このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 大小川林道/ Ogogawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
大小川林道  [1] [2]
や? オフバイクのものと思われる真新しいタイヤ跡が! はたしてこれは行く手を先行しているのか、それとも反対側よりやって来て既に大小川林道を退出しているのかは不明でしたが、この大小川線を走行しているのが自分だけではないと思うと、なんとなく嬉しい気分になりました。
界に入るのはどこまで行っても草木の緑とワダチダートのみで、周囲を完全に森に囲まれたダートが延々と続きます。すでに距離感覚は無くなり、どこまで進んだのかさっぱり分かりません。ただひたすら一騎駆けに進むのみ!
深い山中にあっては人の気配は希薄ですが、そのぶん小動物の気配はかなり濃いようです。この地点のダート沿いでは茶褐色のノウサギが大量出現、いきなり路肩の藪から飛び出してくるので、そのたびに驚かされてしまいました。ノウサギは人が近くにいても姿が見えなければ逃げ出さないものですが、ノウサギにしてみれば、接近しつつあるXRの気配を察知して路肩の藪でじっと我慢していたものの、どうしても辛抱できなくなって飛び出してくるのでしょう。でも、これといった攻撃手段を持たぬノウサギは、逃げ足だけは恐ろしく速いので撮影することはできませんでした。
こは山中の無名峠・・・ではありません。こうして見てみると峠のようにも見えますが、なだらかに連続するアップダウンの頂の一つです。周囲の山深さは相当なものですが、急坂などのコース的な険しさはあまりないので快適に進めます。
面自体に問題はなかったですが、場所によっては藪がやや迫りがちな地点もちらほらと。身の丈以上もある路肩の藪は濃く、ダートから一歩足を踏み入れたなら、速攻で遭難することは間違いないでしょう。
中の直線区間です。区間的にはワダチ部分を残して路面にも雑草が生え、ダートを侵食しつつありました。とはいえ、たまに車両の通行もあるためか、雑草が完全に路面を覆い尽くしてしまうまでには至らないようです。
思ったのですが、それは少し甘かった模様。路面の手入れもここまではなかなか行われないのか、やや下りがかったこの区間で路面は半ば雑草による埋没状態に・・・。しかも前日の降雨で大きな水溜まりが発生していてビシャビシャの水浸しになっていました。状況的には大したことないですが、その先の区間の様子が分からないため、ここは慎重に進みます。
面を覆い隠すように両脇からせり出た雑草というか、灌木の枝葉を掻き分けて進むと2本目のコンクリ橋が現れました。橋のコンクリ路面にはヌタが分厚く堆積、ちゅるちゅるとした水溜まり状態になっています。水溜まりはまだ良いですが、ヌタだけは本当に憂鬱になってしまいます。そしてその先には行く手を塞ぐ枝葉がさらに・・・。こうして眺めてみてもパッと見しただけでは、とてもここが橋上だとは思えない状態であり、探索時においては大小川線の中で2番目に藪深かった地点です。
→沢を眺める!
ンクリ橋を渡ってさらに前進すると、地層の剥き出しになった半切り通し地点に差しかかりました。ここでは少し前に土砂崩れでも発生したのか、路肩には土塊が堆積しています。幸い、探索時には既に復旧相成っていましたが、おかげで路面はぬちゃぬちゃ状態に・・・。ここは路盤もなんだか緩んでいそうな雰囲気でやや危うい感じでした。
してたどり着くのが上湯沢林道との分岐地点で、大小川林道の本道は左手、右手が上湯沢林道になっています。なお、分岐には上湯沢林道の林道標が設置されており、大小川林道唯一の名のある支線でもあるので、是非とも突入しておきたかったのですが、諸事情により涙をのんでパスしておきました。
→上湯沢林道の様子を眺める!
湯沢林道の分岐地点はちょうど左登坂カーブの途中にあり、本道はさらに鬱蒼とした藪濃い森の奥へと延びています。ただし、その藪も路面を覆い尽くすまでにはいたらず、ダート路面もしっかりと安定した状態になっていました。それはそれで良いのですが、ここまでどうにか持ちこたえていた空模様が急激に悪化、ポツポツと雨が降り始めてしまいました。
れよあれよという間に本降りとなり始めた雨の中、「ついてないな・・・」と思いつつ左登坂カーブを駆け上がり、クマザサにびっしりと囲まれたダートを黙々と進みます。
「凄い緑の壁だな・・・」周囲の視界を完全に奪われた殺人的な密林の雰囲気をひしひしと感じつつワダチダートを前進します。それにしてもシトシトと降り続ける雨の中、こんな場所を進むのはいくらダート好きでもあまり楽しいものではないかもしれません。陽がさんさんと輝く状況ならば喜びも感じますが、こんな雨の時は淋しさをかみしめるのみです。状況的には楽しめても体感的には嬉しくありませんよ。おそらくね。
「もう引き返そうか・・・」こんな人っ子一人いない荒涼とした山中で雨に叩かれたことに加えて、どろんと淀んだ水溜まりを目にした途端、なんとなくテンションが一気に下がってしまいました。青荷沢林道へと乗り継ぐ予定を切り上げて国道へと引き返そうかと弱気に陥りますが、路面には先述したタイヤ跡が相変わらず続いていたので、それに勇気づけられて思いとどまります。
の後しばらく進むと、右下りカーブの途中に直進する形で左折分岐が現れました。このエリアが「林道迷路状態」と呼ばれるゆえんのとても紛らわしい分岐ですが、ここは左折方向が青荷沢林道へと接続している大小川林道本線で、道なりに進むと雷山林道、原石山林道との三叉路に行き着きます。よって左手に進もうと思ったのですが、そこはこれまでの区間とは比べものにならないほど酷く藪むし荒れた廃道状態に・・・。どうやらここから先は恐れを知らぬ剛の者のみ通行可能になっているようなので、残念ながら探索時には迂回して三叉路方向に進むしかありませんでした。
→現在地を確認する!
→大小川林道の本道を眺める!
→迂回ルートで三叉路方向に向かう!
→探索中止・・・
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