・やっぱりこの側面ですね
EF51
EF51 1::小柄なアメリカ製F型電機。高価な品を半額以下でゲット!
戦前に米国から2両だけ輸入されたロコです。
国産化のためのサンプル的な意味合いが大きかったため、
大活躍とはいきませんでしたが、D型よりも小柄でまとまったデザインがいいですね。
ワールド工芸の高価な完成品を、中古模型ショップで発見し、半額以下で手に入れました。
半額とは言っても、新品のプラ製電機が2両買えそうな価格でしたが。。。
金属製品ならではの質感や、結構細かいディテールは秀逸です。
手作りの品ゆえ、走行性は超滑らかとまではいきませんが、必要にして充分。
(ED16のようなベルト駆動ではありません)
ダブルルーフの旧型客車の先頭に立たせると、実にお似合いです。
ワールド工芸の弱点、ナンバープレートの字体はどうにかしたいところですけどね。。。
左写真:幅の狭いデッキ、洒落た位置に貼られたナンバー、前面にある砂箱、
ずらりとグロベンが並ぶ屋根上など、見所は満載です。
右写真:ごくまっとうなギア伝動になった動力
EF53
EF53 10:大好きな戦前の大型機、ついにゲット
マイクロエースの2005年の製品です。わざわざ予約して買いました。
ゴツゴツして角ばったボディ、むき出しになった先輪、全体のたたずまいなど、とにかく好きなんです。
以前(数年前?)、お召し指定機は製品化されていましたが、普通の形態はこれが最初でしょうか?
EF53は、四半世紀も昔、シバサキ模型がKATOのEF57の下回りを利用するボディキットを発売して以来、
ずっと欲しかったロコでした。
でも、KATOのEF57がもったいないし、金属キットは苦手だし・・・
やっとマイクロエースが製品化しても、お召し機じゃぁ・・・
と思っていたところ、ようやく出してくれました!やったー!
基本的には昔の製品のバージョン違いのため、ディテールや走行性では最新製品には敵いませんが、
マイクロエースらしい塗装の見事さには、やはり圧倒されます。
マイクロエースの弱点のひとつだった、ナンバープレートも改善されてます。
・・・っていうか、理屈ぬきに好きなロコだから、とにかくイイ!んですけどね。
ボディ、デッキ、先台車・・・うーん、素晴らしい!
EF53:ワールド工芸の高価な品も偶然ゲット
中古模型ショップで、KATOのケースに入ってさりげなく置かれていたものです。
元がかなり高価な手作り完成品故、ケースナシ、ナンバーナシの状態でも、
マイクロエースの新品よりも高かったのですが、EF53マニアとしては見逃すことはできません。
ちょっと悩んだ末に・・・やはり購入してしまいました。
ディテールの出来はプラ製品に叶わない部分があるとは言え、必要にして充分。
金属製品ならではの質感もすばらしいです。
TOMIXのギアBOXを使っている走りも文句のない仕上がりです。
しかし・・・EF53の市販ナンバーがないので、どうしようかと悩んでいます。。。
左写真:金属製でも、なかなかのディテール
右写真:左がワールド工芸、右がマイクロエース。標識灯に差があります。
EF55
EF55 1:マイクロエースのセットバラシ・・・やや難あり品を安価にゲットしました
旧型電機が大好きな私も、実はEF55という車種に関しては微妙でした。
流線型とは言っても、鈍重で不格好と思うあのデザインが好きではないし、
電機のくせに進行方向が決まっているという特殊性も、好みではないのです。
なので今まで、マイクロエースやワールド工芸製品が売られていても、見向きもしませんでした。
しかし・・・中古模型ショップに「格安で」売られているとなると、話は別です。
側面ナンバーが擦れていて、走りがギクシャクとしている「やや難あり」品ではありましたが、
天邪鬼な虫が疼き、購入してしまいました。
これから我が鉄道の工場で整備をした上で、イベント列車などで活躍させようと考えています。
カスレは色差しで直しましょう
EF57
EF57 1:
エンドウがキット形式で販売した、マボロシの逸品!
