このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 平田沢林道/ Hiratasawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-027 
 [ 所在地 ]北秋田市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 奥見内林道  [ 分岐林道 ]-
 その先で接続する作業道の伐採現場から伐り出された木材の集積、運搬用ピストン林道

秋田市から大館市とを結ぶ奥見内林道から分岐する平田沢林道の入口です。北秋田市側から奥見内林道を進んで来ると最初に分岐する支線林道であり、その名の通り「平田沢」沿いに山中へと分け入るピストンなんですね。地図を眺めるたびに奥見内林道本線から左右の山中へと分岐している無数のピストン群が気になっていたこともあり、また、そこに林道標が立っていたからには見過ごすわけにもゆかず、さっそく飛び込んでみます。
面から眺めた平田沢林道入口ですが、砂埃っぽそうな砂利ダートがすぐに右折してその先へと延びていますが、路面状況的には本線林道と変わりのない様子。そこに林道標が設置されていなければ、どこかへと連絡するただの未舗装な田舎の市道くらいにしか見えません。
線直後の右カーブを曲がり込むとすぐに「奥見内沢」を跨ぐ小さな橋が現れました。手持ちの地図によれば、ダートは橋を渡った地点から山林内へと進み、その後は平田沢沿いに山中へと分け入るっていくみたいですが、いかにもピストンらしいコース展開だな。
見内沢を渡って対岸の山林へと入ると平田沢の流れがすぐ寄り添ってきます。いわゆる水際コースというやつですが、ここは路肩崩落の復旧区間でもあったらしいです。その証拠に真新しい砂利路面と出来立てホヤホヤな路肩の護岸がひときわ目立っていたんですね。しかしそのせいか、流れはどことなく淀んで期待していた清冽さは感じられなかったです。
「ワイヤーゲートだ!」その後すぐに平田沢は右手の樹林の奥へと向かってしまい、ダートは水際を離れますが、ちょうどその地点にワイヤーゲートが出現! しかし、ワイヤーの一端は路肩のカーブミラーにくくり付けられただけの、あまりにも簡易過ぎる造りでした。そのことからも、ゲートで拒んでいる真の対象はオフバイク以外にあるとみた!
→ワイヤーゲートを調べる!
イヤーゲートを過ぎると平田沢林道のダートは鬱蒼たる樹林の中を進んでいきます。ワダチダート化した路面を覆わんばかりに両路肩から迫る薮の圧迫感も大きかったですが、道筋そのものは荒れているわけではないみたい。固く圧縮された路面状況から察するに、どうやらここは林業系トラックの走行があるようです。
いうわけで、やはりその先に存在していた土場です。両路肩に木材の香しき香りを漂わせた丸太が大量に積まれていましたよ。さすが日本三大美林「秋田杉」で名の知られた地だけのことはあるぜぇ。森林鉄道こそ姿を消しましたが、本線の奥見内林道から支線へと入って山中に分け入れば、この地がまだまだ林業が盛んなことが分かります。
蒼とした緑の中にそびえるスギの樹木を眺めつつダートを進みますが、ワダチダートの路面は固く圧縮された状態のまま。おそらく伐り出された木材の運搬トラックが、林道の深部にある伐採現場から土場へと通行しているためと思われます。しかし、ダートはトラック1台がやっとな幅員。もしも対向トラックと鉢合わせしたらお手上げでしょう。
すがらに続くスギの樹林地帯。この地で山に林立するスギの巨木を眺めれば、日本三大美林とうたわれる秋田杉を連想しがちですが、平田沢林道沿いのスギは人工林です。いわゆる日本三大美林の「秋田県の秋田杉」とは天然林をいうのであって、同じ秋田県でもここは厳密には違うんですね。しかも天然の秋田杉は残り数十年で消滅すると言われているのが現状。残念ながらそう簡単には眺められないので、そこの所だけは勘違いしないように・・・。さらにいえば、あまり知られていませんが、日本三大美林には天然ものと人工ものがあって、天然の三大美林には「青森県の青森ヒバ」「秋田県の秋田杉」「長野県の木曽檜」が、人工の三大美林には「奈良県の吉野杉」「静岡県の天竜杉」「三重県の尾鷲檜」が指定されていますよ。
の後、そこが終点なのかと錯覚してしまうような、平田沢の水際で路肩の膨らんだ地点を通過しますが、ダートはさらにその先へと続きました。しかし、道すがらに展開するのは山深い山林風景のみ。地図上では進行方向左手方向に「黒森山(489.7m)」なるマイナーな山が位置しているのですが、その存在に気がつくことは全くなかったです。
だ見ぬ林道の末端を目指してさらに前進していくと、それまでは固く圧縮されて締まった状態であった路面もややモサっとした感じに変化。ダートのワダチを形成する雑草も蔓延る勢いがどことなく増してきたようで、もうそろそろ終点は近い予感がしてきます。
んなこんなで最終的にたどり着いた平田沢林道の終点がここです。道はなおも続いているようにも見えますが、WRの10mほど前方地点でぷつりと途切れてしまいました。右の路肩が多少膨らんでいますが、はっきりとした回転場の形もないまま林道は伐採現場へと至る作業道に接続して林道区間は終了。そして先述の土場に集積されていた木材は、あの急斜面を駆け登る作業道の奥から伐り出されていたというわけですね。というわけで、唐突な末端地点の出現に若干の呆気なさも感じてしまいましたが、平田沢林道の探索はこれで終了。
→振り返る!
→作業道の様子を眺める!
→引き返して奥見内林道に向かう!
→探索終了!
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