このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.08.13
No.AO-nameless-3

名無し林道線■東通村 ■完抜けダート ■接続→蒲田線
■県248号線「猿ヶ森」地区から蒲田線とを結ぶ

 沿道の草深さと奥深さはかなりだが、ここでは逆にそれを楽しみたい 

 ↓やはり夏場はかなりの草深さを感じてしまいますが、コース的な険しさは無
 いので、時季や天候を選んで沿道の奥深い森の雰囲気を味わうのがベスト。
……こんな感じ……
■砂子又「上田代」地区と蒲野沢「桑原」地区とを結ぶ完抜け林道である蒲田線から無数に分岐している支線の一つで、蒲田線から「猿ヶ森」地区とを結んでいる名無し系ダート。直線主体にて全線ほぼ平坦路が続いて路面状況的にも走りやすいが、人のほとんど立ち入ることのない奥深い森を抜けているため、そのダートは部分的にとても草深い状態にある。探索する時間帯や天候によってはかなり鬱蒼とした印象を受けてしまうかもしれないが、機会があったら一度は分岐元である蒲田線と共に探索しておくのも良いだろう。

■その場所は尻屋、尻労方面へと至る荒涼とした県248号線沿いの「猿ヶ森」地区。ここは「ヒバ埋没林」があって、東通村での観光スポットになっているのですが、お目当てのダートは埋没林入口の左手(尻屋、尻労方面に向かって)にさり気なく存していました。ここにはちょうど「↑尻屋崎 ひばの埋没林→」との案内板が掲げられているので、それを目印とすればすぐに分かります。
■で、なにが分かるのかというと、そこにダートの入口があるということなのですが、実はこのダート、すぐそばに存在する蒲田線から無数に分岐している支線ダートの1本であると思われます。ただし、「思われます」と言っても、手持ちの詳細な県別地図にはそのように記されていたので、まあつながっているのでしょうが、やはりそこの所は自ら探索調査しないとね。そして「ひょっとしたら名のある林道かもしれないな」と淡い期待を抱くも、残念ながら入口付近には林道標は無し!
■東通村の観光名所であるヒバ埋没林には目もくれず(はるか昔に見学済み)、さっそく蒲田線に接続していると思われるダートに突入してみます。県道から行く手の左手に見えていた倉庫のような白い建物の脇を抜けると、やはりダートは鬱蒼とした奥深そうな森の中へと続いていましたよ。
■「惜しいなぁ!」前方に見えていた鬱蒼とした森の中へとダートをたどって進むと、「東通村森林組合」とだけ記された幟が路肩にポツンと立てられていました。で、なにが惜しいのかというと、幟には「林道安全協会」の文字が記されていなかったこと。そこに「林道」の文字があれば、たとえ林道標が存在していなくても、とりあえずはここが林道であるという証が.得られたのにね。ま、そこいら辺にこだわらない方にはどうでもいい話ではありますけど。あっはっは。
■尻屋崎の付け根部分に位置するこの付近には標高の高い山はないので、ダートは平坦コースが続きます。正確には山もあるのですが、その名称にはトヤ森とか登森、大森、深内森、さらには高折森などと、「山」ではなくて「森」の字が当てられていることからも分かるように、付近一帯は山中というよりも、森といった方がぴったりな感じです。ただし、その森はとても深く、迷い込んだら抜け出せないような、どこか暗めな雰囲気が濃厚に。
■ダートは森の中を直線主体でどこまでも延びています。途中のとある地点の路肩の薮にはハマナシがきれいな濃紅色の花を咲かせていました。海岸砂浜に生える落葉低木のハマナシが自生していたということは、ここが位置的には海からさほど遠くないことを物語っています。
→ハマナシ!
■ここには植林区域なのでしょうか。森の中にはヒノキなどが間伐されてきれいに立ち並んだ箇所が所々で現れます。自然林とは異なって、そういう所では意外と見通しが良くて明るめな雰囲気になっているみたいですね。
■その後もさらに前進しますが、森の奥へと進むにつれて両路肩に茂る薮の勢いが少しづつ増してきます。ただし、路面的にはガタガタ感のないフラットな状態であり、周囲の鬱蒼とした雰囲気とは裏腹にとても走りやすくなっていましたよ。
■そして気がつけば、ダートはいつの間にかこのような草深い有様に変化。とは言っても全面的に薮に埋もれてしまうわけではなく、ワダチ部分がきちんと取り残されているので、走行的にはなんら問題はありません。ちょうど良い感じにて草むしているといったところです。
■それにしてもダートを取り囲む周囲の森のなんとも深いことよ。勾配などはないので「山」は感じられませんが、その代わりここは森の海、まさに樹海といった雰囲気です。曇りの日や雨天時、夕暮れ時などにソロで突入した場合は、かなりの心細さを感じてしまうことでしょう。
■「ゲート?」うっそとした森の中のダートをたどってさらに進むと、やがて丸太で組まれた木製の大きなゲートがありました。ただし、それはすでに放置にて打ち捨てられた状態にあるようで、とっくの昔に廃ゲート化されていた模様。まさかこんな地点にゲートが設けられていたとはね。
→ゲートをよく眺める!
■「分岐だ!」 木組みの廃ゲートを抜けて少し進むと、 前方に斜め45度にて左手に切り返す分岐が現れました。手持ちの詳細な県別地図によれば、県249号線の「下田代」地区当たりに抜けているようでもありますが、その道筋は破線にて記されていたので、実際には薮に埋没して自然回帰せずに県道まで完抜けしているかどうかは不明です。ということで本道は前方右手方向になっています。
→振り返る!
■名無しの分岐を過ぎてさらにその先へと前進再開。その先には膝丈ほどまでに成長した雑草に覆われたワダチダートが途切れることなく続いていました。この状態にてワダチ部分にまで雑草が生えているようなら、以降はかなり怪しい状態であると覚悟しなければいけませんが、そうではなかったので、ここは薮に埋没することなく必ずどこかへと抜けていると改めて確信します。
■おや? 路肩にガードレールが現れました。ということは、やはりここも車両の通行を意識した道であり、低規格なただの山道や作業道の類ではないことが判明しましたよ。でも、一般車両はまずここを通行しないと思いますが…。
■そしてガードレール設置区間を過ぎてしばらく進んでたどり着いたのが、前方を左右に延びる蒲田線との合流地点。これで当初の予想通り、当ダートは蒲田線から猿ヶ森地区へと完抜けしていたことを確認できましたが、それと同時にダートは名無し系であったこともまた判明。結局、「猿ヶ森」集落の入口からここ蒲田線との合流地点の間に林道標は存在していませんでしたよ。それはそれで残念でしたが、濃厚な森の雰囲気を楽しめたダートランとなったので、ま、それでもいいか! ちなみにここを左折すれば「上田代」地区へ、右折すれば蒲野沢「桑原」地区へと抜けられます。
→探索終了!
→蒲田線に突入!
→振り返る!

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