中央に寄ったパンタが、1号機の証
エンドウのEF57と言えば、かなり腰高で、変なパンタが付き、
屋根上機器のダイカストが経年変化で曲がってしまう・・・量産型が有名です。
私もボロボロのジャンク品を超格安で購入し、レストア中なのですが、
しかし、こんな製品もあったんですね。
どうやら・・・エンドウがNゲージ参入末期(1980年代中ごろ?)に、キット形式で発売したもののようです。
中古模型ショップで、パンタなし、ナンバーなしの格安品として売られていたものを発見し、
キズひとつないボディ、きわめて快調な動力とあいまって、興奮しながら購入しました。
(形状が全く違う自社製品ではなく)KATOのPS14が装着できるようになっていたので、
早速PS14を買って装着し、カプラーをKATOカプラーに交換しています。
塗装が実にきれいにできているところを見ると、これは塗装済みキットだったのでしょうかね?
あまりの状態のよさゆえ、ディテールアップ加工はしていません。
腰高の解消もさせず、このまま活躍させようと考えています。
なお、ナンバーは、KATOの余剰品のEF57 12を加工して利用するつもりです。
左写真:左がKATOの量産型、右がエンドウの1号機。意外とエンドウの車高は高くありません。
右写真:幅の広いエンドウと、長さの長いKATO。
EF57 2:
かつての幹線優等列車牽引機。初回ロットのデッドストック
堂々とした角ばった車体、張り出したパンタで貫禄充分のロコですよね。
KATOがこのEF57を製品化したのは25年以上も昔で、
しかし私は、「EF57と言えばパンタ」なのに、そのパンタが板バネの力で浮き上がってしまっているのが、
当時はどうしても気に入らず、買いませんでした。
その後もなんとなく買わず・・・ようやく手に入れたのは2004年になってから、
下に紹介する最新ロットが最初でした。
このロコは、中古模型ショップで遭遇した初回生産ロットのデッドストック品で、
全く走行させた形跡がなく、ナンバー未取付だったため、迷わず購入したものです。
今見ても全く不満のないディテールは特筆モノ!
ちなみに・・・当時気に入らなかったパンタの浮き上がりは、板バネを取り除くことで解決しています。
EF57 5:お宝度の高い念願の学研製を、ついに入手
KATOやエンドウがEF57を製品化していた時代、果敢にもこれら大メーカーに挑んだのが、学研でした。
0系、485系、581系という、当時は競合のない製品であればともかく、
KATOが製品化してしまうと、学研製を選ぶ積極的な理由は見当たりません。
私も・・・貧弱に見えるボディ、逆に大きすぎるパンタが気に入らず、目もくれなかったものです。
EF57はあまり売れなかったのでしょう、やがて・・・永大の製品を引き継ぎ、
オリジナル製品の開発は中止、そして撤退してしまったのでした。
しかし今となっては、SG付き、ブドウ色1号の東海道線時代を再現した唯一の製品、
実物のようにコイルバネで上昇する構造のパンタが貴重で、欲しくなっていたのです。
しかし、たまにネットオークションに出品されるものは、状態が悪いか、高騰するものばかりで・・・
ようやく2007年に、意外な安値で落札することができたのでした。
なんといっても特徴は、巨大なパンタ。そしてSG。
確かに・・・ボディはスケールより小さすぎるほど貧弱で、特に背が低く、
全長はほぼスケールどおりなのに、車高と車幅が小さいのは・・・どうしてなんでしょう?
