このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.05.02
No.F-104

一ノ渡戸四ツ屋線■会津若松市 ■半ダート ■接続→大戸線 ■分岐→黒森線・大巣子線
■大戸町高川地区「四ツ屋」(大戸線)から県325号線東山町湯川地区「一ノ渡戸」とを結ぶ

 虫食い舗装は残念なれど、爽快感溢れる快適ダートは期待を裏切らない! 

 ↓心地良いアップダウンと走りやすさが素晴らしい1本です。山岳林道にあり
 がちな険しさがほとんどみられないので、ここはまったりと楽しめるでしょう。


……こんな感じ……
■会津若松市に位置する思案岳、高ツブリ山、萱野山を巡るようにして延びる完抜け山岳林道。整備の行き届いた砂利ダートの路面は快適であり、山岳林道に似合わず高速巡航も可能なほど走りやすい。コース的にもその起伏は緩くて穏やかな印象を受ける1本となる。ハイライトはコンクリ隧道の現れる尾根筋の中盤区間。連なる山並みと、そこに刻み込まれてどこまでも延びるダートを望める景観は素晴らしい。心地良いアップダウンに爽快感を覚え、高所ならではの開放感が味わえるだろう。途虫の食い舗装は惜しいが、延長距離も十分にあるので、のんびりとオフを楽しみたい方にはちょうど良い。付近に位置する黒沢線とセットで探索するのが定番ルートとなる。

■会津鉄道「芦ノ牧温泉」駅のある「大戸町上三寄」地区にて、 R118・121号線から分岐して闇川沿いに延びる舗装林道の大戸線をさかのぼっていくと、やがて左手に現れる一ノ渡戸四ツ屋線の「四ツ屋」地区側の入口です。起点と終点の位置する小字「一ノ渡戸」および「四ツ屋」を繋げた林道名からは当林道が完抜けであること、そして小字の並び順からはこちら側の入口が終点であることが推測できるでしょう。なお、その入口にはくどいほどに林道を示す看板が設置されているので見落とす心配はまずありません。
■林道標の設置された入口付近は舗装されているようですが、お待ちかねのダートは林道区間に入って僅かに進んだこの地点から開始されていました。会津のメジャーどころな林道の中では頻繁にその名が登場するわけではないものの、世間一般的には高評価を受けているという一ノ渡戸四ツ屋線。これから先どのように楽しませてくれるのか、そのダートを目前にしてその期待感は高まります。
→周囲を見渡す!
■一ノ渡戸四ツ屋線は四ツ屋地区から一ノ渡戸地区とを結ぶべく山越えをする峰越え林道ですが、本格的な勾配区間はやがて現れるこのコンクリ橋を渡ってからスタートします。ちなみに、この橋上からは谷間に面した崖に、先人の苦労を偲ぶとあるものを眺めることができますよ。
→谷間の崖を眺める!
■コンクリ橋を渡ると勾配区間が始まりますが、といってもそれは極めてなだらかなものであり、見た目的にもこんな感じです。そこにはいたって走りやすそうなのどかさが漂っていましたよ。
→付近を眺める!
■「えぇ!?」沢沿いのダートを気分も軽やかにたどって前進しますが、やがて行く手に残念なコンクリの打たれた簡易舗装区間が…。
■でもご安心ください! 予想外の残念な簡易舗装区間はすぐに終了しました。すぐその先で再び走り心地の良さそうなダートが復活しています。でもなんでここだけ舗装されているんだろう?
■「や、やられた…!」せっかく復活したダートですが、山間の鞍部のような地点でだめ押しをするようにここで再びコンクリ簡易舗装が出現。でも、よく眺めてみると、舗装された地点は路肩へとせり出すように幅員が拡張されていました。どうやら軟弱な路肩部分にすれ違い場を設けるための苦肉の処置であったようです。
■なので、この簡易舗装もすぐに終了しますが、そうこうしているうちに林道は少しづつ高度を上げてきた模様。やがて左手にまだ薄く残雪の見られる山並みの光景が見え始めてくると、この辺りからいわゆる峰越えを意識させられるようにななってきます。
→景色を眺める!
■徐々に高度を上げて山の頂付近に取り付いた一ノ渡戸四ツ屋線のダートは、なだらかな起伏を繰り返しつつ続きます。高所ならではの大きく上空の開けた開放的な雰囲気は爽快で、確かにこの林道が好評価を得ているということもうなずけるでしょう。
■ご覧ください! 山並みの隙間を縫うようにしてなだらかに延びるこの快適ダートを! 説明するまでもなく、これだけで一ノ渡戸四ツ屋線の雰囲気の素晴らしさが分かるというものでしょう。ここは天候にさえ恵まれればとても素晴らしい区間です。
→路肩を調べる!
→路肩を調べる!
■で、そんなダートをたどってさらに進むと、このように路肩が脹らんだ地点がありました。おそらく、ここも四輪のすれ違い施設にでもなっているのでしょうが、ここにはブロックタイプの林道標が設置されていましたよ。ちなみに、当林道沿いでは「林道一ノ渡戸四ツ屋線」、「広域基幹林道一ノ渡戸屋線」、 「域基幹林道一渡戸四屋線」そして「一ノ渡戸四ツ屋(四ツ屋)線」と異なった記載をされた3種の林道標と標識が存在していますが、ここにあるのは最後のやつ。しかしなにゆえこの地点に林道標が?
→林道標を眺める!
■山の尾根付近の斜面を巻くようにして開放的なダートはその後も続きますが、やがて差しかかったのが景観的ハイライトともいえるこの地点です。転落防止のブロックタイプの防護壁が並ぶ路肩から左手を眺めれば、そこにはどこまでも続く山並みと、そしてこれから通ることとなるダートの道筋が一望に! まさに一ノ渡戸四ツ屋線へとやって来て良かったと実感する瞬間になるでしょう。
→展望を眺める!
■山々の素晴らしい展望を眺めつつ一ノ渡戸四ツ屋線前半のハイライト場を迎えると、やがてダートはこのような山岳ダートにはやや場違いなコンクリ隧道へと突入します。まさかこのような高所に隧道があるとは思っていなかっただけに、これには少々驚かせるかも。ちなみにこの隧道は「大戸トンネル」といい、入口正面の壁面にはモチーフとして山桜の花が刻み込まれています。
■場違いなほどに立派過ぎる大戸トンネル内部を通過中。その長さは大してなかったような気がしますが、出口から差し込む陽の光が眩しいなぁ。それにしても、通行量の限られた山岳林道にここまで立派な隧道を堀抜いてしまうとは…。おそらくこれでかなりの予算を喰ったことでしょう。
■そして大戸トンネルを抜けると、その直後の深い谷間に架けられた鉄橋を渡った地点には東屋が存在。東屋の脇には竣工記念碑が立ち、ここはちょっとした展望ポイントとなっているようですが、もちろんこれは一般乗用車での観光客を対象として整備されたもの。ですが、もっぱらここを利用するのは林道好きなオフライダーくらいなものでしょう。ちなみに、先ほどの隧道入口直前を一ノ渡戸四ツ屋線の前半のハイライトとするならば、この東屋以降が後半のハイライトとなっています。
→さらに一ノ渡戸四ツ屋線を進む!
→記念碑を眺める!
→展望を眺める!
→もう飽きた…

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