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 早秋紅葉ざんまい林道探索浜通り地方林道 編(2018.10.27)   秋の紅葉林道探索一覧へもどる   







紅葉の時季が近づくと気もそぞろとなって早秋のとある日に出かけてみた福島県浜通り地方の林道。
福島県でも山深い会津地方などでは
早くも紅葉が盛りとなっているに違いありませんが、
今年は暖冬だと言われ、さらに温暖ないわき周辺の林道では色づき具合が気になって仕方なかったんですね。

訪れてみたのはオフバイクのステージとしてはメジャーな林道群ですが、
わざわざ紅葉目的で訪れるような林道でもなくて、
全山が燃えるような秋の色彩に満ち溢れた紅葉名所の林道ではありません。

しかし、早秋の時季のそのような林道だからこそ、
人知れず染まって散っていく紅葉があるに違いないと睨んで探索してみた次第です。
いわき界隈の林道で出会ったささやかな紅葉をお楽しみください!

[ 小画像はその地点からの眺めです。さらに拡大画像で美しい紅葉の色彩をどうぞ! ]


まにはいつもの林道探索を忘れて林道で思いっきり秋の季節を楽しみたい。紅葉の季節が近づくと赤や黄色で彩られる林道の美しさにソワソワしてしまいますが、本格的な紅葉の季節を待ちきれずにやって来た常磐自動車道いわき湯本インターです。目指すのは福島県浜通地方の色づき始めの頃の紅葉林道ですが、到着時刻はすでに午後の3時。生憎と昨夜からのシトシトな雨は午前中いっぱい降り続き、晴れ始めた昼過ぎに自宅を出発したので、本日の予定は現地入だけに留まりますが、それでも予定が大幅に狂ったことによる焦りはありません。なぜなら今回の紅葉林道探索で巡る予定の林道はどれも過去に探索済みであり、そもそもが未知なる林道の探索ではなくて、ただ秋を愛でつつのんびりまったりと巡るつもりだったのでね。
いうわけで高速インターから向かった本日のお宿「中根の湯」です。いわき市遠野町の入遠野川の岸辺に立つ一軒家の宿で、そばには硯石林道や盤木沢林道、官沢林道をはじめ、いわき市三和町の超高密度な林道密集地帯が位置しているので、いわき市周辺の林道探索ではたまにお世話になっている宿だったりもします。なお、当日はまだ林道を探索する時間もあったのですが、そこまで愚直に林道バカを演じる必要もないでしょう。それよりも宿でのんびりゴロゴロと過ごす方を選びます。
→ 中根の湯温泉!
して中根の湯で迎えた翌日ですが、天気は昨日までと打って変わって快晴! さっそく宿を飛び出して県20号線を進んで最寄りの硯石林道の入口を目指しますが、行く手には「往生山(598.8m)」や「鶴石山(767.2m)」などの山並みが見えていました。紅葉とはほど遠いスギの植林で緑一色ですが、まずはあの山中を目指します。
道から右に折れて硯石林道への目印になっている「天王川トロン温泉」の前を通ります。途中で林道へと向かう準備をされているオフバイクの姿を見かけましたが、やはり硯石山林道はダートもあって今も昔もメジャーだからな〜。
→ 案内板を眺める!
王川トロン温泉入口を過ぎて舗装路を登っていくと左折する往生山林道の起点が現れます。硯石林道を訪れるたびに通りがかるピストン林道ですが、硯石林道へと向かう前に紅葉の状況を眺めがてら久しぶりにちょっと立ち寄ってみました。
→ 林道標を眺める!

アカメガシワ
線直後の舗装路はやがて砂利質ダートに変わり、一気にかけ登る坂道が続きます。道すがらにはスギの植林が広がりますが、路肩伝いにアカメガシワが混じって生えており、スギの緑一色の中で黄色の色づきを見せていました。ともすれば暗い植林地帯の中では明るい黄色がとても目立ってきれいです。

アカメガシワ
ぁ、やっぱり。ダート化した坂道を登坂していくとすぐに現れるチェーンゲートですが、初めてこの林道を訪れた時と同じく予想通りクローズされていたんですね。今回の目的は紅葉探索なので無法はしませんが、ここまで紅葉的にはアカメガシワの黄色が目についたくらいでしょうか。すぐに引き返して硯石林道へと向かいます。
生山林道の起点まで戻ってきました。往生山林道ではアカメガシワの黄葉は見れましたが、それでも秋の紅葉探索と銘打つにはちと物足りない状況。それはたぶん山の標高がまだ低くて紅葉前線がここまで下りてきていないからでしょう。ならば硯石林道をさらに進んで高く登って標高を稼ぐのみだな!

林道の紅葉
生山林道分岐に戻って硯石林道起点に向かって登坂していくと、坂道の途中のこの地点からダートが開始。往生山林道分岐地点から100mほど登ってきましたが、山の気温は標高が10m上がると気温は0.6℃低下するといいます。実際のところはどれほど気温が下がったのかは分かりませんが、少しでも低い方が紅葉的には良いはず。やがて山里では見られなかった紅葉の赤色が道がらに現れてきました。
すがらにわずかに見られ始めた秋色を眺めつつ、さらに登坂していくと、やがて硯石林道の起点を示す林道標が現れます。相変わらず赤茶に寂びた鉄板のヤレた風貌がイイ味を演出していましたが、硯石林道の風情のある林道標を久方ぶりに眺め、いよいよここから硯石林道区間が本格的に開始します。
→ 林道標を眺める!
→ 林道標を眺める!
→ 林道標を眺める!

コナラ

クズ

タラノキ

タラノキ
点の林道標を過ぎてさらに登坂していきくと、道すがらにポツポツと紅葉の赤や黄色が現れてきます。麓の山里ではまださっぱりでしたが、林道の標高が上がるにつれて山の気温も低下するためでしょう。道すがらに紅葉が目立ち始めてきました。

アカメガシワ

ニシキギ

イロハモミジ

シラキ
葉の始まりはまず黄色から。それを改めて実感させてくれるかのように、硯石林道を前進するにつれて次第に緑に混ざる黄色が濃くなっていきました。紅葉するといっても山はいきなり燃えるような赤に染まるわけではないみたいです。色の変化の基本は緑→黄色→赤の順番なので、色づき始めのこの時季は黄色がメインですよ。
もすれば重苦しさも感じてしまう緑一色な真夏の頃とは趣をガラリと変える秋の林道。淡く色づいた雑木に秋を感じつつ進んでいきますが、どなたかここを先に駆け抜けて行かれたのか、地面にはオフバイクの一筋のタイヤ跡が残されていました。姿を見かけることはありませんでしたが、なんだかそれだけで嬉しくなってしまいますね。

コナラ

ウツギ
道の先には「いわき鶴石牧場」があるので、ダートに沿って電信柱が続く硯石林道のダート。ごくたまに牧場や林業関係の車両の通行もあるのですが、探索時にはすれちがう車との姿もまったくなくて、秋の深まりを感じさせてくれる静けさが嬉しかったなぁ。やがて緑や橙に混ざって真っ赤に色づいた木も現れてきました。

ツタウルシ

ツタウルシ

オオマムシグサ
然と立並ぶスギの植林帯を進んでいきますが、林道の路肩は雑木が生える絶好の空間なのか、淡いイエローに黄葉したひょろっとした雑木の若木が道すがらに生えています。モミジのように赤く紅葉したコナラの若木も見かけましたが、ここで目を引いたのは、やはり美しさが際立つスギの幹に絡み付くツタウルシの紅葉でした。
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→ 探索中止!
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