スケールよりかなり大きいパンタとのバランスは、かなり独特なフォルムです。
それでも、走りはやや神経質なものの、思ったほど悪くないし、
ブドウ色1号の渋い塗装と、屋根上のSGも素敵。
学研という当時の新興Nメーカーが、総力を結集して製品化したんだろうなと思われる、
なかなかスバラシイ製品だということがわかりました。
・・・ということで、すっかりお気に入りの1両となったこのロコ、
「違うスケール」のKATOやエンドウに混じって、活躍させています。
学研オリジナルの箱が素敵。イラストに描かれた車輌は、製品化を計画していたものでしょう。
左写真:スケールより小さな学研と、スケールより大きなエンドウ。パンタの高さに差がないのに注目。
右写真:左から、学研、KATO、エンドウ。その順に大きくなります。
EF57 7:KATOの最新ロット。初期ロットとの違いは、ごくわずかです
こちらは最新ロットですが、入手は先で、それもネットオークションで・・・でした。
EF57は最新ロットとは言え未だにカップギア動力なので、ロットによる走行性の差はありません。
特にこの動力は性能がよく、滑らかに走ってくれます。
避雷器や信号炎管が別パーツになり、強すぎたパンタの板バネは線バネに改良され、
テールランプには色が入り、カプラーの構造が変更されるなどが違いです。
逆に言えば、20年以上の時が経ってもそのくらいしか改良点がないほど、完成度の高いロコなのでしょう。
左が初回ロット、右が最新ロット。違いはごくわずか。
EF11
EF11 3:KATOの下回りを使ったワールド工芸製
このワールド工芸製EF11は、中古模型ショップで半年くらい買い手がなく、ずっと陳列されていたもの。
やや旧いロットなので、KATO製EF57の動力と、独自の先輪を組み合わせてあります。
なので厳密にはスケール寸法とは異なる・・・だから売れなかったのでしょうか。
でも、私にとってそんなことはどうでもよいことです。
EF53風のヒサシ付き前面を持ちながら、溶接構造ですっきりとしたボディが独特でステキなのです。
いつか買おう、買おうと思いながら眺め続け・・・2006年の年末、ついに手に入れてしまいました。
動力はKATOですから全く問題なく、極めて快調に走ります。
外観も、かなり美品で・・・いかにもワールド工芸という、金属製品ならではの質感と、
手作りならではの繊細さがとてもいいと思っています。
早速付属のナンバーを貼りましたが・・・ワールド工芸の書体は、相変わらず不自然ですねぇ。。。
前面ヒサシ付きながら、リベットや帯のない側面
EF13
EF13 6:マイクロエースの出来のよい旧型電機
実車は戦時設計の凸型電機に、旧EF58のボディを載せたもの。
EF15と並び、山手貨物線ではよく見かけたロコです。
マイクロエース製の旧型電機はいろいろ発売されていますが、
このEF13のディテールはその中でもかなり出来のよい方だと思います。
走行性能も申し分ありません。ちと塗装が艶消し過ぎるような気もしますけど。。。
例によってネットオークションで手に入れたものです。
EF15
EF15 54:KATO製最終ロットも中古で入手
いつもの中古模型ショップで発見した、念願のKATO機、しかも最終ロット品です。
全体的に綺麗で、走りも問題なかったのですが、帰ってからよく見たら、
片エンドの運転席横窓上ヒサシに傷がっ!
