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 中ノ又林道/ Nakanomata林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-042 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 北ノ又林道  [ 分岐林道 ]-
 伐採跡地の開けたワダチダートが美しい区間もあるフルダートなピストン支線林道

城目町馬場目の「北ノ又沢」沿いにピストンで山中深く分け入る北ノ又林道を探索中に発見した中ノ又林道。本線となる北ノ又林道からしてまっとうな林道ライダーが林道ツーリングで訪れるような存在ではないですが、このような未知なる支線林道の発見があるからこそ、各地のピストン巡礼って止められないんだよな〜。というわけで、北ノ又林道を進んだ途中のとくになにもないこの地点が中ノ又林道の起点になっていました。
→ 林道標を眺める!
っそく未知なる中ノ又林道のダートに立ち入らせて頂きますが、そこは予想通りの状況でした。立ち入りを躊躇させるまでの荒れや廃れは見られずにワダチダートが形成されていましたが、ワダチ部分は表層の土が洗い流されて磨滅した大小の石が散らばったガタガタな状態。太陽の陽射しで林道は明るかったものの、両脇からはクマザサの猛烈な薮がせり出すように路面を圧迫、閉塞感はなかなかのものがあるようです。
夏の薮の繁茂で幅員が狭められた状態ではあったものの、一応はまともに前進できる状況だった中ノ又林道。入線直後から開始する薮の回廊を緩く下るように進むと中ノ又沢に架かる橋がありました。赤茶にサビた欄干がなければそこに橋があるようには見えませんが、画像左手が上流、右手が北ノ又沢に合流する下流方向になっています。
→ 中ノ又沢を見下ろす!
ろしく清冽で澄んだ流れの中ノ又沢を渡って先へと進みますが、その後、緑豊かなブナの森をゆくダートの状況はやや好転します。両脇から迫りくる猛烈な薮の圧迫はいつの間にかなくなって、適度に草むした普通の林道路面状態になったんですね。
らに進むとやがて周囲を覆う森の木々が開けてきますが、それと同時に両脇から迫る薮の繁茂も復活。日当りが良いので植物もグングンと育つのですなぁ。ワダチダートも大小の石でガタガタな状態に戻りますが、それでも夏の緑にワダチの白さが生えて見た目にはとてもきれいでした。あくまで林道は草深い状態ですが、道すがらに大きく開放的に開けているため鬱蒼感がないんですね。ダートが直線主体で緩くアップダウンしていたのも好印象!
→ 路肩を調べる!
の陽射しを受けて白く光り輝くワダチダートが美しい中ノ又林道のダート。ワダチ部分にもポツポツと夏草の芽吹きが見られるのは、車両の立入りがほとんど途絶えている証ですね。そのような人の気配がまったくない林道には獣たちが跋扈して頻繁に出没。突然の予期せぬ闖入者との出会い頭の遭遇で双方共に「あっ!」っと驚いてしまうシーンが連発します。
→ 「あっ!」
かし、ダート沿いに開けたこの場所は伐採跡地でしょうか? 鬱蒼たる山深い大平山地の中にあって開放的に開けたシチュエーションは清々しく、道理で明るさに満ち溢れた陽気に誘われて山の獣たちも林道へと顔を出してくるわけですね。でもその雰囲気とは裏腹に真夏の直射日光のジリジリと焼きつける暑さでやっぱり汗ダラダラでしたけど・・・。
→ 景色を眺める!
の後、再び中ノ又沢を跨ぐ橋を渡ってダートは沢の右岸に位置を変えます。しかし、沢沿いに林道が延びているのが分かるのは地図上だけのことであって、現地では橋を渡る箇所以外に中又沢の流れが見える地点はありません。全くの山中を行くだけのコースです。
ったー、未知なる支線ダート発見! 2ヶ所目の中丿沢の橋を渡ってしばらく進むと、再び伐採跡地と思われる細長く開けた場所に行き着きましたが、そこにはこのような右折分岐がありました。でもここは慌てて飛びついたりはしません! まずは直進して中ノ沢林道の探索を優先、ここは帰りがけにでも立ち寄ればいいでしょう。そしてこの地点ですが、周囲をぱっと見た限りなにもないように見えたのですが、路肩の薮を探ってみたところ・・・。
→ 薮を探る!
