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Vixen ポルタ経緯台
      アリミゾ アタッチメント・プレートで使ってみる
ポルタ用 マルチプレートでいろいろ使ってみる
経緯台として本来用途の天体望遠鏡(60mmミニスコープ、FS−60Q)を載せる  
ポルタを、鉄人ポルタに強化する (クイックレリーズ)

 ビクセン ポルタ経緯台


 Vixen ポルタ経緯台

新型のポルタⅡが出たので在庫処分のバーゲンと思われる価格に、迷うことなく購入。 新型ポルタⅡと違って架台と脚の分離ができないが自宅で使うには何の支障もない。
この経緯台、実際に試してみるとかなり優れものだった。 自宅で使う時には90%以上はポルタが主力 (・・・だった)。 
 (Takahashi PF−1 入手後の稼働率は多少落ちて1.5軍扱いになったが、FS−60QとかSE102とかでチョイ見するには大活躍!)

60mm〜80mm級のフィールドスコープや天体望遠鏡を庭先で使ったりするには最適。 ただしカメラ三脚と比べればかなり嵩張り、重量もあるので車で運ぶならいいが、担いで移動するのは勘弁してねっ、という感じ。
倍率的には、目視なら120倍でも安定して眺められるが、写真用に使う場合には60倍程度が限度。 もちろんレリーズ必須。 
60倍でも不用意に撮るとすぐにブレるので三脚は充分に開いて安定させ、ピントを合わせ、構図を決めたら、カメラにも望遠鏡にも三脚にも触れないように、そしてレリーズのワイヤー(コード)にも荷を掛けないようにして慎重にシャッターを切らないと写真上ではかなりのブレがでる。 (その後、クィックレリーズで強化し大きく改善。) 

”大は小を兼ねる” で、50mm以下級にはオーバースペックだが、勿論、十分以上に使える。 
 (しかし50mmフィールドスコープや双眼鏡にはカメラ三脚の方が扱い易いかも。  更にケンコーのKDS経緯台を奮発すれば、まず実用に不満は無い。)

カタログスペックの耐過重は5kgだが、実力4kg程度に抑えて使うのが無難。
 (実過重4.9kgのKeiko SE-120 では微動の動きがかなり渋くなってしまう。 3.1kg SE-102 なら100倍でも安定して眺められる。)  
 


Vixen PORTA 経緯台。

 上下左右フリーストップで、全周微動。 フィールド・スコープや双眼鏡用にもかなり優れもの。
 元々は(と言うより現役の)Vixenの天体望遠鏡用の経緯台なので星見にはもちろん、フリクションを若干緩めにしてやれば地上用にも快適。

 新型が出て価格が下がった旧タイプの三脚一体型を入手。
 付属三脚はガッチリしていて82mmのスコープを載せ、脚を全長に伸ばしても全く不安はない。
 新型はマウント部が外せてカメラ三脚にも載せられるらしいけど、同等強度の三脚を入手しようとするだけで旧型価格を超えそうなので、あえて旧型を購入。(本当はサイフの都合。)

 欠点は重量(体重計での実測4.5kg)があることと、マウントの分離ができないので嵩張ること。
 また、カメラ三脚のようにエレベータが無いので、高さ調節する時、3脚とも脚長調整しなければならないのが面倒。
 地上用限定なら一度調整すればいいので支障はないが、星見には高度を変えるたびに調整する必要があり、スコープを載せたまま脚長を調整するのはかなりヤバい。
 今までは、都度、スコープを外して調整していたが、ホームセンターで、 座面の高さを変えられる椅子 を発見。 かなり便利。
 よーするに、経緯台の高さを変えるのは面倒だから、人間の方で覗く高さを変える方が合理的。

 スコープ搭載に本体側の改造は不要だが、アリガタプレート側に工夫が必要。
 (金さえ掛ければ市販品にいいものがあるんだろうけど・・・)

 少々価格は高いけど、ポルタ用マルチプレートを併用すると、スコープ、カメラ、双眼鏡、と何でも載せられ応用範囲が広がる。

 ケンコーのNew KDSマウントⅡを入手できたので移動での稼働率は下がったけど、安定性は1ランク勝り、自宅で使える人とか、移動先で車から降ろしてすぐセッティングできる場合などはこのポルタが一番。
自転車、バイク、まして背中に担いでの長距離移動にはつらい。 (体力増強にはいいけど)

 とにかくポルタとマルチプレートを使えばほとんどの機材は載せられ、汎用性は高く、投資した値打ちはある。

ポルタ経緯台外観
アリガタプレートの固定のネジがメインと鏡筒落下防止ネジの2本になっており、
 不用意に外れる危険性は少なく安心して使用できる。


ウォーム全周微動、上下・左右フリーストップ式。
微動ハンドルは差し込み式なので個体によっては抜けやすい。

トップのゴム板を外すと六角レンチ2本収納 (意外と便利)
この2本のレンチで、台座組替えも、フリクション調整、脚の増し締めも可能。
磁石付きなのは便利だけど、この上に方位磁針は載せられない。


