栄光の京阪特急


 1900系時代の京阪特急   2010年9月8日 新設

  京阪電車は、1910年(明治43年)4月15日に天満橋〜五条間、46.57kmが開業、2010年で開業100周年を迎えました。そして、この100年の歴史に中で、時代に先駆けた斬新な車両や鉄道技術を次々と世に送り出してきた事は特筆すべき点です。そして新発足して間もない1950年(昭和25年)9月1日に、天満橋〜三条間に特急電車の運転を開始し、これは当時、一大快挙となりました。そして同じく2010年、京阪特急が誕生して60周年になりました。

 京阪特急は、戦前生まれの流線形の1000系でスタートし、1951年3月、ニュー・ロマンス・カー1700系が登場、1300系の一部も増結用に整備され、特急車の仲間入りをしました。又1952年7月17日から公募で入選した鳩のデザインのヘッドマークが登場、京阪特急のおなじみの特急マークが誕生しました。1953年7月22日からは、日本最初の新性能高速電車というべき1800系が3代目特急車として登場、翌1954年増備の1882、1883ではテレビが設置され、日本で最初のテレビ・カーが登場しました。

 そして、1963年4月16日、淀屋橋地下延長線の開通を機に、4代目特急車として、1900系が登場し、淀屋橋〜三条間を所要45分で結びました。又各編成に2両のテレビ・カーが組み込まれました。写真は、高架前の旧京橋駅に停車する1900系1921、その他の写真も含め1969年にTAKEMASU様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

NO8.jpg (47374 バイト) 京阪特急1900系1921 京橋駅にて 1969年 TAKEMASU様撮影

 1900系は、全車空気バネ、正面腰部のステンレスのダンパーが、特徴的な新性能特急電車でした。1971年に5代目特急車、クーラー搭載の3000系が登場すると、1900系は、3扉化、ロングシートの通勤車に改造されました。写真の様に、本線特急時代は、前面下部のスカートは、ありませんでした。又1900系の晩年は、前面のホロが廃止され、行先表示装置が取付けられるなど、かなり違った印象になりました。

NO1.jpg (43941 バイト) 京阪特急1900系1926 京橋駅付近にて 1969年 TAKEMASU様撮影

 写真は、高架前の旧京橋駅付近、環状線との立体交差部です。走ってくる電車は、2000系2002、この頃は、京阪本線は地上を走り、京橋駅も今の京橋駅とは場所が、異なり、環状線の外側にありました。『京都の中心へ特急37分、京阪京橋駅』の看板も見えます。

NO4.jpg (73797 バイト) 京阪2000系2002と環状線 京橋駅付近にて 1969年 TAKEMASU様撮影

 写真は、京阪特急1900系と建設が進む高架工事、1969年11月30日には、京橋駅の高架工事が完成。翌1970年11月1日には、天満橋〜野江間の高架複々線工事が完成しました。

NO2.jpg (55407 バイト) 京阪特急1900系 京橋駅付近にて 1969年 TAKEMASU様撮影

 下の写真は、1969年11月30日に、京橋駅の高架工事が完成する直前の写真と思われます。現在の京橋駅ビルの完成当時の姿、環状線京橋駅との乗り換え口であり、少し後で開業する京阪モールへの入口です。京阪モールは、1970年4月15日から営業を開始しました。

NO7.jpg (44885 バイト) 開業直前の京阪京橋駅 1969年 TAKEMASU様撮影

 下の写真は、環状線の橋脚の下を潜り抜ける京阪特急1900系1924、現在の近代的な高架複々線とは、対照的な、地上路線でした。1900系1924が晩年、交野線で活躍する姿は以下のページで見れます。1900系は2008年10月17日のサヨラナ運転を最後に廃車されました。

京阪交野線で活躍する1900系

NO5.jpg (52324 バイト) 京阪特急1900系1924 京橋駅付近にて 1969年 TAKEMASU様撮影

次のページでは、初代3000系初代3000系が全盛期の頃の京阪本線で活躍していた各車両を紹介します。

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