このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.11.14
No.C-167

古畑線■鴨川市 ■半ダート
■県34号線から「古畑」地区内を山中に延びる

 簡易林道ならではの入口からはうかがい知れない山土路面と過激な鬼坂! 

 ↓古畑線名物は心臓破りな鬼坂。簡易舗装はされていますが、堆積物によりあ
 まり意味のない状態です。見かけによらずなかなか過激な林道ですよ…。


……こんな感じ……
■房総の内房と外房を結ぶ県34号線沿いの 「古畑」 地区にある半ダートの林道。辛うじて存在しているひし形がなければ農道の類にしか見えない低規格な林道である。朱色の鳥居が目印の田圃脇から入線すると、ほどなく簡易舗装で心臓破りな鬼坂がスタート、植林と藪森が混在したような暗めな山林を喘ぐように登坂する。ダート区間は途中と終盤に現れるが、房総特有の山土質なので雨天後は立ち入らない方が無難かも。林道自体は急坂を登り詰めてエンドとなるピストンだが、前進するにしたがって路面は規格ダウンを繰り返し、最終的には山道化してしまう。房総林道の中でも特に雨天後の勾配区間が恐そうな、見かけによらず手強い1本といえるだろう。

■通称長狭街道こと県34号線に県88号線が接続する「金束」地区から、鴨川方面に少し進んだ「古畑」地区に存在するのが古畑線。何気なく県道を進んでいると気が付きにくいですが、入口の目印は県道沿いに鎮座する諏訪神社の赤い鳥居です。ここは運が良ければ事前情報無しでも県道走行中にひし形を発見することができるでしょう。ちなみに古畑は「こばた」と読みます。
■そして肝心のひし形は神社の鳥居すぐ脇に存在。全身にサビが回ってすっかりヤレてしまい、ひょろりとくたびれ果てた味のあるひし形が出迎えてくれますよ。そして、それがなければ古畑線のコンクリの簡易舗装路は、どこにでもある田舎の農道程度にしか見えません。
→振り返る!
■コンクリ簡易舗装は県道沿いの畑地の中を突っ切り、やがて左カーブのかなりキツい急勾配で山林の中へと向かいます。ここで対向車に出会うことはまずないと思いますが、幅員は軽トラ1台がどうにか通行できる程度です。
■左手に古畑地区の畑と県道を見下ろしながら心臓破りの急坂を一気に登坂します。このような簡易的な林道を誰が利用するのだろうとも思ってしまいますが、そこが簡易ながらも舗装されているということは、少なからず車両の通行があるということ…か。
■行く手に見えていた昼なお薄暗い山林内部へと入って行くと、それにつれて林道の勾配角度もさらに増大。登りはまだ良いですが、下ってくる場合はちょっと恐いくらいの傾斜角度です。ここ、雨天後や冬季の凍結時にはかなり恐いと思いますよ。
■XRを停車させておくのがやっとな感じの心臓破りの急坂を登坂中。房総でとくに勾配がキツい林道といえば、すぐに思い浮かぶのが南房総市の 珠師ヶ谷線 ですが、古畑線もそれに劣らずの鬼のような勾配林道であり、名のある林道としては房総でも双璧と言えるでしょう。なので、この坂道の途中で転倒したら、それはただの転倒では済まないかもしれませんよ…。
■薄暗い陰気な杉林の山林をしばらく登坂して進むと、ちょっと開けた感じの山の鞍部のような場所に差しかかります。でも道の両脇はご覧の通り酷い薮状態なので展望もききません。ここは淡々とコンクリの簡易舗装を前進して行くのみ。
■その後もさらに登坂路は続きますが、いつしかコンクリ簡易舗装は途切れて古畑線のダート区間が開始します。ただし、それはあからさまに低規格な山道チックであり、雨天直後では泥濘化していること必至な土質のダート。軽トラのタイヤが刻みつけた暴れるワダチがそれを物語っています。
■登りはまだ良いものの、前のめり走行必須な帰りはちょっと恐い過激な勾配区間が連続。でもそれが妙に楽しかったりするんですよね。ちなみにここでは少しだけ下界の様子が眺められました。
→景色を眺める!
■で、その先はフルダートと思いきや、その先ではコンクリ簡易舗装が虫食いで現れます。ただし、「舗装」といってもそこにはスリッピーな落ち葉や土塊がどっさりと堆積。なので舗装といっても路面状況的には油断ならない状況であり、ここは気を引き締めてかかる必要があるでしょう。
■それにしてもこの状態はどうしたことでしょうか。ここも一応は簡易舗装区間らしいのですが、これじゃぁ、その機能を果たしていませんね。見事なまでに枝や葉が暑く堆積、事実上の腐葉土状態にありました。状況的には楽しいですが、路面的にはよろしくない状況です。
■路面状態から察して、ここは関係車両といえどもほとんど立ち入ることはないみたいです。「最低限通行できればよい」といった感じで、ほのかな放置の香りがプンプンです。延び放題の灌木が樹木のトンネルを形成、まさに手入れがなされていない証拠ですね。
■その後、路面は再びダート化。そして山肌の崖となった急斜面沿いに険しい雰囲気でさらに続きます。まさかの崖落ちがちょっと恐い区間であり、ここまで来ると、これはもう「林道」ではなく、作業道レベルといってもおかしくない雰囲気に…。
■山肌の急斜面に沿った崖区間を慎重に進んでゆくと、オフバイクの機動力を持ってすればまだまだ前進は可能ですが、ダートは作業道以下の山道クラスへとさらに規格ダウン。そしてよくありがちな倒木にここで遭遇です。これも頑張れば乗り越えられないこともないでしょうが、手持ちの地図ではこれより先は山道を示す破線で示されていたこともあり、ここは素直に撤退しておくべきと判断。ちなみに、この山道は山を越えて君津市の 横尾線へと続いているようですが、一般林道ライダーにはちと厳しいかも。というわけで、ここで密かな伏線を仕掛けておいて古畑線の探索は終了。
→探索終了!
→振り返る!

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