官沢林道
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.11.24
No.F-071

官沢線■いわき市 ■全線ダート ■接続→硯石線・盤木沢線
■硯石線・盤木沢線との三ツ股地点から県20号線方面(遠野町入遠野)とを結ぶ

 高速巡航も可能だが、ここはその雰囲気を味わいつつのんびりと走りたい!  

 ↓静寂に包まれた雑木の森を行くダートの雰囲気は素晴らしいです。見通しも
 良く、荒れなどは全く無いのでのんびり林道探索したい方にはぴったり!


……こんな感じ……
■鶴石山 (767.5m) 野山裾を回り込むように、 硯石線もしくは盤木沢線と共に県20号線から入って再び県道へと抜ける周回ルートを形成するフルダートの林道。ほぼ全線に渡ってフラットな平坦コースが続いていわゆる林道的な険しさはない。沿道には雑木混じりの明るい森が展開、道すがらの展望などはきかないが、静寂に包まれたその雰囲気はとても素晴らしい。よって、ここは「悪路を走り込む」といったダート林道ではなく、また、見通しが良いため高速巡航も可能ではあるが、のんびりとその雰囲気を楽しみつつ走ることこそがぴったりな1本だろう。なお、途中には「いわき鶴石山牧場」へとつながる分岐や作業道なども存在。

■盤木沢線(手前)と硯石線(右手)との三ツ股地点に起点がある官沢線の入口です。福島県下でも特に「遠野町」および「三和町」地区は、林道網が網の目状態に張り巡らされているのは知る人ぞ知る所であり、 この管沢線は県20号線からそれら林道群への入口ともなり、 また出口的役割も大きい1本と言えるでしょう。また、官沢線は付近を効率よく探索する関係上から上硯石線経由で乗り継ぐケースも多く、この探索行も硯石線から乗り継ぐことで始まりました。
■というわけでさっそく管沢線へと突入しますが、その前に一つ余談を。それはこの官沢線という林道名についてなのですが、どうも沢線を沢線と早とちりしてしまいがちであり、一部の各種林道系サイトでは宮沢林道と紹介されていることもあるようです。実際、自分も改めて気が付くまでてっきり「宮沢線」であると思い込んでいましたよ。でも入口脇に設置されている林道標には確かに官沢線と記されているのですけどね。あっはっは…。
→林道標を眺める!
■官沢線は鶴石山(767.5m)周辺の奥深い山並みの中に延びていますが、その雰囲気はいたって穏やかです。あたかも雑木林を行くような感じでまったりした気分で走行できるでしょう。同じ山中でも険しい山岳ダートとは一味異なった趣です。
■秋も押し深まった雑木の森では見通しも良く、また車両がたまに通行するせいか、フラットに固く締まった路面はとても良い具合でした。あえてその必要はないですが、急カーブや急勾配もないので官沢線では高速巡航も可能でしょう。
■管沢線を探索したのは晩秋の12月間近の頃。 惜しくも紅葉の時季は逸してしまったようですが、秋枯れした樹木の中にはその名残を残す赤茶けた葉もちらほらと。他のオフライダーはこの時季どこへ行ってしまったのか、すれ違う車両もなく、ダートにシンとした静寂さが漂うばかりです。
■おや? こんな所に右手の森の奥へと下っていく分岐がありましたよ。そういえばこの官沢線は、実際には道すがらにその光景を眺めることはできませんが、県別地図などではこの付近にて「いわき鶴石山牧場」の敷地のすぐ左端を抜けているように記されており、敷地内から官沢線へとつながる道筋も併せて記載されています。もしもそうであれば、どうもこれが牧場内部へと続く分岐くさい気がするのですが。とすると、ここからも牧場敷地を突き抜けて鶴石山線へと抜けられることになるはずですが、その道筋はいかにもな感じで草むしており、放置の香りがプンプンと…。
→右折分岐の様子をうかがう!
■牧場内部へと続いているであろうと思われた怪しい右折分岐を後にしてさらに前進しますが、その後もダート沿いには同じような森の光景が続きました。上空こそ明るく開けていますが、左右はもの悲しげに秋枯れした雑木の森が展開するのみ。ふと立ち止まると寂寥感が身に染みます。
■その後少し進むと、今度は作業道分岐が左手に現れました。もしも時間がいくらでもあるのならば、立ち入ってみるのも一興かもしれませんが、何しろこの付近一帯は網の目状に張り巡らされた名だたる林道密集地帯。探索時間が無限にあるのならば話は別ですが、このような作業道にまで手を出しているとあっという間に日が暮れてしまいますよ。
→左折分岐の様子をうかがう!
■2本目の作業道分岐を過ぎると、葉を落として秋枯れした美しい森の中をダートは軽くアップダウンしながら延びていました。路面状態や雰囲気的にも申し分ありません。鮮やかな紅葉の時季も良いですが、晩秋のもの悲しい林道もいいなぁ。
■その後も晩秋のもの悲しい雰囲気をしみじみと味わいつつ進むことしばし、やがて舗装路に突き当たって管沢線はエンドを迎えます。いわゆるスリルに満ちたハードなダート走行を期待すると肩すかしを喰らいますが、沿道の落ち着いた雰囲気の良さはそれを補って余るものがあり、そういう意味では十分に満足できた管沢線の探索となりました。 ちなみにここを左折すれば県20号線に、 右折すると滝ノ上線、狐窪線、大沢線、葭平大沢線の入口が近接している交差点に行き着きます。
→探索終了!
→引き返して盤木沢線に向かう!
→引き返して硯石線に向かう!
→今来た道を振り返る!

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