・・・って、拡大写真でないとわからない程度なんですが(^-^;
カップギア動力ではありますが、TOMIX機やマイクロEF16よりも走行性がよいのはさすがです。
尚、メーカーズプレートは紛失していたので、銀河モデル製のパーツを取り付けています。
側面窓はあっさりと表現。ダイカスト色が目立つけど
EF15 89:エンドウ製の美品を見つけました!こんなものがあったことを忘れていました。
中古模型ショップで発見した美品です。
パンタ、避雷器などに色挿しがされているものの、とてもきれいにできていて、問題ありません。
よくよく考えればEF58と同じ下回りが利用できるので、製品展開を考えるのは当然なんですが
(KATOもTOMIXもそうしている)、手に入れることになるまで、この製品の存在を忘れていました。。。
腰高、幅広なのも同社の伝統どおりで、他社機と並べると・・・凄いことになります(笑)
でもずっしりとした重量感、素晴らしい走りも健在。
ナンバーは欠品していたので、KATO機の余剰ナンバーを薄く削って貼りました。
スケールに近いTOMIX機と並べるとこうなります。どっちがどっちだか、言うまでもないですね(笑)
EF15 172:
なぜかゴムタイヤの状態が変だったTOMIX機
子供の頃、山手貨物線でよく見かけた茶色い電機、と言えば、このEF15です。
雑多な貨車を牽く力強い姿は、格好よかったものです。
TOMIX、KATO、マイクロエースの3社競作となっていますが、
マイクロエース機は既に兄弟機EF16を持っていたので、
中古模型ショップで発見したTOMIX機を手に入れてみました。
もともとは・・・確か80年代に製品化されたもので、決して新しくはないのですが、
ディテールはなかなか好ましく、マイクロエースのEF16と並べても、全く遜色ありません。
ところが・・・ナンバー未装着で綺麗な状態なのに、
購入時に試走させたとき、ギクシャクとした変な走りでした。
そこで・・・購入後に見てみると・・・・・・・なんと!!
ゴムタイヤが「融けて」「ドロドロ」になり、他の車輪に付着、集電不良を起こしていたのです!!
ゴムタイヤがドロドロになるなんて状態、初めて見ました。
いったい、どうしてこうなったんでしょうか?
仕方ないので、ユニクリーナーを使って、融けたゴムタイヤをきれいに拭き取り、
走りの方は簡単に復活させることができたのですが・・・
噂には聞いていましたが、このロコのスプリングウォーム動力は、かなりの騒音を発しますね。
これは初期DF50といい勝負かも。
付属ナンバーが「エッチング製」というのにも驚きました。
プラ製に比べて実感的ですが、切り離しや接着など・・・装着はかなり面倒でした。
だから前オーナーも付けなかったのかな・・・・
とりあえず走りには支障はなかったのですが、ゴムタイヤ無し状態は気持ち悪いので、
補修パーツのゴムタイヤを購入し、装着しました。
EF15 189:TOMIX久々の再生産品は、塗装以外全く仕様変更ナシ!
2008年にTOMIXがEF15を再生産すると聞いて、すぐに予約したものです。
私が持っているTOMIX製EF15は、ゴムタイヤがドロドロだった、旧い172号機だけだったので、
新品を増備しておきたかったのです。
旧いままのスプリングウォーム動力での再生産は、もしかしたらこれが最後かも、
という思いもありました。
手に入れてみると、何から何まで旧いロットと全く同じ仕様で・・・
今ではもう珍しい、エッチング製のナンバープレートのまま、というのも驚きました。
(これは貼るのに手間がかかります!)
ボディの塗装は最近の製品に準じた、艶のある綺麗なもので、
これは艶がなかった旧ロットと大きく違っていた点です。
そして走りは・・・各パーツの金型が古くなってきているのか、
旧ロットの172号機よりも音が大きく、しかも唸りも発するという有様で、ちょっと残念でした。
スプリングウォーム動力の中でも特にうるさいといわれるEF15ではありますが、
その中でも特にうるさい個体をひいてしまったのかも。。。
艶のない172号機(左)とツヤツヤの189号機(右)
EF16
EF16 30:
勾配で活躍した、上越の補機
EF16は、重装備で上越線の貨物列車牽引に活躍しました。
マイクロエースはそのEF16を、なかなか雰囲気よく製品化しています。
特に大型のスノープロウが付いたデッキ周りは迫力満点。
早いところKATOカプラーを装着したいところですね・・・
