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ローカル私鉄紹介
水島臨海鉄道 更新 1997.4.6 修正 1998.11.23 更新 2012.6.14( 写真追加 ) 更新 2012.6.24( 写真追加 ) PAGE 4
1976年12月31日に下津井電鉄を訪れたとき倉敷経由で児島に向かいましたが,その時、水島臨海鉄道にも寄りました。写真は以下の2枚だけですが、紹介します。水島臨海鉄道への接続駅、倉敷市駅は国鉄倉敷駅から、少し離れた、新倉敷方向約200mmの線路脇にあり、昼間は運転本数も少なく、閑散としていました。
キハ311 倉敷市駅にて 1976.12.31 撮影
クハ16418 倉敷市駅にて 1976.12.31 撮影
水島臨海鉄道は倉敷から水島臨海工業地帯への貨物輸送を主に行っている鉄道で倉敷〜三菱自工前までは旅客輸送も行っています。全線非電化単線で、1948年(昭和23年)に三菱の専用線として開業、今の水島臨海鉄道となったのは1970年(昭和45年)です。
訪れた時は気動車と旧型国電を流用した客車2両で構成された編成が、倉敷市駅の構内に止められていました。ラッシュ時には、この編成にさらに気動車を連結し、客車2両をはさんだ4両編成で走っていたと思っていましたが、経緯を調べると、
写真の気動車キハ311は、1958年に国鉄からキハ04 11譲り受けた車両で、キハ310形311として使われましたが、1974年に廃車されました。よって、この時は既に廃車済みで、側線に留置されていたと思われます。
又、旧型国電の2両は、国鉄の制御車クハ16形を水島臨海鉄道に払い下げられた車両で、下の写真手前はクハ16418、宇部線で活躍したいた車両で、1972年に払下げられましたが2両共、未入籍で、使われる事がないまま、解体されました。水島臨海鉄道線には合わなかったと思われます。
写真は、倉敷市駅全景です。側線には、そのクハ16形2両が留置されています。以下はToyoshima様が撮影された貴重な写真を掲載しています。
倉敷市駅全景 1976年頃 Toyoshima様撮影
写真は、倉敷市駅に到着した気動車キハ321です。このキハ321は 片上鉄道 から1973年にキハ701を譲り受けやってきた車両で、1980年に廃車となりました。元は国鉄のキハ07形キハ074でした。
キハ321 倉敷市駅にて 1976年頃 Toyoshima様撮影
写真は、貨物を牽く自社DL機DE70 1,国鉄のDE11と同型で、1971年に新造されました。今も現役です。
水島臨海鉄道DE70 1 1976年頃 Toyoshima様撮影
水島臨海鉄道DE70 1 1976年頃 Toyoshima様撮影
この他に国鉄07形のキハ320や、多数の気動車が在籍していました。
当然、ラッシュ時の輸送には対応しきれず1979年には国鉄よりキハ10形を購入しています。又国鉄との接続を便利にするために、1981年4月7日には、路線を約450m延長し、倉敷市駅を国鉄倉敷駅前に移転しています。又近年では1994年度よりカラフルな塗装の新造車MRT300形を増備しています。
岡山県には他にもローカル私鉄が有りましたが訪れる機会を見逃し廃止となった鉄道も多いのです。
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