アームを外したところ。
外周4か所のポルト止めで、水平微動のハンドル位置は45度ステップで変更可能。

固定側(三脚側)基台側面の穴は水平動フリクション調整穴。
六角レンチで調整。

アリミゾ台座を外したところ
台座は外周のネジ穴にボルトで固定するので、
上下動の微動ハンドルの位置も45度きざみで変更可能。
全穴にネジのタップが切ってあるので、これを利用してL形の部材を取り付ければ、
高いマルチプレートを買わなくとも機材を載せられるかもしれない。


中心軸は緩み止め処置がされている。

脚先端部と脚長調整部
三脚はアルミ製、脚長調整はネジ1本だけど最高長まで延ばしても十分安定している。
長さ90〜130cm。 重量5.5kg(三脚+経緯台)
家の中に持ち込んだ時、重量があるし先端が尖っているので
 フローリング床だと傷が付きやすいので注意必要。

ポルタの脚、床の傷つけ防止対策対策。
対策ってほどのものじゃないけど、一応は苦労したので・・・。
すぐ上にも書いたんだけど、ポルタの脚元って尖っているので部屋の中に入れるとフローリング床が傷だらけになる。
いろいろな方法を試したんだけどうまくいかず、結局たどり着いたのが一番単純な方法で、ゴムのキャップにハト目・ポンチで穴を空け、ゴム紐で固定するのが一番良かった。
ハトメ・ポンチ、手芸店で木の柄がついたのを買うと1,000円近くするけど、ホームセンターの柄の無いやつなら200円。 ゴム紐は100均。
ゴム紐は脚にインシュロック(電気配線固定用の樹脂製バンド。 ”飲酒ロック”ではない)で固定。 ゴムキャップは斜めにカットした方が使い易い。
ゴムを固定した”インシュロック” のすぐ上に貼ってあるのは反射テープ。 暗い場所でも足を引っ掛けて躓かないための対策。 (下欄参照) 

ポルタの脚、蹴飛ばし防止対策
真っ暗な中で、蛍光テープと反射テープのどちらが ”邪魔にならずに目立つか、” のテスト。
①は、蓄光テープ、②は反射テープ

結果は悩む必要もなく簡単だった。 「両方貼ればいい!」

蓄光テープは、暗ければ暗いほど、不気味によく目立つが、薄暗い程度では目立たない。
反射テープは、真っ暗な中では何の役にも立たないけど、懐中電灯を向ければ かなり目立つ。

*蓄光テープは普通のタイプ(”暗闇でポーと光る”とあったもの)と、”高性能蓄光テープ”の両方試したうちの高性能型。 少々高く 20mmX46cmで 800円ほどしたが効果は大。
 (後日、再購入。 同じものだったかどうかは定かでないけど、「ニトムズ」の、「高性能蓄光テープN、品番 T077 )
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 アリミゾ アタッチメント・プレートで使ってみる。
 アリミゾ式なので、スコープの装換は、67mm、82mmとも同じ加工をしてゴッソリと載せ替える事が可能。
 スコープとアリガタプレートの取り付けは1箇所しかネジ穴が無いので緩む可能性、大。 もう一つ穴を開けたいけど入手したプレートは裏が肉抜きしてあるので加工困難。
 やむなく現在、締まる方向に荷重が掛かるよう、アイピース側ヘビーでバランスを取っている。
 本当ならスポットファインダーは直接、スコープの左側(アイピース側から見て左)に固定したいんだけど、直線部分がスコープのどこにも無いので現在も思案中。
 天頂を覗き上げるのは、45度傾斜型のED82−Aでもアクロバット的な体勢になり、おじさんには無理。(もちろんKDSでも無理)
 スコープの高さを変えるには、都度、三本の脚の長さ調整必要。 かなり面倒。 椅子の高さを変える(高さの変えられる椅子?)のが吉。

 課題はいくつかあるものの、KDSマウントⅡと比べても操作性、安定性ともポルタの方が大差で優位。  
 

スコープの実装 (ポルタ+ビクセン ジオマ ED82-A の、アリミゾ台座での使用)
Vixenのアタッチメントプレートに、スポットファインダーと共に取り付ける。
本当はビクセンの汎用スライドバーで、と考えていたけど、定価で 7,875円?
代わりに何かあるだろう、とKYOEIを覗いてみたら、ありました。 
アタッチメントプレート ¥1,170  コストは汎用スライドバーの1/6以下。
(ただし肉抜きがしてあるので新しい穴を開けるのが強度的に躊躇われ、よりいい方法を見つけるまでの暫定処置。)

スポットファインダーもKYOEI のアウトレット。
当初はこれをL型金具にボルトで固定していたものの、ズレた時の再調整がかなり厄介。
結局、小型雲台で固定。 しかし見つける度に買ってくる小型の自由雲台はどいつもこいつも最後のひと締めでずれてしまう。
少々ズレるのは容認し、締め付けた後からコンコン叩いて微調整するのが早い。

スコープ取付部

スポットファインダー部分
 

 ジオマ ED67-S (デジスコ用セット)

ジオマ ED82-A (目視用セット)

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 ポルタ用 マルチプレートでいろいろ使ってみる。
ポルタ用マルチプレート
サイズ : 長さ190×幅120×厚さ5mm  重さ : 520g
プレートは約5mm厚のアルミ板。 耐重量は不明なものの、一眼デジカメ+70〜200mm、F2.8 程度の重量なら不安なく耐えている。
何でも載せられ(ただしポルタ自体の耐重量が5kg以下の鏡筒とあるので、常識的な範囲)、汎用性が高く使い易いけど、少々価格が高いのが最大の難点。
  (定価 12,600 円、在庫整理価格の旧型ポルタの本体と、どちらが高いか分からなくなる・・・)

カメラを載せる、フィールドスコープを載せる
ポルタ用マルチプレートでの使用例。
フィールドスコープ(ジオマ52S)と、一眼+70−200mmF2.8ズームを載せたところ。

マルチプレートにはカメラネジが二つ付いているので色々と使い道がある。) 

またこのマルチプレートは搭載物の重心を上下回転軸中心より僅かに下気味に調整しておけば、フリクションが緩んでバランスを失っても水平に戻り、フェイルセーフ側、つまり安全方向となるので安心して使える。

KDSマウントの場合だと、バランスを失うと搭載物が倒れる危険側になってしまうので軽量なスコープに限られる。
KDSマウントⅡなら82mmのスコープでも安定して使えるが、アリガタプレートに付けられる機材に限られる。 


双眼鏡を載せる
ポルタに双眼鏡を載せてみた。

モナークXに使える市販のビノホルダーが無いので苦肉の策。
(ニコンの「ダハプリズム双眼鏡用三脚アダプター」はあるけど、高い!)

単純に、ポルタ用マルチプレートに ズレ止め兼キズ防止として100均の滑り止めシート を敷いて双眼鏡を載せ、ゴム紐で固定しただけだが、実用上何の問題もない。 双眼鏡を選ばずかなり便利。自画自賛。

固定用のゴム紐は市販のゴム紐(各1m)を2つ折りにして、コードストッパー(商品名)で止めただけ。
ゴム紐の折端は輪にしてコードストッパーから外れないようにし、ゴム紐の引っ張り強さはコードストッパーで加減する。
他の用途にも使えるので、何本か作っておくと、けっこう便利に使える。 


何でも載せてみる・・・
こんな事も・・・
 
星の手帖社、組立望遠鏡15倍と 35倍の2連装。 
倍率の違う二台を両目で暫く覗いていると、頭がクラクラして・・・楽しめる。  




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経緯台として本来用途の天体望遠鏡(60mmミニスコープ、FS−60Q)を載せる

 6cm望遠鏡(タカハシ FS−60Q)を載せる。 
口径6cmのミニスコープとはいえ、やっと天体望遠鏡らしい格好をした望遠鏡を手に入れ、本来の経緯台として使ってやれるようになった。
目視でなら有効倍率の2倍となる120倍でも充分安定して眺められる。
写真は直焦点で使っているが、600mm F10となるのでブレに対してかなりシビアとなるので、当然、レリーズは必須。 

FS−60Qとの詳細は、別ページの、 タカハシ FS−60Q と経緯台で遊ぶ  参照。
  (戻るときはプラウザの戻りアイコンで戻ってください) 

※ 耐過重は5kgあるので、実測2.4kgのFS−60Q、3.1kgのSE−102なら問題なく使用できる。
 しかし実測4.9kgあるSE−120を載せるとかなり苦しくなる。三脚は補強すればなんとかなりそうだが、視界の揺れが収まりにくく、微動もスリップしてしまい、アーム自体も負けかけている気配、このあたりがポルタの限界のようだ。  

 望遠鏡を向けるお相手は・・・

眼視の場合、倍率を極端に上げなければどんな対象でも快適に使える。 ただし経緯台なのであまり倍率を上げると、対象が視界からすぐ外れてしまう。
写真撮影の場合、シャッター速度がある程度早くないと日周運動でブレてしまうので、お月さまとか明るい惑星程度までが無難か・・・。


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 ポルタを、鉄人ポルタに強化する (クイックレリーズ)

KYOEI ビクセン三脚用クイックレリーズ
元は、TIOGA社の自転車用クイックレリース(カーブドレバー?)かな、と推測。

 
ポルタの三脚を固定している六角穴ボルトと交換。
レバーのひと締めで三脚をガチッと固定したり、緩めたりできる優れもの。 

六角レンチで締め込んでいた時より、かなり強力に固定でき、望遠鏡の視界の揺るぎも大きく改善された。
これなら荷重オーバーぎみだった、Kenko の SE-120 でも使えそうだ。 

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