このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.01.02
No.F-102

厨川線■棚倉町 ■半ダート ■接続→旗宿金山線 ■分岐→厨川支線
■旗宿金山線から県60号線「戸中」地区付近とを結ぶ

 植林地帯に延びる地味目な1本だが、走行的にはストレス無く問題なし 

 ↓雰囲気、景観的には特筆すべきものはありませんが、ダートラン的にはスト
 レス無しで楽しめるでしょう。一気に駆け抜けるもまた良しですよ。


……こんな感じ……
■白河市「白河関跡」から始まる旗宿金山線から1本道状態にて接続している半ダート林道。 無名峠地点にて旗宿金山線から乗り継ぐと、 終点である県60号線接続地点までほぼ全線にわたって降路が続く。途中には九十九折りの急カーブや喰う勾配も存在するが、路面は安定したフラットな砂利質なので通常期であれば全く問題ない。走行的には何らストレスは感じないものの、景観的には昼なお暗い植林地帯の中を進むため、その単調さは否めないかも。とは言え、旗宿金山線から八溝山方面へと抜ける連続ダートを形成する林道の1本でもあるためその通行価値は高く、かつ旗宿金山線とは1本道にて接続しているので、その通行頻度は必然的に高くなる。

■白河市「白河関跡」から「犬神湖」経由にて延びている旗宿金山線の終点であり、かつ厨川線の入口(正確には終点)となっている白河市と棚倉町の境界に位置する無名峠です。旗宿金山線と厨川線とは峠を挟んで1本道にて接続されているので、この両林道はセットにて必ず走行することになります。犬神湖方向からやって来ると厨川線のスタート地点はこの峠なので、当然ながら終点までは全線下りのコースになっています。
→路肩を調べる!
■野仏のおわす峠を後にしていざ厨川線へと乗り入れますが、その先に待ちかまえていたのは全面積雪状態の急な下り坂。通常期であれば、これは何て事のない下り坂ですが、この状況はちと面倒ですよ。積雪量そのものは大したことなかったですが、摩擦係数が恐ろしく小さいのでね。
■積雪ダートでの下りでは登坂時以上にスリップによる転倒が恐いので、路肩などに地面の土が露出している箇所では、できるだけそこを通って通過します。ただし、左手の崖側の路肩だとまさかの崖落ちも十分あり得るので、当然ながら右手の斜面寄りを選択するのは言うまでもありません。
■いつの間に車が通ったのか、積雪面にはタイヤ跡にて2本のワダチがすでに形成されていました。でもそこはツルツルとした圧縮状態にあって見るからに危険です。わざわざそこをなぞって下るのは転倒志願者と言えるかも。幸い、右側のワダチは半溶けして凍結寸前なシャーベット状態にあったので、少しでも摩擦係数の高いそちら側を通過します。
■「うひゃぁ〜」断続的に続く降路を牛歩の歩みにて慎重に下っていくと、前方には過激な九十九折りの下りが! で、路面はと言うと、ワダチ部分はタイヤで擦れて半溶けした雪が凍って鏡のような完全凍結状態に…。仕方がないので、ここはフカフカな中央部分をエンスト寸前のスピードにて下ることにしますが、何もせずともここでは自然加速してしまうので、凍結部分に乗り入れないようにバランス命で全神経を注ぎます。こういう箇所では生半可なテクなど何の役にも立ちませんよ。
■「この凍結路、どんだけ続くんだ?!」過激な九十九折りは無事にやり過ごしましたが、まだ安心はできません。その先にも見た目的には緩やかそうに見える急な降路がまだまだ続きました。そしてここも相変わらずワダチ部分は鏡のような凍結状態に…。冬の厨川線がこれほどであったとは!
■入線直後の急坂を下って行くことしばし、少しは高度も下がってきたのか、ようやく路面にも土が露出するようになってきましたよ。こういう状態ならばもう安心です。あえて積雪面に乗り上げるも良し、露出部分を通るも良しで、後はのんびり下って進むだけですね。
■「むぅ、またか…」
■2箇所目の九十九折りも無事にやり過ごすと、峠ら連続していた坂道もおおかた下った模様。なおも下り坂は続いていましたが、どことなく緩やかになってきたような気がします。九十九折りの急な下り地点では僅かな凍結でも油断は出来ませんが、それ以外ではもう大丈夫です。
■「こんな所に民家が!」で、ダラダラとした緩い下り坂を降りていくと、林道から右手に引っ込んだ地点に住人のいなくなった民家がありました。電気もガスも水道も通わぬ、このような淋しい山中にて一軒家にて生活するのはよほど大変なのか、住人の方はとうの昔におそらく里へと下りて移転したのでしょう。なお、不便な地ゆえの移転はこれまでも珍しくはなかったですが、今後は福島県では各地の林道沿いにて、あの最悪な事故を原因とする無数の廃集落が発生していくと思われます。
■廃民家前を過ぎて鬱蒼とした植林地帯を抜けていきます。ダート沿いにはスギやヒノキが高密度にて隙間なくびっしりと立ち並び、それはまるで樹木の壁のよう。森の中には全く陽の光が差し込まずに夜のような暗さでした。ということで、ここはもうそろそろ間伐が必要かもしれませんね。
■昼なお暗い鬱蒼とした植林地帯をさらに進み、またもや積雪に覆われ尽くしたダートをたどって前進すると、前方にて切り返すように右折する分岐が見えてきました。付近一帯は植林地帯なので、どうせ作業道の類であろうと近づいて振り返ってみると…。
■「支線林道発見!」なんと分岐入口にはブロックタイプの林道標が存在、そこには「厨川林道厨川支線」なる記載が! おそらく付近一帯に展開する植林地帯へのアクセス林道として開設された支線であると思われますが、残念ながら踏切式ゲートにて封鎖中…。ま、それでも厨川線に名のある支線林道を発見したという収穫のみで、今回は良しとしておくことに。そうでなきゃ、気が済まんですからね。あはは…。
→厨川支線に突入!
■残念ながら厨川支線は封鎖されていたので、ここは素直に本道を進みます。それにしても、山では雪の吹き溜まりというか、積もりやすい地点というのがあるようですね。厨川支線との分岐地点周辺はみっちりと積雪があったのに、そのすぐ先は、ほれ、完全に路面が乾いていましたよ。
■僅かな積雪が半溶けして軽いシャーベット状態にあるストレートな坂道を下って前進します。今はまだ日中なので全く問題なかったですが、この程度であっても早朝や気温が急激に低下する夕刻などでは、これが完全に凍り付いてしまうので注意が必要かと。ま、冬のそんな時刻に林道探索する気があればの話ですけどね。
→さらに厨川線を進む!
→もう飽きた…

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