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 片刈石林道/ Katagariishi林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.08.12 / No.AO-078 
 [ 所在地 ]中泊町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 鬱蒼たる森の雰囲気はかなり濃厚だが、かつて幕末の志士「吉田松陰」も通ったダート

軽半島ではツーリングスポットとして外すことのできない、中泊町「小泊」から「三廏宇鉄(竜飛岬)」地区とを結んで日本海の海岸沿いに延びる龍泊ラインことR339号線。その龍泊ラインの途中に存在しているのが方刈石林道です。ここはその美しい 海岸風景 に目を奪われて、たいていの方はそのまま海岸沿いに駆け抜けてしまうところですが、当方はさにあらず。龍泊ラインそのものは数年前に走行済み。というわけで、ここは以前からその存在が気になっていたものの、なかなか探索の機会がなかった方刈石林道の入口へと直行です!
してこれが片刈石林道の入口の様子。海岸へと流れ込む「傾り石(かたがりいし)沢」の河口の脇に位置していて、沢沿いに続くガタガタな砂利ダートの様子が見えています。沢の流れと林道を囲むようにそびえる両脇の奇岩の壁がとても印象的であり、よくある通常の林道風景からかけ離れた雰囲気ですが、入口には木製の林道標が存在していました。ちなみに、林道入口の目印は「みちのく松蔭道入口 中泊町(旧小泊村)」と記されたこの 標柱 ですよ。
本の夜明けも近い激動の幕末、松陰先生も通った片刈石林道。さっそく前進させていただきますが、数日前に列島各地を襲った台風11号の影響がここに・・・。傾り石沢を跨ぐコンクリ橋の上はぬちょぬちょな水溜まりでした。しかし、松陰先生がここを遡ったのは雪解けで沢水が増水していた時季。それを想えばなんてことないですね。
→傾り石沢の流れ(上流・左)を眺める!
→傾り石沢の流れ(下流・右)を眺める!
→振り返って路肩の奇岩を眺める!
り石沢を跨ぐと連続した登り坂が開始します。道筋はしっかりとしていますが、路面はご覧の通りかなりのガタガタ状態です。路面の土が洗い流されて大量の石ころが頭を覗かせていました。タイヤから伝わる振動がかなり大きいので、ここは微速で進むのが良さそう。
っていた以上にガタガタな登り坂をゆっくり登坂して進みます。右手前方には鬱蒼たる原始林じみたブナやヒノキアスナロなどの広葉樹の森が広がっており、森は恐ろしく濃密な雰囲気に。さすが木曽ヒノキ、秋田スギと共に日本三大美林とされる青森ヒバの森ですよ。
らに登り坂は続きます。ガタガタな路面には水が流れてちょっと走りにくかったですが、荒れてガレているというほどでもないので、ゆっくりと進めば問題は無いです。そしてここでは振り返れば傾り石沢の河口と海が眺められそうな予感がひしひしと!
→振り返る!
続的に続く登り坂を進んでいくと、周囲が牧草地のように開けた地点に差しかかります。ここがどういった場所であるのかはよく分りませんが、振り返ると日本海の海をダイナミックに望むことが可能。片刈石沢林道では最高のビューポイントになっていました。なお、ここは登りよりも、逆に下ってきた場合の方がその景観の素晴らしさを実感できると思います。
→振り返る!
→海を眺める!
→海を眺める!
→草むらを調べる!
の眺めが素晴らしかった牧草地のようなビューポイントを過ぎると、片刈石林道のダートはそれまでとは打って変わって前方に控えていた鬱蒼たる森の中へと進んでいきます。そこでは津軽半島のブナやヒノキアスナロ林などの自然を身をもってに実感できますが、そこは恐いくらいの濃密な樹林区間であり、雰囲気的にもかなり暗い感じに・・・。でも、かつて松陰先生もここを進んだんですよね。
ほどまでとは変わって、濃密な薮じみた森に囲まれてしまったダート。路面のガタガタ感は収まりましたが、その代わり雑草によるワダチが形成されて少々土質っぽくなりました。しかも先日の台風による雨で湿った地面がまだ乾き切っていないようです。
へぇ〜。その証拠にダートのあちこちに巨大な水溜まり! しかもダートは周囲に立ち込める雑草の臭いきれと、湿った地面からの湿気でむんむん状態でした。不快指数はかなり高めで蒸し暑かったです。夏場のマニアなダートピストン特有の恐るべき洗礼を徐々に受け始めてきたようです。なんだか徐々にそんな感じがしてきましたよ。
なんだこれは?」蒸し暑さが著しい森の中をさらに進んでいくと、なぜかこのような巨大な岩石が。ダートの脇から転げ落ちてきたとも思えないし、一体なぜそこに? 林道開設当時の切り通しの岩壁跡との噂もあるようですが、正確なところは不明ナリ。とにかく片刈石林道にはこのようなものが存在してたんだっけ。
も左も完全に緑に包囲されたガタガタで土質っぽいワダチダートが続きます。一応、ここはあの松蔭先生が通られた道であり、中泊町ではその足跡をたどる「奥津軽トレイル」などのトレッキングも企画されるなど、道としては生きた状態ですが、まあ、それでも普段はほとんど車両の通行は途絶えた状態っぽいです。とくに大量のアブが発生する蒸し暑い夏場のこの時季ではそれも当然であり、ここぞとばかりに伸びまくった雑草がそれを物語っていました。
一人、そして車両とも出会うことのなかった鬱蒼とした森のダートをさらに深部に向かって進んでいくと、ぬたぬたな泥にまみれたコンクリ橋が出現。どうやら傾り石沢へと流れ込む小さな沢を跨いでいたようですが、ここでは沢を覗き込むといったことはできなかったな。とにかく少しでも立ち止まると、速攻で周囲が黒ずむほど大量に集まって来るアブが酷くて長居はできかねました。もちろん、再び走り出せばすぐに振り切れるのですが、夏の沢沿いのアブは物凄いですよ。
ち止まるたびに大量のアブに巻かれつつ進んでいきますが、やがて立派な案内板の掲げられた地点に到達しました。どうやらここがみちのく松蔭道の山道区間の入口(右手)で、ここから算用師峠を越えて陸奥湾側から延びて来る御神酒沢林道へとつながっているとのこと。というわけでこの片刈石林道ですが、ここまでは極希に松蔭道をたどるマニアが立ち入って来るようで、ネットで検索をかければその手のレポートが出てきます。まとわり付く大量のアブがうっとおしかったですが、ここは松蔭先生を偲んでちょっと付近を散策しておきました。
→案内板を眺める!
→みちのく松蔭道(山道区間)を眺める!
→付近を眺める!
→あ、あれは?!
これでいいんですよね、松蔭先生・・・」松蔭道は右手に分かれていきましたが、ダートはさらに森の奥へと続いていました。わざわざここを訪れるまともな方ならば迷わず松蔭道へと進むのでしょうが、この地を訪れたのはあくまで方刈石林道探索のため。ゆえにここはぶれることなく信念をもって林道の道筋に沿ってそのダートをたどって進みます。
→探索中止・・・
→さらに方刈石林道を進む!
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