このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.01.11
No.K-001

三浦大山線■葉山町・逗子市 ■半ダート
■葉山町「長柄」地区より山中に延びる

 三浦半島唯一のダート林道は厳重ゲートに守られて、哀れ徒歩専用道に! 

 ↓走行可能なダート区間はゲートまでの超極短です。オフバイクでその先まで
 進めたならスリル満点で楽しい1本でしょうが、今となっては是非もなし…。


……こんな感じ……
■葉山町の森戸川沿いに延びるダート林道。このエリアでは唯一林道名を確認できる1本だが、厳重なゲートにより走行できる区間は極めて僅か。そのほとんどはハイキング道と化してしまい、徒歩専用となっているのが現状。コース的にはほぼ平坦路が続き、沿道は昼なお暗く、「ここが三浦半島か!」と驚くほどの鬱蒼とした原生林じみた雰囲気が漂う。徒歩によるハイキング道レベルとしては整備がなされているが、オフバイクでの走行を前提とした林道レベルとして見てみると、各所で路肩崩落や土砂崩れによってかなりの難所続きになっている。三浦半島唯一(?)のダート林道という点では貴重だが、現実的には走行不可なのでその価値はまさに微妙。

■葉山町と逗子市の境に位置する二子山(ふたごやま)は、三浦半島における低山登山の有名どころですが、その登山道も兼ねているのが三浦大山林道で、ここがそのダート開始地点(起点は不明)になります。ハイキングや登山サイトなどでは「森戸川林道」「大山林道」としてその名がしばし見受けられますが、付近に林道標は存在せず、その林道名を唯一確認できる入口脇の「二子山鳥獣保護区区域図」によると、正確には「三浦大山林道」というのだそうです。ま、どこまでXRで進めるのかおおよそ想像がつきますが、おそらく三浦半島唯一の名のある林道とあっては、捨て置くわけにもいかんでしょう。
→ダート開始地点を振り返る!
■「やっぱりそうきたか…」ダート開始地点からおよそ200メートル、早くも行く手に鉄製のゲートです。こうなることは知れていたので、心の準備はできていましたが、やはり目の前でそれを目にしてしまうと多少のショックは否めません。車やバイク、マウンテンバイクは完全に進入不可状態であり、徒歩でのみ通過できる隙間が設けてありました。
→看板を眺める!
→ゲート右側を調べる!
→ゲート左側を調べる!
■仕方がないのでXRはゲートで 寂しくお留守番 。ここから先はメット片手に徒歩にて前進してみます。そういえば、ここでは林道を下って来たアメリカ人青年に会いました。「コニチワ!」元気の良い挨拶をされたので、「実は林道を…」と説明してあげたいところでしたが、あいにく日本語はさっぱりな様子。仕方がないのでデジカメ片手に「ピクチャー!」と言うと、ニコニコの笑顔でうなずき「グッドゥラック!」の返答が。本当はアメリカでも林道探索ってあるのか聞いてみたいところでしたが、言いたいことを伝えられない己の英語力の無さが悔やまれました。
■ゲートを後にしてトボトボと歩いて進みます。途中には沢のような小さな森戸川を跨ぐコンクリ橋がありました。ここは森戸川の源流沿いのコースとしても有名らしいので、とりあえず橋から流れを覗き込んでおくことに。
→森戸川を眺める!
■コンクリ橋を渡ると森戸川の流れのすぐ脇に沿って道は延びていました。歩く分には十分な道幅ですが、もしもオフバイクで走行できたなら、少々スリルがあるかもしれません。
■道は森戸川に沿ったり離れたりしつつ延びているようで、四方を木々に囲まれた森の真っ直中を進む区間もあります。ここが市街地からさほど離れていないとは信じがたい、まさに原生林じみた雰囲気でした。XRで走れたならば、さぞかし楽しかろうに…。
→周囲を眺める!
■進みにしたがってやや道幅が狭まってきました。もしもここが走行可能な林道であったなら、楽しい反面、ちょっと難易度がありそうな雰囲気です。
■お、前方に土砂崩れ跡が! 通常の林道であればこういう場合には、踏み跡程度の即席通過スペースのみがあるところですが、もはやここはハイキングコース化してしまった林道です。そには丸太が敷かれて新たな道が造られていました。オフバイクでならチュルチュルとした素敵な土砂崩れ越えが満喫できたのに…。
→路面を眺める!
■土砂崩れ跡を越えると道幅がさらに狭まりました。おそらく川縁の路肩が徐々に侵食されてしまったのだと思いますが、路面がヌタヌタだったため、ここは徒歩でも少し恐い感じでした。ましてバイクでだなんて…。
→路面を眺める!
■森戸川沿いに山道化したダートがなおも続きます。房総の山中でよくある陰鬱としたダート林道、例えば 東粟倉支線二の滝線 と似たような雰囲気です。
■昼なお暗い森の中をさらに進みます。林道終点まで徒歩にて30分、と聞いていたのでトボトボと歩いていますが、まだその半分も来ていません。ハァ…。
■うおッ、路肩が激しく崩落して杉の木が根こそぎにぶっ倒れています。路面は今にも完全崩落してしまいそうな危うさですが、辛うじて小径程度の通行スペースが残されていました。普通の林道ならば廃道化のきっかけとなるところでしょうが、ここはハイキングコースと化しているので、そういうことはないようです。
■路肩崩落地点を過ぎて少し進むと、前方に頭上を横切る大きな橋が見えてきました。これは県217号線、通称「三浦半島中央道路」の橋梁で「逗葉新道」のものではありません。ちなみに「桜山大山橋」というのだそうです。ただし、橋梁はシェルターで覆われているため、県道からはこちらを見下ろすことはおろか、その存在に気が付くこともないでしょう。
■橋の真下までやって来ました。距離的にはようやく中間地点といったところでしょうか。肌寒い真冬に独りハイキングをしていても仕方ないので、ここらで引き返そうかとも思いましたが、「林道終点まで30分」の言葉を信じてさらに進みます。 ちなみに、 ここには県道につながる階段がありましたが、鉄柵で封鎖されていたっけ。
■橋の先は藪の茂りが酷くて路面は場所によっては踏み跡程度になってしまいます。オフバイクでなら、それも一興でしょうが、徒歩ではねぇ…。
→さらに三浦大山線を進む!
→探索中止…

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