畑の沢線	→畑の沢線・Page1へ

	■路肩が崩れてクレバスや段差が点在していた土場の先の区間です。畑の沢線はメジャー林道であるときいていただけに、随所で見受けられる荒れ状態には少々戸惑ってしまいました。それは途中で曲がるべき分岐を間違えて、どこかのピストンにでも入り込んでしまったと思い、土場の手前まで一度引き返してしまったくらいです。
	■ただし、土場の先は全面的に荒れているわけでもないらしく、さらに進むと路面状況は落ち着いてきます。といっても放置系の荒廃感が色濃く漂い、車両の通行が途絶えたような雰囲気はそのままであり、林道がまともな状態ではないことは明らか。そのような状況下のダートを進んで行くと、やがて左折の名無し系入口がありました。もちろんまともな状態ではありませんでしたけど。 →左折分岐を眺める！
	■その後現れた真新しい白いバラストで覆われた盛土区間。荒廃感漂うダートには不似合いな真新しさですが、これは土砂崩れかなにかで消失した路面の復旧跡と思われます。その規模から察するに、ここを襲った土砂崩れは小さなものではなかったみたい。
	■一切の車両の通行の痕跡が消え失せて放置の香りが強く漂う畑の沢線のダート。なにが原因で廃れてしまっているのかは分かりませんが、ここでは適度な荒れがちょうど良い感じ。過度な荒れは苦痛ですが、秘境感にも似た荒廃ムードを存分に味わいながら前進することができました。
	■圧倒されるような真夏の薮山区間が続きます。両脇からは濃密な緑塊が路面を侵食している地点もあって、場所によっては幅員がかなり狭められていたっけ。そして何よりも、高温多湿な草いきれと照り付ける強烈な陽射しでクラクラしそう…。
	■その後、「割沢」と記された立て札の設置された地点に到達しましたが、林道はこの割沢を跨ぐ地点でも路面崩壊を引き起こしていた模様。もしも運が悪ければここで進路が断たれて探索は強制終了となるところでしたが、探索時にはうまい具合に復旧済みでしたよ。 →復旧地点を眺める！
	■割沢の路面崩壊跡を通過してさらに山中奥深くへと分け入ります。位置的にはちょうどこの付近が秋田市と隣接する五城目町との境界付近で、畑の沢線のダートは駒頭ノ森（667m）を回り込むようにして山中を激しく蛇行しながら「仁別」方向へと向かっています。ですが、それは地図上での話。実際にはそのようなことを知るよしもなく、ただただ山深い山中のダートをひたすらたどって進むのみといったところでしょうか。
	■放置によって車両が通わなくなったダートでは局地的な荒れが進行している模様。このように大量の石や砂、土がごちゃごちゃに混ざってモサモサのザクザクになっている箇所もありました。８月の大雨で路面が洗い流された結果と思われましたが、こういう箇所は見た目以上に走りにくく、ナメているとハンドルを取られてあらぬ方向に振られてしまいます。
	■そして数日前に降った大雨の影響がここにも。ダート林道であれば珍しくもない光景ですが、これはいつ見ても嫌なものですね。こんな所で転倒してしまったら最悪なので、一息付けて慎重にラインを見極めてから慎重にやり過ごします。
	■まるで緑の海原を行くがごとくの状態で薮にまみれた畑の沢線のダート。この付近は路面が土質っぽいためか常に湿っているような感じで、ワダチ部分には僅かながらも流水が発生している地点もありました。ストレートだからといって速度を上げ過ぎるとツルっといきそうな感じです。
	■小さなアップダウンを繰り返し、なおかつ山肌を丁寧になぞるようにカーブをこまめに繰り返してひたすら進みます。畑の沢線は延長距離も長いメジャー林道であるということで、途中でオフバイクとすれ違うこともあるかと思いましたが、結局そういうことはありませんでした。
	■小さなアップダウンの下り地点。ここでは以前は路面にきちんと砂利が敷き詰められていたと思われますが、大雨で洗い流されたのでしょう。それら小砂利はカーブ地点の片側に寄せられるようにして集積していました。路面が雨水で沢状態と化す降雨時の流水路がそれによって分かります。
	■探索時にはあまり見かけることはなかったですが、畑の沢線では小規模な崖崩れもいたる所で発生していた模様。まあ、これだけ山深い山中を行く林道なので珍しくもないですけどね。
	■おや、またしても路面崩壊の復旧跡ですよ。どうもこの林道では土砂崩れや崖崩れよりも厄介な、それも規模の大きそうな路面崩壊が多発していたみたいですね。崩れては直してまた崩れる。この畑の沢線、はたして全区間がなんら問題なく通行できる時ってあるのかと思ってしまいます。
	■路面の細かな状況変化を楽しみつつさらに前進すると、やがてダートは鬱蒼とした森を抜け出て斜面の崖沿いに一気に高度を上げてゆきます。その先にはいかにも展望のききそうな荒々しい山岳ダートの雰囲気が感じられ、なんだか嬉しくなって来ましたよ。 →さらに畑の沢線を進む！ →もう飽きた…