このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 阿仁林道/ Ani林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-022 
 [ 所在地 ]北秋田市(旧阿仁町) [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]孫沢林道・ 姫ケ岳林道
 連続する難所知らずな快適フラットダートで狩猟集団「マタギ」の里山を巡る完抜け林道

国にマタギ集落としてその名が知られる旧阿仁町(現北秋田市)の「阿仁根子」集落。目指す阿仁林道は集落内に入口(厳密には終点)があって、阿仁川左岸の山林を巡って秋田内陸縦貫鉄道「阿仁合駅」にほど近いR105号線「湯口内」地区とをおよそ12キロで結んでいます。アプローチのしやすさは起点、終点のどちらからでも大差はないですが、今回はマタギ集落に敬意を表して阿仁根子側から探索スタートさせて頂くことに! というわけで秋田内陸縦貫鉄道「笑内駅」そばのR105号線の交差点から「 根子トンネル 」を抜けて、阿仁根子の集落へと下って道なりに進むと現れる阿仁林道の入口ですよ。
→振り返る!
→林道標を眺める!
→林道標を眺める!
仁根子集落内から開始する阿仁林道ですが、まずは集落内の民家の脇を抜けていく生活道路区間からスタートします。ちなみに阿仁根子集落では観光資源としての「阿仁マタギ」や「根子番楽」を大きく 打ち出して いますが、目もくれず速攻で 集落内区間を突き進み、ダート開始地点を目指すのみ! なぜって、道楽ハンターレベルでもマタギを自称する昨今、それはとっくの昔に消滅した過去の存在となっているのが現実。興味があるのであれば散策してみてもいいですが、別にこの地を訪れたのは今回が初めてでもないし・・・。
落内の舗装路を進んで最奥の民家を過ぎると、畑の脇のこの地点から阿仁林道のダート区間は開始します。ぱっと見した感じでは農道っぽく見えるかもしれませんが、フラットな路面はいかにも走りやすそう。さて、どんなオフで楽しませてくれるやら!
の後すぐに畑は途切れ、ダートはそのまま山林内へと進んでいきます。いきなり深い草木に囲まれて山深さを感じてしまいますが、阿仁林道は人里遠く離れた本格的な深山地帯を行く林道ではありません。実際はせいぜい標高200〜250mほどの里山的な山中を進む穏やかなコースです。路面が未舗装なので山深く感じてしまう部分もあると思います。
ャリジャリと踏みつける小石の感触が心地良いフラットダートが連続します。こまめに繰り返すゆるいカーブと軽いアップダウンで軽快に駆け抜けますが、うっすらとワダチに茂った夏草のグリーンが見た目にもきれいだったな。
かし、真夏の阿仁林道はやっぱり暑かったです。雲一つない快晴でギラギラに照りつける陽射しに焼かれた砂利ダートの照り返しは強烈で、少し立ち止まっただけで玉の汗が吹き出しました。地球温暖化による亜熱帯化の気候変動は東北の地にも及んでいるのか、尋常でない暑さが味わえました。そんな高温多湿状態の真夏日であることに加えて、ここは風の吹き抜けない山林内の林道。おぉ、クラクラするような猛烈さがたまらんぜぇ!
んな時にお助けで現れるのが樹木の茂った林道の木陰地点。まあ、それでも暑いことには変わりないですが、炎天下状態とは全然違います。持参のコーヒー缶でのどを潤し、木陰で一息つける瞬間のなんとも心地良いことよ! なので暑さもさほど苦になりません。
れ、ガレの類がまったく見られず快適状態で続く阿仁林道。思った以上にフラットであった路面は高速巡航も可能なほどですが、それに気を許し過ぎると少し危ないかも・・・。カーブはゆるくてもこまめに現れるので、地元車両とのまさかの出会い頭には要注意!
面はいたってまとも状態なので、普通に走っていれば順調に距離を稼げて進めます。のんびりとオフを走行するにはちょうど良くて林道ビギナーでも安心ですが、その一方で、景観的には似たような森の景色が続きました。
「簡易鋪装?!」この林道、阿仁根子の集落内区間は仕方ないものの、それ以外はフルダートであると思っていたのに、ここでコンクリ打ちっ放しの簡易鋪装が! あぁ、マタギの里の林道にも舗装化の波が・・・。
もご安心ください。その先ですぐにダートが復活していましたよ。「広域基幹林道」とされている阿仁林道なので、人知れず舗装化が進行中といった最悪な事態も考えられただけに、今のところ舗装化された区間はここで最後であったのは不幸中の幸いでした。
短ながらもまさかの簡易鋪装区間が現れてドキリとさせられた阿仁林道ですが、基本的には森の中をひたすら進むだけの、似たような景色が連続して続きます。そんな中で差しかかったのが「孫沢」を跨ぐこのコンクリ橋。一服がてらに沢の流れを覗き込んでおきました。
→孫沢を眺める!
みきった沢の流れが驚くほど美しかった孫沢を渡ってさらにダートは続きます。地図上では右手に位置する孫沢沿いに、阿仁川への合流地点そばまで並走して下り進むコースとなっていますが、道すがらに渓流区間は現れません。よくある「地図上だけの話」です。
いうわけで、その先に孫沢の渓流ダート区間は現れません。しかしその代わり、小気味良いRとアップダウンでオフを楽しめる区間が連続します。思うに、阿仁林道は景観的なものを期待するよりも、純粋にダート走行を楽しむ方が適しているのかもしれません。もちろん、薄暗く陰気なだけの植林の森の林道と比較すれば、阿仁林道の道すがらの森の雰囲気はそれだけで素晴らしいものですけどね。
して唐突に現れる切り返しとなった左折の分岐地点。左折側は山中を巡って孫沢の源流部へと至る名無し系ピストンですが、すでに朽ち果てたのか、探索時には林道標を見つけることはできませんでした。ちなみに阿仁林道からは、途中で姫ヶ岳林道へと乗り継ぐことで上小阿仁村へと抜けらますが、姫ヶ岳林道分岐はここではないので注意して下さい。初めてやって来る姫ヶ岳林道と勘違いしがちです。
→左折ダートの様子を眺める!
→さらに阿仁林道を進む!
→探索中止!
トップへもどる林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください