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 砂崩下大沢林道/ Sunakuzureshimoosawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.12.28 / No.F-155 
 [ 所在地 ]矢祭町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ] 天神沢支線林道  [ 分岐林道 ] 江戸塚砂崩下林道
 限りなき放置で半ば廃道状態と化した廃れ系、薮と泥濘ダートで存分にオフを満喫!

神沢支線林道を探索中に偶然にも発見してしまった砂崩下大沢林道の入口です。その林道名だけは知っていたものの、具体的な位置や状況などは不明であった存在なのですが、僅かに知り得た事前情報によれば、ダートでそれなりに荒れた林道とのこと。矢祭町のこの界隈、林道こそ多いですが、舗装林道もまた多いです。なので、「どんなものか」と、ここはちょっと気になっていたんですね。それを発見してしまったからには、時刻は冬の夕刻間近であったものの、「またの機会に・・・」なんてことはまずあり得ないんだぜぇ!
→!!
ざ砂崩下大沢林道へと乗り込みますが、そこは低規格で作業道チックな雰囲気の漂う落葉まみれの土質ダートでした。そして入線すると、すぐに切り返すような左急カーブに差しかかります。そしてここは路肩が落ち込むような斜面となっているのですが、そこで林道がどれほど寒いかを実感できる光景を目にすることができました。
→落ち込む斜面を眺める!
して差し掛かるのが断崖じみた斜面の縁を進むこの区間。車両の通行を考慮していないのか、ガードレレールはありません。冬枯れした雑草にまみれた路肩はいかにも危うい感じであり、幅員もこの通り狭いのでちょっとしたスリルが楽しめました。こういうのに慣れていない方は怖いかもしれませんが、砂崩下大沢林道のハイライト区間となっています。
まけにこの区間、幅員が狭いのはもちろんのこと、路面は地面の土が見えないまでに冬枯れの雑草にまみれています。それなのにダートはボロボロで、なにかあったらすぐに崩落してしまいそう。特に左の路肩地点が不明瞭なので、まさかの崖落ちも十分にあり得ます。気を引き締めて通過する必要があると共に、ここはすでに車両の通行が途絶えているとみた!
索当日は氷点下に近い気温でえらく寒かったですが、砂崩下大沢林道を探索するにあたっては、それがかえって吉となりました。断崖じみた斜面伝いのこの区間、枯れ草にカムフラージュされていますが、実はその下は恐ろしくマディな泥濘状態・・・。それが氷点下の寒さでガチガチな凍土と化して牙を引き抜かれた状態となっていたんですね。とはいっても、凍土の溝だらけのここを通るのにはそれなりに気を使いましたけど。
崖ギリギリな危うい区間を過ぎると、ダートは再び樹林に囲まれます。ここで路面状態は若干回復しましたが、どこか漂う放置による荒廃感は否めません。やはり暗く陰気な雰囲気のまま。所々で現れる水溜まりも相変わらず凍っていたし・・・。
感的中。その後、路面に漂う廃れの香りは前進するにつれて増してしまい、やがてこんな状況に・・・。もはや地面の土は見えておらず、樹木が倒れかかり、灌木じみた太く屈強な雑草がはびこっていました。ほとんど廃道状態にまで廃れが進行していたみたい。
はやワダチの痕跡すら認められずに、そこがただの山肌なのか道であるのかが不明瞭な状態。路面であるはずの部分には腐葉土と化した落葉や小枝が堆積、その見分けがつかなくなていました。道筋に沿って樹木が生えていないため、辛うじてここは道なのだと分かるような状況が続きます。冬の日暮れはつるべ落とし、午後3時をとっくに過ぎた状況に不安も募りますが、追い込まれたそんな状況がまた楽しくて・・・。
して道すがらにぽつんと現れる道路標識。これによって、ここが道であることが認識できるものの、風雨に晒されて赤茶けた鉄板はすでにボロボロ状態・・・。これ、退避帯を示す標識なのですが、「どこに待避所が?」って感じでした。
えぇ〜。冬枯れした薮の灌木が生い茂って陰気なこと極まりなかったその後の区間では腐葉土の路面が超ヌルヌル! ダートは自然回帰の様相であり、それは冬の寒さがことさら身に染みる寒々とした光景でした。この雰囲気、さすがにちょっと逃げ出したくなります。
!?」その後は薮じみた状況が続くのみだと思っていたのですが、なんと、薮をかき分けたその先にて左折する江戸塚砂崩下林道の分岐を発見! ですが、薮じみて酷く荒廃しまくったこの様子は一体どうしたことか! 見ればちゃんと林道標も設置されていましたが、薮に埋もれて蔓草が絡まりまくった状態でした。砂崩下大沢林道と同様に江戸塚砂崩下林道も車両の通行が途絶えて大荒れしているみたい。秘境じみた趣がプンプンです。
→林道標(江戸塚砂崩下林道)を眺める
→江戸塚砂崩下林道に突入!
のあんまりな荒廃さにドキッとさせられた江戸塚砂崩下林道との分岐地点でしたが、本線である砂崩下大沢林道は右カーブでさらに続いていました。でもその先はヌタヌタな土質の路面とはびこる薮で酷い状態! 一瞬、「ここ、引き返そうか・・・」と弱気になりましたが、引き返す道もまた荒廃しているので、「同じ酷い道なら進んでみるか」と思った次第です。
→その先を偵察する!
→振り返る!
戸塚砂崩下林道分岐直後の泥濘区間を進みますが、生憎ここでは路面が凍土状態には至っていませんでした。ぬぷぬぷと泥にめり込み暴れるフロントをねじ伏せて進むような、酷くスリッピーな状況が続きます。焦って無理をしようものなら即転倒かも・・・。
慢の一手で泥濘区間を過ぎると、薮状態がこれまで以上に激しくなりました。地面の土が見えていないのは当たり前、ダートはほとんど自然回帰状態で両脇の薮の斜面と同化している始末・・・。泥濘よりはマシですが、ちょっとした薮漕ぎタイムが始まります。
ち塞がる冬枯れの薮を押し倒しつつの薮漕ぎが続きます。息の詰まるような閉塞感は抜群ですが、それでも今は冬枯れの時期。これが薮の繁茂が最高潮となる夏場であったら、さぞや恐ろしいことになっていそう。ダニやクモがいないだけまだマシなんですね。やはりこの類の荒廃林道を探索するには時季も考慮する必要があります。
→さらに砂崩下大沢林道を進む!
→探索中止!
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