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我が家のバイブル「月面ウォッチング (ATLAS OF THE MOON)」 をお手本として・・・   
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 月の地形ウオッチングガイド

著者 A.ルークル氏、山田卓氏訳 の、「 月面ウオッチング  ATLAS OF THE MOON 」(地人書館) 月面の地図と解説、そして月50景。 
今回は、この「月50景」を追ってみた。  (記事中の説明および名称の多くは、本書の記述を参考にした。)

※ 各画像クリックによる拡大画像は、特に明記の無い限り、FSQ-85ED + ED1.5x に、テレプラス(MC7 x2)を装着し、デジカメ D5100 で直焦点撮影したものを標準とした。 合成焦点距離 1360mm。 
 その他: 画像は 4928 x 3264 から 960 x 636 に等倍切出しを標準とした(画像自体は等倍)。 更にモノクロ変換およびトーンカーブにてコントラスト加工有り。 (シャープ加工は無し。) 
※ ”なんじゃ、この締まりの無い画像は!” と笑われるのを覚悟で、拡大を優先し、現寸画像で掲載。 (あくまでも私自身の防備録ですから・・・と言い訳) 

※ 撮影に使用した機材は
    . FSQ-85ED 1360mm  FSQ-85ED + エクステンダーED1.5x + エクステンダーED1.5x (本ページの標準倍率とした)
FSQ-85ED 680mmFSQ-85ED + エクステンダーED1.5x
FS-60Q 1200mmFS-60Q + テレプラス MC7 x2
FS-60Q 600mmFS-60Q オリジナル
μ-210 1961mmμ-210 +フラットナーレデューサー
μ-210 2415mmμ-210 オリジナル

  1.クラヴィウス Clavius    11. ティコ Tycho (2)   21.レイタ谷 Vallis Rheita
  2.ジャンサン Janssen   12.ビュルギウス Byrgius    22.マリウス谷 Rima Marius  
  3.プラトン Platto   13.プロクロス  23.トリスネッカー谷
  4.プトレマイオス Ptolemaeus    14.スタデウスのクレーターチェーン  
  5.虹の入江 Sinus lridum   15.静かの基地 Statio Tranquillitatis  
  6.ガッサンディ Gassendi   16.メスティングA Mosting A
  7.コペルニクス Copernicus   17.ケンソリヌス Censorinus
  8.アリストテレス Aristoteles   18.アリスタルコス Aristarchus
  9.テオフィルス Theophilus   19.シュレーター谷 Vallis Schroteri  
  10. ティコ Tycho (1)   20.アルプス谷 Vallis Alpes

 おことわり
まだ初心者なので画像は眠いし、肝心なクレータなども自信を持って特定できないものが多々あります。 判明次第修正するつもりはありますが、お気づきがありましたら、ご面倒ですが【adachi-michi.x_x.-o-】と【@maia.eonet.ne.jp】をくっつけたアドレスへメールしていただくか、 ブログ にてご指摘いただけましたらありがたいです。  (アドレスを分割して記載したのは、以前、メールアドレスを記載したとたん、迷惑メールが山ほど届くようになってしまった為の苦肉の策です。)

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 1.クラヴィウス Clavius

1. クラヴィウス
 輪郭 直径 225km
 満月前後ではかなり見難いので上弦あるいは下弦前後が見易い。
 クレータ内を5つの小クレータが三日月形に並んでいるのが特徴的。
 眼視では更に多くの小クレータが確認できる。

クラヴィウス: Christoph Klau (1537-1612)
 ドイツの数学者および天文学者

※撮影は、左右とも FSQ-85ED 1360mm 
 (本ページ標準サイズ)

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 2.ジャンサン Janssen

2.ジャンサン
 かなり浸食された周壁の直径は 190km 
 内側の底面に幅の広い溝や山塊がある壁平原。(「月面ウオッチング」による


ジャンサン: Pierre J.C.Janssen (1824-1907) 
 フランスの天文学者

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 3.プラトン Platto

3.プラトン 
 雨の海の北にある大きなクレーター。
 直径 101km 深さ平均 1km
 クレータ内部に直径約 2kmの小クレータが4つあるらしいが写真からは判別できず。

