このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 冬師林道/ Toshi林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.08.11 / No.AK-036 
 [ 所在地 ]にかほ市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ] 熊の沢管理車道
 美しい湿原風景を眺めつつ途中でワラビ獲りも楽しめて完抜け可能なフルダートの林道!

海山(2236m)の山麓に位置するにかほ市の仁賀保高原を貫く通称パノラマラインこと県312号線の「冬師(とうし)」地区にある冬師林道の起点です。鳥海山周辺の林道といえば、なんと言っても 手代奥山林道が有名ですが、その反面、それ以外の林道については、ネットでもほとんど情報のない空白地帯となっているのが現状です。鳥海山の山麓に広がる仁賀保高原付近はいわゆる山岳地帯ではないので、立地的にもめぼしい林道がないというのが理由ですが、しかしもちろん林道は存在しています。というわけで仁賀保高原の林道を求めてやって来た冬師林道の入口ですよ。「冬師湿原」の案内板が目印になっています。
→ 林道標を眺める!
→ 付近を眺める!
→ 付近を眺める!
いうわけで冬師湿原への入口にもなっていた冬師林道の起点。早速これより立入らせていただきますが、嬉しいことに路面は即ダート状態で開始していましたよ。しかし、水田の中をストレートに延びるダートが放つ雰囲気は農道チックなもので、林道標が設置されていなければ、ここが林道だとはちょっと気付かないかも・・・。
点から続くストレートをその端まで進むと、「公告」と記された青看板が電柱に括り付けられているのを発見。これってまさか林道立入禁止の警告看板ではないだろうな・・・。
→ 看板を眺める!
→ 振り返る!
ラビ獲りはやらないので関係ないですが、公告看板を過ぎてさらにしばらく水田の脇を進んでいくと、やがて前方に森が見えてきます。林道は水田脇を透けてそのまま森の中へと進んでいくようでした。なお、ワラビ獲りのシーズンには林道に立入るだけで料金を徴収されるという話もあったりしますが、それだけワラビを盗る者が多いということかもしれないなぁ。
の中へと進むとダートは林道っぽくなってきます。おそらくこの森を抜けた先に冬師湿原があるのでしょう。ちなみに鳥海山の北麓の仁賀保高原と呼ばれるこの辺りには標高500mほどの丘陵地帯が広がり、地図を眺めてみると、あまたの溜池や湿地がたたえられている様子が読み取れます。そしてここはそれらの沼や湿地のたたずまい、丘陵の中に淋しく延びているであろう林道の姿が以前より旅心を誘ってやまなかった場所でもあります。
「冬師湿原?」未だ見ぬ湿原の景色に期待しながら森の中を進んでいくと、やがて行く手がぽっかりと大きく開けた地点に到達しました。「冬師自然環境保全地域」看板が立っており、どうやらこれより先が冬師の湿原地帯となっているようでした。しかし、想像していた湿原とはちょっと様子が違って、そこは湿原というよりも広大な草原という感じ・・・かな。
→ 看板を眺める!
を抜け出すと緩い僅かなアップダウンを繰り返しながら、広大な湿原地帯の中にダートが延びています。しかし、探索時の天気は今にも泣き出しそうな曇り空。雨粒が落ちてくることはなかったですが、雲一つない青空が広がる快晴時の爽やかな雰囲気とは異なって、荒涼とした寒々ともの悲しい寂寥感が漂っていましたよ。しかし、それはそれでまた趣のある風情であり、この時季の真夏の酷暑がなかったのがなによりでした。
→ 景色(右方向)を眺める!
→ 景色(左方向)を眺める!
湿原地帯に横たわる小さな丘をアップダウンで越えつつWRを進めていきますが、路面は固く踏みしめられた基本走りやすい状態。少しガタガタで前夜に降った雨でダートは濡れていましたが、とくにその影響を受けることもなく、林道右手の湿原地帯に群生するハンノキやヤチダモ林の景色を眺めながら落ち着いて走ることができました。
→ 景色を眺める!
→ 景色を眺める!
んな感じで訪れる人もなく静まり返っていた冬師林道のダートを進んでいくと、やがて前方の丘に四阿が見えてきます。湿原を見渡せる展望台になっているのでしょうか? 林道入口の案内板はあの場所を示していたんですね。さっそく接近してみます。
して到着した「冬師湿原」ですが、正確には湿原の中の「扇谷地溜池」の湖畔です。溜池の水辺で湿原らしい趣も漂っており、冬師湿原といえば通常はここを示すみたいですが、やっぱり誰もいませんね。雨の降り出しそうな空模様の怪しい天気では誰もやって来ないのでしょう。せっかくなので付近を散策しておきました。なお、ここでダートは二手に分かれていますが、冬師林道本線は直進方向。左折側は溜池の左岸へと向かう名無し系でした。
→ 扇谷津溜池を眺める!
→ 左折ダートを眺める!
→ 付近を散策する!
→ 付近を散策する!
→ 付近を散策する!
→ 付近を散策する!
り返るとこんな感じです。林道の道筋と駐車スペースの部分だけが草刈りされて、それ以外は全て草ボーボーな状況でした。四阿や石碑などが立っていましたが、冬師湿原の案内板はなぜかなかったです。ちなみに探索時には付近一帯は草ボーボーでしたが、毎年5月のゴールデンウィークの連休中に野焼きが行われています。付近がワラビ山であることからも冬師の野焼きは春の風物詩として有名で、おそらく野焼きと同時に付近の草刈りも行われるのだと思います。なので決して永きに渡る放置で荒れ放題なわけではありません。
→ 付近を散策する!
→ 付近を散策する!
→ 付近を散策する!
阿のある冬師湿原を過ぎると扇谷津溜池の右岸のほとりを通ります。路肩の樹林の切れ目から池を間近に眺めることができる地点がありました。ここからは湿地となった岸辺や水草の浮かぶ水面の様子もよく見えています。ちょっとたたずんで眺め入ってしまいました。
→ 扇谷津溜池を眺める!
→ 扇谷津溜池を眺める!
がてダートは扇谷津溜池の岸辺を離れて牧野となった湿原の草原地帯の真っただ中を進んでいきます。そのうち行く手の先に森がみえてきて、道すがらに広大に開けた雰囲気は感じられますが、背丈のある草に阻まれて見晴らしは意外にもあまり利きません。地面に降り立つと見晴らしは利きませんが、WRに跨がった車高の高さでちょうどよい感じでしょうか。
さなアップダウンの続くダート。前夜に降った雨で路面は区間的にびちゃびちゃ、泥がペトペトに跳ねる状況でしたが仕方ないですね。そんな感じで冬師林道をたどっていくと、そのうちビイイィィーーンという音が聞こえてきて、前方に無数の建物が見えてきます。
の正体は県道からの林道起点に看板が掲げられていた「鳥海モトクロスランド」。民家から離れた林道の奥にモトクロス場が設けられていることってたまにありますが、冬師林道もそうだったみたい。そういえば途中でプロテクターで全身を固めたバリバリ重武装なオフバイクとすれ違ったのですが、これで納得でした。
→ 付近を眺める!
→ さらに冬師林道を進む!
→ 探索中止!
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