| 伊那市と大鹿村との境界に位置するR152号線「分杭峠(1424m)」を大鹿村側に少し下った地点にある高森山林道の入口にやって来ました。そしてこの高森山林道ですが、アクセスも簡単で伊那谷の林道としてはそれなりに知名度があるため、訪れる林道ライダーも少なくないみたい。探索時にはこれから立入らんとする1台のオフバイクがおられましたよ。 |
| 国道から眺めた高森山林道入口の様子。そこにはパイロンが置かれ、そのすぐ先にはなにやら嫌なものが見えていますが、残念ながらここはいつ来てもこんな状態らしいです。さらに運が悪いと、ウザい四輪が入口を塞ぐ形で駐車場代わりにしていたりします。
→嫌なもの! |
| この高森山林道は標高1550m〜1600m前後の稜線伝いに延びる尾根筋ダート。国道からの入口が峠付近に位置しているため、入線した時点ですでにそれなりの標高があります。したがって山岳林道ならではの延々と続く連続勾配はなく、入線直後からなだらかな水平コースが続いていました。でもここは山岳林道です。いきなりの落石箇所が! |
| なかなかイイ感じに落石がバラバラと散乱しています。その荒々しさと無骨さが山岳ダートならではの趣であるだけに、これくらいはないと雰囲気が出ませんね。あまりやり過ぎない適度なガレはかえって楽しいものです。 |
| 落ちている物はともかく、落下してくる物は注意のしようがないな。その時はその時で、それも運命というやつですなぁ。あはは。 |
| 稜線伝いに続く荒々しい山岳ダートの風情に惚れ惚れとさせられますが、実はこの林道は鉱石マニアの聖地であったりもします。なんでも「マイロナイト帯」の露頭が林道沿いに見られるそうで、そのマイロナイトを一言で分かりやすく説明すると、中央構造線(フォッサマグナ)の活動によって破砕されることなく引き延ばされるように変形した岩石のこと。まあ、地学に興味がなければ全く気がつきもしませんが、確かに大鹿村は中央構造線の露頭で有名だからなぁ。 |
| 時おり現れる落石箇所を除けば路面状況はまずまず良好。基本的には走りやすいダートといえるでしょう。そして、ただ単に走りやすいだけではなく、時に山岳ダートならではの荒々しさを垣間見せてくれるのが高森山林道の素晴らしさでしょうか。 |
| どれもオフバイク的にはほとんど支障になりませんが、高森山林道ではとにかく崖崩れやその痕跡が多いですね。林道はそこまで崖崩れが連発するような険悪な雰囲気でもないのですが、それは間違いなく中央構造線の影響でしょう。 |
| そして「うひょ〜ッ!」っと思わず叫んでしまう最高のシチュエーションがここに! 見通し良く一気に駆け抜ける適度なカーブと心地よいアップダウン、そして山岳ダートのシーンに彩りを添える荒々しい落石群! 見た目、雰囲気、爽快感共に抜群の区間であり、林道ライダーならば間違いなく心ときめいてしまいますよ。 |
| 小刻みな緩いカーブとアップダウンが続きます。それは過度に気を遣わせることなく、まったりとしたハンドル操作でオフバイクを操る心地良さを楽しませてくれました。のんびり進むもよし、ハイスピード巡行もまたよしで、ここは林道初心者でも全く問題ないと思います。 |
| 落石以外にもこれは土砂崩れですかね。斜面に堆積した土が定規を当てたようにぴたりと斜め45°で連なる区間もありました。う〜ん、山岳ダートならではの造形美だなぁ! |
| 斜め45°の見上げるような斜面沿いにXRを進ませますが、路面には無数のオフバイクのタイヤ跡が! どうやら先行者がおられたみたいですね。その姿は見えずとも、同じ林道を同じオフバイクが通ったと思うと、なぜかそれだけで嬉しくなってしまうのはなぜ? |
| 随所に多発していた落石箇所ですが、さすがにこれだけ散らばっていると一気に駆け抜けられません。そんな箇所もありました。どの部分を抜けるか手前で一時停止して見極めますが、まあ、それも楽しかったりします。 |
| でもその直後には復旧間もないとおぼしき土砂崩れ跡・・・。かなりもっさりとしたタイヤに絡み付くような土がイヤらしかったですが、そこはオフバイクならではの機動力でカバー。雨天直後であったら少々面倒臭かったでしょうけどね。 |
| そして目についたのがこの地点。ブロック擁壁にザザーっと崩れ落ちた砂礫が斜め45°で堆積、いくつもの小山ができていました。なかなか美しい造形美を見せていますが、どうやら枯れ草に覆われた斜面からはパラパラと少量の砂が常に崩れ落ちているみたい。
→さらに高森山林道を進む!
→もう飽きた… |