プラトン(プラトー): Platon (前427頃-前347頃)
 ギリシャの哲学者。ソクラテスの弟子。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 4.プトレマイオス Ptolemaeus

4.プトレマイオス
 かなり浸食された多角形の壁をもつ大きな壁平原。
 直径 153km 深さ平均 2.4km
 この写真では一見平らに見える内側平原には多数の小・微小クレータがある・・・はず。
(もう少し欠け際になれば見えるかも。)

プトレマイオス: Claudius Ptolemaeus (90頃-160頃)
 ギリシャの天文学者

※撮影は、左右とも FSQ-85ED 1360mm 
 (本ページ標準サイズ)

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 5.虹の入江 Sinus lridum

5.虹の入江
 雨の海の北西端。
 溶岩に埋もれた直径 260kmのクレータの残された部分。
 内側にはいくつかの曲がりくねったシワと小クレータがあるらしいが この画像では判別困難。


※本画像は FSQ-85ED 680mmで撮影。
 (倍率は本ページ標準サイズの 約1/2 )

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 6.ガッサンディ Gassendi

6.ガッサンディ
 湿りの海の北縁。
 直径 110km、北側の壁に一部くい込んだクレータは、直径 33kmのガッサンディA。

ガッサンディ: Pierre Gassendi (1592-1655)
 フランスの神学者、数学者および天文学者。
 ケプラーの予言した水星の太陽面通過を初めて観測。

※本画像は FSQ-85ED 680mmで撮影。
 (倍率は本ページ標準サイズの 約1/2 )

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 7.コペルニクス Copernicus

7.コペルニクス
 直径 93km、高さ 700m。  月齢によって見え方が大きく異なり、太陽を正面に受けた時(満月近辺)には明るい光条が、側面から受ける時にはクレータが見られる。

コペルニクス: Niklas Copernicus (1475-1543)
 ポーランドの天文学者。

 左(7a)は月齢18.0、正面光。 明るい光条が見える。
 画像 FSQ-85ED 680mm直焦点。 (標準サイズの 1/2 )

 右(7b)は月齢 8.9、側面光。 クレータがよく見える。
 画像は、FSQ-85ED +テレプラスで 1360mm (標準サイズ)


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 8.アリストテレス Aristoteles

8.アリストテレス
 直径 87km、周囲の平面からの高さ 900m、クレータの深さ 3.,760m、中央丘の高さ 1,200m。

アリストテレス: Aristoteles (前 384 頃-前 322 頃)
 ギリシャの哲学者。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 9.テオフィルス Theophilus

9.テオフィルス
 神酒の海の北西縁。 静かの海の南方(荒涼の入江の南縁)。
 直径 100km、深さ 4,400mの環状山。 中央丘の高さ 1,400m。

テオティルス: St. Theophilus ( 412没)
 アレキサンドリアの司教。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 10. ティコ Tycho (1)

10.ティコ
 およそ1億年前にできた最も若いクレータのひとつ。
 直径 85km、深さ 4,850mの環状平原。中央丘の高さ 1,600m。
 本画像は月齢 21.1 側面からの光で、光条は判別し難いが、クレータの様子はよくみえる。

ティコ: Tycho Brahe ( 1546 - 1601 )
 デンマークの天文学者、観測家。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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11. ティコ Tycho (2)
11.ティコ
 10と同じクレータだが、ほぼ満月(月齢 15.0)で、正面からの光。
 長く伸びた(最大 1500km)光条が目立つ。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm から、1/2 に縮小。

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 12.ビュルギウス Byrgius

12.ビュルギウス
 直径 19kmほどのクレーター。
 満月から下弦の月あたりで、湿りの海の西で目立つ光条の中心。

ビュルギウス: Joot Burgi ( 1552 - 1632 )
 スイスの時計製造技術者、天体測定機器の製作。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 13.プロクロス Proclus

13.プロクロス
 危機の海の西。
 直径 28km、深さ 2,400mのクレータで、三方向に放射状に伸びる非対称形の光条が見られる。

プロクロス: Proclus Diadochos ( 410 - 485 )
 アテネの哲学者、数学者。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 14.スタデウスのクレーターチェーン

