このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.10.09
No.N-023

下黒沢線■王滝村 ■全線ダート ■接続→御岳御厨野線
■御岳御厨野線から分岐して山中に延びる

 ここは廃道ではないが、機を逸すると全てを拒む緑の魔境と化してしまい… 

 ↓藪刈り直後の短い期間が探索のチャンス! 年に何度もないこの機を逃すと、
 ここは緑の魔境と化してしまい、立ち入ることは限りなく困難となるでしょう。


……こんな感じ……
■御岳御厨野線から分岐して御岳の山裾方向へと向かって延びるピストン林道。その存在は県別地図などにもはっきりと記されていることから、かつては同エリアの他の支線同様に整備された1本であったと思われるが、現在は限りなく草深い放置状態にある。時として藪刈りが実施されることもあるようで、その直後であれば立ち入ることも可能だが、通常は繁茂した薮に密閉されて物理的、精神的に立ち入る隙はない。林道標も存在しているこの下黒沢線が放置状態に置かれているのは、おそらく自然災害系の障害によってルートがどこかで分断されているからとの想像はつくが、そこまで探索したわけではないので実際のところは不明。

■一般道と御岳御厨野線とを結ぶ上黒沢線はゲート封鎖によってその存在が知られていますが、その「上」に対してこちらは「下」黒沢林道と名付けられた下黒沢線の入口です。この下黒沢線はピストンながらも県別地図などにもルートは必ず記載されており、それによれば、御岳御厨野線から分岐して林道名でもある下黒沢沿いに御岳山麓に展開する森林地帯のかなり深部にまで達している模様。ちなみに画像の前方は三浦ダム・鞍掛峠方向です。
■上黒沢線へのアプローチは御岳御厨野線経由となりますが、その入口は御岳御厨野線の中でもガレが特に激しい区間(前方は鈴ヶ沢方向)に存在しています。まるで干上がった枯れ沢のようなガレ場の途中でこのように分岐しており、本道がこのような状況であるので、その支線である下黒沢線がどこまで進めるのかは疑問ですが、さっそく突入を試みます。
■と思ったのですが、行く手は入口からすでに酷い薮状態に。実は5ヶ月ほど前にも入口地点を通りかかっていて、その時は藪刈り直後であったのか、かなりすっきりとした状況(最上段画像を参照)であったのに、この激変の仕方は一体!? 「あ〜あ、あの時突入していればよかった…」と後悔しますが、もう手遅れ…。ここは通行が途絶えているので、薮狩りを実行してもあっという間に自然回帰してしまうようです。ちなみに、下黒沢線には朽ちかけた木杭タイプの林道標が、あの白い看板の下の藪の中に埋没状態にて辛うじて存在しています。
■入口直後からほぼ薮埋没状態と化していた下黒沢線。薮の繁茂によって踏み跡程度にまで幅員は狭められており、さすがに後先考えずいきなりXRで突っ込む度胸はないので、ここは一つ徒歩にて偵察してみることにします。
■「あちゃ〜」進むにつれて薮の猛攻はさらに激しくなって、ダートはついに薮にのまれて完全に埋没。地面の土はもう全く見えません。こんな所に突っ込んだら物理的に危険であることは言うまでもないですが、限りなく閉鎖的な薮のプレッシャーによるメンタルダメージもかなり大きそう…。
■それでも状況の好転を密かに期待してさらに進んでみますが、その先には道無き薮が果てしなく続くのみでした。この先こんな状況がどこにあるかも知れぬ終点まで続くのかと思うと、ゾっとした気分に襲われます。徒歩ででもこれ以上進むのはキツく、ましてやXRでだなんて…。偵察を打ち切り速攻にて下黒沢線入口へと戻ります。
■ふう、やっと入口まで戻ってきましたよ。御岳御厨野線系の支線は、そのほとんどが基本的には路面維持の手入れがなされていますが、中にはこのように放置されたものもあるということか。なお、御岳御厨野線における似たような状況の放置系支線としては ホツタル沢線 が挙げられるでしょう。それにしても下黒沢線がこれほどの緑の魔境と化していたとは…。
→探索終了!
→引き返して御岳御厨野線に向かう!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください