このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.08.13
No.AK-009

東山田沢線■由利本荘市(秋田県旧鳥海町) ■全線ダート ■接続→東山田線・手代沢線 ■分岐→三滝山線
■東山田線から分岐して山中へと向かう

 やや単調気味な植林系林道ながらも振り返ればそこには鳥海山の雄姿が!! 

 ↓終点間近の勾配区間では下り(帰路)の場合に限って、正面に鳥海山を眺め
  つつ走ることができます。ここは突入しても決して損はないでしょう。


……こんな感じ……
■東山田線からそのまま接続する形で、鳥海山山麓の森の奥へと延びるピストンダート。コース的には奥深い杉林の真っ直中を直線的に貫いており、基本的には勾配は見られず平坦ダートが続く。この付近一帯のピストンがそうであるように、おそらく植林系の林道だろう。鬱蒼とした森に延びるダートはやや草むしているが、それでも定期的に林業系の作業車が入るのか、わだちの路面はしっかりとしており、要注意すべき荒れやガレは見られなかった。ただし、その終盤では路面が若干ラフな感じの登り勾配が現れるが、これはほとんど問題はないだろう。やや単調気味なピストンだが、勾配区間では振り返れば正面に鳥海山を眺められるのだけは評価大!

■東山田線の終点になっているこの二股地点の左方向が東山田沢線の起点になります。ちなみに右手は手代沢線ですが、それぞれ路肩に小さな林道標が設置されているので、注意していれば間違えることはないでしょう。なお、この分岐地点へは手代奥山線、手代線、東山田線の三ツ股地点から東山田線経由でやって来ることになりますが、路肩に設置された林道標を見落とすと、アッという間にどこを走っているのか分からなくなってしまうので注意してください。
→起点を振り返る!
■手代沢線との二股起点から東山田沢線の平坦なダートを進みます。この辺りは植林地帯になっているためか、杉の木が目立ちますが、それにしても周囲はけっこうな深さの森林地帯です。路肩にはクマザサなども茂っており、昼なお暗い雰囲気ですが、それでも林業関係の作業車などがたまに通るのか、土質っぽいわだちダートの路面は固く踏みしめられているので走りやすいです。
■鬱蒼とした植林地帯に延びるストレートなダートをさらにたどります。両脇を深い森に囲まれ、上空をも覆い尽くす木々に遮られて視界は前方にしかきかず、やや単調気味に前進しますが、時折ポツンと陽の差し込む箇所もありました。探索時の真夏の逆光の陽射しは強烈で、そういう場所ではやや目が眩みます。
■さらに進むと、いきなり前方に森の中にやや開けた広場のような空間が現れました。左手に分岐しているダートが、路肩左手の藪の影になっているために遠くからでは分かりませんでしたが、すぐそばまで近づいてみると、どうやら二股分岐になっています。こんな何もない森の中の分岐ではどちらに進むべきか迷うこと必須ですが、嬉しいことに、路肩には林道標が設置されていました。ぱっと見した感じでは東山田沢線の本道は直進方向だと思いがちですが、林道標の示すところによれば、ここは左折が正解で、直進方向は三滝線になっています。何ともトリッキーな迷路状態が楽しいです。
→三滝山線に突入!
■三滝線の探索はとえりあえず後回しにして、まずは左折してこのまま東山田沢線を前進します。だいぶ森の奥深くまで進んできたのか、心なしか路肩の藪が勢いを増した感じがしてきたと思っていると、前方にコンクリ橋が現れました。小さな流れというか、沢に架かった沈下橋みたいな感じでしたが、その水辺は藪にびっしりと覆われているため、ここは特に立ち止まって眺めるほどのものではないでしょう。
■コンクリ橋を渡ってさらに前進しますが、進むにつれて両脇の藪がその激しさを増してきたようです。そのうちダートは藪に埋もれて自然消滅してしまうのではと、この先が心配になりますが、そのわだち部分だけはしっかりと踏み固められており、林業系の車両の通行がたまにあることがうかがえました。
■やや心細さ感じつつ、ふと、とある直線区間で立ち止まって前方を眺めてみます。ここでは林道を通すため、森がダートに沿ってその幅員スペース分だけ切り開かれているわけですが、ダートを鋏んで路肩両脇に迫る杉林の間隔とわだち部分の幅員を比べてみると、通行可能なそのスペースは半分程度です。元々はかなりの道幅があったのかどうかは分かりませんが、どうも左側半分がすっかり藪に侵食されてしまったような感じです。自然回帰を図る真夏の藪の勢いには凄まじい物があります。
■藪の脅威を感じながらもさらに進むと、それまで平坦であったダートが登り坂になりました。それと同時にダートの路面もややラフで荒れた感じになってしまい、その道幅も両脇を侵食する藪のせいでぐっと狭まってきたようです。「こりゃ、大丈夫かな…」と思いつつ、何気なく振り返ると、なんとそこには山頂に雪をいただいた鳥海山が! ここまでは平坦路であったため、森の木々に邪魔されていましたが、登坂路になっているこの地点からはその雄姿(最上部の画像参照)をはっきりと拝むことができるようです。ちなみに、この付近のピストン群で鳥海山をここまではっきりと眺められるのはこの東山田沢線だけです。
■鳥海山を正面に望める絶景区間(正面に望めるのは帰りの復路のみです)の勾配を度も振り返りつつ勾配を登坂して進みます。道すがらの眺望はともかくとして、ここまでやって来るとダートそのものはそろそろエンドか、自然消滅しそうな予感がしますが、案の定、行く手に待ちかまえていたのは何もないポツンとした広場でした。ラストは鬼ガレや激藪を想像していただけに、少々あっけない気もしますが、ピストンではこれもお約束なので、鳥海山がくっきりと眺められただけで良しとしておきます。
→探索終了!
→引き返して東山田線に向かう!
→引き返して手代沢線に向かう!
→振り返る!
→さらに前進する!

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