ほぼ新品をネットオークションで安く手に入れたもので、ディテールはかなり好ましいのですが、
走りの方は多少ムラっ気があり、線路状態によっては集電不良を起こしやすい状態です。
左写真:左からTOMIX製EF15、KATO製EF15、マイクロエース製EF16。
ディテール差はあまりありませんが、色合いはずいぶんと異なります。
右写真:左がマイクロエース、右がTOMIX。やっぱりマイクロエースって、腰高なんですね。。。
写真にないKATO機は、腰高ではないのに・・・背の高さはマイクロ機並みです(謎)
左写真:奥がEF16、手前がEF15(TOMIX)。
長さはほぼ同じ。屋根上モニターの有無、ボディ側面の窓数に違いがあります。
右写:奥からマイクロエース製EF16、KATO製EF15、TOMIX製EF15。
KATO機は他より2,3mm長いです。
EH10
EH10 1:国鉄初のマンモスH型機の試作機を、スケールに忠実に再現したマイクロエース
かつて東海道で長大な貨物を牽引していた、旧型電機です。
これはマイクロエース製、下のKATO製に遅れること約半年、ネットオークションで安く手に入れました。
手に入れてみると・・・・KATO製にひけをとらない滑らかで静かな走行性、見事な塗装、
金属線を用いた実感的な正面手すりなど、その素晴らしさに驚きました。
KATO機が8軸駆動にして入るのに対し、この製品は片側4軸のみ。
それでも牽引力不足を感じることは、今のところありません。
KATO機と比べるとずいぶんと小ぶりに感じますが、こちらがスケールどおりなんでしょうね。
それとも試作機は小さかったのかな(笑)
正面黄色線の塗り分けと手すりの細さに注目
EH10 17:KATOの旧製品の美品を安く手に入れました
これは量産機、KATOの旧製品・・・おそらく'80年代のロットだと思います。
中古模型ショップで、当時の新品定価の半額以下で手に入れました。
ナンバーは未装着だし、ボディはきれいで、走りも・・・やや走行音が大きい以外、問題なしでした。
しかしなぜか、パンタがPS16になってます・・・ここはPS14か、PS22に交換したいところですね。
20年以上も前、
自由型電機を作る
際に買ったのは、まさにこの動力のEH10でした。
実物よりもかなり長い車体も、ここから始まって、リニューアル品にまで継承されています。
リニューアル品が出た後手放す人が多かったのか・・・程度が良くとも、安価なのが嬉しいです。
正面手すり、避雷器、信号炎管、連結寄りの碍子以外は、ボディの出来はあまり変わらないし。
リニューアル品のスカートに交換して、スカートの首振り構造を改善しようかとも考えています。
EH10 18:
KATOリニューアル製品はマンモス機のダイナミックさを誇張表現
これも量産機、KATO製のリニューアル製品の美品を、中古模型ショップで手に入れました。
私が手に入れた最初のEH10・・・というのも、EH10はどちらかというとあまり好みな方ではなかったので。
しかし、お得な商品を見つけてしまったからには、買わざるを得ないといった感じです。
旧製品に比べると、重量が圧倒的に軽いこと、走りがフライホィール付きでスムーズなこと、
スカートが固定され、細かいディテールが向上していることなどに驚きました。
でも逆に、違いはその程度だとも言えるのです
スケールよりかなり大きめ(長め)の車体は旧製品と同寸法で、EH10の雄大さをよく表現しています。
我が鉄道では、1号機とともに、雑多な貨車の先頭について、活躍しています。
特徴ある連接部
左写真:上がKATOリニューアル品、下がマイクロエース。1cm近くも車長が違い、まるで別形式。。。
右写真:左がKATOリニューアル品、右がマイクロエース。背の高さも随分違います
パンタグラフの取付位置、そしてパンタグラフ自体も異なります(奥がKATO、手前がマイクロエース)
左写真:左がKATOリニューアル品、右がKATO旧製品(ただしパンタはPS16つき)
正面手すり、避雷器、信号炎管が別パーツ化されたのがリニューアル品の特徴。
よく見るとヘッドライトケースの造型も違います。
右写真:連結面はリニューアル品の方が狭くなっています。
リニューアル品は白い碍子が別パーツ化され、黒い車体のよいアクセントになっていますね。
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