念ながら名のある支線林道ではなかった右折分岐はひとまず後にして中ノ又林道を進みますが、分岐地点を境として路面状況が急激に悪化します。おそらく、関係車両が入ってくるのはここまでなのでしょう。どこからか清水が染み出しているのか、小石ダートでありながら水溜まりのようにジュクジュクな水浸し区間も出現してしまい、やがてワダチもなにも関係なく全面的に路面が夏草に覆われてきました。いよいよ佳境に入ってきた感じでしょうか。
がて伐採跡地の開けた区間は過ぎて、木々が鬱蒼と生い茂る斜面伝いに進みますが、ダートは湿り気を常に帯びたような土質に・・・。ただでさえスリッピーであったのに、すぐ脇が奈落の底へと落ち込む崖となったカーブ地点で草ボーボーで深泥のヌタ場が出現。ワダチ部分がスリッピーな泥濘に覆われており、横滑りで路肩に振られようものなら即崖落ちの可能性が大なので、このような箇所では気を引き締めてかかる必要があります。
進するにつれて展開していく廃れの光景。慎重にWRを進めますが、ついには蔓延る雑草がワダチを完全に隠してしまいます。そして雑草だけならばまだしも、地面はジュクジュクに濡れた状況なので、やたらとストレスが溜まって仕方なかったなぁ。その後も草深さが増すばかりで、やがてダートは前方で薮に完全に飲まれて自然消滅の兆しが漂っていたし・・・。所詮ここはピストンということですね。
いうわけで今来た未知を引き返して中ノ又林道の探索は終了としておきましたが、帰りがけの駄賃で途中の右折分岐へと立ち入ってみることにします。林道標ではなくて路肩の薮に埋もれて「権現沢」と記された木札があった場所ですよ。
かし、ここも状況は芳しくなかったです。行く手を眺めてみると、すぐ先にて人の背丈ほどもある薮にダートは埋没・・・。ただし、走行不能な薮の壁というほどではなくて、掻き分けて進むだけの余地はまだ残されていたのは幸いでした。というわけでそのまま前進です。
してたどり着いたのがこの地点。ワサワサと薮を掻き分けて進んで行くと、突然薮の回廊が開けてこのように開けた空間に飛び出しました。一面に夏草でボーボーに覆われていましたが、ここは使われなくなった林業トラックの反転場もしくは木材の集積場のような場所だったのだと思います。当然ながらここ最近車両が立ち入った痕跡は皆無であり、隔絶感のとても漂う場所でした。さらにその先へと続く自然回帰した道筋跡を発見しましたが、さすがにこれ以上の前進はたぶん無理だと判断。しかしダメもとで徒歩にて偵察してみます。
ぅ・・・!! これは酷い薮状態です! というかその先はもう道ではねーし。
すが、荒廃しまくったピストンでも一見すると無理そうであっても、その先で状況が好転することがたまにあります。僅かな望みをかけて薮を掻き分け進んでい生きますが、やがてたどり着いたのがこの地点。路面崩壊で完全に道筋が分断された箇所でした。手前からは薮にカムフラージュされて崩壊現場の存在に全く気がつきませんでしたが、繁茂する薮の中を歩いていくと突然現れたんですね。危なくて近づけず、路面を分断しているのが権現沢なのか確認できませんでしたが、道理でここは分岐直後から薮まみれで廃れていたわけだな・・・。
いうわけで回れ右で薮をワサワサと掻き分けて、WRの待機する場所へと戻って中ノ又林道の支線ダートを含めた探索は完全に終了。本線、支線共々末端までたどり着けなかったのは残念でしたが、真夏の荒れたピストン林道ではよくある展開です。荒れ果てた状況確認ができただけでヨシとしてこの場を立ち去っておきました。
→ 探索終了!
→ 引き返して北ノ又林道に向かう!
→ 空を見上げる!
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