14.スタデウスのクレーターチェーン
 スタデウス(→←の間)は直径 69km、高さ650m。
 この北北西に微小クレータのグループがあるらしいが、残念ながら今まで撮った画像では判別不能。(月齢 7.8では陰に隠れ、月齢 8.9では凹凸が浮かび上がらない。)
 月齢 8-8.5 程度で、かつμ-210で狙えるシーイングのいい夜・・・・これは長期戦になりそうだ。


スタデウス: Jan Stade (1527-1579)
 ベルギーの数学者、天文学者。 惑星表の著者

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 15.静かの基地 Statio Tranquillitatis

15.静かの基地
 ◯の辺りがアポロ11号の軟着陸地点。
 この近辺に乗員3名の、オルドリン、アームストロング、コリンズと名が付いた小クレータがあるらしいが判別はできず。
 (それぞれ直径 3.4km、4.6km、2.4km)

左画像:月齢 7.8 東からの太陽光
右画像:月齢18.0 西からの太陽光
※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 16.メスティングA Mosting A

16.メスティングA
 直径 13km、深さ 2,700m の小さなクレーター
 地球から見た月のほぼ中央にあるので月面座標の基準点としての役割で知られている(らしい)。
 位置: 3゜12’43.2”S、5゜12’39.6”W

メスティング: Johann S.von Mosting (1759-1843)
 デンマークにおける天文学者の支援者。

左画像:月齢 7.8 東からの太陽光
右画像:月齢20.2 西からの太陽光
※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 17.ケンソリヌス Censorinus

17.ケンソリヌス
 直径わずか 3.8km の小さな円形クレーターだが、明るい物質に恵まれ満月近くの強く照らされる頃は、月の地形のンカでも明るく目立つ光点のひとつ。
 しかしクレーター自身が観測できるのは明暗の境界線近くに来た時に限られる。(実際、85ED直焦点の倍率ではクレータの判別は困難のようだ。)

 ケンソリヌス: Censorinus ( 238 頃)

左画像:月齢 15.0 ほぼ満月、正面からの太陽光。
右画像:月齢 18.0 西側からの太陽光。
※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 18.アリスタルコス Aristarchus

18.アリスタルコス Aristarchus
 月面上で最も明るいクレータのひとつ。 
 直径 40km、深さ 3000m。
 アリスタルコス付近はモヤがかかったり、増光したり火山現象らしい一時的変化が認められたことが多い(らしい。)

 アリスタルコス Aristarchus (前310頃-前230頃)

 ギリシャ、サモスの天文学者。
 地球は太陽の周りを回転し、地軸を中心に自転すると、最初に解いた。
※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 19.シュレーター谷 Vallis Schroteri

19.シュレーター谷 Vallis Schroteri
 18.アリスタルコスの西側にあるヘロドトスから始まった、月面でも最も大きい曲がりくねった谷。
 幅10kmの谷。 長さ約160km。

 シュレーター
 ドイツの月理学者

※画像はμ-210直焦点画像の 1/2倍。
ただし、薄曇りに加えてシーイングかなり良くないが、他に適当な画像が無いので・・・。

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 20.アルプス谷 Vallis Alpes

20.アルプス谷 Vallis Alpes

有名な谷のひとつで長さは 180km ほど。
平らな底面に曲がりくねった細溝が走っているらしいが、FSQ-85EDとか、μ-210程度の小望遠鏡では無理なようだ。

※撮影は、FSQ-85ED 1360mm (本ページ標準サイズ)

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 21.レイタ谷 Vallis Rheita

21.レイタ谷 Vallis Rheita

場所によっては幅 30kmにもなる大きな谷。長さ 500km。

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 22.マリウス谷 Rima Marius

22.マリウス谷 Rima Marius

全長 250km、幅 1〜2km の曲がりくねった蛇行谷があるようだが、FSQ-85ED では判別不能・・・。

左の画像で、マリウス・クレータの北(上)側にあるはずなんだけど・・・ 


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