このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 郡壁沢林道/ Gunpekizawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.13 / No.AK-032 
 [ 所在地 ]鹿角市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 瀬の沢林道  [ 分岐林道 ]-
 入口からの見た目が示す通り、ひたすら草深いだけの薮にまみれたピストンダート

鹿角市のピストン「瀬の沢林道」から分岐する郡壁沢林道の起点です。瀬の沢林道探索中に発見したのですが、入口からすでに人跡稀な深山地帯の支線林道らしい草深さをみせており、「こいつは楽しめそうだ!」と、帰りがてらに立ち寄ってみた次第。林道標も設置されていましたが、夏草の薮にまみれてほとんど埋没状態でした。
→林道標を眺める!
→付近を調べる!
線すると、そこは予想通りの草深さでした。唯一、ここが道であることを示すよりどころであった2本のワダチ以外は全て濃密な緑一色な世界・・・。あはは、そういうのに慣れていない林道ライダーを怯ませるに十分な雰囲気ですなぁ。
面上の雑草や路肩の薮の壁はともかく、草深い林道でなにが面倒くさいといえば、やっぱりせり出した薮の茂りですね。前屈みでソロリと掻き分けて進むしかありませんが、ワサワサと身体に擦れる感触は何度体験しても慣れません。もちろん、メット越しに顔面だってパシパシと植物の葉や茎で打たれまくり!
道の左手には郡壁沢の流れがすぐそこに位置しているはずですが、薮の壁に遮られてそのような気配はちっとも感じられなかったです。沢伝いに進むコースを地図で眺めて、さわやかな渓流ダートを予想していても、実際は緑の魔境状態であったというのはよくあること。とくに夏場の山深い東北林道ではなおさらですね。
かし、それでいながら致命的に薮むしているわけではないので、雰囲気負けしなければ意外と順調に進めてしまいます。凶悪じみた屈強な雑草のはびこる郡壁沢林道ですが、その下に隠された路面そのものは以外とまともであり、ワダチもはっきりとしていました。
んな感じで薮の回廊状態が続きます。視界に映るのは薮の緑のみなので、どれほど進んだか、さらには現在地の把握はまったくできません。まるで奥へ奥へと誘い込むかのように続くワダチを信用して前進するよりなかったです。
ばしば薮の密集した壁が行く手を塞ぎますが、よく見ると、それでもワダチはそこをくぐり抜けて続いていたんですね。「またかよ・・・」と思いつつも、前屈みで掻き分けて突破。薮の鬱陶しさよりも探索心が勝ってしまい、とても引き返すどころじゃないんですね。所詮ここはピストンなのに我ながらようやるわ。
夏の猛烈な繁茂とむせるような草いきれで林道を包み込む薮ですが、よく見れば、そこにも可憐な野の花が。鮮やかなパープルが美しいナンブアザミの筒状の花が薮に混じって咲いていたんですね。キク科アザミ属の多年草で、花期はちょうど8〜10月。凶悪じみた屈強な植物のはびこる林道で見かける可憐な姿に、ちょっと一息ついたカンジ・・・かな。
びこる雑草と薮の繁茂は凄まじいですが、コース的には急の付く勾配もなくて平坦チックでなだらかな郡壁沢林道。しかし、その深部へと向かうにつれて、それまで明瞭であったワダチ部分さえも、次第にはびこる雑草に覆われ始めてきます。それだけ、この林道へと立ち入る車両も途絶えているということかぁ・・・。
ダチ部分も含めて、うっすらと全面的に雑草に覆われてきたダート。両脇から路面へと侵入を試みる薮の勢いに負けて、走行スペースがかなり狭められてきました。そして探索時刻は夕刻でしたが、林道は日影も少なく、日が傾く直前のギラギラな日光の残照で林道は猛烈な蒸し暑さ! ここ、歩いて立ち入ったならば、たぶん熱射病でぶっ倒れます。
んでそこだけ薮が減じて開けているのか分かりませんが、たまにぽっかりと開けたそのような場所が現れました。雰囲気としては林道の末端地点のようにも見えましたが、道筋はそこで途絶えてはいませんでした。なおも続いていましたが、すぐ先でまたしても薮の壁が・・・。「そこが終点ならば、もう引き返せるのに・・・」と思いながらも、惰性でズルズルとその先へと進んでしまうんですよね。
かし、郡壁沢林道がまがりなりにも道としての形を保っていたのは手前地点まで。その先は地面の土が見えないほど完全にダートは薮に埋もれてしまいます。ここでようやく林道名由来の「郡壁沢」が左に現れてその水際を進んで行くのですが、路面の幅員の左半分が沢へと崩落していました。実質的な走行スペースは山道レベルにまで狭められてしまい、四輪の通行は軽トラでも不可能。もはや立ち入れるのはオフバイクのみでした。まさかの沢落ちをしないよう慎重に進みますが、しかし、あぶねーな。ここは。
壁沢水際の路面崩落区間をしばらく進むと、またぽっかりと開けた空間が現れました。そこだけ薮の茂りが薄くなっていることから車両の回転場だと思われますが、もう久しく四輪が立ち入った痕跡はなかったです。起点に設置されている林道標記載の780mという延長距離からみても、どうやらここが林道区間の終点みたい。限りない静寂さに包まれた緑の空間があるのみですが、しかし、その先にはまだ怪しい道筋の痕跡が続いています。
道終点とおぼしき回転場の先に続く怪しい道筋ですが、すぐに郡壁沢を渡っているのですが、そこはこんな状態に・・・。渇水時ならオフバイクで渡れるでしょうが、まともな道としての状況ではないですね。やはり手前の回転場地点が終点と見て間違いないみたい。地理院地図では破線で示される山道がさらに続き、山越えをして「佐比内沢」伝いに下って最終的には花輪市街方向へとつながっているようですが、廃道化しているに違いないその区間をチャレンジする気は起きず、郡壁沢林道の探索はここで終了としておきました。夕刻も迫り、早く本日の宿泊地「 湯瀬温泉 」で汗を流したかったしね。
→探索終了!
→引き返して瀬の沢林道に向かう!
→その先の様子をうかがう!
→振り返る!
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