畑の沢線	→畑の沢線・Page2へ

	■垂直に近い急峻な険しい崖沿いにダートは続きます。右の路肩の脇は奈落の底まで落ち込んでいそうな恐ろしい断崖であり、荒々しい山岳ダートのムード満点！　右手にはどこまでも濃密に展開する緑の山々が見てとれました。上空は大きく開けて高度の感じられる「畑の沢線といったらここ！」的な爽快な区間ですよ！　ちなみに、このようなハイライト区間はこの先でもう一度現れます。 →展望を眺める！
	■断崖沿いに登り詰めて秋田の深く重厚な山々の景観を堪能したら、その後はいったん下りとなってダートは続きます。それにしてもこの林道、なぜ通行が途絶えて廃れ気味であるのかは今のところ謎のままですが、山裾の森林区間から本格的な山岳区間まで変化に富んで楽しめる秋田の「メジャー」といわれるだけの事は、ここにいたってようやく実感できました。
	■車両の通行が途絶えている一つのあかしとして薮の繁茂も挙げられるでしょう。夏場の林道でよく見られる路肩からの植物のせり出しです。避けようがないので身をかがめて身体ごと押し分けるしかないのですが、それってワサワサとした感触が気持悪いんですよね。
	■さらにもう一つのあかしとして倒木も挙げられます。瞬間的に焦ってしまい、事実、四輪ならば即アウト状態でしたが、ここはオフバイクならではの柔軟な起動力を発揮して左側から無事に通過することができました。ちなみに、ここではなぜ左側をやり過ごしたのか分かります？ →わからん！
	■「えいこらせっと…」メットのシールドを降ろして顔面を防護、絡み合う幹の微妙な隙間に身体をねじ込むようにして通過。ここまで進んで来たら、よほどの事でない限り「勇気ある撤退」の発動はあり得ないので何がなんでもやり過ごします。
	■その後しばし進むと畑の沢線最大の路面崩落地点、いや路面消失と言った方が適切な箇所に到達。でもご安心下さい。すでに堰堤が築かれて復旧済みとなっています。ここはネットなどでも紹介されているようで、畑の沢線ではこれも有名な地点ですね。
	■ちなみに路面消失地点を振り返ってみるとこんな感じ。そこがごっそりとヤラれ、谷を横切るようにして堰堤が構築されている状況がよく分かるでしょう。ただしこの部分、アップダウンの傾斜角度がかなり急であり、敷かれたバラストもザクザク状態なのでハンドルを取られないように注意してください。勢い付け過ぎて進入すると転倒しちゃうかもしれませんよ。
	■路面消失の復旧地点を過ぎた先では落石が目立ちました。まるで「それが当たり前である」とでも言いたげな様子で、普通に何気なく大きな岩石が散乱していましたよ。ここでは生い茂る樹木でカムフラージュされてよく分かりませんが、左手は脆い崖にでもなっているのでしょうか？
	■そしてそのすぐ先には落石が３つ。一見するとほとんど問題にもならない落石のようにも見えますが、実はここには身も竦むような落石の現実的な恐ろしさが展開されているのですが、それってどういうことなのか分かります？ →わからん！
	■落石地帯を抜けると、その先で路面状態が再び悪化。激しい流水による洗掘、すなわちクレバスが目立ち始めました。厄介なことにそれは進行方向に沿って斜に横切るようにして発生しています。溝の深さも場所によってはかなりあるらしく、これはちょっと気が抜けない状況です。
	■クレバスの出現と共に路面にはガレも目立ちはじめてきた模様。河原状態とまではいきませんが、大量の岩石が散乱、路面もベコベコに痛んだ状態でかなり走りにくい状態に…。ここは「放置による荒廃」を通り越して「荒れている」といった方がよい状態かもしれません。林道探索的に楽しい状況ですが、それなりに気を引き締めないと転倒を招いてしまうことでしょう。
	■クレバスの発生していたガレ区間を無事にやり過ごすと、その先で再び切り立った崖沿いの断崖区間に差しかかりました。畑の沢線のハイライトともいえる山岳ムード満点な区間であり、先述したものと合わせてここでも山々の展望を楽しむことができます。
	■トップ画像にも掲げておきましたが、途中にはその荒々しさを象徴するような箇所もあります。おそらくここは林道を通すために大々的に崖をぶち抜いたものと思われますが、いかにも山岳ダートくさい荒々しさがダイナミックかつとても良い感じでした。 →展望を眺める！
	■２か所目となった断崖沿いのハイライト区間を通過、その先の下り坂を降りて進みますが、ここは酷くガレていました。「どこからこんなに？」というほどの岩石片が大量にまみれていましたよ。避けようにもないほどの散らばり具合であり、ガタガタと乗り越えるたびにパンクの恐怖を感じつつ細心の注意を払ってゆっくりと前進します。
	■致命的に荒れているわけでもなく、路面状況は林道ライダーのレベルによっては十分に楽しめる範囲内ですが、やはり荒廃感は否めません。度重なる大雨や路面崩壊で車両の通行が途絶えた放置状況が続き、いつしかここまでなってしまったのでしょう。. →さらに畑の沢線を進む！ →もう飽きた…